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黒蜥蜴
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒蜥蜴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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<表題作の感想のみ> 名探偵vs女賊というシチュエーションがキャッチーで、後に三島由紀夫脚本・美輪明宏主演で上演された事でも有名な作品。舞台用に脚色するにはむしろ都合が良かったかもしれないが、200頁未満の中篇サイズである。 明智vs女賊というコントラストを上げる為か、掲載誌の都合か、はたまた乱歩の気まぐれか、本作品に文代さんや小林少年は登場しない。【注1】 黒蜥蜴は、宝石ばかりでなく美形の男女を拉致しては剥製にして飾るという、なかなかステキなおばさんである。年齢を特定できる描写はなかったように思うが、10年がかりでアジトに私設美術館を拵えたりと、まぁさすがに20代では無理だろう。 どこかで、そもそもは『お勢登場』のお勢を明智と対決させるつもりだったのが、設定を変えてこうなったといったような文章を読んだが、まぁことさらに両作品を関連付ける必要もないだろう。お勢と黒蜥蜴では随分とキャラが違うし。 むしろ、黒蜥蜴のキャラ設定にはカリオストロ伯爵夫人の影響が濃厚だ。 女賊という点だけでなく、両者には船を移動アジトにしている共通点がある。 本作品の特徴は、黒蜥蜴が敵の明智にある種の情を持ってしまうところだと思うが、それにしても、バカバカしいトリックと自嘲しながらも、乱歩は人間椅子のアイディアが大好きだったようだw まぁそれは良しとして、明智(乱歩)の唯物主義には畏れ入る。 すでに殺された剥製とは言え、あんな風に使って悪びれる事なし……ww 【注1】ホテルの周りに5名の部下を配置してたりするが。 | ||||
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1巻からだらだら読み進めて9巻まで来ました。 個人的にはエログロが嫌いなのと、冒頭の尻切れ作品への失望で打ち止めを決心したのですが、 『黒蜥蜴』でまた吸い寄せられてしまいました。こういうのは困ります。 救いどころのない展開で突如現れる『明智小五郎』に安堵する私は、 このままずるずると30巻まで行ってしまうような気がします。 | ||||
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「D坂の殺人事件」読んで思い出したのは、子供の頃にTVで放送されていた明智小五郎物の事。 なかなか見せてもらえなかったので、江戸川乱歩の名前が記憶に残ったんだろうな。 で有名な物から読んでみよかと思ってこれから。 三島由紀夫脚本の演劇があった事を初めて知った。 替え玉になった桜山葉子はその後どうなったのか気になるな・・・・ | ||||
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江戸川乱歩作品は、昔々に読んだ屋根裏の散歩者等の江戸川乱歩の怪奇な世界と名探偵明智小五郎が推理で問題を解き明かす点に大いに関心を持っていましたが、今回の黒蜥蜴は、黒蜥蜴と明智とのアクションがメインであり、時代考証の違いもあり期待していた割には、残念であった。 | ||||
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『黒蜥蜴』は1934年(昭和11)1月から11月まで「日の出」に連載された小説だ。角川ホラーミステリー文庫の『孤島の鬼』の解説によると、乱歩は昭和5年の『蜘蛛男』から一連の明智小五郎シリーズを書いている。所謂、通俗スリラーや大衆探偵小説といわれるもので、本格探偵小説ではない。『黒蜥蜴』も通俗スリラーの系譜に連なる作品だ。話の内容は、黒蜥蜴こと緑川夫人と明智小五郎の、宝石商のお嬢さんと「エジプトの星」という宝石をめぐる対決である。ついでに、『孤島の鬼』は昭和4年に書かれたもので、本格探偵小説から大衆探偵小説に移行するターニングポイント的な作品である。また、昭和2年に朝日新聞に『一寸法師』を連載し、この作品は明智小五郎が登場する、初長編小説であるが、『蜘蛛男』以前のものなので、本格探偵小説になっている。明智小五郎の短編小説なら、「二銭銅貨」、「屋根裏部屋の散歩者」など大正末、昭和1,2年に発表された、本格探偵小説がある。 さて、amazonレビューのタイトルについてであるが、黒蜥蜴こと緑川夫人は、男にも変装するので、時々、一人称がボクになる。これはボク少女の先取りかと思ったが、菅賀江留郎『戦前の少年犯罪』(築地書館)によると、1934年(昭和9)前後、女学生の間で「キミ」「ボク」「失敬」といった男言葉を使うのが流行し、当時の文部大臣荒木貞夫が「キミ・ボク」禁止令を出したそうです(p190)。 | ||||
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話題になっていて手に取りました。ジュナイブルっぽいのですが、多分、そうでしょう。 トリックが処々陳腐なのでジュナイブルと観たのですが、故にだらだら読みました。 処々トリックが陳腐です。素材が素晴らしいだけにもったいない。 黒蜥蜴から挑戦状を突きつけられた明智小五郎は余裕を示しますが、やられっぱなし。 最後の最後に明智小五郎が勝ちますが、それも江戸川乱歩らしく、SuperHeroe明智小五郎の天才性によるものです♪ 読んでて思ったのですが挿絵っていいですよ\(^o^)/ | ||||
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