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ナイチンゲールの沈黙
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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイチンゲールの沈黙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 41~60 3/8ページ
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流れるような文章に、生き生きと個性的な輝きを放つ登場人物たち。 そして随所にちりばめらた専門的医学用語がリアリティを絶妙に引き上げる。 それだけで読み手はぐいぐい惹きつけられる。 ところが... それらを全て身ぐるみ剥がしてしまうと、そこにかろうじて残るのは筋書きの残滓みたいなもの。 本来ならばまず中心に骨格となるしっかりとした筋書きがあって、それ自体が読者を翻弄して魅了する。 さらに作者の語り手としての技巧がそこに施されて一層面白い読み物に仕上がっていく。 しかし本作は肝心の筋書きはガッカリするほど貧弱で、それをあらん限りの技巧でカモフラージュしてるような印象を受ける。 過剰包装でぐるぐる巻きにされたプレゼントを嬉々として開けていったら、最後に100円のガチャガチャが出てきた、ってそんな感じ。 これがプロの執筆家の作品なら星2つとしたいところだが、現役医師の驚くべき高度な文筆テクニックに敬意を表して星3つ。 きっと本職の方が忙しくてじっくり筋書きを練る時間が無かったのだろうと想像する。 「チーム・バチスタの栄光」がもっと面白かったのはそれだけ時間をかけて丁寧に書いたせいだろう。 せっかく光る才能を持っておられるのだから、この著者には赤川次郎や最近の東野圭吾のような「金太郎飴作家」にはなって欲しくない。 この著者が本当に面白い小説を書き始めるのは、二足のわらじを止めた時かもしれない。 | ||||
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『チーム・バチスタの栄光』が医療ミステリ+医局ドラマという感じだったので、その線で期待して読んでいたら肩すかしをくらいました。 読んでいて感じたのは中途半端な医療SF小説という印象。 前作と較べると、取り上げられる医療事象は病院を揺るがすという感じでもないし、田口公平もどちらかというと脇役で大人しいし、デジタル・ハウンドドッグもリアリティさよりもSF的な匂いが。 加納や島津といった今後のシリーズにも関わってきそうな新しいキャラクターも登場しますが、 上巻は、あれなんか違うという思いを抱いたまま下巻へ。 | ||||
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チーム・バチスタの栄光に続き、下巻早々に長い肩書のロジカルモンスター白鳥圭輔登場。 登場人物の掛け合いはおもしろいものの、チーム・バチスタと同じシリーズとしては、 脳波と歌声というネタがSF過ぎてピンと来ないのは上巻に同じ。 最後まで違和感を抱きつつ終わってしまった。 うーん…。ナイチンゲールを読み終わった後、もやもや感が残りしばし沈黙してしまいました。 この作品は当初三作目のジェネラル・ルージュと一緒のネタだったのを編集者の意見で 二つの作品に分けたものとのこと。 中途半端に感じる理由としては、それもあるのではないかと思う。 ただしジェネラル・ルージュの方は面白かったのでそちらは分けて正解だったのだと思う。 | ||||
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他の本と並行して読んでいたのですが、上巻のインパクトが少なくなかなか読み進みませんでした。下巻も半ばあたりから、やっとちょっと加速が付いてきた感じで後はするすると読み終えることが出来ました。 全体的に以前読んだ「バチスタ〜」より印象が薄く感じます。 登場人物の個性が際立っているのは良いのですが、出てくる人が多くてやや把握しづらいです。 ところで、瑞人は由紀さんのこと好きでしたよね。最後は小夜が生涯の約束めいたことを言いますが、瑞人は小夜にも気持ちがあったのでしょうか。 何だかそこもよくわからない点ではあったのですが、両目を失う怖さから瑞人もすがり付いてしまったのか、共犯を犯した同士として運命共同体のように思えてしまったのか、謎なままでした。 | ||||
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「チーム・バチスタの栄光」、「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読んだあとだったせいか、物足りなさを感じてしまいました。 また、出だしがあれ?アレ? どこかで読んだような・・・・。 バチスタスキャンダル後の東城大学医学部付属病院が舞台なのですが、「ナイチンゲールの沈黙」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」は時間軸がダブっているようですね。 まず出だしがほぼ同じです。(一瞬間違えて同じ本を買ったかとおもったほど) 「ナイチンゲールの沈黙」は、小児科病棟を舞台にした殺人、 「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、救命救急センターが舞台の収賄と、両方とも事件がらみなのですが、 「ナイチンゲールの沈黙」のほうは、ちょっとファンタジックな部分が強く、田口・白鳥組は物語の中心にはなってません。 | ||||
