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ジェネラル・ルージュの凱旋
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【この小説が収録されている参考書籍】
ジェネラル・ルージュの凱旋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全196件 161~180 9/10ページ
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倫理委員会(エシックス)の沼田委員長と田口リスクマネージメント委員長、ICU速水部長のやりとりが非常に面白い。特にエシックスの超官僚体質は、私の会社の幹部会議と全く同じだ。自分からは責任を取らず、上からもの申すという態度、全く前に進まぬ審議、誰も決定をせずに、ただ結論を先に延ばしていく。書類の山、時間だけが過ぎていく。この沼田委員長と田口委員長、速水部長のやりとりは、読んでいて勉強になった。実務の担当者が、こう発言すれば、官僚はこう来るか。官僚がこういえば、実務はどう発言すればいいか。官僚を論理でぎゃふんと言わせるにはどうすればいいか、詰め将棋を見ているようで、面白い。最後に沼田委員長がやりこめられる所は痛快。ミステリーとも違うし、単なるドクター物とも違う。しいて言えば、裁判ものかなあ。 | ||||
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倫理委員会(エシックス)の沼田委員長と田口リスクマネージメント委員長、ICU速水部長のやりとりが非常に面白い。特にエシックスの超官僚体質は、私の会社の幹部会議と全く同じだ。自分からは責任を取らず、上からもの申すという態度、全く前に進まぬ審議、誰も決定をせずに、ただ結論を先に延ばしていく。書類の山、時間だけが過ぎていく。この沼田委員長と田口委員長、速水部長のやりとりは、読んでいて勉強になった。実務の担当者が、こう発言すれば、官僚はこう来るか。官僚がこういえば、実務はどう発言すればいいか。官僚を論理でぎゃふんと言わせるにはどうすればいいか、詰め将棋を見ているようで、面白い。最後に沼田委員長がやりこめられる所は痛快。ミステリーとも違うし、単なるドクター物とも違う。しいて言えば、裁判ものかなあ。 | ||||
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救命救急センター部長速水の不正を告発する怪文書が、不定愁訴外来の 万年講師田口に届いた。彼は病院長高階と相談し、この件をエシックス・ コミティで諮ろうとするのだが・・・。 病院内での人それぞれの思惑や利害関係も絡んで、速水をめぐる一連の 事態は思わぬ方向に動こうとする。しかし、そこに敢然と立ちはだかるのは、 おなじみ田口・白鳥コンビだ。エシックスの田沼をやり込めるシーンは、 読んでいてスカッとする。告発文はいったい誰が書いたのか?真実の陰に ある問題点は、決して小説の世界だけのことではない。現実にも、病院が 抱える問題だ。患者の命、病院の利益、いったいどちらを優先させるのか? この作品は、面白さだけではなく、重い問題も含んでいる。田口、白鳥の ほかにも、ドジな看護師姫宮、ユニークな存在の猫田師長、妖怪・化け狸と 称される高階院長など、魅力的な人物がたくさん登場する。 さて、次回はどんな難事件が待っているのか?期待しながら待つことにしよう。 | ||||
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救命救急センター部長速水の不正を告発する怪文書が、不定愁訴外来の 万年講師田口に届いた。彼は病院長高階と相談し、この件をエシックス・ コミティで諮ろうとするのだが・・・。 病院内での人それぞれの思惑や利害関係も絡んで、速水をめぐる一連の 事態は思わぬ方向に動こうとする。しかし、そこに敢然と立ちはだかるのは、 おなじみ田口・白鳥コンビだ。エシックスの田沼をやり込めるシーンは、 読んでいてスカッとする。告発文はいったい誰が書いたのか?真実の陰に ある問題点は、決して小説の世界だけのことではない。現実にも、病院が 抱える問題だ。患者の命、病院の利益、いったいどちらを優先させるのか? この作品は、面白さだけではなく、重い問題も含んでいる。田口、白鳥の ほかにも、ドジな看護師姫宮、ユニークな存在の猫田師長、妖怪・化け狸と 称される高階院長など、魅力的な人物がたくさん登場する。 さて、次回はどんな難事件が待っているのか?期待しながら待つことにしよう。 | ||||
