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プラスティック
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プラスティックの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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| 新婚の主婦がつづったワープロでの日記。フロッピーディスクに収められたその日記は出張中の夫を 待つ女性の他愛もない内容だったが、やがてその主婦向井洵子は自分が理解できない状況に 置かれていることを感じ始める。誰かが自分に成りすましている。やがて起きる悲劇。彼女の 日記は次に向井の部屋に住む女性、同じアパートの作家志望の男性、等々多くの人間の告白に 取って代わられる。不可解な事件が頻発して謎が深まる。この種明かしは全体の4分の3あたりで 警察による「向井洵子」に対する尋問時に明かされる。これをいまここで書くわけにはいかない。 だが、これなしにこの作品のレビューを書くことも難しい。敢えて言うなら。この本のタイトル「プラスティック」 という意味。これは「可塑的」という意味もある。つまり一旦熱等で溶かすとどのような形にでも なりうる。取りあえずは興味のある方は読んで見られることだ。途中まで謎の真ん中で置き去りに される一種の快感を評価して、私は面白い作品だと思う。 | ||||
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| トリックというか、「●●●●」ものだということには途中で気づきましたが、構成が巧みで、最後まで一気に読んでしまいました。ワープロ、フロッピーディスクがメインアイテムということで今の若い人には没入しづらいかもしれませんが、個人的にはとても面白かったです。 | ||||
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| 登場人物と同じように戸惑い、不安を感じながら読みました。この先、この人はどうなってしまうのだろう?この混乱の正体は何? それを突き止めるために、ページをめくる手が止まりませんでした。 そして最後に「そういうことだったのか…」と。納得できました。種明かしされれば、なるほどと思えますが、そこまでに行きつくストーリーの進め方が上手だと思いました。 | ||||
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| まだ読んでる途中ですがなかなか面白いです。 | ||||
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| 点と点が繋がっていく系の話と同じエピソードを他者から見たら系の話が好きなので一気に読めた。途中かなり混乱するがそれも狙ってるんだろうな。 ミステリーとして読んだら確かにちょっとズルいかも。あとなぜ表紙がこんなきしょいの笑 | ||||
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| 井上夢人作品の中で一番完成度が高いと思う。この本には伏線が多数張り巡らされており、意外なところから変化球が放たれラストで読者の足元を掬うという、どんでん返しの印象の強い作品である。少なくとも僕にとっては。このラストを完全に予測できる方は少ないのではないかと。しかも、騙された悔しさよりも驚愕の感情が先に立ち、読後感がちっとも悪くないという、素晴らしい作品である。 個人的に井上夢人の作品の中で一番好きである。ミステリ好き、サスペンス好きの方はぜひ。 | ||||
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| 内容的には、目新しい話ではないのですが、 ストーリー展開が秀逸。というかそこが肝。 寝る前に読み始めたら引き込まれ、最後まで読み切ってしまいました。 読み終わった感想は、「なるほどねぇ、そういうことだったのねぇ・・・」という感じです。 | ||||
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| 岡嶋二人の作品は猛烈に好きだが、井上夢人になってからの作品はそれほど・・って人も結構いるかと思うが、本作はSF色は強くなく、ミステリー仕立てのプロットをなぞっているので、かつての岡嶋ミステリーにハマった人にも比較的違和感なく入っていける井上作品だと思われる。 フロッピーに書きこまれた複数の人物の一人称のみで話が展開するので、普通の小説文体とはやや異なっているが、これだけの表現的技巧に挑戦しながらも、非常に読みやすく、筋も理解し易い。改めて井上氏の文章力の凄さを実感した。 ミステリー仕立てと言っても純粋なミステリーではないし、途中でオチは分かってしまうが、それでも面白い。 似たようなネタを後にハリウッド映画(ジョンキューザックが出ていたアレ・・・)でもやっていたが、こちらの方が早い。現在の感覚からするとあまり新鮮味はないネタだが、発表当時のことを思えば、やはり井上氏の先見性に脱帽する一作である。 | ||||
