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puzzle[パズル]
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puzzle[パズル]の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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2000年に発表されたちょっと古めの作品。幻想系スリラーとでも言った恩田氏らしい作品。 ・・・ とある無人島で発見された3つの遺体。餓死、感電死、溺死とそれぞれ違う死因。3人の遺体に関連はあるのか。二人の刑事がこの疑問に取り組むが最後の結末は・・・。 ・・・ 基本ストーリは無人島で捜査する二人の刑事の掛け合いに終始します。その中でさまよえるオランダ人の伝承の解釈であったり、片方の刑事が高校時に属していたオカルト研究会の話であったりが挿入され、次第に状況が明らかになってきます。 因みにこの無人島を探すさまは、何となく長崎の軍艦島を想起させます。数十年前に打ち捨てられ、朽ちた住宅地。その人なき無機物の瓦礫の中を歩く様子に、軍艦島を見て感じた何とも寂しい様子を思い出しました。 ・・・ ということで月いちローテになりかかっている恩田氏作品でした。 これはどちらかというとファン向けかなあという印象。一般向けに勧めるならもっと面白いものがあるかなあと思った次第です。 | ||||
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面白いと思う人もいらっしゃると思うので、私個人の感想。 | ||||
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ミステリーとしては、これ以上ないくらいの、突拍子のない謎の提示。こんなの、どうやって謎を解くのか、と興味を抱かせるが、読者が頭を働かせる余地もなく、答が明かされてしまう。この長さじゃ仕方ないのだろうけど、ミステリー本来の楽しみには、欠ける。それに、謎の種明かしに、いかにも無理があり、そりゃあないよ、と言いたくもなった。 が、駄作と切って捨てるには、それなりの魅力もある作品。提示された謎と、その秘密を解き明かすロジックは、強引過ぎるとは思うものの、とても面白く、もっとページ数があれば、と思わせてくれた。ある意味、とても恩田陸さんらしい作である。 | ||||
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皆さんレビューによくある、良くも悪くも恩田陸作品。今回こそと期待してましたが、ますます雑になるエンディングに、もう買わないと決めました。 | ||||
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読みやすく、めっちゃ面白かったです カフェで読んでたのですが、時間が経つのも忘れて一気に読んでしまい店員さんに閉店ですと声をかけられてしまいました笑 事件のトリックがヤバイです まっっったく予想できませんでした 推理に自信のある方是非挑戦してみてください! | ||||
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puzzle 恩田陸 生存者、一名 歌野晶午 なつこ、孤島に囚われ 西澤保彦 この島でいちばん高いところ 近藤史恵 これら4つの作品が収められています。自分は恩田陸さんを読みたくて購入したのですが、それがすでに単発で出版されていた「puzzle」だということに気がつかず、再読するはめに(^^;。もしかして他のものも別の本に収録済みかもしれませんのでお気をつけ下さい。 ・puzzle たぶん長崎の軍艦島をモデルにしたものと思われます。廃墟の島で、不可解な死に方をした死体が3つ発見され、その調査のため2人の検事が島に降り立ちます。ひとりはなんと「6番目の小夜子」に登場した関根春。死体はそれぞれ違うメモを持っていて、それは、さまよえるオランダ人伝説の話、キューブリックの新作SF映画の記事、大正天皇崩御後の元号制定のスクープ記事、ボストンブラウンブレッドのレシピ。2人は、事件の真相を探るべく、廃墟の中を巡ってゆきますが・・・。 ・生存者、一名 かつて薩摩藩の重罪人が流されたという脱出不可能な絶海の孤島、屍島。ある日そこに一隻のクルーザーが到着します。