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クレオパトラの夢
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クレオパトラの夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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実は本作を衝動買た後にあらすじを読んで初めて、これがシリーズものであることを知りました。そのまま本作を置き、律義に一作目を買いなおして読み、そしていよいよ本作です。 本作は一言で言うならば肩の凝らないエンタテイメント。オカマ系イケメンの神原恵弥が北海道で「クレオパトラ」の謎を追います。この主人公の万能さ+オネエキャラの組み合わせは、ちょっと古いのですが北条司氏の『シティー・ハンター』の冴羽獠のようなポジションかもしれません。ほぼ完ぺき+弱み(女に弱い)みたいな。その主人公が色々紆余曲折ありつつ大団円を迎える様はちょっとした火曜サスペンス的な小気味の良い纏まり感を感じさせました。 さて、若干のネタバレになりますが、主人公が製薬会社関連ということでこの「謎」は薬関連でありました。ジェンナーの牛痘の話が大いにフィーチャーされていましたが、Kindleをお持ちの方は青空文庫のジェンナー伝が無料ですので是非。コロナ禍もそろそろ一段落の様子ですが、ワクチンの仕組みをおさらいするのも乙なものです。 そうそう。で本作、舞台が北海道というのがいいです。夜景とか海鮮とかって出てきたらH市ってどうやっても函館じゃん!ってわかるのです笑い。25年以上前に一度行ったっきりの北海道にまた行きたくなりました。 スリラーとしては最後はちょっと驚きました。はあー、そういう事かと。そっちが繋がっていたのねと。ただ、思いっきりやられたー、という程の驚きはありませんでした。 ・・・ 上にも書きましたが、二時間ドラマ的なエンターテイメントだと感じました。出張のお供、疲れた時など、半日の気分転換としていかがでしょうか。ちょっと旅情をくすぐられます。北海道、行きたくなったなあ。 | ||||
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シリーズの三作目から読み始めて、二作目を読みました。(一作目まだ読んでません) 三作目より二作目の方が、展開が面白い。 土地の冷え込みが読みながら伝わってきました。ラーメン食べた後、鮨を食べてなかったって、鮨を食べる頻度が多々出てくるので、こっちも食べたくなる。 | ||||
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前作とはまたテイストが違う。 最終局面の展開は流石。 | ||||
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前作があまり面白くなく、印象が悪かったので期待しないで読んだ。が、設定もしっかりしていて内容を理解しやすく、わりと面白かった。これを読むと前作は何だったんだと思うが、多分、前作を通して登場人物のキャラがまとまってきたからではないだろうか。 | ||||
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最近購入した「ブラック・ベルベット」を読もうとしたら、神原恵弥を主人公としたシリーズものの第3作目ということ。先の2作である「MAZE」と「クレオパトラの夢」の内容がまったく記憶になく、漠然とおぼえていたのは、美男でバイセクシュアル、語り口はオカマちゃんの主人公、恵弥の強烈な個性のみという情けなさ。もう一度、前作を再読してみようとまず1作目の「MAZE」から読み始めましたが、あまりにおもしろくて2作とも半日で一気読みしてしまいました。 恩田さんは雰囲気作りが大変うまく、特に得体の知れない不穏な雰囲気にいつも一気に引き込まれます。が、ラストでちょっと肩透かし・・というパターンが正直言って多く・・けれどこの「クレオパトラの夢」は最後まで星5つでした。 舞台H市は、明らかに北海道の函館市。夜景が見える山や修道院、港沿いに建つクラシックなホテル、市電など、すべて風景が頭に浮かぶものばかりで、行ったことがある方ならそれだけでも楽しめます。寒いのが大嫌いなのに、家族一同から妹を連れ戻すことを託され、いやいや冬にやってきた恵弥ですが、その裏にはしっかり別の目的があったのでした。ところが、いきなり問題の妹の不倫相手が死んでしまったと妹本人から告げられ、代わりに葬式に行くはめに。その後、不審な人物が次々に登場、あげくは妹の言動まで怪しくなってきて、2転3転する嘘ばかりついていたことがわかってきます。誰も信用できない状況の中、最後には防衛庁の人間にまでつけまわされるはめに・・・。 からんでいるのは、他殺か事故死かわからない妹の不倫相手が持っていた2枚の地図。そこから導き出されるのは、昭和9年に起きた市の3分の2を焼き尽くした大火。海からの強風に吹きさらしになる土地柄、過去何度も大火に焼かれてきたH市の歴史。そしてそこで密かに隠され守られていた”クレオパトラ”の正体とは・・・? 函館の冬の、静謐でひっそりとした空気が伝わってくるようです。ストーリーも、最後まで緊張感の持続する出来でとてもよかったです(既読なのに、まったくおぼえていなかった自分が情けないですが・・2度楽しめたので、まあいいか(笑))。本格好きのミステリ・ファンにも楽しめると思います。これから「ブラック・ベルベット」を読みますが、このシリーズ、ぜひ続けていっていただきたいです。 | ||||