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| というところから始まる、殺人ミステリーです。 目に映る世界は、どうあるべきなのか。 それを考えるための話です。 その人物への急務は、「全部の世界」を愛することでした。 下手なことを書くとネタバレなので、こういうことしか書けませんが。 相変わらず、この著者の文章は読みやすいです。 構成もさすがでした。 | ||||
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| 今までミステリーに関しては海外モノを読むことが多く、国内モノについては全く読まない期間があり、空白期間があります。最近クラインの壷 (講談社文庫)を読む機会があり、作者の存在を知りました。そこでアマゾンレビューで評価の高いものを選び、本書を購入しました。 現時点で本書を読むと半分くらいでネタ元がダニエル・キイスのあの作品だと思い当たる読者も多いかもしれません。ネタ元を知っているかどうかで本書の評価が分かれるところですが、それだけを取り上げると本書の評価を誤ります。本書はストーリーの中の謎に加えて構成にも仕掛けが用意されており、読んで初めて完成度の高さを知ることとなります。全体の構成が精密にコントロールされているため納得度が高いことがその理由だと思います。 そのため本書を紹介すること自体がネタバレになる危険性を持っています。さらに映像化も極めて困難です。昨今映像化してナンボのところがあるトレンドとは明らかに外れています。しかしその点がかえって脳の違った部分を刺激し快感をもたらします。残念ながらこれらの特徴が故に本書の良さが伝わりづらく、存在を知らないままでいる本好きも少なくないと思われるのは残念なところです。 個人的には今後井上夢人の新規参入読者としてぽつぽつと作品を読んでいこうかと思っています。 | ||||
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| 今までミステリーに関しては海外モノを読むことが多く、国内モノについては全く読まない期間があり、空白期間があります。最近クラインの壷 (講談社文庫)を読む機会があり、作者の存在を知りました。そこでアマゾンレビューで評価の高いものを選び、本書を購入しました。 現時点で本書を読むと半分くらいでネタ元がダニエル・キイスのあの作品だと思い当たる読者も多いかもしれません。ネタ元を知っているかどうかで本書の評価が分かれるところですが、それだけを取り上げると本書の評価を誤ります。本書はストーリーの中の謎に加えて構成にも仕掛けが用意されており、読んで初めて完成度の高さを知ることとなります。全体の構成が精密にコントロールされているため納得度が高いことがその理由だと思います。 そのため本書を紹介すること自体がネタバレになる危険性を持っています。さらに映像化も極めて困難です。昨今映像化してナンボのところがあるトレンドとは明らかに外れています。しかしその点がかえって脳の違った部分を刺激し快感をもたらします。残念ながらこれらの特徴が故に本書の良さが伝わりづらく、存在を知らないままでいる本好きも少なくないと思われるのは残念なところです。 個人的には今後井上夢人の新規参入読者としてぽつぽつと作品を読んでいこうかと思っています。 | ||||
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| この作品はとっても読みやすい 登場人物がそれぞれ自分の日記をフロッピーに記録し そのファイルを順番に読んでいく感じなので、話し言葉のようで読みやすかった さて中身は、というと。。。 読んでる途中で何が何だかわからなくなりました 悪い意味ではなくてね、それほどミステリーしてるってこと 頭がパニックって感じで、続きが気になって一気に読んだ作品です 後半も中盤頃から何となくこの作品に仕掛けられたモノがわかってきますが、充分楽しめました そして読んだあとすぐに読み返しました あ、ここはこうだったんだ、って この手法じゃなきゃこのテーマはここまでおもしろくならなかったと思います 素直に読み進めていけば衝撃のラストを楽しめる、オススメの一冊です | ||||
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| 話のオチは途中からある程度予想はできた。しかし、結果2割程度の正解といったところだった。話が難しい部分もありもう一度読み返したい作品。 | ||||
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| おもしろくて最後まで一気に読んだ。前半から中盤にかけて発生した謎が後半から徐々に明らかになっていき、最後に帰結する手法が見事だった。最初は誰が、いつ、何をしたのかよく分からず著者の思い通り混乱させられてしまったのだが、途中からある重要な事実が明らかになる。言い方が難しいのだが、まさか全員が…とは思わなかったので、驚きだった。重要な事実が明らかになったあとでも、どんな経緯があったのか十分読み応えがあったと思う。 | ||||