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ナイチンゲールで、拍子抜けし、 螺鈿で喜びに打ち震え、 ジェネラルルージュで、納得しました。 おもしろくねーなーと、怒りつつナイチンゲールを読んだ甲斐、ありました。 あれ、読んでないと、ジェネラルの楽しさが半減です。 ストーリー的にはあまり起伏もなく、 さほどの事件も起こらず、なんてことないんですけど、 ぐいぐいと読ませます。 一応ミステリー←どこがという疑問が頭をよぎりますが なので、あまりくどくど書きませんけど、 螺鈿で出てきた、検死。 それに、救急医療。 それぞれが含むあちらを立てればこちらが立たずという問題・・・ 理想と現実。清濁併せ呑む度量をもつドクターは、果たして現実にいるのか? とかまあ、いろいろと考えましたが、 それより何よりおもしろかったですよ。 定価で買ってもおしくない本でした。ごめんよ、中古買いで(笑 | ||||
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ナイチンゲールで、拍子抜けし、 螺鈿で喜びに打ち震え、 ジェネラルルージュで、納得しました。 おもしろくねーなーと、怒りつつナイチンゲールを読んだ甲斐、ありました。 あれ、読んでないと、ジェネラルの楽しさが半減です。 ストーリー的にはあまり起伏もなく、 さほどの事件も起こらず、なんてことないんですけど、 ぐいぐいと読ませます。 一応ミステリー←どこがという疑問が頭をよぎりますが なので、あまりくどくど書きませんけど、 螺鈿で出てきた、検死。 それに、救急医療。 それぞれが含むあちらを立てればこちらが立たずという問題・・・ 理想と現実。清濁併せ呑む度量をもつドクターは、果たして現実にいるのか? とかまあ、いろいろと考えましたが、 それより何よりおもしろかったですよ。 定価で買ってもおしくない本でした。ごめんよ、中古買いで(笑 | ||||
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医療崩壊が騒がれている昨今、赤字・成り手不足で問題となっている救急医療に焦点を当てた快作です。非常に読みやすかったです。 ただ、作者はERでの勤務経験がないのか、いくつか医療用語の使い方で誤りがありました。 ・DOA(来院時死亡)→昔使われていた用語で今はCPA(来院時心肺停止)といいます ・心静止(心電図がフラット)の状態では、カウンターショック(除細動)をかけることはありません ・AIはCPAの患者に対してはすでに多くの施設で行われています 細かいですが気になりましたので・・・。 田口・白鳥コンビシリーズですが、バチスタと比べ、キャラが立っておらず、彼らの魅力が生きてなくちょっと残念でした。それから助教授(今は准教授といいます)はそんなに偉くないですよ。 | ||||
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医療崩壊が騒がれている昨今、赤字・成り手不足で問題となっている救急医療に焦点を当てた快作です。非常に読みやすかったです。 ただ、作者はERでの勤務経験がないのか、いくつか医療用語の使い方で誤りがありました。 ・DOA(来院時死亡)→昔使われていた用語で今はCPA(来院時心肺停止)といいます ・心静止(心電図がフラット)の状態では、カウンターショック(除細動)をかけることはありません ・AIはCPAの患者に対してはすでに多くの施設で行われています 細かいですが気になりましたので・・・。 田口・白鳥コンビシリーズですが、バチスタと比べ、キャラが立っておらず、彼らの魅力が生きてなくちょっと残念でした。それから助教授(今は准教授といいます)はそんなに偉くないですよ。 | ||||
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ナイチンゲールのファンタジー路線は???でキャラクターもつめこみすぎて破綻していた。もうこれ以上読むこともあるまいと思っていたが、ジェネラル・ルージュはなかなかのできだった。ご都合主義なラストもエンターテイメントならありだろう。こちらを楽しむためにナイチンゲールはあまり期待せずにさらっと先に読んでおいてもいいかもしれない。 | ||||
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ナイチンゲールのファンタジー路線は???でキャラクターもつめこみすぎて破綻していた。もうこれ以上読むこともあるまいと思っていたが、ジェネラル・ルージュはなかなかのできだった。ご都合主義なラストもエンターテイメントならありだろう。こちらを楽しむためにナイチンゲールはあまり期待せずにさらっと先に読んでおいてもいいかもしれない。 | ||||
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世の中全てがグローバルスタンダードの名のもとに規制緩和が求められ、あらゆる分野で経済効率が最優先となっている。でも、人の命を預かる医療現場がそれでいいんか? 多少無駄に思えたり、また合法でなくても、助けられる命はひとつでも助けたい… そんな「将軍」ICU速水部長の言動は、医療現場の良心そのものではないか。こんな「青い」ことを声を大にして発言する医師がたくさんいて欲しいものだ。読後のスッキリ感は、間違いなくシリーズ中最高。「螺鈿迷宮」に繋がる姫宮の伏線などもおもしろい。海堂さんはサイン会で本書に「翔べ!ドクターヘリ」と書いた。ヘリ機体の購入費5億、年間維持費2億のハードルはものすごく高いが、勤務医でもある著者の思いが伝わってきてうれしくなった。 | ||||
