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クレオパトラの夢
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クレオパトラの夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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前作があまり面白くなく、印象が悪かったので期待しないで読んだ。が、設定もしっかりしていて内容を理解しやすく、わりと面白かった。これを読むと前作は何だったんだと思うが、多分、前作を通して登場人物のキャラがまとまってきたからではないだろうか。 | ||||
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最近購入した「ブラック・ベルベット」を読もうとしたら、神原恵弥を主人公としたシリーズものの第3作目ということ。先の2作である「MAZE」と「クレオパトラの夢」の内容がまったく記憶になく、漠然とおぼえていたのは、美男でバイセクシュアル、語り口はオカマちゃんの主人公、恵弥の強烈な個性のみという情けなさ。もう一度、前作を再読してみようとまず1作目の「MAZE」から読み始めましたが、あまりにおもしろくて2作とも半日で一気読みしてしまいました。 恩田さんは雰囲気作りが大変うまく、特に得体の知れない不穏な雰囲気にいつも一気に引き込まれます。が、ラストでちょっと肩透かし・・というパターンが正直言って多く・・けれどこの「クレオパトラの夢」は最後まで星5つでした。 舞台H市は、明らかに北海道の函館市。夜景が見える山や修道院、港沿いに建つクラシックなホテル、市電など、すべて風景が頭に浮かぶものばかりで、行ったことがある方ならそれだけでも楽しめます。寒いのが大嫌いなのに、家族一同から妹を連れ戻すことを託され、いやいや冬にやってきた恵弥ですが、その裏にはしっかり別の目的があったのでした。ところが、いきなり問題の妹の不倫相手が死んでしまったと妹本人から告げられ、代わりに葬式に行くはめに。その後、不審な人物が次々に登場、あげくは妹の言動まで怪しくなってきて、2転3転する嘘ばかりついていたことがわかってきます。誰も信用できない状況の中、最後には防衛庁の人間にまでつけまわされるはめに・・・。 からんでいるのは、他殺か事故死かわからない妹の不倫相手が持っていた2枚の地図。そこから導き出されるのは、昭和9年に起きた市の3分の2を焼き尽くした大火。海からの強風に吹きさらしになる土地柄、過去何度も大火に焼かれてきたH市の歴史。そしてそこで密かに隠され守られていた”クレオパトラ”の正体とは・・・? 函館の冬の、静謐でひっそりとした空気が伝わってくるようです。ストーリーも、最後まで緊張感の持続する出来でとてもよかったです(既読なのに、まったくおぼえていなかった自分が情けないですが・・2度楽しめたので、まあいいか(笑))。本格好きのミステリ・ファンにも楽しめると思います。これから「ブラック・ベルベット」を読みますが、このシリーズ、ぜひ続けていっていただきたいです。 | ||||
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予想外の展開に、先を知りたくていつも時間を忘れて読みふけってしまいます。「こう来たか!」と言う思わぬストーリーにはまっています。 | ||||
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『MAZE』で初登場した頭脳明晰にして容姿端麗のオカマ「神原恵弥」が主人公のミステリィ。不倫相手を追いかけて北海道で暮らす双子の妹を連れ戻すため、「恵弥」は北海道へ飛ぶ。しかし本当の目的は「クレオパトラ」を探すため。ところが妹の不倫相手は突然死に、「クレオパトラ」を巡って様々な人物が暗躍を始め、妹まで行方不明になってしまう。「クレオパトラ」の正体とは?なぜ皆が捜し求めるのか?妹は見つかるのか?最後まで飽きさせないストーリー展開で、一気に読ませてしまう良質のエンターテイメント。 シリーズ前作『MAZE』ほどスケールが大きいわけではないが、北海道の歴史を踏まえた謎を核に、「神原恵弥」という魅力的なキャラクターをフルに活用した「キャラもの」でもある。 それにしてもイロイロなところで言われているように、明らかに函館のことを「H市」、五稜郭のことを「G稜郭」という表現は酷い。恩田陸の小説にはよくこのような表現が出てくるのだが、これだけはカンベンしてもらいたい。町並みの様子がやたらリアルに書き込んであるので、余計に目立ってしまう。 なにはともあれ、多作の恩田陸の小説群の中では、幻想的な雰囲気は無いのだが、スリリングな展開と魅力的な謎を楽しめる、お薦め作品なのである。もっとこのシリーズを読みたいものだ。 | ||||
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さすがに恩田陸さん読んでいて、小気味よいストーリー展開、最後も良い。 | ||||
