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黒蜥蜴
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒蜥蜴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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乱歩モノはいろんな版がいろんなとこから出ているけど、挿し絵が入っているものが好きな読者にとっては、やっぱり、これかなっていうのが創元推理文庫。挿し絵が文章を切り裂くように入っているので、文の続き具合が矢印(→)で表示されているのは、昔こんな雑誌があったなあ、こんな少年雑誌を読んだことがあるなあ・・・ってめっちゃ&むっちゃ懐かしい。 内容的には稚拙だけど、それを超えるこの挿し絵が醸し出すエロティシズム!で、おなじみの明智小五郎と黒蜥蜴! | ||||
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映像作品は見たことがなく、初めて読んだが、展開がスピーディーで、場面が次々と切り替わり、面白いと感じた。 確かに俗っぽいストーリーで、「そんなにうまくいくだろうか」と思わざるをえないようなご都合主義が随所に見られるし、明智小五郎は名探偵の割には迂闊だし、もっと安全に黒蜥蜴を捕まえることができるのにわざわざ劇的に逮捕するための演出過剰が見られるなど、不自然な点は多々あるが、そういうことを指摘するのは野暮というものだろう。 明智と黒蜥蜴との虚々実々の駆け引きや意表を突いた策略など、見どころ満載。 「怪老人」の正体を完全に読み誤っていて、真相には驚いた。 しかし、明智が取った策略は、人命を軽視しすぎではないだろうか。 | ||||
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本作品は、1934年(昭和9年)に雑誌連載で発表された、江戸川乱歩の代表作としても名高いサスペンス作品です。 三島由紀夫による戯曲化が有名ですが、そのほかに、映画化やテレビドラマ化がされるなど、有名な作品で、その題名は知っていましたが、小説を全編読むのは初めてでした。 今回、廉価なkindle版が出ていましたので、読んでみることとしました。 さすがに、昭和初期の作品なので、舞台設定や物語展開に古めかしさが感じなかったといえば、嘘になります。 しかし、そこは、乱歩の代表作だけあって、女盗賊「黒トカゲ」と名探偵明智小五郎との知力を尽くした対決という展開は、21世紀の読者にとっても、楽しめるものと感じました。 内容は、女盗賊の俗称、黒蜥蜴が、大阪の宝石の豪商の娘の誘拐を企て、併せて、宝石の奪取も狙うというもの。 明智小五郎は、この豪商から依頼を受け、娘の警護を依頼されるのですが、黒蜥蜴は、大胆不敵な手段で誘拐を試みます。 これに対する明智小五郎の秘策とは?…といったストーリー。 忘れてならないのは、乱歩の作風として挙げられる「エロ・グロ」の要素が散りばめられているところ。 特に、黒蜥蜴のアジトの描写は、大変に楽しむことができました。 本書の良さは、当時の挿絵が挿入されている点で、昭和初期の雰囲気が漂う作風に、面白さを感じさせます。 また、雑誌の「次号予告」の一部も掲載されており、当時の熱狂ぶりが伝わってきます。 乱歩は没後年50年を経過していますが、決して色あせた作品ではないと思います。 21世紀の読者も楽しませる魅力を持った作品として、本作品を大いにオススメします。 | ||||
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タイトルは私がこの本を読み終わって率直に思った感想です(笑) 乱歩さんの作品…全部読んだ訳ではないですがどうも最後が何となく後味悪いと言いましょうかとにかくグロテスク!鮮血多すぎ!とゆう印象が強かったのですがこの黒蜥蜴だけはラストがとてもロマンチックで切なくて思わず「素敵な終わり方」ととてもうっとりしました。黒蜥蜴は恐ろしく天才で恐ろしく無邪気で恐ろしく美しいと彼女に対して強く思い、そして愛おしく思いました。こことは直接関係ないけど黒蜥蜴は三島由紀夫さんのverも読みました。三島さんの作品は乱歩さんの作品よりもっと黒蜥蜴を堪能(?)出来ましたが私はラストが乱歩さんが書かれた方が印象深かったし他に何か物足りなさを感じましたので例えお話は短くてもやっぱり三島さんのより原作(乱歩さん)の方が大好きです。 | ||||
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お芝居を観に行く予習として読んでみましたが、テレビドラマを見ているように非常に読みやすく、場面がまざまざと頭に浮かび、登場人物の粋なセリフや身のこなしにぞくぞくし、あっというまに読み終わりました。 | ||||