乗っていたのは東京で爆破テロ事件を起こしたばかりのカルト教団の信徒たち。カルト教団は、キリスト教系を自称する新興宗教団体で「1999年に最終戦争が勃発し世界は終わる。その時、教団の信者は戦いに勝利して生き残れるが、それ以外の人間はみな腐っているので浄化しなければならない。」という狂信的な終末思想を信奉しています。海外逃亡の準備ができるまで、この島でゆっくり待機せよと言われた4名と、彼らを送ってきた1名。ところがその1名が死体で発見され・・・島には他にも誰か人間がいるのか??疑心暗鬼の陥った信徒たち、そして食料がだんだんと残り少なくなってゆく中、また次の殺人が・・・。 ・なつこ、孤島に囚われ 数名の作家が実名で登場するコメディタッチのミステリです。主人公の女性が作家の森奈津子氏といえば、どんな小説に仕上がっているか、わかる人にはわかるのでは?(笑)ちょっとエロっぽいドタバタコメディになっていて、4つの中でこの作品だけが軽くてナンセンスな仕上がりで、暗くてサスペンスタッチの他の3作とは違っています。密度の高い本格的な作品を期待する人には評価が分かれるかも。 ・この島でいちばん高いところ 夏休み、仲良しグループの女子高生5人は2泊3日で海水浴場へ遊びに行きます。期待に反して俗っぽくて少しもきれいじゃなかったビーチにうんざりしていると、宿のおばさんが地元民しか知らないという穴場の無人島を教えてくれます。さっそく日帰り予定で遊びに行った彼女たちは、のんびりしすぎてその日最後の連絡船をのがしてしまいます。一晩なんとか過ごせば明日の朝にまた船がくるからとお互い励ましあう中で、ぶらっとトイレに出て行った少女は謎の男に襲撃されて逃げ帰り・・・次には別の少女が殺されているのがみつかり、またその次にも・・・。夜になり恐怖に陥る残された少女たち、そして・・・。 合間に、それぞれまったく性格の違う少女たちの思い、誰もが10代の頃経験する将来に対する不安や、自信のなさ、友達関係のむずかしさが語られ、青春小説にもなっています。 恩田陸さんはやっぱり雰囲気作りがうまいと思いました。他の作家さんたちは初めて読んだのですが、「生存者、一名」のスリリングさと「この島でいちばん高いところ」の切ない雰囲気が個人的には気に入りました。レベルの高い短編集だと思います。知らない作家さんを知ることができるこういうアンソロジーもなかなかいいものだと思いました。 | ||||
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無人島をモチーフにした祥伝社文庫からの競作の一作。軍艦島?とおぼしき無人島で謎の3つの死体を巡るミステリーで、冒頭の記事引用の脈絡のないつながりが後半どう活きてくるのか興味を引きつけられる展開だが、真相の明かす後半はやや論理的に全ての謎に決着をつけているが、前半の盛り上がりからするとやや尻つぼみ感は拭えない。ボリューム的にはノベルス版だと100ページもないページ数になると思うので、ほぼ短編。これ一編で文庫としてリリースされているのでやや読み応えがないと感じてしまうが、短編集の一編として収録されていればなかなかの作品と思うのではないだろうか。 個人的には無人島をモチーフにした祥伝社文庫このシリーズでは歌野昌午氏の生存者、一名が一番面白いと思います。 | ||||
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無人島で見つかった、身元不明の三人の死体。 その謎を解く為に、島へ赴く二人の検事。 誰もが、推理小説としての味わいを求め当然でしょうが、 ハッキリ言って、その部分での満足度は、限りなくゼロ に近いです。 事件そのものの設定や展開は、ジュニア向けの『探偵 クイズ本』や『金田一少年の事件簿』レベルで、「おい おいおい!」と、言わずにはいられない、無理筋なツッ コミどころが、いくつもあります。 そういう意味での、星一つです。 恩田陸の「お話のうまさ」を楽しむ事は出来ますが、推理 小説としては、イマイチどころではなく、はっきりと「酷 い出来」と言いきれる作品ですから。 これから読もうとしている人がいたら、とにかく「推理小 説ではないよ」と、教えてあげたい。 | ||||
