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ルームメイト
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ルームメイトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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私自身は割に気に入った題材、プロット、展開でした。ま、見ず知らずの初めて会った人とルームシェアをして物件を借りるかしらとか、単身赴任している日中に、妻が全くうちにいないなんて、わからないのか(あるいはそれが明らかに近所の人にわかるような格好で、新聞が突っ込まれたまま、ってどうなんとか)、細部で、ん?と首をひねる部分はないではないですが。 人の持つ多重な部分(別に多重人格者ではなくとも、人と言うのはけっこう、いろんな顔を持っているような気がするんだな)を中心にした話の展開は、謎解きとして、サスペンスとして、面白かった。 ただ、これはどうだか、と思うところがあります。 第一は、まず、本の帯。 「ミエミエな展開だなぁと思っていたら、意外な方向に話は進んで、いやぁまんまと騙されました」って、余分ですね。いらない言葉です。正直、読み手の心情を縛ります。 第二は、4つもあるモノローグ。 作者自身が、その前に「ノベルズ版(1997年刊)では、この後に衝撃(?)のラストがあります」といってって、モノローグ4を紹介しています。超後味悪い最後になるから、読むか読まないかは読者次第とかいう文言とともに。これはよけいでしょう。正直言えば、モノローグ4自身が不要と思うんですが、それ以上に、この作者の言葉はもっと余分。それこそ、後味を悪くしています。 最後に、やはりプロットとして、こう多重人格者を一杯出してくるのはどうなんだかなぁ。 いくら理由をつけても、そもそも少ない多重人格者が、こううまく出会うことで成り立つ小説は、余りにもありえーん?!ライトな導入から、ぐっと人の持つ怖さに入って行く興味深い小説だけに、何か、もう少し無理をしない構成にしたらよかったのになぁ、と言う気になります。 | ||||
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今邑作品のトーンは平坦なものが多いのだけれど、今回は設定が割と派手だったのでどうなるのかとわくわく読み進んだ。 先日読んだ明野照葉のような、ちょっと叙述形式が折原一のような‥と、ページをめくりながら思う。 つまりは若干、どっかで読んだ感のある作品。 いやきっと、もう少しでもしかしたら、と思いつつ読んだら最後のページだった。 うーん。文庫版にはポケット版のラストを隠しかける作者のメッセージも入るが、むしろそれも中途半端。 その気持ちがもしかしたらこの作品全体に流れたのか? | ||||
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ちょっと内容がうすいかなあ。 なぜ、今こんなに売れているのでしょうか!? おもしろかったけど、 帯文のおかげで買ったけど、裏を読もうとしすぎて 途中でわかってしまったのが残念。 今邑さんのは『鋏の記憶』がどんでん返しとして おもしろかった記憶があります。 | ||||
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多くのレビューの通り、謎めいた設定で一気に読ませる。 ただ、後半、多重人格によって肉体的な変化が起こる シーンがある。多重人格でそのような変化が起きるなら エステも美容整形も真っ青である。この点、医学知識を 引いて説明すれば現実感がでると思うのだが、どうだろうか? 佐野洋に「透明受胎」という作品がある。古い作品だが、 こちらも肉体的変化が扱われているが、当時の最新医学知識 を盛り込み、説得のいく作品に思える。 トリックなど実に凝った作品だが、このくだりでついていけなくなった。 これが評価を3つにした理由である。 | ||||
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ミステリーの中で、死んだはずの人が犯人だったとか、殺人と思われていたものが自殺だったとか、探偵役が犯人だったとか、変化球的な作品は良くありますよね。そういった作品は概して「馬鹿野郎!」と叫びたくなる場合が多いのですが、この作品は着眼点が優れているので、非常にスマートで納得できる変化球作品です。ミステリーファン必読の書と言えるでしょう。 しかしながら、最終部が邪魔です。折角さわやかに納得して読み終わろうとしているのに、それを許してくれません。読了した人には漏れなく、ミステリーの主軸なようでただの蛇足に過ぎない嫌な気分(まぁホラー作品的な読了感と言えるでしょう)をプレゼントしてくれます。 これが無かったらかなり優れた作品だと思うのですが、蛇足があるために読まなければ良かったとさえ思ってしまいます。ミステリーファンの皆様、覚悟してお読み下さいませ。 | ||||
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女子大生のヒロインのルームメイトが突然失踪し、それと関る殺人事件が発生する。ヒロインがその謎を追ううちに、ルームメイトが多重人格者だった事が分かる。果たして事件の真相は...。 話の途中までで事件の骨格が明らかになり、作者が多重人格者のある人格を"恣意的に"発現させたり、消滅させたりするのを読んで、結末が容易に予測できてしまった。 多重人格というものを安易に乱用し過ぎたせいだと思う。むしろルームメイトを性格が奇矯な普通の女性に設定しておいて、最後に"切り札"を出した方が効果的だったのではないか。結末の意外性が勝負の作品だけに余計そう思う。 | ||||
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