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木洩れ日に泳ぐ魚



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【この小説が収録されている参考書籍】
木洩れ日に泳ぐ魚
木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

木洩れ日に泳ぐ魚の評価: 3.05/5点 レビュー 76件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1~20 1/2ページ
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No.36:
(4pt)

ある種、斬新な恋の終わり方? ミステリテイストの恋愛話 |『木漏れ日に泳ぐ魚』恩田陸

恩田さん、たまに??という題名をつけられることがある気がします。『三月は深き紅の淵を』とか『麦の海に沈む果実』とか。もちろんあれは、タイトルが本の名称だったりして、作品中に出てきていたりしました。で、今回のは何??という感じ。よくわかりません。

ただ、本作やはり面白い!登場人物はわずか二人。同棲を解消し別れるカップルの最終日の話。

・・・
ただし、これが何やら不穏な空気。

え?お前が殺したんだろ? いや、あなたが殺したんでしょ?
・・・どうやら誰か一人死んでいるらしい。

何やら実に奥歯の挟まったようないわくありげな空気から物語は始まります。次第に二人の関係が明らかになり、さらに、言及されている亡くなったという男性との関係性が明らかに。このあたりはエンタメ性たっぷりで楽しく読めます。

・・・
話はまだまだ続きますが、たった二人の舞台で、過去への回想と会話とで一冊持たせるってのがすごいですよね。やや劇ががっているものの、それもまた安定のスリルというか心地よい予定調和。

最後には、当初惜別の感もあった最終夜も、一種白けたような無気力のような夜明けに。障害のある恋は燃え上がるものの、その障害がなくなった途端、相手の欠点ばかりが見えるようになり覚めた、みたいな。これはこれで恋(そしてストーリ)の終わり方としてはなかなか斬新でした。

・・・
ということで、日本で買い込んだストックから、恩田さんの作品を読みました。

いつも思うのですが、恩田さん、結構変わった設定・構成に果敢に挑戦しますよね。舞台のような作品で、シンプルな設定も、ぐいぐい読ませる作品でした。

本作、悲恋好きなかた、別れ話が好きな方、演劇が好きな方、等々にはおすすめできると思います。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.35:
(5pt)

そして訪れる気持ちの夜明けと実際の夜明けまでとを、一気に読ませていく、一冊。

舞台は別れゆく2人の男女の狭い夜更けの一室だけなのだが、そのなかで折り重なっていく心象の重なりと、それをうっすらと剥がすように明らかになる物事と関係性と、そして訪れる気持ちの夜明けと実際の夜明けまでとを、一気に読ませていく、
傑作。
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No.34:
(5pt)

さすがの一言。

ちょっと奇を衒った設定や、文章構成ですが、それでも次の文をすらすら読ませるあたりの力量が圧倒的。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
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No.33:
(4pt)

ようやく大人になる二人の物語

なんだろうこの読後感。禁断の恋なので成就してはならない感覚と、禁断の恋ではなかったことへの安堵感。にもかかわらす、もう終わりを迎える見える二人の生活。オジサンにとって幼き頃を思い出すばかりだが、この小説がこんなに読まれるということは、「きょうだい」や「いとこ」との幼き淡い思い出の延長戦と生と死をテーマにした物語が、少子化が進み多くの他人と知り合える今こそ響くということなのだろうか?昔は普通だった子供の貸し借りやいとこ結婚への物珍しさか?ようやく大人になる二人の物語がここで終わるはずがない気がして怖い。
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No.32:
(4pt)

最初に登場する人物というよりは、最初に与えられる情報が、男と女。

ただ、それだけ。

小説なり漫画なりドラマなり、物語と呼ばれるようなものおよび
実生活を何年か過ごしていると、その男と女という情報だけで
勝手に登場人物に色と付ける。中々面白いことなんだけれど。

で、大概の人が勝手に色つけ肉つけ形造ったモノに対して
それをあざ笑うかのように全く違う色の人物が出てくる。

仕方無いからその違う人物に対して、自分を順応させて読んでいく。
そろそろ順応できるだろう、というところでまた
全く違う色のモノが出てくる。

本当に、笑ってしまうぐらいそれに引っ掛かる。
ゴキブリホイホイに掴まるゴキブリの如く。

そして、その騙されている感じがとても、心地よい。
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No.31:
(4pt)

だんだんハマっていくスリリングさ

すんなりとは読めません。
なぜなら少しづつ真実が明かされていくから。
よって特に最初の方はもどかしくて仕方がなく、
これどういうこと?と読み返すことも何度か。
途中からは登場人物と共に真実(と思われること)に近づいていく、ある意味サスペンス。
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No.30:
(5pt)

表現力の世界観

中古で購入しましたが本にキチンとセロハン張りしてあり、ページ面もとても綺麗でした。この本はSixTOENSの松村北斗くんが読んで、「情景、世界観に引き込まれた」と言ってました。一気に読んで、「何か映画みたいだなぁ」とラストでアレっ?と思う方もいると思いますが、私は今でも何度も読んでます。恩田陸さんの表現力はスゴいなと感じてます。
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No.29:
(4pt)

おもしろい内容でした。

個人的に何度も読みたくなる作品です。
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No.28:
(4pt)

すぐに舞台演出ができそう

情景描写、心理描写が上手ですね。文学的とは言いませんが、入り込みます。
たった一晩の二人だけの一部屋での話なのに、よくこれほど書けるなと感心しました。
その中で起承転結をつけるのはかなり大変だと思います。サスペンス的な要素あって割と好きです。
鴻上尚史氏が解説を書いていましたが、舞台にしやすい作品だと思いました。
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No.27:
(5pt)