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長崎県の無人島である鼎島に3体の遺体が発見された。Aは学校の体育館で発見された餓死死体、Bは高層アパートの屋上に倒れていて、全身打撲死体、Cは映画館での感電死体。その謎を解くヒントとなっているのが、P6-P22までの脈絡のない新聞記事だった。これがパズルのピースとなるのである。それを組み立てるのが、二人の検事である。 Aは3枚のコピーを持っていた。 ・さまよえるオランダ人 ・キューブリックの製作発表 ・年号のスクープ事件 Bは1枚のコピーを持っていた。 ・二万五千分の一の地形図の作成手順 Cは1枚のコピーを持っていた。 ・ボストンブラウンブレッド 全部で150ページぐらいしかなく、一時間ぐらいで読めるようなミステリーなのであろう。凝った仕掛けの割には、あっさりしているような気がして正直短かったかなという感じがした。ミステリーとしても中途半端に終わった感じがする。解決編にしても納得いかなかった。結局超常現象かよという感じですよね。 | ||||
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短いです、すぐに読み終わります。 内容は本格ミステリーではなくて恩田さんらしい、 人物間の心理描写と駆け引きに重点が置かれています。 ラストに明かされるトリックはさすがに強引すぎるかと。 これを買うならパスル以外にも3作収録されている 合作集の「絶海」の方が読み応えがあって良いと思います、 | ||||
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他のレビューで書かれているのでストーリーは割愛しますが、 【恩田作品初挑戦】の私としては、魅力がいまいち伝わらない 作品だと思いました。 短い小説の中で、前半の描写があとになって活かされない ところが沢山あって、なんというか、作者の創作ノート(これから 中身を膨らませていくためのプラン)を読んでいるような感じです。 人物も、せっかく魅力的に書いているのに、最後は謎解きの 正解を描くに終始して残念。 ただ、この作品の登場人物は、他の作品にも出てくるようなので、 著作全てを読んでいく人には、ピースがはまっていって面白いのかも。 違う作品を読んでみたら、また感想が変わるかもしれないので、 その時は追記したいと思います。 | ||||
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つかみは最高。これを破綻なく書ききれば大傑作だったのに、いくつかの(納得はできるけど)はかなり無理がある。短編に近い短い小説なので、まあこんなものかと思ってしまう。いいけどね。 | ||||
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導入は凄く面白いです。恩田先生らしく、作品の途中でヒントになるアイテム(今回は雑誌の切り抜き)の紹介から始まって、「さて今回はこれがどう結びつくのかな?」とワクワクさせてくれるのですが… 作品が短い分ピロートークとして期待したのですが、最後は正直尻すぼみです。なんだか前半部分を考え付いて、結末をろくに考えもせずにホイホイ設定を整えて書き上げたって感じの内容ですね。 | ||||
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どうせなら超常現象でしたで済ませてほしいラストだった。もっときちんと科学的根拠を積み上げてほしいものだ。SFやファンタジーだとしても納得できない終わり方で、ガックリさせられた。どなたかも書かれていたが、物語の導入部はさすがにこの人ならではの上手さなのだが、ラストに近づくにつれてプロットの甘さが露呈する。「月の裏側」とも共通する、「辛い」恩田作品の一つだと思う。ある意味印象に残る一冊だった。 「夜のピクニック」や「黒と茶の幻想」のようなタッチの作品こそこの人の持ち味だと思う。 | ||||
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あれにもこれにも疎い私のこと、とんちんかんなことを書きます。 私の読みが確かならば、この小説の一節には、川端康成の掌編小説「心中」をパスティーシュした箇所があります(各自見つけてみましょう)。ほかのレヴュアーさんが、梶井基次郎の名前、作品を挙げておられましたが、実は梶井基次郎は、この「心中」をパスティーシュした作品(「川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴァエイション」)を残しています(石井和夫さんの論文が、それを教えてくれました)。恩田さんは、どちらかの作品を参照したはずです、あるいは、いずれも読んでいたかもしれません。川端さんがつくり、梶井さんがアレンジし、それをまた恩田さんがアレンジした可能性があるのです。こうして、優れた文学は、優れた書き手によって、受け継がれていくのでしょう。そういう文学にめぐり合えることは、読者にとって、何より幸福なことではないか、私はそんな風に思います。 | ||||