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数年前にテレビ企画のアンケートで「悪女といえば誰?」というものがあった。輝ける 一位は「峰不二子」だったのだが、我々の祖父たちに聞けばたぶん「黒蜥蜴」と答えて くれたのではないか。両者はともに美貌の泥棒で、美しいものに目がなく、殿方相手の 目の保養も辞さないサービス精神があるなど、共通点が多い。そんな女傑が活躍する 本作はアニメのない時代のヲタ?を熱狂させ、乱歩の代表作となった。舞台や映画で 作品に接した人も多く、三島由紀夫が戯曲化し、美輪明宏が演じた映画は有名である。 本書には他社版にはない売りがある。昭和9年『日の出』誌連載時の挿絵がそのまま 載っているところだ。見開きの中央にどーんと描かれる挿絵に昭和初期の懐かしさを 感じてしまう。文が変則的な回り込みをするのもまた味わいがある。「黒蜥蜴」を読む なら断然本書を勧める所以である。探偵と女賊が繰り広げる虚々実々のゲームには 目が離せないし、二人の間の畏敬はやがて恋情に至るのも実に耽美的である。三島 版戯曲「黒蜥蜴」の有名なラスト、「でも心の世界では、あなたが泥棒で私が探偵だっ たわ。あなたはとっくに盗んでいた」。どっかで聞いたような・・・、あ、ルパンつながり? | ||||
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この小説は出版社数社から出ていますが、「創元推理文庫」のものは挿絵つきで、よりイメージが膨らみ2倍楽しめます。どことなく版画調でノスタルジックな感じが好きです。 | ||||
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迅速な送付を感謝致します。とてもきれいな状態でした。有り難うございました。 | ||||
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舞台「黒蜥蜴」を観劇することになり,その予習として購入しました。本当は三島由紀夫の「黒蜥蜴」が欲しかったのですが,どこを見ても絶版になっていて,高いお金を出して中古本も買いたくないし,結局乱歩原作の「黒蜥蜴」を読むことにしました。多少時代背景が古いところも無理はありませんが,その世界観は独特なものがあって一気に読めました。 | ||||
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読み終わっても暫く物語が頭から離れませんでした。怖い場面もあり、黒蜥蜴は凄い!それに対抗する明智小五郎の推理。最初から最後まではらはらドキドキでした。これ1冊で終りの予定が変更になった事間違いなし!違うシリーズを読んでます。 | ||||
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江戸川乱歩氏の小説の中でも何度か映画化、舞台化されている。小生も少年時代にテレビで放映(再放映?)されたモノクロの大映映画を見た記憶がある。たしか黒蜥蜴は京マチコ?・・勘違いかも・・この小説を初めて読んだのはその後か前か?その後何年も後に、今度は舞台化で話題になった。黒蜥蜴を美輪明宏氏、明智小五郎を天地茂氏が演じ、この舞台で俳優・天地茂氏が再評価されたのを覚えている。(テレビではシリーズ化され天地氏の代表作となった。)そのすぐ後で映画化されている。明智探偵は木村功氏が演じ、この映画を小生は見ている。・・宝塚でも上演されたことはご存知ですか?・・久しぶりに再読した形であるが、懐かしくもあり、また黒蜥蜴が死ぬラストのシーンなど記憶にない部分もあったりして新鮮な思いもさせられた。今の時代に映画化されたら、さぞおどろおどろしいものができるのではと期待?しているのだが・・・懐かしくも面白く一気に読み終わってしまった。本の形ではもう手に入らないであろう乱歩シリーズを電子書籍で読めるのは本当にありがたい。 | ||||
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黒蜥蜴はいくつも版が出ているが、この版で特筆すべきは、雑誌連載当時の挿絵、次回予告などがそのまま収録されていることだ。 挿絵があるページでは、今では信じられないような文章の回りこみをするので、読みにくいところはあるのだが、味であるともいえる。 よって、読みやすさよりも、発表当時の時代を感じ取るとりたい方は、この版で読むのでいいだろう。 | ||||
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探偵明智小五郎と女賊「黒蜥蜴」緑川夫人との犯罪の駆け引きを巡る丁々発止と、物語の底流にふたりを巡る恋愛心理の萌芽と、背景に絢爛たる宝飾賛 美、剥製の肉体博物館嗜好を題材に、意表に意表をつきながらの、外連味たっぷりな小説構成である。 昭和37年3月に戯曲化した三島由紀夫の作品では、乱歩自身が上演のパンフレットに「子供らしいわたしの小説を一変し・・・」云々と寄稿している。 乱歩自身の謙遜もあろうが、この小説構成に見受ける稚気はどうしてなかなかの颯爽たるスタイルで、われわれの脳裏を絵空事の面白さで釘づけにする。 他の作品で唐突に現れる感の否めない明智小五郎も、宝石ブローカー岩瀬庄兵衛氏に雇われた探偵として無理なく登場するし、顔なじみの所轄の刑事に 理屈っぽく犯罪構成を講釈することもない。 凶悪さとは類を異にした犯罪の魅力を提示する黒蜥蜴=緑川夫人の脂粉の掛った挑戦に、時にたじろぎながら、時に上前をはねながら、乱歩の筆致は淀 みなく流麗に、いつもの毒々しさをはなれて、ついには犯罪の住処、黒蜥蜴の仮面をぬいだ緑川夫人の心に辿りつかせてくれる。 | ||||
