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(短編集)
動機、そして沈黙
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動機、そして沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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2009年に出た単行本の文庫化。 「ぼくが彼女にしたこと」「迷い込んだ死神」「未開封」「死に損」「九のつく歳」「動機、そして沈黙」の6編を収める短編集。 いずれも本格ミステリをちょっとひねったようなもの。グロテスク、フェチ、レズビアンといった要素もちりばめられている。 「動機、そして沈黙」はよくできている。西澤さんお得意の、論理の上にさらに論理を展開させるタイプのストーリーなのだが、恐るべき結末が待ち受けている。 そのほかのも水準以上の出来ではあると思う。ただ、いずれも無理があるというか、引っかかるものが残るような感じで、素直には結末に納得できないような……。 | ||||
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西澤氏のノンシリーズの短編集の第二弾である。 ミステリー短編集だが、いわゆる密室トリック主体ではなく、西澤氏ならではの捻りの効いたプロットを味わえる作品集である。 これまた落ちが後味が悪いものが揃っている。 どの作品も標準以上の出来で楽しめるが、これはという突出したものはない感じである。 | ||||
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全六作品の短編集。 いかにも西澤さんらしいと言うか、どの短編もエグい真相ばかりで、ファンなら楽しめます(笑)。個人的に一番だったのは「九のつく歳」。どこかで読んだような気もするけど、かなりゾっとさせられた。表題作「動機、そして沈黙」も怖い。ミステリーでありながら、ヘタなホラーよりはるかに怖い。 ただ、西澤保彦初体験の方にはちょっとエグ味が強すぎるのでお奨めはしません。 | ||||
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全六作品の短編集。 いかにも西澤さんらしいと言うか、どの短編もエグい真相ばかりで、ファンなら楽しめます(笑)。個人的に一番だったのは「九のつく歳」。どこかで読んだような気もするけど、かなりゾっとさせられた。表題作「動機、そして沈黙」も怖い。ミステリーでありながら、ヘタなホラーよりはるかに怖い。 ただ、西澤保彦初体験の方にはちょっとエグ味が強すぎるのでお奨めはしません。 | ||||
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あらすじ 妄執、妄念、執念、そして、殺意。 ドロ黒く濁った感情の発露がもたらした事件の数々。 エロ、グロ、ナンセンス。西澤保彦の核心が詰まった短編集。 感想 よく話す話す。西澤さんの作品に出てくるキャラクターの特徴は 想像力(と言うより妄想力)がたくましいところにあります。 そんな人たちが集合して推理(妄想?)を繰り広げます。 ミステリーには話の転がし方が面白ければそれでOkay、 みたいなところがあると思います。 議論のすえ「実はこの事件、裏で糸を引いてたのはAだったのでは」 こういう結論にいたったとします。 そして、最後のシーンでAさんがほくそ笑むシーンを挿入します。 こうすれば、いくらでも推理は正しかったことにできます。 推理の筋の通り方より、話の転がし方(ディスカッション)。 そういった面が強いのが、現在のミステリーシーンで言えば 西澤さんと石持さんあたりでしょうか。 今作も、登場人物たちの妄想がスパーク、乱反射して 話がとんでもない方向に転がります。 ベストは表題作でもある「動機、そして沈黙」 これは、ある刑事が妻に平成の切り裂きジャック事件について 話合ううちにおぞましい結論に至るいう話です。 推理と妄理が積み上がっては崩されて、 その果てにある二人の共同作品はホラーの域に達しています。 非常に西澤さん的な作品です。 初めての西澤さんと言う人にはあまり勧められませんが、 そうでないなら原液の濃さを味わえるでしょう。 読んでからの一言 親の●●問題と言うのが最近のブームなのかな? | ||||
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あらすじ 妄執、妄念、執念、そして、殺意。 ドロ黒く濁った感情の発露がもたらした事件の数々。 エロ、グロ、ナンセンス。西澤保彦の核心が詰まった短編集。 感想 よく話す話す。西澤さんの作品に出てくるキャラクターの特徴は 想像力(と言うより妄想力)がたくましいところにあります。 そんな人たちが集合して推理(妄想?)を繰り広げます。 ミステリーには話の転がし方が面白ければそれでOkay、 みたいなところがあると思います。 議論のすえ「実はこの事件、裏で糸を引いてたのはAだったのでは」 こういう結論にいたったとします。 そして、最後のシーンでAさんがほくそ笑むシーンを挿入します。 こうすれば、いくらでも推理は正しかったことにできます。 推理の筋の通り方より、話の転がし方(ディスカッション)。 そういった面が強いのが、現在のミステリーシーンで言えば 西澤さんと石持さんあたりでしょうか。 今作も、登場人物たちの妄想がスパーク、乱反射して 話がとんでもない方向に転がります。 ベストは表題作でもある「動機、そして沈黙」 これは、ある刑事が妻に平成の切り裂きジャック事件について 話合ううちにおぞましい結論に至るいう話です。 推理と妄理が積み上がっては崩されて、 その果てにある二人の共同作品はホラーの域に達しています。 非常に西澤さん的な作品です。 初めての西澤さんと言う人にはあまり勧められませんが、 そうでないなら原液の濃さを味わえるでしょう。 読んでからの一言 親の●●問題と言うのが最近のブームなのかな? | ||||