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恩田氏の作品は幾つかの系統に分類できるが、私は「わけのわからない雰囲気のある」作品のファンである。例えば「三月」とかが大好きだ。 本書は、どちらかといえば「わけのわかる雰囲気のある」作品。ネタばれはもうされているようなので構わないと思うが、北方のある都市が何度も大火に見舞われるのはなぜかという謎を追う物語。確かにスケールは帚木氏の「アフリカの蹄」ほど大きくはないが、天然痘絡みの話はやっぱり怖い。今はやったら、すぐには対処できないんだよね、多分。新しい病気も怖いけど、撲滅したと思い込んでいる病気の方が怖い気がする。 これはちゃんと答えの出る作品なので「三月」系が苦手な方も読めると思う。雰囲気を味わう価値は大きいと思うので、ぜひどうぞ。 | ||||
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恩田氏の作品は幾つかの系統に分類できるが、私は「わけのわからない雰囲気のある」作品のファンである。例えば「三月」とかが大好きだ。 本書は、どちらかといえば「わけのわかる雰囲気のある」作品。ネタばれはもうされているようなので構わないと思うが、北方のある都市が何度も大火に見舞われるのはなぜかという謎を追う物語。確かにスケールは帚木氏の「アフリカの蹄」ほど大きくはないが、天然痘絡みの話はやっぱり怖い。今はやったら、すぐには対処できないんだよね、多分。新しい病気も怖いけど、撲滅したと思い込んでいる病気の方が怖い気がする。 これはちゃんと答えの出る作品なので「三月」系が苦手な方も読めると思う。雰囲気を味わう価値は大きいと思うので、ぜひどうぞ。 | ||||
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キャラクターがいい 頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。 なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。 実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。 どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は? ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。 | ||||
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キャラクターがいい 頭脳明晰、中性的でなんともいえぬ魅力をもつ主人公恵弥が北海道のある街に降り立った。それは不倫の果て、かけおちした妹和見を連れ戻すため、というのは名目でこの二人に、和見の不倫相手、そしてその妻、そして謎の男多田が絡み、謎の「クレオパトラ」をめぐって物語は進んでいく。 なにより面白いのは、非常に賢く洞察力のある登場人物たちの腹の探り合いと心理作戦。だまされたつもりが実は裏をかいていたり、あるいはその逆だったり、悪人でもなく善人でもない人々。 実生活ではあまり友達にはなりたくないような小憎たらしい登場人物たちにどんどんひきつけられていく自分がいた。 どんでん返しが続いていって最後にときあかされた「クレオパトラ」の正体とは、そして絡み合った人間関係は? ストーリーも面白かったが、それ以上に魅力的だったのは人物描写。読んでいてとても楽めた。 | ||||
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主人公の神原恵弥はバイセクシュアルだけど、クールでやり手の男。 間違いなく普通の人間では無いが、なぜか違和感無く感情移入できる。 しかし前作「MAZE」と、同じようなパターンの結末だった。この結末さえもう少しよければ、恩田陸の隠れた名作となっていたのではないかと思う。 「MAZE」が第一作、こちらが第二作とされているが、ストーリーに関連性はなくこっちから読んでも片方だけ読んでも大丈夫。なお、「MAZE」では神原恵弥は主人公ではない。 | ||||
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主人公の神原恵弥はバイセクシュアルだけど、クールでやり手の男。 間違いなく普通の人間では無いが、なぜか違和感無く感情移入できる。 しかし前作「MAZE」と、同じようなパターンの結末だった。この結末さえもう少しよければ、恩田陸の隠れた名作となっていたのではないかと思う。 「MAZE」が第一作、こちらが第二作とされているが、ストーリーに関連性はなくこっちから読んでも片方だけ読んでも大丈夫。なお、「MAZE」では神原恵弥は主人公ではない。 | ||||
