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禁じられた楽園
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禁じられた楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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悪い意味で登場人物のストーリーがゆるく繋がってる。 同じ人物描写のフレーズが随所に連呼される。 (もういいよ(笑)わかったわかった。) 結局、最後まで作者のイメージする人物が伝わってこない。 ストーリーも中途半端で強引。奇譚ならなんでもありの展開じゃないんだけどな。 どうした?片手間で書いた? ストーリーが作者の中で腑に落ちない状況で無理やり書き進めていったんじゃないだろうか。 好きな作家なだけに、本作の出来に落胆した。 | ||||
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初めて恩田さんの著作を読みましたが、本作は私の趣向とは合いませんでした。 以前ウェルベックの「地図と領土」を読んで、架空の現代アートを小説内で創り上げ見事に描写している点に感銘を受けたため、そういう面でも楽しめるかなと期待していたのですが、残念ながらさほど楽しめず…でした。 ホラーサスペンスとしては続きが気になり最後まで読み進めることができましたが、話の展開・登場人物の掘り下げや描写・文章表現など各面で全体的に期待を下回る形で終わったというのが正直な読後感です。 私の期待する方向が的外れだった可能性はありますが、個人的には違う本なりコンテンツなりに時間を遣ったほうが有意義だったなと後悔しました。 なにしろ結構なボリュームがあったので。 | ||||
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あなたのレビューは素晴らしい あまりにも私の感想と同じ、かつ解りやすく書いていてくれて感謝している この作者、とにかく文章力が覚束無い いいな、と思える表現もある反面、ありえないくらい稚拙な文もある 例えばいきなり文のなかに「あなたならどうする?」と読み手に語りかけるシーン 水をぶっかけられたように醒めてしまう あとやたらと烏山を解りやすい「スーパーカリスマ」にしているところ 容姿の描写がしつこいわりに整ってるだの綺麗だの単純でわかったよ、といいたくなってしまう 禍禍しい、邪悪、と言葉で伝えすぎ あんなひどい目にあっているのに全く烏山を恨まない不可思議な二人の心理 真夏なのに蚊に悩まされることも一度もないし、外気で凍死はしないだろう等と夏場には言おうとさえしないだろう台詞まわし とても薄い気がする ラストに関しては笑ってしまった いきなりどうした、と 唐突な無償の愛の出現、姉の無尽蔵なサイキックパワー 大体姉はどうやってあそこまできたのか しかも手ぶらで 赤いゴムの迷宮という発想は良かった だがまた読むかはわからない | ||||
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内容がつながっているのに改行しているところが多く、ラノベを読んでいるようだった。 ラノベしか読んだことがない人なら読みやすい、かもしれない。 この作品は心理描写がイマイチに感じた。 共感、納得できない描写が多いのだ。それが引っかかって読み進められなくなった。 例を挙げよう。青年の回想で「姉の用意した整った弁当が怖かった」という場面がある。 その場面は、弁当にスキがなく愛情も感じず「誰にも文句を言わせない」という意志を青年が感じ取り、恐怖を感じた というものなのだが、どうにも納得できない。 なぜだろう。 仮にこのような文があったとしよう。 「彼は晴れた空が怖い。その空は青いからだ」 この文だけでは多くの人は“彼”に共感できないだろう。不足しているからである。 彼が“青”を怖いのは当然理解できる。しかし、なぜ“青”が怖いのかはわからない。わからないから共感も納得もできない。 わたしがこの作品の心理描写において各所で感じたのはこれと同一のものだ。 この理屈を前述の姉の話に当てはめるなら 姉の「誰にも文句を言わせない」という意思=怖い、である さて、なぜそれが怖いのかがわたしにはわからない。読者が予測して楽しむ部分でもないと思う。 姉には完璧主義的な部分がある人だということは理解できる。 