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puzzle[パズル]
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puzzle[パズル]の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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2000年に発表されたちょっと古めの作品。幻想系スリラーとでも言った恩田氏らしい作品。 ・・・ とある無人島で発見された3つの遺体。餓死、感電死、溺死とそれぞれ違う死因。3人の遺体に関連はあるのか。二人の刑事がこの疑問に取り組むが最後の結末は・・・。 ・・・ 基本ストーリは無人島で捜査する二人の刑事の掛け合いに終始します。その中でさまよえるオランダ人の伝承の解釈であったり、片方の刑事が高校時に属していたオカルト研究会の話であったりが挿入され、次第に状況が明らかになってきます。 因みにこの無人島を探すさまは、何となく長崎の軍艦島を想起させます。数十年前に打ち捨てられ、朽ちた住宅地。その人なき無機物の瓦礫の中を歩く様子に、軍艦島を見て感じた何とも寂しい様子を思い出しました。 ・・・ ということで月いちローテになりかかっている恩田氏作品でした。 これはどちらかというとファン向けかなあという印象。一般向けに勧めるならもっと面白いものがあるかなあと思った次第です。 | ||||
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ミステリーとしては、これ以上ないくらいの、突拍子のない謎の提示。こんなの、どうやって謎を解くのか、と興味を抱かせるが、読者が頭を働かせる余地もなく、答が明かされてしまう。この長さじゃ仕方ないのだろうけど、ミステリー本来の楽しみには、欠ける。それに、謎の種明かしに、いかにも無理があり、そりゃあないよ、と言いたくもなった。 が、駄作と切って捨てるには、それなりの魅力もある作品。提示された謎と、その秘密を解き明かすロジックは、強引過ぎるとは思うものの、とても面白く、もっとページ数があれば、と思わせてくれた。ある意味、とても恩田陸さんらしい作である。 | ||||
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無人島をモチーフにした祥伝社文庫からの競作の一作。軍艦島?とおぼしき無人島で謎の3つの死体を巡るミステリーで、冒頭の記事引用の脈絡のないつながりが後半どう活きてくるのか興味を引きつけられる展開だが、真相の明かす後半はやや論理的に全ての謎に決着をつけているが、前半の盛り上がりからするとやや尻つぼみ感は拭えない。ボリューム的にはノベルス版だと100ページもないページ数になると思うので、ほぼ短編。これ一編で文庫としてリリースされているのでやや読み応えがないと感じてしまうが、短編集の一編として収録されていればなかなかの作品と思うのではないだろうか。 個人的には無人島をモチーフにした祥伝社文庫このシリーズでは歌野昌午氏の生存者、一名が一番面白いと思います。 | ||||
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長崎県の無人島である鼎島に3体の遺体が発見された。Aは学校の体育館で発見された餓死死体、Bは高層アパートの屋上に倒れていて、全身打撲死体、Cは映画館での感電死体。その謎を解くヒントとなっているのが、P6-P22までの脈絡のない新聞記事だった。これがパズルのピースとなるのである。それを組み立てるのが、二人の検事である。 Aは3枚のコピーを持っていた。 ・さまよえるオランダ人 ・キューブリックの製作発表 ・年号のスクープ事件 Bは1枚のコピーを持っていた。 ・二万五千分の一の地形図の作成手順 Cは1枚のコピーを持っていた。 ・ボストンブラウンブレッド 全部で150ページぐらいしかなく、一時間ぐらいで読めるようなミステリーなのであろう。凝った仕掛けの割には、あっさりしているような気がして正直短かったかなという感じがした。ミステリーとしても中途半端に終わった感じがする。解決編にしても納得いかなかった。結局超常現象かよという感じですよね。 | ||||
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短いです、すぐに読み終わります。 内容は本格ミステリーではなくて恩田さんらしい、 人物間の心理描写と駆け引きに重点が置かれています。 ラストに明かされるトリックはさすがに強引すぎるかと。 これを買うならパスル以外にも3作収録されている 合作集の「絶海」の方が読み応えがあって良いと思います、 | ||||
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導入は凄く面白いです。恩田先生らしく、作品の途中でヒントになるアイテム(今回は雑誌の切り抜き)の紹介から始まって、「さて今回はこれがどう結びつくのかな?」とワクワクさせてくれるのですが… 作品が短い分ピロートークとして期待したのですが、最後は正直尻すぼみです。なんだか前半部分を考え付いて、結末をろくに考えもせずにホイホイ設定を整えて書き上げたって感じの内容ですね。 | ||||
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推理小説ということで読んでみたのですが、拍子抜け、です。 記事暗号についてもぱっとしませんし、墜落死にいたっては、 開いた口がふさがりません。 どうやらこの物語は「犯人は誰?」とか「どうやって?」とかを 考えながら読むのではなく、人間の心理の不可思議を楽しむようです。 | ||||
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「六番目の小夜子」のときも思ったがこの人は出だしが上手い.意味深な情報を読み手に与え,物語の深さを読者に予想させる.そして序盤の謎をグイグイ引っ張り,一気に読ませてくれるのは流石だが・・・ プロットが甘いというかなんと言うか,こじ付けにも程があるだろうというラストシーン.結局,広げた大風呂敷を自分で畳めなくなってしまった感がある.もう少しラストありきで物語を作ってもよいのでは? | ||||
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最初は、断片を読者に提示して、どう結末をつけるのか? と心配しましたが、小説的な手法で、読者を飽きさせずに、 論理だけでなく、不思議な魅力でオチをつけました。 この設定と短編で、こういう濃密な非日常的なパズルを 考える著者には脱帽です。 気軽に読める長さですが、質に妥協がなく、読後は不思議な 感覚が残りました。 | ||||
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白黒写真の廃墟した高層ビルの表紙を見たときからちょっと緊張感を覚えた。どんなミステリーになるのか?この話には殺人犯がいて、2人の検事は襲われるのか?それとも超怪奇現象(エイリアン絡みなど)として片付いてしまうのか?出だしはいくつかの新聞記事から始まる。読んでみると「あ〜こういう展開もあるのかぁ」っと驚いた。全然つまらなくはない(っというか面白い)、が話の展開にちょっと肩透かしをくらうかも。気合を入れすぎた自分は恩田陸さんの術にはまったのかもしれない。 | ||||
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