■スポンサードリンク
天啓の殺意(散歩する死者)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
天啓の殺意(散歩する死者)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わった瞬間に「なるほど」と染みていく小説です。 細かいことはそこそこの評価を付けてる方々の言う通りだと思いますが、あまり蘊蓄を考えなければ余計なこと考えずに終盤まで持っていかれます。 2005年の文庫本。原稿をコピーするなんて自分の学生時代の話みたいだなあ、と思ってたら上野駅からの「まつしま1号」。鉄分多めなので「いつの話?!」と思ったらなんと昭和50年代! 以下ネタバレ含みます 詳しくないのですがメタメタ推理小説?的な風合いで、それと気づかない(気づく方もいる?)登場人物も我々も振り回されていく。 「おかしいな」と思いつつ疑わなかった事を終盤でどんでん返す。それを「反則」というか「なるほど」と思うかで違ってくるかもしれません。 読んでみれば題名からしてネタバレですが、そんなもの読みおわらないと気づきませんでした。 詰め込みすぎかもしれませんが、それを補って余りあるストーリーだと思います。 ストーリーの長さに反比例するような動機も驚きました。 でも、実際ってそんなもんなんでしょうね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後にドンデン返しがあるのだろうと読み進めていくので、 終盤で「やっぱりそうなるよね」という 感想です。 最後、説明がごちゃごちゃし過ぎかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述ミステリーとしてはよくできている。しかし、動機がなーんだでしたし、その裏付けの家庭事情がしっかり書かれていないため、地のストーリーの、面白さがない。パズルを読んだだけで、小説の、面白さがない。読後の満足感がない作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数十年前高校生だったころ、松本清張とアガサクリスティが好きで、毎日のように読んでいました。それ以降、時々貫井さん位は読んでいましたが、あまり推理小説は読んできませんでした。書店でこの本を見て、読み終わりましたが、傑作といえるのではないでしょうか。読後、混乱のあと、ネットで検索して理解するという推理小説の醍醐味を持っている。 ただ一つ、タイトルも含めて緻密に仕組まれたとあるが、タイトルに何か仕組まれているのか?それは、まだ、謎のままである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アクロバティックなプロットと仕掛け、読み返した時の細かな伏線等は素晴らしく、仕掛けが分かった瞬間の「やられた感」はなかなかでした。 ただ、肝心の謎解き部分やエピローグがいまいち盛り上がりに欠けるというか… 事件の動機や犯人が取る行動の必然性が薄いような気がしてややもっさりした結末の印象でした。 とはいえ、この年代のものとしては確かに出色で古さもそれほど感じずスラスラ読めました。 以降ネタバレの可能性あり 一部の方が指摘している「インチキ部分」は「問題編」の中のことなのですから、実際に彼女がとった行動ではないのでインチキではないのでは?(それを読んだ上で実際には顔をなるべく見られないように殺しているので) とはいえ、精緻なプロットの割には若干無理筋のような粗もあるとは思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今年(2018.11)に刷新して本屋に平積みだったので、思わず買って読んでしまったけど、1982年の作品なのね。携帯とかない時代の。 そういう昭和臭さも物語に良い味を出していることは確か。 とは言え、本屋のバナーにあった「結末に至って驚愕の真相を知ることになる」、今時分読むと、そうでもないかな。かと言って「古典作品」を読んだ充実感も無いし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戸川安宣の本に、元の『散歩する死者』に致命的なミスがあるので書き直させた、とあるので『散歩する死者』から読んでみた。が、書き直っているのかこれは? アンフェアというのもあるが、片桐洋子はなんで猪苗代にいて郵便受けに放火したのだろう。とにかくごてごてしているわりに、著者がちゃんと設計図を作って書いたとは思えないのである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
---|---|---|---|---|
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中町信作品としては模倣の殺意と並んで二大傑作と言われる散歩する死者の改稿再発版である。 創元から過去作品が再発されているが、この二作以外は地味なアリバイトリックを駆使したオーソドックスな推理風味のものが多いが、本書は模倣の殺意ほどではないが、構成とプロット自体の奇抜さで最後に読者の度肝を抜くタイプの作品である。 叙述トリックとされているが、折原一氏の作品などのように人称の錯誤や時制の入れ替えなどを使っているのではないので、本書は叙述トリックというよりもプロットの巧みさで騙す純粋な本格推理のように思える。 1982年の出版とかなり古い作品であるが、今読んでみてもかなりよく出来ている。中町作品としては必読と言える傑作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多少ネタバレ含みます。 