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クレオパトラの夢
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クレオパトラの夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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恩田陸はしばしばミステリ作家という分類をされるが、この作品を見れば、その分類を逆の意味で理解することが出来る。 バイセクシュアルでオネエキャラの主人公、その双子の妹、不倫の相手、クレオパトラという謎の言葉、謎の死…めくるめく謎のキーワードはそれだけではミステリやメロドラマのようだが、恩田陸はこれらを最大限に活かし、昇華するだけでなく、単純な解決では終わらせない含みを持たせた作品に仕上げた。 「恩田陸はオチが良くない」、これは各所で語られる事だが、作者本人がオープンエンドを公言しているだけに、読み手としてはそれを肯定し、頭を巡らせないといけない。本作はその最右翼といっても過言ではない。謎は全て薮の中…ではないが、真相を推理しあうだけで、答えは、無い。しかし、物事は往々にしてそういった側面を持っているのではないか。だからこそ、この作品は単純なミステリではない。 ちなみに本作は「MAZE」の続編だと良く書かれているが、前作からの継続キャラは一人だし、前作とのリンクも全くなく、これから読んでも十分に楽しめます。 「全ての好条件の揃った婚約から逃げ出したくなってしまったのも、そのせいだ。幸福な自分というセルフイメージを描くことができないのだろう。いつもどこかに破滅の影を追ってしまう。」 本文176ページより | ||||
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恩田陸はしばしばミステリ作家という分類をされるが、この作品を見れば、その分類を逆の意味で理解することが出来る。 バイセクシュアルでオネエキャラの主人公、その双子の妹、不倫の相手、クレオパトラという謎の言葉、謎の死…めくるめく謎のキーワードはそれだけではミステリやメロドラマのようだが、恩田陸はこれらを最大限に活かし、昇華するだけでなく、単純な解決では終わらせない含みを持たせた作品に仕上げた。 「恩田陸はオチが良くない」、これは各所で語られる事だが、作者本人がオープンエンドを公言しているだけに、読み手としてはそれを肯定し、頭を巡らせないといけない。本作はその最右翼といっても過言ではない。謎は全て薮の中…ではないが、真相を推理しあうだけで、答えは、無い。しかし、物事は往々にしてそういった側面を持っているのではないか。だからこそ、この作品は単純なミステリではない。 ちなみに本作は「MAZE」の続編だと良く書かれているが、前作からの継続キャラは一人だし、前作とのリンクも全くなく、これから読んでも十分に楽しめます。 「全ての好条件の揃った婚約から逃げ出したくなってしまったのも、そのせいだ。幸福な自分というセルフイメージを描くことができないのだろう。いつもどこかに破滅の影を追ってしまう。」 本文176ページより | ||||
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頭の中では何とか理解出来そうだけれども、なぜだか不完全燃焼のまま読み終えてしまった。こういう世界だと納得するしかないのかもしれない。言葉が世界を作り、言葉が事件を動かしている感じだ。いつ、どこで表現するのかがポイントなのだろう。 | ||||
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頭の中では何とか理解出来そうだけれども、なぜだか不完全燃焼のまま読み終えてしまった。こういう世界だと納得するしかないのかもしれない。言葉が世界を作り、言葉が事件を動かしている感じだ。いつ、どこで表現するのかがポイントなのだろう。 | ||||
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今回も『MAZE』に続いて謎にあふれている。と言ってもシリーズ前作のようなSF的なものじゃなく今回は完全にミステリーという感じに仕上がっているが伏線が沢山。 日本に帰っていた神原恵弥は双子の妹の和見に呼び出される。今回の舞台はH市。和見の不倫相手の若槻慧が自宅で階段から落ちて事故死してしまった。散らばったものと背後にあるもの。本当に事故死だったのか。 最初から因縁じゃないが核心に迫るんだから面白い。ある程度の伏線があって繋がるミステリーではあるんだが神原恵弥という存在自体がそうさせるのか分からないが。和見にしても侮れないし、恵弥は前とは違った印象を受ける。