しかし完璧主義=怖い、というのは普通は成り立たないだろう。 完璧主義で暴力的=怖い、ならわかる。ちょっとしたことで機嫌を損ねて殴ってきそうで怖い。 わたしが求めていたのは後者のような情報なのだが、 提示されるのは前者のような不足感を感じるものばかりだった。 ※雪を「白い闇」と認識している女なども出てくるのだが、 なぜ雪を「白い闇」と感じる精神状態になっているのかという背景が(少なくともそのページでは)わからない。 作者の先生がオシャレな言葉を使いたかっただけなのではと思ってしまう。 登場人物が事柄に対して独特の感情や感想を抱く場合には、 読者が共感、納得あるいは追体験できるように表現されているのが好ましいと思う。 その点において、この小説では引っかかるところが多く、好きになれなかった。 ちなみにわたしがこういった心理描写で優れていると思う作家はスティーヴン・キングだ。 | ||||
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初めての恩田陸。 登場人物たちが、カリスマ性あふれる魅力的で謎めいた男に導かれ、一体どこへ向かっていくのか、興味深々に読み進めるうちに、オカルトなのか?謎はきちんと解いてもらえるのか?となんだかあれあれ?という不安を感じ始めたところ、最後に来てパッカ~ンと泡がはじけたように終わってしまった。 これって話が台無しどころか、はっきり言って、「破綻」していませんか?とってもびっくりして、がっかりしました。 怒りにまかせて星1つにしようかとも思いましたが、最後まで読んだことは読んだので、星2つ。 でももう読まないかも。 | ||||
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後半でガッカリ。SFホラー映画みたいなオチも脱力感が半端ないですが、何よりミュージアムの件が作品を本当に残念なモノにしています。 恩田陸さんの淡白で情緒的な文体では『パノラマ島奇談』の奇妙な不気味さを表現するには不向きすぎるし、インスタレーションもおなじ理由で迫力も恐怖も感じられません。 『パノラマ島奇談』という大掛かりな奇抜さではなく、篠田節子さんの『神鳥』的な方向でまとめる事ができれば納得もできるんですけど……。 | ||||
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雰囲気もあり、なかなか楽しみながら読んでいましたが、最後で台無しです。 あまりのくだらなさに、一気にジェットコースターの下りのごとく完全に興味が失せてしまい、今まで読んできたのがバカくさくなりました。 もったいないですね。せっかく興味深く物語を紡いできたのに、最後に自分で台無しにするようなことをして。 | ||||
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恩田陸の作品を読むのはこれが初めてだが、読みやすい文章、スピード感と緊密さを兼ね備えた構成、随所に差し挟まれる鋭い洞察などに引き込まれて、ぐいぐい読み進んだ。それだけに、ラスト数十ページのあまりと言えばあまりに少女小説的で安易な解決には、正直、唖然としてしまった。これほどの手練の語り手でありながら、なぜクライマックスだけが出来の悪いファンタジー小説のようになってしまったのか。エンターテインメントとしてのこの作品は、ある種の「お約束」に完全に則って書かれていて、その枠内では心地よくホラーを楽しむことができるようになっている。烏山響一というまず現実にはあり得ないキャラの設定や、いまどきの若い女性である律子が、「まあ、~~だこと」などと妙にクラシカルな言葉遣いをすることからも(ついでに言えば、大学生の捷が「~~かしらん」と不思議がる場面もそうだ)、そのことは透けて見える。別に「お約束」の存在自体が悪いというわけではないし、物語に構成を与えるためには不可欠のものだとも言えるが、作者自身がそれに最後まで快く従ってしまった結果が、あの平板な最後の数十ページにつながってしまったのではないか。少なくとも、結末が全く別のものであれば、それなりに満足できる作品に仕上がっていたはずだと思うと、残念でならない。最後に、熊野を舞台にしているということで手に取ったこの作品だが、実際には、ヤタガラス(熊野本宮の祭神)が重要な小道具として出てくるぐらいのもので、ほとんど現実の熊野とは無関係に成り立っており、そのことも弱点の一つになっているような気がする。 | ||||
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