一口に叙述トリックと言っても色々なパターンがあります。この話は比較的間接的な叙述であり、ストレートな爽快さには欠ける印象を受けました。 例えば綾辻行人風の叙述ならば、実際のストーリーと読者が考えているストーリーは基本的に同一で、大抵はただ一点だけに読者の勘違いがあるのでオチがわかった時にショックがあります。オセロゲームの最後の一手で大逆転をするようなイメージです。 しかし折原一風の叙述は、実際のストーリーと読者が考えているストーリーが同一でない部分がかなりあります。この場合、後になって「実は裏(読者の知らない部分)で、こういう事が行われていた」となる時が多いので、私としては爽快に騙されたと言うよりも「かつがれた」という印象を強く持ちました。 この本の叙述は後者の方だと思います。 また、ある部分が実際のストーリーではないと示す伏線の様な箇所もありますが、それが事件の謎解きと直接関係していないので「一応、アンフェアにならないように書いておきましたよ」というようなイメージに受け取られ、イマイチです。 そして、結構、メインの視点が飛びます。よって「主人公は誰なの?」という印象すら憶えてしまい、キャラクター達のイメージが希薄になります。それにストーリーも、結果としてある人物にとって非常に都合よく運ぶこととなり、いまひとつ納得がいかないところですね。 出てくるキャラクターや状況に浮世離れした所がない事もあり、そういう意味では極めて現実的な話です。しかしそれゆえに、ストーリー上のトリックや叙述トリックがそぐわず何ともいえない違和感を覚えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「模倣の殺意」に続いて本作を読んだ。その「模倣の殺意」は苦しい辻褄合わせはあるものの、本格ミステリらしいケレン味のある作品で、何より昭和後期にこのような意欲作を発表する作家が居た事に驚きを覚えた。本作も同様に意欲作であり、ある古典に範を採っている点も同様であるが、その古典の名前を作中で女性編集者が口にしてしまう点が興醒めである。作者としては、それでも尚且つ読者を欺けるとの自信があったのだろうが、計算違いだったと思う。作品構成にしても、次々と新しい人物・証拠が登場して、その度に新たな容疑者が現われては殺されるという展開で、ミステリとしての難度を増しているかの様に見えて、単にゴチャゴチャした印象を読者に与えるだけで、作者の真の狙いがスッキリ読者に伝わらない恨みがある。アイデアに比して殺人の数が多過ぎる。意欲に燃えた作者が良く嵌る陥穽であろう。淡々と物語を綴った方が狙いが活きたと思う。それでも上述した通り、昭和後期に意欲的な本格ミステリを書き続けた作家が居た事は慶賀の至りであり、この「殺意」シリーズがこの時代の本格ミステリの再評価のキッカケになる事を望みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1982年に徳間書店から出た『散歩する死者』の改題・文庫化。 以前の版で不備があった点など、だいぶ改稿されているらしい。 またしても大仕掛けなトリックで、まんまとだまされてしまった。どこかに落とし穴があるだろうと警戒しながら読んでいたのだが。 ただ、どこかもっさりしているのが残念。プロットの詰めが甘いというか、説明が下手というか。 まあ、トリックだけで読む価値があると思うが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中まではスラスラと普通の推理小説の感覚で読める。だが後半それは根底から覆される。いったいどのように覆されるのかはぜひ推理しながら読んでいただきたい。私も騙されまいとかなり注意深く読んでいたつもりだったのですが・・・。見事にしてやられました。著者の作品の中でもかなり爽快な叙述ミステリーといえるのではないでしょうか。それほど長くもないですし、お手軽に読める作品でもあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作者のしかけには慣れていたつもりだったが、まただまされた。途中で最初から読み直し、ある程度予測を立てて読み進んだのに。 すべての謎が解けた後、もう一度読み直したくなる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スラスラと読め、結局一日で読み終えた。面白いけど、肝心のトリックに爽快感がない…詳しく書けないが、なんか中途半端。それと、私のような素人目にも分かるほどの粗が目立つ。特に犯人がとる重要な行動に必然性がないこと。うーん、もったいない。面白かっただけに…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二転三転するストーリー。本格推理「小説」ならではのトリック。読み始めてぐいぐい惹きこまれ、思わずとまらない。読み終わって騙された爽快感に浸る。これぞ本格推理小説の醍醐味。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新本格以降のトリックの乱立を経た現在の目で見ると、ただでさえネタが予想できるのに、 目次を見てしまうとまずトリックの種類は当てられてしまうだろう。 できる限り目次を見ないで読み始めることをお勧めする。メインのトリックもミステリファンには楽しいタイプだし、 犯人(容疑者)が次々とドミノ倒し的に入れ替わっていくのもなかなか面白い。 かなり凝ったプロットの作品といえる。 その意味で、目次があること、文章が軽いことがつくづく惜しい。あと、タイトルの意味ももうひとつよく分からなかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!