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海賊モア船長の憂鬱
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海賊モア船長の憂鬱の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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2005年に集英社から出た単行本を上下巻に分冊して文庫化したもの。 『海賊モア船長の遍歴』(中公文庫)の続編だが、独立して読んでも問題はない。 18世紀のインド洋を舞台に、イギリス、オランダ、海賊が三つ巴の争いを繰り広げる海洋冒険小説。 上巻では、ひたすら謎めいた展開に終始する。ダイアモンドの紛失事件、東インド会社の怪しい長官、正体不明の美女と来て、きわめつけがモア船長の謎である。盛り上げ方としては非常に上手いと思う。 イギリスの海洋冒険小説(ホーンブロアーとか)を良く研究して書かれている本だ。当時の風俗習慣、政治状況なども詳しく調べられており、日本人が書いたイギリス海洋ものという不思議な位置づけでありながら、読んでいて違和感が少ない。 | ||||
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「海賊モア船長の遍歴 」の続編にあたる作品で、前作から数年後の設定です。 東インド会社の調査員クレイが、ダイアモンドを手に失踪したフィリップスの行方を調査するために、マドラスへ派遣されるところから話が始まり、調査をすすめるうちに、海賊モアの関与が疑われ、と話が展開していきます。 アジア貿易の利権をめぐる、イギリス、フランス、オランダの争いが絡んできたりと、当時の歴史背景はよく調べられている印象です。 前作は、非常にテンポよく、話が展開し、海戦の描写など読んでいてわくわくする部分が多くて、今回も期待して読んだのですが、どうも展開が遅くて、中だるみを感じてしまいました。 そもそも、クレイの視点で描かれている部分がかなり長く、その他、イギリス軍や、オランダ軍の描写や、伏線のための描写が多くて、モア船長の登場シーンはずいぶん少ないです。 最後のオチも、なんだそりゃという感じで、確かに意外で予想は不可能ですが、うーん、なんだかなあ。 もう少し単純に、冒険小説みたいなものを期待していたのですが、アイデアにとらわれすぎた謎解き小説みたいになってしまっていて、残念な出来でした。 | ||||
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