私は好きですよ

「夜ピク」とか「蜜蜂と遠雷」(まだ読んでないです)からきてるひとが多いのでしょうか。思いがけず低評価ですね。でも私は恩田陸作品の中でも好きな部類です。
恩田さんは色んな作風で書ける方なので好みが出るのでしょうね。
少し趣は違いますが、「麦の海」シリーズにも通じるなんとも言えない不穏な感じが好きです。
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No.26:
(5pt)

心理推理小説

推理小説としての低評価多いけど、この小説は心理推理小説だと思う。二人の、そして他の登場人物の心の読み合い。とても、生々しく面白かった。
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No.25:
(5pt)

恋愛の話

殺人、推理、恋愛、家族。それぞれのキーワードの意味や捉え方が、人と人をすれ違わせる様は読んでいて爽快でした。
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No.24:
(4pt)

別れた後の女性の心理がリアル

真実はいったい?
推理小説のようにドキドキと、読む手がとまりません。

そして最後、別れの後の女性の心理がとてもリアル。
このような心理の描き方が、さすが恩田陸ですね。
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No.23:
(4pt)

驚くような展開はないけれども

引越前夜の男女が、アパートの一室で、過去の衝撃的な出来事を振り返り、議論をしていく内容。

普段は目を背けていたり、考えることを放棄していったりしていることを、男女の今夜が最後という機会に、一つ一つこれはこうだったんだ、本当はこういうことだったんじゃないのか、と結論を出していく姿が、読んでいて面白かった。気づいたら、最後まで読んでしまうくらいに、引き込まれた。

議論の内容の割には、終始のどかな雰囲気で、驚くような展開はない代わりに、納得がいく綺麗な作品。

やることのない休日にお酒を飲みながら、一気読みするのがおすすめ。
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No.22:
(4pt)

次々と明らかになる事実で物語の印象が変わっていきます

同棲している男女が、別れる最後の夜に、互いが殺人犯ではないかという疑いを心理戦で真相を見つけようとする。。
東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」のような話を想定していたら、次々と開かされる、互いの関係、生立ち、死んだ男の正体など、男女の関係性と物語の印象ががどんどんと変わってきます。
進みながらカーテンが開いていくようで、ドラマではできないストーリー展開かなと思いました。
自分の出生の秘密の方が大きくて、男の死は推測で終わっちゃったけど、それにより恋は完全に終わり。
許されない関係だからこそ燃え上がった気持ちだったけど、許されない関係ではなかったので急激に気持ちがしぼんでしまった…(不倫に燃えていた女性が、相手の男が離婚したとたんに気持ちが冷めるみたいなカンジ!?)

彼女は真相を想像して結論を出したけど、彼には教えず。。
彼はもやもやが残るかもしれないけど、互いに再出発できそうでよかったです。
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No.21:
(4pt)

構想力と文章力に感心

蜜蜂と遠雷を読んで以来この作家の作品を幾つか読むようになった。本書を購入後このサイトで書評を見るとずいぶん酷評され、購入を失敗したかと思ったが、この閉じられた狭い空間の話の設定の中で、よくぞこれだけ話を掘り下げ物語を発展させているとこの作家の構想力と文章力にあらためて感心した。
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No.20:
(5pt)

まさに恩田陸

最初にそう匂わすので、どう死ぬんだろうと予想しながら読んでました。

あの部屋の描写のリアルさ、部屋の風景が目に見えるようでした。
すごい、うまいと思う。

物語は兄弟(男女)がルームシェアしているアパートから、それぞれ別の場所へ引っ越す前日の夜。最後の晩餐の所から始まります。
最後は朝になって終わりです。

そう、一晩のお話なんですが、だまし合いというか、ずっと緊張が続きながら最後までいくので読んでてドキドキしました。

謎解きというか、ラストが駆け足で妄想も入ってるのになぜ確定的にああいう理論になるのかとは思いましたが、たのしめましたね。女の子が元の彼氏に電話をするところでウルっときました。

最後はページをめくったらいきなり終わりになってて、あれ?っと思いましたがあの思い切りがいいのかもしれません。
読み終わった時には一睡もしないで徹夜をして太陽を見た時のダルさをリアルに感じることができますよ。
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No.19:
(4pt)

ある意味味わい深い小説

ミステリではないですね。

登場人物ふたりの心理戦というよりは互いに寄せる感情の生なましい遷移を、とある人物の事故死やふたりの過去に絡めて味わう小説です。
中途半端であっけらかんとした結末には拍子抜けしましたが、徹夜明けの気怠い開放感と似た感じでそれも醍醐味なのかな。
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No.18:
(4pt)

恩田陸ワールドの楽しみ方

いやに皆さんの評価が低いのでびっくりしている。私自身、恩田陸は今までに24冊読んでいるが、その中ではベスト3に入る。この題材でここまで書ききる筆力は大したものだと感じた。登場人物は基本2人だけ。しかもたった一夜限りの物語である。
かつて恩田陸が直木賞の候補に何度も上がって、でもなかなか取り切れなかった頃、浅田次郎氏が「この作家は明らかに預言者の資質を備えている。だから試され続けるのである。」と論評したことがあった。恩田陸の資質はまさにそこにあるのだと思う。着想の拡がりと着地点のアンバランスさが、しばしばやり玉に挙げられるが、いいではないか、それが恩田陸なのだから。恩田陸の楽しみ方を間違うと、損しますよ。
木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)より
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No.17:
(4pt)

男女のリアルな雰囲気が感じられました

独特の雰囲気を感じつつ、登場人物の心情に心が揺さぶられる作品でした。
木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)より
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