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QED ~ventus~ 鎌倉の闇
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QED ~ventus~ 鎌倉の闇 の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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あいかわらず「目からウロコ」が落ちた方が多いことに驚く。こういった方はSF小説を読んだらタイムトラベルやワープ航法が実在すると信じてしまうのだろうか。 QEDシリーズはあくまでエンターテインメントであって、歴史の真実を書いている訳では無い。嘘っぱちは言いすぎだが、面白くするために書いてないことや誤魔化していることがいくらでもある。 今回の話で言えば頼朝の墓について、それが1779年までなかったと書いてあり、頼朝が傀儡であった証拠だと言っている。これ自体は事実かもしれないが、さてでは「目からウロコ」が落ちた人は、同時代の北条義時や泰時の墓はどうだったのか気にならないのだろうか。さぞ立派な墓が建っているだろうと思わないのだろうか。 実は大河ドラマの主人公となった北条義時の墓も2005年になるまで見つかっていなかった。吾妻鏡に「頼朝の墓の近く」に埋葬されたとあるが、その遺構が発見(と言うか推定)されたのが2005年。それまで墓らしい墓はなかったのである。現在は頼朝の墓と併せて国指定史跡になっている。 1779年に島津に再建された頼朝より酷い扱いである。 つぎに義時の息子、泰時はどうだったかと言うと、こちらは情勢が落ち着いたのか墓は確認されている。だが調べて見ればわかるが、ただの古い墓石で近頃の霊園のお墓の方がよっぽど大きい。 このことからどう言ったことが考えられるか。 泰時の墓の隣には臨済宗僧侶の墓がならんでおり、はっきりとはしないが臨済宗の影響はあったと思われる。浄土宗や浄土真宗では「死後は阿弥陀様のもとで極楽浄土にいる」と説くが、禅宗は基本的に「死後はどうなのか考えても仕方ないから、生きているうちに悟りに近づこう」と言うのが考えである。死は避けられないものであるのでもちろん墓はあるが、死後を大事に扱う浄土宗とは大きく違う。 源頼朝だけでなく、北条氏もそうだったとすれば、当時の鎌倉では墓というものに重きを置いてなかったと考える方が正しくはないだろうか。 作者が言うように頼朝の墓がなかったのが冷遇されたためであれば、北条氏の権力を確立させた義時・泰時の墓がこんな状態なのはなぜか。平等院鳳凰堂なみの寺でも立てていれば作者の説も成り立つが、頼朝と同じような扱いであれば全く説得力がない。 当然作者も北条義時の墓のことは知っていたはずである。頼朝の墓を知っていて義時の墓を知らないなどありえない。同じ場所にあるおなじ史跡なのだから。 しかしエンターテインメントであるのだから書く必要はない。歴史書ではないのでそれが正しいかどうかは問題じゃない。作者はそういうスタンスでQEDシリーズを書いていると思う。 QEDは好きなシリーズだが、読者に「これが真実」だと思わせるところは気になる。エンターテインメントであって真実では無いのだけど。 タタルが言うことを全て真実だと思って調べもしないし疑問にも思わないのであれば、歴史の真実は遠のくばかりだと思う。 | ||||
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推理とかミステリーとかで読むと本当につまらない。歴史は好きだが正直どうでもいい感じ話。作者うんんちく御披露目的な。思っていたのと違ったので評価は低いですが、細かい歴史が好きな人には面白いのかも。 | ||||
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QED御一行の鎌倉案内であります。鎌倉観光の予習に再読。 逆転の視点と語呂合わせから読み解く鎌倉史の裏側は、胡散臭くもあり、もっともらしくもあり、よく調べたものだと感心はするんですが、結局、何でもかんでも北条家のせいだったというようなありがちな陰謀史観に収めてしまったのが安直で残念。 今回、事件はほんのおまけあつかいで、物語はあってなきがごとし。タタルと沙織による歴史解説がほぼ全編にわたって続きます。歴史の解説を読んで勉強した気分になれたら満足、という方でもないならお勧めしかねる内容。 | ||||
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個人的には沙織さんのファンなんですが、 キャラ的には主人公ほどはキレモノではないとしてもそれなりに思慮深く、頭脳明晰な奈々さんが・・・ なんていうか本作では凡庸に見えてしまいます。 いくらなんでも歴史を知らなすぎじゃないの?ってのと、 直感力においては沙織の足元にも及ばない感じで、回数を重ねるたびにいまいち好感度ダウン。。。 芯があるのは彼女らしくていいとしても、 その価値観に合わない他者を比較的に適当に断罪するかのような言動は、 ある意味で朝廷的ですらあって、清濁併せのむ度量がちょっと無いように最近思い始めてます。 いつまで続くのかわからないですけども、 成長の伸びしろは、沙織さんのほうがありそうな気がします。 | ||||
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ホームズや龍馬をテーマにしていた頃はまだミステリ小説と言ってよかったのですが、今や歴史読み物になってしまいました。 読み物としては面白いのですが、もういっそのこと殺人事件を入れたり、沙織や奈々のちゃちゃ入れをやめてしまったらどうでしょう? ミステリ小説を読みたくて手にとってしまった方ががっかりしてしまうのが目に浮かんでしまいます。 | ||||
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薀蓄は面白いのですが、登場人物の沙織になじめなくて、星が2つです。 読んでいて、『たのむから静かにしてて…』と言いたくなります。 人によっては天真爛漫と感じるかもしれませんが、私には大げさなお馬鹿さんとしか感じませんでした。 後は主人公の祟が、何度も『奈々君には話したことがあるけど…』と『話が長くなる』と言うので、ちょっとうんざりしました。 小説と言うよりは、生徒が歴史博士に問いかける歴史マンガを文章にした感じがしました。 | ||||
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これはちょっとミステリアスな、鎌倉の観光案内所でしかない。 | ||||
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