何というか立ち向かっていった恵弥が今回は追われる立場にもあるというのと彼女らしいと思っていた部分がなくなってしまう。だが、それでより一層プラスもマイナスも明らかになった神原恵弥という人物造形には成功している。 散りばめられた謎。それが伏線として次第に繋がっていき、という些細なミステリー。騙し騙され、思い描いた思考の向かう先にある陰謀。何で私なの!とあるように本来和見に対象が向けられるはずのものが恵弥に向けられたり、と。 クレオパトラはH市に何をもたらしたのか、もたらそうとするのか。そもそも何なのかというテーマを掲げながら小さな謎で読者を引き込ませようとするのが特徴的。迷路でも大きな謎はあったが例えば若槻の死体現場にあった地図だったり恵弥自身の製薬会社という仕事にも繋がってきたり。ああそう思えば納得するなというラストに仕上がっているし決して失望させるものではない。個人的に迷路では失望、というかちょっと残念かなという感じもあったので。 どのように全体が調和されていくのかはあまり多くはないが鍵を握る登場人物たち。魅力があるわけではないがミステリーな感じにはなっている。終わり方がミステリーっぽくないんじゃないかと言われてもそれまでの展開が一転落ち着いた感じになったもの。というか裏を返せば本題であるクレオパトラに戻っただけなのだが本題を忘れさせる面白さは恩田らしいと言っていいのかな。 楽しませてくれることは確かで迷路を読んで十分魅力的でミステリアスなキャラである恵弥に興味を抱いたなら読んでみるべきかな。 | ||||
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北海道を舞台に展開される物語。北海道へ不倫相手を追いかけて行った妹を連れ戻しに行った兄、そして不倫相手の妻、その従兄弟。彼等をめぐる物語、そして後ろに見え隠れする『クレオパトラ』。途中まで、「クレオパトラ」なるものが一体何なのか、全く想像つきません。人物関係も、一体どうなっているのか・・・謎が多く、途中までは全然想像つかなかったです。全体として物語の雰囲気は素敵で良かったですが、どきどき感はなかったです。さらりと流れていくタイプの小説でした。 | ||||
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今回も『MAZE』に続いて謎にあふれている。と言ってもシリーズ前作のようなSF的なものじゃなく今回は完全にミステリーという感じに仕上がっているが伏線が沢山。 日本に帰っていた神原恵弥は双子の妹の和見に呼び出される。今回の舞台はH市。和見の不倫相手の若槻慧が自宅で階段から落ちて事故死してしまった。散らばったものと背後にあるもの。本当に事故死だったのか。 最初から因縁じゃないが核心に迫るんだから面白い。ある程度の伏線があって繋がるミステリーではあるんだが神原恵弥という存在自体がそうさせるのか分からないが。和見にしても侮れないし、恵弥は前とは違った印象を受ける。何というか立ち向かっていった恵弥が今回は追われる立場にもあるというのと彼女らしいと思っていた部分がなくなってしまう。だが、それでより一層プラスもマイナスも明らかになった神原恵弥という人物造形には成功している。 散りばめられた謎。それが伏線として次第に繋がっていき、という些細なミステリー。騙し騙され、思い描いた思考の向かう先にある陰謀。何で私なの!とあるように本来和見に対象が向けられるはずのものが恵弥に向けられたり、と。 クレオパトラはH市に何をもたらしたのか、もたらそうとするのか。そもそも何なのかというテーマを掲げながら小さな謎で読者を引き込ませようとするのが特徴的。迷路でも大きな謎はあったが例えば若槻の死体現場にあった地図だったり恵弥自身の製薬会社という仕事にも繋がってきたり。ああそう思えば納得するなというラストに仕上がっているし決して失望させるものではない。個人的に迷路では失望、というかちょっと残念かなという感じもあったので。 どのように全体が調和されていくのかはあまり多くはないが鍵を握る登場人物たち。魅力があるわけではないがミステリーな感じにはなっている。終わり方がミステリーっぽくないんじゃないかと言われてもそれまでの展開が一転落ち着いた感じになったもの。というか裏を返せば本題であるクレオパトラに戻っただけなのだが本題を忘れさせる面白さは恩田らしいと言っていいのかな。 楽しませてくれることは確かで迷路を読んで十分魅力的でミステリアスなキャラである恵弥に興味を抱いたなら読んでみるべきかな。 | ||||