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前作「バチスタ…」からのリピーターです。 続編の要素が強く、「バチスタ」を読んでからでないと、おもしろさが半減すると思います。 私は、特に「ミステリー」というジャンルに思い入れはないので、純粋に楽しめました。 電脳紙芝居の精度や超常能力など、「医療ミステリー」と呼ぶには些(いささ)か難があると思います。 ですが、「パルプフィクション」として、こういう物語もあってよいと思います。 どなたか書かれていましたが、確かに浅田次郎氏に通じるところがあります。氏のファンである私は、やはり好きです、こういう手法。 今回もカウンターヒーロー(こういう使い方で良いでしょうか?)に対する主人公の、複雑な心情が面白く、かなり感情移入して読み進めました。 主要2人物(今回は3人物か?)はもとより、登場人物全てが一癖二癖あり、聖人君主たろうとしないところが面白い。 「毒をもって毒を制す」 劇中の言葉が、この作品の意義を、二重の意味で言い表しています(後述)。 とても興味を持ったのは、著者は主人公と毒虫(火喰い鳥?)のどちらに親近感をお持ちなのかな?、ということ。この辺は個人で想像するしかありませんが、そこまで想いを巡らせられるのも作者の力量、生きたキャラクター設定によるところが大きい、ですね。 前作でも感じましたが、ここまで(架空ではあるが)ソサエティを辛辣に(批判的に)描写して、著者は医療の現場に留まれるのだろうか、と心配しました。 著者の経歴を見て、闘う(闘っている)方なのだなぁ、と、なるほど納得しました。 医療に対する、この方の熱い(そして冷めた)想いが、作品に貫かれた一本の太い幹です。 作者の人間性が透けて見える、魅力的な作品群の中の、一節だと思います。 門外漢でも楽しめる、医療現場を舞台にしたエンターテインメントとして、 医療関係者の、独白(うっぷん晴らし?)という意味でも(作者自身、楽しまれているのではと想像します)、 お勧めします。 | ||||
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前作「チームバチスタの栄光」が医療ミステリーとして大成功を収めたため、どうしても今作も、その第2作としてどんなミステリーかと期待してしまいますが、ミステリーとしての期待は捨てたほうがいいです。医療描写の深みがSF的設定も多少現実的に見えてくるし、前作の設定を引き継ぎ、世界も広がりを見せてきます。医療ミステリーではなく、田口&白鳥コンビの医療エンターテイメントとして楽しみましょう。この独特の疾走感は捨てがたいです。 | ||||
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前半は,田口先生のキャラで若干笑わせてもらう程度で,特にミステリーもなく,エキサイティングな場面もなく淡々と病院生活が描かれています.このまま終わってしまうのではと心配でしたが,第二部に入ってようやく話が回り始めます. この話は,「ジェネラル・ルージュの凱旋」と同じ時間,同じ場所を違う側面から描いたものということだったので楽しみにしていましたが,特に2つの話に繋がりはなく,話が組み合っているというものではありませんでした. 文章自体はおもしろいのですが,若干盛り上がりに欠けるのが残念. | ||||
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一つの殺人事件を中心とした作品。 前作とはテイストが異なり、ミステリーというより近未来SFに近い。 共感覚や芸術方面の話が多く出てくる。 そのあたりの知識のない私としては、あまり話について行けなかった。 ひとつひとつの表現がくどいというかカッコつけているため、難解さがより際立っているように感じた。 殺人事件の結末がほぼ読めてしまう上に、共感覚というなんだかよくわからない話を聞かされて退屈でした。 医療問題の描写は、前作同様興味をそそられました。 Aiも「死因不明社会」を読んだ後だと、かっこよく見えますね。 | ||||
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海堂尊作品を読むのははチームバチスタの栄光に続き2作目。つくづく思うのが医者なのに、読ませる作品を書くのがうまいなと。本業の知識を駆使した病院を取り巻く環境の描写は知識欲を湧かせるし、登場人物が魅力的。登場人物はあだ名を付けられてるためかちょっとマンガ的な感じもするけど。巻末の解説にもあるが刊行順に読んだほうが良さげ。後の作品にでてくる人物がしれっと出てたりするし。 | ||||
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買ったままで読んでない本の山から ふと手にしたのが「ジェネラル・ルージュの凱旋」。 でも、順番としてこっちが先だよなと気づいて 読んだのがこれ。 「チーム・バチスタの栄光」の田口・白鳥コンビが 活躍するメディカルミステリーエンターテインメント第2弾。 今度の舞台は小児科。眼の癌といえる網膜芽腫の子供たちと、 その回りの大人たちを描く。 チーム・バチスタの時と同様に、前半は淡々と登場人物の 特徴を示すエピソードが続き、半ば過ぎに白鳥が登場してから、 話が急展開していく。 エピソードを持つ登場人物がちょっと多すぎるなという 気もしたんですが、それはそれでシリーズとしての 伏線をなしていたんですね。 これだけ読んだら気づかない話なので、本作だけ 読んで海堂尊の本はごちゃごちゃしていると 思ってしまったらもったいない話です。 ストーリーとしては、ある程度想像のつく話では ありますが、登場人物の心の機微に触れ、 一気に読み進められる作品です。 | ||||