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かつて読んだときは、乱歩のおどろおどろしたところが驚くほどなく、タイトルから連想した内容との乖離に拍子抜けしたものだった。 しかし、乱歩の作品、特に通俗物全てを読み尽くしたあとに読んでみてほしい。 すると、このスッキリとした、乱歩特有の陰惨さが少ない描写が本作にはピッタリであることが分かる。 それもまた、ある意味では乱歩の持ち味のひとつであり、その描写によってストーリーテリングを素直に楽しむ事が出来る、ということに気づく。 ストーリーは良く知られているように、女賊黒蜥蜴と名探偵明智の虚々実々の対決、と一言で説明できる。 細かい矛盾や齟齬はいくらでも指摘できるし、サスペンスも物足りない。 だが、それを補って余りある黒蜥蜴の魅力だ。 同様のことは、「黄金仮面」でも言えるだろう。 魅力的な敵役の存在で、明智が引き立つことになる。 深作映画版も、三島由紀夫脚本、丸山明宏(三輪明宏)主演で、とても良いムードだった。 三島も出演していたし。 京マチ子主演の方は、ミュージカル仕立てで、今ひとつ原作の雰囲気を出し切れていなかったが。 乱歩得意の陰惨な描写が全くない、という訳ではない。 だが、この控えめなところが、乱歩通俗作品の中では最も一般に好まれている要因なのであろう。 若いときには物足りなかったものが、ある程度としを取ってからだとちょうど良い、ということはよくあることだ。 本書の評価は、読者の成長とともに変化するものなのかもしれない。 | ||||
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言わずと知れた明智小五郎シリーズ。 美しいものを愛する女賊・黒蜥蜴と、名探偵明智小五郎の対峙が描かれている。 賊と名探偵を扱う為か、ストーリーは読者が推理する形式の小説ではない。 しかし乱歩独特の文章に彩られた黒蜥蜴の毒々しいまでの魅力や、女賊・名探偵の緊張感ある対決は、今読んでも決して色あせてはいない。 過去の名作という意味では、一読の価値がある小説であると思う。 | ||||
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江戸川乱歩の作品は前々から読みたかったのだが、機会がなかった。 今回有名な黒蜥蜴から読んでみた。 作品から流れてくる、妖しく、ダークでそしてそこはかとなく感じるエロスが何とも言えない心地よさだった。 各社から創刊されているけど、挿絵、表紙もよいので、創元推理文庫版をお勧めする。 三輪明宏扮する黒蜥蜴が有名らしいが、彼(彼女??)以外の配役は確かに思いうかばない。。。 三島由紀夫バージョンも読んでみようと思う。 | ||||
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黒蜥蜴と言えば、三島由紀夫の戯曲が有名で、舞台で演じた丸山(現・三輪)明宏が強烈のようですが、40歳の自分にしてみれば黒蜥蜴のイメージは女優の小川真由美です。小学生の頃にテレビの「土曜ワイド劇場」での天知茂演じる明智小五郎が活躍する江戸川乱歩シリーズのなかの小川真由美演じる黒蜥蜴が印象的です。舞台にしろ、テレビにしろ、映画にしろそれぞれの世代で思うところは違うはず…自分のなかで江戸川乱歩の世界を想像するのがこの作家の醍醐味ではないでしょうか?ここまで妖しげな世界に引き込んでくれる作家は他にはないと思います。 | ||||
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黒蜥蜴と言えば、三島由紀夫の戯曲が有名で、舞台で演じた丸山(現・三輪)明宏が 強烈のようですが、40歳の自分にしてみれば黒蜥蜴のイメージは女優の小川真由美 です。小学生の頃にテレビの「土曜ワイド劇場」での天知茂演じる明智小五郎が活 躍する江戸川乱歩シリーズのなかの小川真由美演じる黒蜥蜴が印象的です。舞台に しろ、テレビにしろ、映画にしろそれぞれの世代で思うところは違うはず…自分の なかで江戸川乱歩の世界を想像するのがこの作家の醍醐味ではないでしょうか? ここまで妖しげな世界に引き込んでくれる作家は他にはないと思います。 | ||||
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1993年に出た東京創元社の創元推理文庫版。 この版では、初出誌『日の出』連載時にあった林唯一の挿絵全点が収録されている。また、編集部の「次号予告」も漏れなく採られている。連載時の雰囲気が漂ってくるようで、なかなか味わいがある。 有名な作品であり、上質の娯楽小説となっている。グロテスク趣味、残虐味、人間の入れ替わりトリックなど、乱歩らしさが横溢しており、満足できた。 「解説」では、白峰良介氏が江戸川乱歩の娯楽小説転向について擁護している。 | ||||
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『黒い虹』『黒蜥蜴』『人間豹』『石榴』を収録。 リレー小説の一部の『黒い虹』はともかく 硫酸による殺人を核とした『石榴』 妖異な怪人が跋扈する『人間豹』 妖艶な婦人が残虐なる犯罪を行う『黒蜥蜴』は 乱歩が得意とする通俗的ホラーが満載で 今をもって乱歩の耽美なる世界に圧倒されます | ||||
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