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予想外の展開に、先を知りたくていつも時間を忘れて読みふけってしまいます。「こう来たか!」と言う思わぬストーリーにはまっています。 | ||||
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『MAZE』で初登場した頭脳明晰にして容姿端麗のオカマ「神原恵弥」が主人公のミステリィ。不倫相手を追いかけて北海道で暮らす双子の妹を連れ戻すため、「恵弥」は北海道へ飛ぶ。しかし本当の目的は「クレオパトラ」を探すため。ところが妹の不倫相手は突然死に、「クレオパトラ」を巡って様々な人物が暗躍を始め、妹まで行方不明になってしまう。「クレオパトラ」の正体とは?なぜ皆が捜し求めるのか?妹は見つかるのか?最後まで飽きさせないストーリー展開で、一気に読ませてしまう良質のエンターテイメント。 シリーズ前作『MAZE』ほどスケールが大きいわけではないが、北海道の歴史を踏まえた謎を核に、「神原恵弥」という魅力的なキャラクターをフルに活用した「キャラもの」でもある。 それにしてもイロイロなところで言われているように、明らかに函館のことを「H市」、五稜郭のことを「G稜郭」という表現は酷い。恩田陸の小説にはよくこのような表現が出てくるのだが、これだけはカンベンしてもらいたい。町並みの様子がやたらリアルに書き込んであるので、余計に目立ってしまう。 なにはともあれ、多作の恩田陸の小説群の中では、幻想的な雰囲気は無いのだが、スリリングな展開と魅力的な謎を楽しめる、お薦め作品なのである。もっとこのシリーズを読みたいものだ。 | ||||
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さすがに恩田陸さん読んでいて、小気味よいストーリー展開、最後も良い。 | ||||
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恩田氏の作品は幾つかの系統に分類できるが、私は「わけのわからない雰囲気のある」作品のファンである。例えば「三月」とかが大好きだ。 本書は、どちらかといえば「わけのわかる雰囲気のある」作品。ネタばれはもうされているようなので構わないと思うが、北方のある都市が何度も大火に見舞われるのはなぜかという謎を追う物語。確かにスケールは帚木氏の「アフリカの蹄」ほど大きくはないが、天然痘絡みの話はやっぱり怖い。今はやったら、すぐには対処できないんだよね、多分。新しい病気も怖いけど、撲滅したと思い込んでいる病気の方が怖い気がする。 これはちゃんと答えの出る作品なので「三月」系が苦手な方も読めると思う。雰囲気を味わう価値は大きいと思うので、ぜひどうぞ。 | ||||
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恩田氏の作品は幾つかの系統に分類できるが、私は「わけのわからない雰囲気のある」作品のファンである。例えば「三月」とかが大好きだ。 本書は、どちらかといえば「わけのわかる雰囲気のある」作品。ネタばれはもうされているようなので構わないと思うが、北方のある都市が何度も大火に見舞われるのはなぜかという謎を追う物語。確かにスケールは帚木氏の「アフリカの蹄」ほど大きくはないが、天然痘絡みの話はやっぱり怖い。今はやったら、すぐには対処できないんだよね、多分。新しい病気も怖いけど、撲滅したと思い込んでいる病気の方が怖い気がする。 これはちゃんと答えの出る作品なので「三月」系が苦手な方も読めると思う。雰囲気を味わう価値は大きいと思うので、ぜひどうぞ。 | ||||
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キャラクターがいい 頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。 なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。 実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。 どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は? ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。 | ||||
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キャラクターがいい 頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。 なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。 実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。 どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は? ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。 | ||||