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これはページ数が少なく字も詰まってないので、さらっと読みたい時におすすめです。しかも中身も面白い。 最初の章は、昭和の年号やオランダの幽霊船、料理のレシピなど、全く繋がりのない話が書かれた新聞記事の羅列で「?」という感じ。その後、海に浮かぶ孤島を舞台にして二人の検事が登場。二人の会話を通して、島で見つかった三人の死体の謎が明らかになっていくのだが…これが予想もしない展開に! 誰も住んでない荒れた島を歩きながら。友人と世間話をしながら。煙草を一服ふかしながら。頭の中では着々と謎を解いていたのねあんた〜〜〜!! て感じ。格好いいです。 最後の章は事件当夜の話で、さらなる真実が見えるんですが…ぞっとするな〜〜〜。ある島で起きた悪い夢のような、それでいて誰かと共有したくなるような出来事でした。 | ||||
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推理小説ということで読んでみたのですが、拍子抜け、です。 記事暗号についてもぱっとしませんし、墜落死にいたっては、 開いた口がふさがりません。 どうやらこの物語は「犯人は誰?」とか「どうやって?」とかを 考えながら読むのではなく、人間の心理の不可思議を楽しむようです。 | ||||
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恩田陸の書き下ろし中篇推理ミステリ。 中篇とカテゴライズされているけど、150ページ程度しかなくて、しかも字が大きくレイアウトも白部分が多いので、一時間もかからない。 本作「puzzle」は孤島の廃墟に表れた死体の謎を解くミステリ。 大きく三つのパートに分けられて展開する。 最初の「piece」では新聞の切り抜き記事や、料理の作り方など、脈絡の無いと思われる文章のみで構成されていて、これが謎解きにおける伏線となる。 続く「play」では実際に現場検証ともいえる展開がなされ、二人の検事によって物語が紡がれる。その片方は恩田作品には良く知られた関根一家の長男。 最後「picture」では実際に謎解きが行われるのだが… オープンエンドが目立つ恩田陸だが、本作のラストはかなり良かった。まさに恩田陸と言った感じで、なんとも言えない余韻が、胸の奥に残った。 ところで、最初の記事の羅列は読み飛ばしても何の問題も無いくらい。そこで邪推して深読みしてもしんどくなるので、サラっと読んで下さい。 「瓦屋根の家で屋根で雑草が生えるのは無人の家だけだ。なぜだろう。やはり人の住まない家は呼吸不全を起こし、その皮膚すらも機能を失ってしまうのだろうか。」 本文71ページより | ||||
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元鉱山の廃虚となった孤島。 そこで3人の男が不可思議な死を遂げた。 一人は餓死。一人は全身打撲死。一人は感電死。 身元が分からない3人が何故ほぼ同じ日時に 無人島で死んでいたのか。 しかも別々の死因で・・・。 そこに2人の検事が真相を探りにやってくる。 そして二人が導き出した結論は? 面白かったです。 非常に不思議な感覚の物語でした。 ただ、あまりにも偶然が多すぎるかな?という感じでしたけど。 そこがもう少し必然性を感じさせる文章だったら ほぼパーフェクトだったんじゃないかと思います。 | ||||
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「六番目の小夜子」のときも思ったがこの人は出だしが上手い.意味深な情報を読み手に与え,物語の深さを読者に予想させる.そして序盤の謎をグイグイ引っ張り,一気に読ませてくれるのは流石だが・・・ プロットが甘いというかなんと言うか,こじ付けにも程があるだろうというラストシーン.結局,広げた大風呂敷を自分で畳めなくなってしまった感がある.もう少しラストありきで物語を作ってもよいのでは? | ||||
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