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◆「ぼくが彼女にしたこと」 ◆「迷い込んだ死神」 一家離散の上、職無しにまでなった男が、死に場所 を求めて迷い込んだ山荘で直面する、運命の皮肉。 ◆「未開封」 ◆「死に損」 当初は、何の接点もないように思われた被害者と容疑者。 のちに、意外な繋がりがあったことが明らかになり……。 因果がねじれにねじれた果てに押される、殺意のスイッチ。 ホワイダニットが解明されると同時に、いびつな性意識を 抱えた男女の、世代を超えた相剋が浮かび上がります。 ◆「九のつく歳」 ◆「動機、そして沈黙」 認知症を患い、長年介護を受けていた義母の葬儀があった日の夜。 刑事の霧島は、妻に、もうすぐ時効を迎える「平成 の切り裂きジャック」事件について、話し出す……。 『退職刑事』スタイルのディスカッションを主軸にした 《ミッシング・リンク》もの、という作者十八番の形式。 霧島の妻も、ジャックの標的となる可能性があったのに、 なぜか、被害に遭わなかったことへの理由付けが秀逸。 入念な前フリがあるため、犯人については大方の読者の予想通りと思いますが、 結末では、猟奇でも怪異でもない、もっと生々しい恐怖が、立ち上がってきます。 | ||||
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◆「動機、そして沈黙」 認知症を患い、十三年にも及ぶ介護を経て義母が死に、その葬儀があった日の夜。 来年、警察を定年する霧島は、妻の瑞恵とリビングでくつろいでいた。 その時霧島は、未解決の連続殺人事件が、あと二時間あまりで時効 を迎えることを思い出し、おもむろに事件について話し始める……。 『退職刑事』スタイルのディスカッションを主軸にした 《ミッシング・リンク》もの、という作者十八番の形式。 霧島家も、ジャックの標的となる可能性があったのに、 なぜか被害に遭わなかったことへの理由付けが秀逸。 入念な前フリがあるため、犯人については大方の読者の予想通りと思いますが、 結末では、猟奇でも怪異でもない、もっと生々しい恐怖が、立ち上がってきます。 ※他の短編については「コメント」をご参照ください。 | ||||
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一切知識も無く読み始めた為、 短編集だと気付くのに時間がかかった。 あとがきを読んでみると、同じ名前の登場人物がいるのは 単なる偶然のようだ。 しかし作家たるもの、ひとつのキャラクターにつけた名前を 他のキャラクターにもつけてしまうものなのだろうか。 普通避けはしないのだろうか。 個人的には、この短編がシリーズもので 全てがどこかでつながってくるならばまだ楽しめたのだが そういった面白さはなく 不必要と思われる設定や描写が多いようで気になる。 謎解きの複雑さや巧妙さを楽しむわけでもなく 読後感は悪いものが多い。 これが持ち味らしいが、この筆者の作品を初めて読んだ自分としては 好みではないのかもしれない、という判断に止めるが 人の醜さや後味の悪さ、それでいて面白さ という点では、個人的には京極夏彦氏の作品を推す。 | ||||
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一切知識も無く読み始めた為、 短編集だと気付くのに時間がかかった。 あとがきを読んでみると、同じ名前の登場人物がいるのは 単なる偶然のようだ。 しかし作家たるもの、ひとつのキャラクターにつけた名前を 他のキャラクターにもつけてしまうものなのだろうか。 普通避けはしないのだろうか。 個人的には、この短編がシリーズもので 全てがどこかでつながってくるならばまだ楽しめたのだが そういった面白さはなく 不必要と思われる設定や描写が多いようで気になる。 謎解きの複雑さや巧妙さを楽しむわけでもなく 読後感は悪いものが多い。 これが持ち味らしいが、この筆者の作品を初めて読んだ自分としては 好みではないのかもしれない、という判断に止めるが 人の醜さや後味の悪さ、それでいて面白さ という点では、個人的には京極夏彦氏の作品を推す。 | ||||
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現在半分を読み終えた所です。ざっくり言えば、現時点での印象は性癖をモチーフにした話がほとんどの様な気がします。すごく読みやすいですが、まさに帯に書いてある通り「西澤保彦的な灰汁」が滲み出ています。こういう話は好き嫌いがかなり分かれると思います。西澤さんの作風が好きな方は読んで欲しいと思います。少々グロテスクな所や性描写が生々しい所がありますが… | ||||
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現在半分を読み終えた所です。ざっくり言えば、現時点での印象は性癖をモチーフにした話がほとんどの様な気がします。すごく読みやすいですが、まさに帯に書いてある通り「西澤保彦的な灰汁」が滲み出ています。こういう話は好き嫌いがかなり分かれると思います。西澤さんの作風が好きな方は読んで欲しいと思います。少々グロテスクな所や性描写が生々しい所がありますが… | ||||
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