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恩田陸はしばしばミステリ作家という分類をされるが、この作品を見れば、その分類を逆の意味で理解することが出来る。 バイセクシュアルでオネエキャラの主人公、その双子の妹、不倫の相手、クレオパトラという謎の言葉、謎の死…めくるめく謎のキーワードはそれだけではミステリやメロドラマのようだが、恩田陸はこれらを最大限に活かし、昇華するだけでなく、単純な解決では終わらせない含みを持たせた作品に仕上げた。 「恩田陸はオチが良くない」、これは各所で語られる事だが、作者本人がオープンエンドを公言しているだけに、読み手としてはそれを肯定し、頭を巡らせないといけない。本作はその最右翼といっても過言ではない。謎は全て薮の中…ではないが、真相を推理しあうだけで、答えは、無い。しかし、物事は往々にしてそういった側面を持っているのではないか。だからこそ、この作品は単純なミステリではない。 ちなみに本作は「MAZE」の続編だと良く書かれているが、前作からの継続キャラは一人だし、前作とのリンクも全くなく、これから読んでも十分に楽しめます。 「全ての好条件の揃った婚約から逃げ出したくなってしまったのも、そのせいだ。幸福な自分というセルフイメージを描くことができないのだろう。いつもどこかに破滅の影を追ってしまう。」 本文176ページより | ||||
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恩田陸はしばしばミステリ作家という分類をされるが、この作品を見れば、その分類を逆の意味で理解することが出来る。 バイセクシュアルでオネエキャラの主人公、その双子の妹、不倫の相手、クレオパトラという謎の言葉、謎の死…めくるめく謎のキーワードはそれだけではミステリやメロドラマのようだが、恩田陸はこれらを最大限に活かし、昇華するだけでなく、単純な解決では終わらせない含みを持たせた作品に仕上げた。 「恩田陸はオチが良くない」、これは各所で語られる事だが、作者本人がオープンエンドを公言しているだけに、読み手としてはそれを肯定し、頭を巡らせないといけない。本作はその最右翼といっても過言ではない。謎は全て薮の中…ではないが、真相を推理しあうだけで、答えは、無い。しかし、物事は往々にしてそういった側面を持っているのではないか。だからこそ、この作品は単純なミステリではない。 ちなみに本作は「MAZE」の続編だと良く書かれているが、前作からの継続キャラは一人だし、前作とのリンクも全くなく、これから読んでも十分に楽しめます。 「全ての好条件の揃った婚約から逃げ出したくなってしまったのも、そのせいだ。幸福な自分というセルフイメージを描くことができないのだろう。いつもどこかに破滅の影を追ってしまう。」 本文176ページより | ||||
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頭の中では何とか理解出来そうだけれども、なぜだか不完全燃焼のまま読み終えてしまった。こういう世界だと納得するしかないのかもしれない。言葉が世界を作り、言葉が事件を動かしている感じだ。いつ、どこで表現するのかがポイントなのだろう。 | ||||
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頭の中では何とか理解出来そうだけれども、なぜだか不完全燃焼のまま読み終えてしまった。こういう世界だと納得するしかないのかもしれない。言葉が世界を作り、言葉が事件を動かしている感じだ。いつ、どこで表現するのかがポイントなのだろう。 | ||||
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今回も『MAZE』に続いて謎にあふれている。と言ってもシリーズ前作のようなSF的なものじゃなく今回は完全にミステリーという感じに仕上がっているが伏線が沢山。 日本に帰っていた神原恵弥は双子の妹の和見に呼び出される。今回の舞台はH市。和見の不倫相手の若槻慧が自宅で階段から落ちて事故死してしまった。散らばったものと背後にあるもの。本当に事故死だったのか。 最初から因縁じゃないが核心に迫るんだから面白い。ある程度の伏線があって繋がるミステリーではあるんだが神原恵弥という存在自体がそうさせるのか分からないが。和見にしても侮れないし、恵弥は前とは違った印象を受ける。何というか立ち向かっていった恵弥が今回は追われる立場にもあるというのと彼女らしいと思っていた部分がなくなってしまう。だが、それでより一層プラスもマイナスも明らかになった神原恵弥という人物造形には成功している。 散りばめられた謎。それが伏線として次第に繋がっていき、という些細なミステリー。騙し騙され、思い描いた思考の向かう先にある陰謀。何で私なの!とあるように本来和見に対象が向けられるはずのものが恵弥に向けられたり、と。 クレオパトラはH市に何をもたらしたのか、もたらそうとするのか。そもそも何なのかというテーマを掲げながら小さな謎で読者を引き込ませようとするのが特徴的。迷路でも大きな謎はあったが例えば若槻の死体現場にあった地図だったり恵弥自身の製薬会社という仕事にも繋がってきたり。ああそう思えば納得するなというラストに仕上がっているし決して失望させるものではない。個人的に迷路では失望、というかちょっと残念かなという感じもあったので。 どのように全体が調和されていくのかはあまり多くはないが鍵を握る登場人物たち。魅力があるわけではないがミステリーな感じにはなっている。終わり方がミステリーっぽくないんじゃないかと言われてもそれまでの展開が一転落ち着いた感じになったもの。というか裏を返せば本題であるクレオパトラに戻っただけなのだが本題を忘れさせる面白さは恩田らしいと言っていいのかな。 楽しませてくれることは確かで迷路を読んで十分魅力的でミステリアスなキャラである恵弥に興味を抱いたなら読んでみるべきかな。 | ||||