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| 日本ミステリーの傑作中の傑作。ミステリーという枠を外し、現代小説としても最高峰なんじゃないでしょうか?トリック自体はどんな人でも半分以上過ぎたら分かってしまいますが、だからつまらないわけではなく、後半からが面白くなってきます。作者の井上夢人氏がトリックで「アッ」と驚かせようと意図しているとは思えず、54のファイルや複数主人公による進行もストーリー上の必然で、圧倒的な文章力も有ってか、主人公の不幸な過去や哀しみが上手に表現され、一言の台詞すら無い本当の主人公が浮き彫りになってくる構成は圧巻というしかありません。ラストの1ページは賛否両論が色々と有るだろうけれど、私はクールなラストに大感動しました。映像化は不可能に近く(よほど上手くやらないと、視聴に耐えられない代物になってしまう筈)、読み進めていくうちに小説ではないと表現出来ないと理解出来るでしょう。ストーリーは似ていないけれど、何処となく我孫子武丸の『殺戮にいたる病』を彷彿とさせます。解説も秀逸。 | ||||
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| ある意味井上夢人という作家の特質が如実に出ている作品。 それは、読者にとても「優しい」ということだ。 文章は平明で読みやすく、メインとなるトリックも最後まで引っ張ることのできた読者は驚きを十分に堪能できるであろうし、早い段階で気付いた読者に対しても、自分の考えを確認あるいは敷衍しやすいよう解りやすく伏線を張り巡らせラストまで澱みなく導いてくれる。 この作家は作品のトリックや構成のもたらす効果・驚きを無意味に隠そうとしない。 不要な目くらましやペダントリックな言い回しで読者を幻惑しようともしない。 逆にいえばそれは ぶれのない自信の表れでもあるし、確固たる実力の証ともいえる。 この作品のラストも、トリックの向こう側にあるものを感じて下さい、という作者のメッセージがいやみなく私たちの胸にひびく仕上がりになっている。 | ||||
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| 出張中の夫の帰りをひとり待ちつつ、ワープロの練習を兼ねて日記をつけている主婦・向井洵子。彼女の周辺で奇妙な出来事が起こり始める。誰かが彼女を狙っている?それともおかしいのは洵子のほう?次々にあらわれる矛盾。混乱。殺されたのは誰?一体なにが起こっているの!? 最高におもしろいです。読み出したら途中やめるなんで絶対にできない。就寝前の読書用には決してしてはいけません。 この手の話は結構多いし、中盤から結末の予想はなんとなくつくけど、高幡英世まで・・・だったとは思わなかった! そしてファイル54のページ、すごく効いてて深い余韻へとつながっている。ここを埋めるべきなのは、読んでいるあなたかもしれない・・・。いいね!うまいね!作者の手腕に感動してにんまりしてしまう。 文章のテンポがよく、読んでいて気持ちがいいので、結末を知っていても何度も読み返してしまう本です。 | ||||
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| 1枚のフロッピイディスクの中に様々な人間のファイルが収められていて、読者がそれを読んでいくという形で物語が進行していく。はたしてだれがどんな目的で事件を起こしたのか?しだいに真実が明らかになるとき、意外な展開に読者はきっと、あっというに違いない。結末は・・・どうか自分の目で確かめてください。 | ||||
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| 井上夢人は「メデュサ鏡をごらん」につづいての二冊目であるが、「メデュサ...」とはまったくタッチがことなる。この人は多才な人で1、2冊で固定的な印象をもてる作家ではないようだ。普通のマンションに住む平凡な主婦が不可解なできことに巻き込まれる。本格ミステリーのタッチを十分に味わえる緻密な展開に、フロッピーに残されたファイルを一つ一つ開けていくという心地よい閉塞感が手伝ってどんどんひきこまれます。そして最後は完全に説明がつく内容で終わるのだが、余韻が残り、「プラスティック」という意味を理解させられる。考えてみればわれわれもプラスティックなんだよな。星4つは、ちょっと僕には地味すぎたから。でも内容そのものは十分星5つです!もういちど最初から読み返したくなる作品。 | ||||
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| ある殺人事件の顛末が交互に人称を変えながら進んで行きます。結末はほとんど予想通りだったので個人的な衝撃度は低いです。これは読者のミステリ経験に大きく依存するタイプのトリックで、○原○や、○○○○彦のミステリを何作か読んだことがある人なら、まず(しかもかなり早い段階で)真相を看破できると思います。ただ、先に書いたこの構成を取った必然性まで含めて綺麗にまとめたことや、リーダビリティに関してはさすがです。トリックだけ見れば失敗なのかもしれませんが、テーマを主張するために作られて仕掛けとしては充分活きており、小説として読中、読後感は悪くありません。 | ||||
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