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前作、チームバチスタも面白かったのですが、本作も負けず劣らず面白い作品です。 この連作を機に、病院や医療問題に注目がもっと集まればよいと思います。 次回作が楽しみな一冊です。 | ||||
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海堂氏の作品は1作ごとにレベルが落ちていっているように思う 登場人物のセリフが芝居がかっていて、かなり雑、 こういうのって編集者が口を出せないもんなんでしょうか? もう読む気がしません | ||||
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単調なミステリーです。 それに肉付けするために、 聴覚と視覚の共感覚の話や 小児病棟の問題、 終末医療の課題などが 織り込まれている。 白鳥の鋭さは前作より劣りますが、 娯楽ミステリーとして 十分面白かったです。 | ||||
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上巻は一気に読んで面白かった。眼に腫瘍ができた子どもたちとそれを世話する看護婦「小夜」。病院のクリスマスパーティで超人的な歌を歌う小夜の人物造形が深くて話に惹きこまれる。愚痴外来の主人公医師田口と子どもたちの会話は面白く、こみ上げる笑いをとめるのに力がいる。 患者の子どもたちが小夜の音楽を聴いているときにCTで反応する脳の部位など、医療関係のトリビアも得ることができて知的好奇心を刺激される。 小説ではあるが、著者の筆力により音楽が聞こえてくるような賑やかなストーリーだ。中盤から悲劇が始まるが常に素敵なバックミュージックが流れているよう。読んで損はない。 しかし、続いて読んだ下巻はちょっとしりすぼみに感じたが・・・ | ||||
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前作が面白かったので、その落差に大変がっかりしました。 登場人物がでたり入ったりして話の流れがわかりづらく、読んでいていらいらしました。 また、気障で非現実的な会話が当然のようになされるのに違和感を覚え、なおかつその非現実的事象が事件解決の一端を担う点に納得できません。 つまらなかったし、読んでいて相当苛立ちました。ひたすらがっかりです。 | ||||
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チームバチスタの栄光を堪能し、ジェネラルルージュの凱旋も面白く読んだので、期待感を持って読み始めました。ところが書き出しがジェネラルと同じ様な設定。思わず、同じ本を二度買ってしまったのかと思いながらも読み進めたところ段々違った展開になり一安心。ジェネラルとは双子の本であるように思います。 ただ、バチスタやジェネラルのようなグイグイと読者をひきつけるようなストーリー展開ではありません。難病に犯された少年が尊属犯なのか、特殊な歌唱能力を持つ看護師がどうからむのかやや緩慢としたスピードで話しが進みますが、最後は中々読ませます、泣かせます。ちよっと浅田次郎ワールド的なエンディングで、私は著者の新たな試みとして評価させていただきました。 | ||||
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医療ミステリー作家として一番今油が乗っている作者。 チームバティスタで人気実力とも世間に知らしめたという事で期待して読んだのだが、私の予想しているものとはかけはなれてしまった。 田口先生や白鳥その他の病院関係者、また今回登場した歌姫やそのマネージャー。患者他キャラクター設定もテンポもいいのだが、医療ミステリーという極めて科学的な題材に、テレパシーてきな非科学的なテーマを盛り込んだせいか、焦点がずれてしまったように感じる。 殺人事件の方は早々と先が読めてしまい、もう一つのミステリーの方は肩透かし、そんな読後感だった。 このシリーズの中では凡作。 | ||||
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本作の評価が低いことに驚きを隠せません。 レビューを読んでいく内になんとなく納得しました。皆さん飽くまでミステリーとして謎解き要素を楽しみにして居られたのですね。 私は前作を読んだ時点でミステリーの賞を受賞した作品だがミステリーではないと感じました。理由は医療のしかも外科手術や麻酔技術についてのプロでなければ知り得ない犯行方法とMRI等についても詳しく知る人物でなければ分からない解決方法にあります。これでは最初から絶対に勝てないと分かっている横綱と小学生の相撲のようなものです。 本作を読む前に「ジェネラルルージュの凱旋」を読んでいたこともありミステリーとしての要素は全く期待していなかったこともあり私は本作全体に流れる静かな時間を非常に楽しめました。 ラストへ収束していくあたりに多少強引さを感じますが前作やジェネラルルージュと違い看護師や患者からの目線で観る医療と心のケアという問題は感慨深い問題提示と感じました。 私は筆者はミステリー作家という枠組みではなく高橋克彦氏や東野圭吾氏のような多ジャンルを跨いで歩いていくのではないかと楽しみにしています。 | ||||
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「バチスタ」の詳細な医療現場の記述とスペクタクルな展開に 惚れて読んだ第2作だったがいきなり作風が変わったかのような内容だった。 ファンタジー過ぎて求めていたものとのギャップが大きかった。 ミステリーとしても十分な内容ではない。 | ||||
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