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北海道を舞台に展開される物語。北海道へ不倫相手を追いかけて行った妹を連れ戻しに行った兄、そして不倫相手の妻、その従兄弟。彼等をめぐる物語、そして後ろに見え隠れする『クレオパトラ』。途中まで、「クレオパトラ」なるものが一体何なのか、全く想像つきません。人物関係も、一体どうなっているのか・・・謎が多く、途中までは全然想像つかなかったです。全体として物語の雰囲気は素敵で良かったですが、どきどき感はなかったです。さらりと流れていくタイプの小説でした。 | ||||
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今回も『MAZE』に続いて謎にあふれている。と言ってもシリーズ前作のようなSF的なものじゃなく今回は完全にミステリーという感じに仕上がっているが伏線が沢山。 日本に帰っていた神原恵弥は双子の妹の和見に呼び出される。今回の舞台はH市。和見の不倫相手の若槻慧が自宅で階段から落ちて事故死してしまった。散らばったものと背後にあるもの。本当に事故死だったのか。 最初から因縁じゃないが核心に迫るんだから面白い。ある程度の伏線があって繋がるミステリーではあるんだが神原恵弥という存在自体がそうさせるのか分からないが。和見にしても侮れないし、恵弥は前とは違った印象を受ける。何というか立ち向かっていった恵弥が今回は追われる立場にもあるというのと彼女らしいと思っていた部分がなくなってしまう。だが、それでより一層プラスもマイナスも明らかになった神原恵弥という人物造形には成功している。 散りばめられた謎。それが伏線として次第に繋がっていき、という些細なミステリー。騙し騙され、思い描いた思考の向かう先にある陰謀。何で私なの!とあるように本来和見に対象が向けられるはずのものが恵弥に向けられたり、と。 クレオパトラはH市に何をもたらしたのか、もたらそうとするのか。そもそも何なのかというテーマを掲げながら小さな謎で読者を引き込ませようとするのが特徴的。迷路でも大きな謎はあったが例えば若槻の死体現場にあった地図だったり恵弥自身の製薬会社という仕事にも繋がってきたり。ああそう思えば納得するなというラストに仕上がっているし決して失望させるものではない。個人的に迷路では失望、というかちょっと残念かなという感じもあったので。 どのように全体が調和されていくのかはあまり多くはないが鍵を握る登場人物たち。魅力があるわけではないがミステリーな感じにはなっている。終わり方がミステリーっぽくないんじゃないかと言われてもそれまでの展開が一転落ち着いた感じになったもの。というか裏を返せば本題であるクレオパトラに戻っただけなのだが本題を忘れさせる面白さは恩田らしいと言っていいのかな。 楽しませてくれることは確かで迷路を読んで十分魅力的でミステリアスなキャラである恵弥に興味を抱いたなら読んでみるべきかな。 | ||||
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北海道を舞台に展開される物語。 北海道へ不倫相手を追いかけて行った妹を連れ戻しに行った兄、 そして不倫相手の妻、その従兄弟。 彼等をめぐる物語、そして後ろに見え隠れする『クレオパトラ』。 途中まで、「クレオパトラ」なるものが一体何なのか、全く想像つきません。 人物関係も、一体どうなっているのか・・・ 謎が多く、途中までは全然想像つかなかったです。 全体として物語の雰囲気は素敵で良かったですが、どきどき感はなかったです。 さらりと流れていくタイプの小説でした。 | ||||
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北国のH市が舞台。そこに住む双子の妹を、主人公が連れ戻しにやってくるところから、物語が始まります。同時に起こった妹の不倫相手の死、それは、本当に事故なのか?そして、妹の隠す秘密、「クレオパトラ」とは何なのか、主人公につきまとう影、そして主人公自身の秘密・・・。 とにかく謎だらけでした。殺人(?)、犯人、皆が追い求めるもの、裏を持つ登場人物たち、誰が見方で、誰が敵なの?その謎が、次々とあきらかになっていき「えーそーだったの!」の連続でした。途中で読むのを、とめられません。分量的には、多くない中、内容の豊富さにびっくりです。やっぱり、この筆者すごい、と思わせる本でした。 | ||||
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