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北海道を舞台に展開される物語。 北海道へ不倫相手を追いかけて行った妹を連れ戻しに行った兄、 そして不倫相手の妻、その従兄弟。 彼等をめぐる物語、そして後ろに見え隠れする『クレオパトラ』。 途中まで、「クレオパトラ」なるものが一体何なのか、全く想像つきません。 人物関係も、一体どうなっているのか・・・ 謎が多く、途中までは全然想像つかなかったです。 全体として物語の雰囲気は素敵で良かったですが、どきどき感はなかったです。 さらりと流れていくタイプの小説でした。 | ||||
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北国のH市が舞台。そこに住む双子の妹を、主人公が連れ戻しにやってくるところから、物語が始まります。同時に起こった妹の不倫相手の死、それは、本当に事故なのか?そして、妹の隠す秘密、「クレオパトラ」とは何なのか、主人公につきまとう影、そして主人公自身の秘密・・・。 とにかく謎だらけでした。殺人(?)、犯人、皆が追い求めるもの、裏を持つ登場人物たち、誰が見方で、誰が敵なの?その謎が、次々とあきらかになっていき「えーそーだったの!」の連続でした。途中で読むのを、とめられません。分量的には、多くない中、内容の豊富さにびっくりです。やっぱり、この筆者すごい、と思わせる本でした。 | ||||
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北国のH市が舞台。そこに住む双子の妹を、主人公が連れ戻しにやってくるところから、物語が始まります。同時に起こった妹の不倫相手の死、それは、本当に事故なのか?そして、妹の隠す秘密、「クレオパトラ」とは何なのか、主人公につきまとう影、そして主人公自身の秘密・・・。とにかく謎だらけでした。殺人(?)、犯人、皆が追い求めるもの、裏を持つ登場人物たち、誰が見方で、誰が敵なの?その謎が、次々とあきらかになっていき「えーそーだったの!」の連続でした。途中で読むのを、とめられません。分量的には、多くない中、内容の豊富さにびっくりです。やっぱり、この筆者すごい、と思わせる本でした。 | ||||
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静かに始まり、静かに終わりました。その終わりも、事実がはっきりしない推測の域を出ない終焉だけど、読後の満足感はありました。 劇的な結論があるミステリーが好きな私。それが恩田陸に出会ってから、その登場する人なり場面なりを愛しく思えるようになりました。 今回は筆者が東北出身とあってか「雪空」の描写には、同じ雪国出の私としては共感するところ多々あり。 神原恵弥の人物像は、意外におもしろかったです。個人的には気に入ってない「MAZE」だけどもう一度読んでみようかな?筆者がこうしてもう一度書こうとした登場人物なのだから・・。 | ||||
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静かに始まり、静かに終わりました。その終わりも、事実がはっきりしない推測の域を出ない終焉だけど、読後の満足感はありました。劇的な結論があるミステリーが好きな私。それが恩田陸に出会ってから、その登場する人なり場面なりを愛しく思えるようになりました。今回は筆者が東北出身とあってか「雪空」の描写には、同じ雪国出の私としては共感するところ多々あり。神原恵弥の人物像は、意外におもしろかったです。個人的には気に入ってない「MAZE」だけどもう一度読んでみようかな?筆者がこうしてもう一度書こうとした登場人物なのだから・・。 | ||||
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恩田陸は、いつから純文学作家になったのだろう。ミステリーを楽しむよりも、物語の雰囲気を楽しむ作品。まひるの月・・・(奈良が舞台)よりも、実際に旅にでたくなる。北海道のH市が舞台だが、H市の寒々として素朴で、ちょっとおしゃれな感じにすごくひかれる(実際はどうかしらないけど)実物の装丁はすごくきれいで、紙の手触りも好き。ミステリーとして読まなきゃおもしろい。でも、もっとはらはらさせてほしい気もするが・・・ | ||||
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恩田陸は、 いつから純文学作家になったのだろう。 ミステリーを楽しむよりも、 物語の雰囲気を楽しむ作品。 まひるの月・・・(奈良が舞台) よりも、実際に旅にでたくなる。 北海道のH市が舞台だが、 H市の寒々として素朴で、 ちょっとおしゃれな感じ にすごくひかれる(実際はどうかしらないけど) 実物の装丁はすごくきれいで、 紙の手触りも好き。 ミステリーとして読まなきゃ おもしろい。 でも、もっとはらはらさせて ほしい気もするが・・・ | ||||
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