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世の中全てがグローバルスタンダードの名のもとに規制緩和が求められ、あらゆる分野で経済効率が最優先となっている。でも、人の命を預かる医療現場がそれでいいんか? 多少無駄に思えたり、また合法でなくても、助けられる命はひとつでも助けたい… そんな「将軍」ICU速水部長の言動は、医療現場の良心そのものではないか。こんな「青い」ことを声を大にして発言する医師がたくさんいて欲しいものだ。読後のスッキリ感は、間違いなくシリーズ中最高。「螺鈿迷宮」に繋がる姫宮の伏線などもおもしろい。海堂さんはサイン会で本書に「翔べ!ドクターヘリ」と書いた。ヘリ機体の購入費5億、年間維持費2億のハードルはものすごく高いが、勤務医でもある著者の思いが伝わってきてうれしくなった。 | ||||
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バチスタからずっと、続いてるんですね。ナイチンゲールは正直?でしたが、螺纏の少し前、ナイチンと同時期の設定のこの作品は楽しかった。今、医療において何が問題なのか、一般人の私にも解りやすく定義してくれる。これからも海堂尊の作品は追い掛けてしまうと思う。例えたまに、こけてもね。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙、ジェネラル・ルージュの凱旋、と、三冊続けて読みましたが、どれもおもしろかったです。何人かの方が指摘されているように、ミステリーではないかもしれませんが、第一級のエンターテイメント小説だと思います。医療現場の臨場感あふれる描写は圧巻です。引き込まれます。 人物の描き分けが巧いですね。これほど様々な女性を描ける男性作家さんも珍しいぐらい。実にいろんな個性的な女性が出てきて華やかです。だからこそ、主役を張る男たちが一層生きてくる。 ちょっと気になることといえば、3冊読んで、まだ、医者は男、看護師は女しかいない、ってことでしょうか。まだひとりも女医さんが出てこない。(姫宮がかろうじて医者のようだったけど、作中では医者としては活躍していない。)そしてまだひとりも男性の看護師さんが出てきていない。今はまだ資料と情報を収集中であり、女医さんも、男性看護師さんも、いずれ出てくるものと、今後の作品を期待したいところです。男性看護師はともかくも、女医さんがひとりもいない病院て、今時、ないと思うから。 作者にリクエストできるなら、ERばりに、バリバリ活躍するカッコイイ女医さんが出てくると、ちょっと嬉しいかも、です。 | ||||
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バチスタからずっと、続いてるんですね。ナイチンゲールは正直?でしたが、螺纏の少し前、ナイチンと同時期の設定のこの作品は楽しかった。今、医療において何が問題なのか、一般人の私にも解りやすく定義してくれる。これからも海堂尊の作品は追い掛けてしまうと思う。例えたまに、こけてもね。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光、ナイチンゲールの沈黙、ジェネラル・ルージュの凱旋、と、三冊続けて読みましたが、どれもおもしろかったです。何人かの方が指摘されているように、ミステリーではないかもしれませんが、第一級のエンターテイメント小説だと思います。医療現場の臨場感あふれる描写は圧巻です。引き込まれます。 人物の描き分けが巧いですね。これほど様々な女性を描ける男性作家さんも珍しいぐらい。実にいろんな個性的な女性が出てきて華やかです。だからこそ、主役を張る男たちが一層生きてくる。 ちょっと気になることといえば、3冊読んで、まだ、医者は男、看護師は女しかいない、ってことでしょうか。まだひとりも女医さんが出てこない。(姫宮がかろうじて医者のようだったけど、作中では医者としては活躍していない。)そしてまだひとりも男性の看護師さんが出てきていない。今はまだ資料と情報を収集中であり、女医さんも、男性看護師さんも、いずれ出てくるものと、今後の作品を期待したいところです。男性看護師はともかくも、女医さんがひとりもいない病院て、今時、ないと思うから。 作者にリクエストできるなら、ERばりに、バリバリ活躍するカッコイイ女医さんが出てくると、ちょっと嬉しいかも、です。 | ||||