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前作がありますが読んでなくても読めます。 いやにならない程度の謎解きが楽しめます。 憎めない主人公が この作品の魅力だと思います。 | ||||
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前作がありますが読んでなくても読めます。 いやにならない程度の謎解きが楽しめます。 憎めない主人公が この作品の魅力だと思います。 | ||||
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前作「MAZE」で活躍した神原郁弥(←ファンが多いですよね(^O^))を主人公にした、その双子の妹と周囲の人々の間で起こる事件。しかもクレオパトラと呼ばれる伝説のような存在になっている”モノ”も関わり、謎の尾行者や国家権力まで出てくる始末、一筋縄では終わらない。面白かったんだ〜〜〜けど!どこかまだ納得できてない部分が多くスッキリしないなあ〜という印象。いつもの恩田陸みたく、謎を追い掛けてる過程は非常に楽しい。妹の不倫相手の突然の死、現場に残っていた地図、いなくなった飼い猫、尾行される気配。共に行動していた妹の突然の失踪など…途中、誰が味方で何が正しいんだかわからなくなってくる。読みながら、ああこういう真相なのかな…と自分の中で流れを整理して組み立てていこうとしてるのに、思うようにいかないからイライラもしたし。そしてクレオパトラ←これがスケールのでかい話になってくんだけど、もう一つインパクトが足りないというか、想像しにくいというか。でも読み手が違えば”すごくよくできた話”とも言われそうな気がする。1番の収穫は、郁弥の魅力満載だったところ。ファンになりました。 | ||||
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前作「MAZE」で活躍した神原郁弥(←ファンが多いですよね(^O^))を主人公にした、その双子の妹と周囲の人々の間で起こる事件。しかもクレオパトラと呼ばれる伝説のような存在になっている”モノ”も関わり、謎の尾行者や国家権力まで出てくる始末、一筋縄では終わらない。 面白かったんだ〜〜〜けど!どこかまだ納得できてない部分が多くスッキリしないなあ〜という印象。いつもの恩田陸みたく、謎を追い掛けてる過程は非常に楽しい。妹の不倫相手の突然の死、現場に残っていた地図、いなくなった飼い猫、尾行される気配。共に行動していた妹の突然の失踪など…途中、誰が味方で何が正しいんだかわからなくなってくる。読みながら、ああこういう真相なのかな…と自分の中で流れを整理して組み立てていこうとしてるのに、思うようにいかないからイライラもしたし。そしてクレオパトラ←これがスケールのでかい話になってくんだけど、もう一つインパクトが足りないというか、想像しにくいというか。でも読み手が違えば”すごくよくできた話”とも言われそうな気がする。 1番の収穫は、郁弥の魅力満載だったところ。ファンになりました。 | ||||
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『MAZE』の続編です。続編と言っても、前作を読まなくても十分に楽しめる。 ネタバレになるが天然痘がキーワードの割にはスケールが小さいのが珠に傷だと思います。 いまいちよくわからないのが、北国のH市が舞台になっているが素直に函館市と書けばいいのに・・・ | ||||
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『MAZE』の続編です。続編と言っても、前作を読まなくても十分に楽しめる。 ネタバレになるが天然痘がキーワードの割にはスケールが小さいのが珠に傷だと思います。 いまいちよくわからないのが、北国のH市が舞台になっているが素直に函館市と書けばいいのに・・・ | ||||
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主人公の神原恵弥はバイセクシュアルだけど、クールでやり手の男。 間違いなく普通の人間では無いが、なぜか違和感無く感情移入できる。 しかし前作「MAZE」と、同じようなパターンの結末だった。この結末さえもう少しよければ、恩田陸の隠れた名作となっていたのではないかと思う。 「MAZE」が第一作、こちらが第二作とされているが、ストーリーに関連性はなくこっちから読んでも片方だけ読んでも大丈夫。なお、「MAZE」では神原恵弥は主人公ではない。 | ||||
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主人公の神原恵弥はバイセクシュアルだけど、クールでやり手の男。 間違いなく普通の人間では無いが、なぜか違和感無く感情移入できる。 しかし前作「MAZE」と、同じようなパターンの結末だった。この結末さえもう少しよければ、恩田陸の隠れた名作となっていたのではないかと思う。 「MAZE」が第一作、こちらが第二作とされているが、ストーリーに関連性はなくこっちから読んでも片方だけ読んでも大丈夫。なお、「MAZE」では神原恵弥は主人公ではない。 | ||||
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