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今までの本と本書を読んで思ったのは、作者の書きたい主人公は生と死を含む医療そのものが主人公なのだと思った。バチスタは最新手術技術、ナイチンゲールはAIを含む死後医療検索、螺鈿は死後医療のもつ闇、ジェネラルは救急医療が、そしてそれぞれにおいて現実と理想の問題提起、これこそが主人公なのではないか。作者の力量によってミステリになり、サスペンスになり、エンターテイメントへと形を変えているがぶれることのない芯は医療をといかけるシリーズではないかとおもう。田口先生も、火食い鳥もすべては主人公でありつつ、主人公を語る語り部ではないかと感じた。そう思ったら本シリーズの姿を変える様相が腑に落ちた。枝葉末節なのだ。だからあるがまま医療と向き合ってみよう。 | ||||
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今までの本と本書を読んで思ったのは、作者の書きたい主人公は生と死を含む医療そのものが主人公なのだと思った。バチスタは最新手術技術、ナイチンゲールはAIを含む死後医療検索、螺鈿は死後医療のもつ闇、ジェネラルは救急医療が、そしてそれぞれにおいて現実と理想の問題提起、これこそが主人公なのではないか。作者の力量によってミステリになり、サスペンスになり、エンターテイメントへと形を変えているがぶれることのない芯は医療をといかけるシリーズではないかとおもう。田口先生も、火食い鳥もすべては主人公でありつつ、主人公を語る語り部ではないかと感じた。そう思ったら本シリーズの姿を変える様相が腑に落ちた。枝葉末節なのだ。だからあるがまま医療と向き合ってみよう。 | ||||
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メインとなる舞台は東城大学病院のICU. その描写には、臨場感がある。マイケル・クライトンの「ER」を思い出させる。 事件はある匿名の手紙から始まる。東城の救急救命センターの部長が、ある会社と癒着し、ワイロをもらっているという内容である。果たして、真相はいかに。 どうやら、時期的には「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行で話が進んでいくようだ。「螺鈿迷宮」の前の出来事である。予備知識なしでもそれなりに楽しめるが、「ナイチンゲール」「螺鈿」を読んでおくと、事件との関連性や前後関係がよく分かって、面白さが増すだろう。 著者は、この作品の中で、国の進める大学病院の独立行政法人化に疑問を投げかけている。物語の中で、ICUの部長は言う。救急救命部門は警察や消防署と同じように、「身体」の治安を守るためのセクションであり、採算など考えていては成り立たないと。私もそれに賛成である。本来、人の命を守るべき医療に、特にその代表とも言うべき救急医療には、国が全面的にバックアップをするべきであろう。救急医療は、資本主義の競争原理が最もそぐわない部門である。なにしろ、確実な予算や予定などは立てられないのだから。国は、財政と命と、どちらが大切だと考えているのだろうか。当たり前のことだが、人ひとりの命に代えられるものなど、この世にはないのである。 物語全体としては、読ませる力は十分にある。だが、ミステリーとしての要素は、「ナイチンゲール」よりさらに薄くなっている。この著者の作品は、ミステリーを期待して読んではいけない。あくまで、エンターテインメントとして楽しむべきである。 | ||||
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メインとなる舞台は東城大学病院のICU. その描写には、臨場感がある。マイケル・クライトンの「ER」を思い出させる。 事件はある匿名の手紙から始まる。東城の救急救命センターの部長が、ある会社と癒着し、ワイロをもらっているという内容である。果たして、真相はいかに。 どうやら、時期的には「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行で話が進んでいくようだ。「螺鈿迷宮」の前の出来事である。予備知識なしでもそれなりに楽しめるが、「ナイチンゲール」「螺鈿」を読んでおくと、事件との関連性や前後関係がよく分かって、面白さが増すだろう。 著者は、この作品の中で、国の進める大学病院の独立行政法人化に疑問を投げかけている。物語の中で、ICUの部長は言う。救急救命部門は警察や消防署と同じように、「身体」の治安を守るためのセクションであり、採算など考えていては成り立たないと。私もそれに賛成である。本来、人の命を守るべき医療に、特にその代表とも言うべき救急医療には、国が全面的にバックアップをするべきであろう。救急医療は、資本主義の競争原理が最もそぐわない部門である。なにしろ、確実な予算や予定などは立てられないのだから。国は、財政と命と、どちらが大切だと考えているのだろうか。当たり前のことだが、人ひとりの命に代えられるものなど、この世にはないのである。 物語全体としては、読ませる力は十分にある。だが、ミステリーとしての要素は、「ナイチンゲール」よりさらに薄くなっている。この著者の作品は、ミステリーを期待して読んではいけない。あくまで、エンターテインメントとして楽しむべきである。 | ||||
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