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象と耳鳴り
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象と耳鳴りの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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| 主人公は引退した元判事。しかし、年輩の男性にありがちな生活くささやくたびれた感じはない。この歳の人の割りには背も高く、ツイードのジャケットを着こなしたりとなかなかのシャレものである。 しかも、ミステリ大好き。身近で起きる”謎”に遭遇すると、それを推理せずにはいられない。 ちょっと非日常的な感覚の推理小説。わたしは恩田作品が好きで、他のものも読んでいるので、文章の中にはすんなりと入っていけました。ファンタジーとミステリの間ってとこかな。 短編小説では人物が描けていない、なんてことも言われるけど、これは関根家の魅力が十分出ていると思います。 | ||||
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| 推理小説の短編集である。それも殺人やら犯罪絡みもないではないけど、それ以上に日常にふと転がる謎の正体のない不気味さが蠢いているかのような不思議な感覚が味わえる、なかなか異質な肌触りの作品集だ。文章はあっさりしていて癖がない。推理小説の短編集だから、通常は人物描写も情景描写も薄くなりがちで、この作品でもそれは否めない。また恩田作品ではありがちなことに、謎が綺麗に着地をしない。いったん納得のいく解決方法が示されたかと思いきや、作者自身が惜しげもなく、それを台無しにしてしまうのである。なのに少しも物足りない感じがしない。終わる間際で、作品がふうっと遠くにいってしまう、掴みかけていたボールがもっと遠くにいってしまう、そんな往生際の悪さが何とァ?言えない作品の、そして作中の謎の魅力になってしまっている。なんとも座り心地の悪い魅力だけど、箱庭の空のスクリーンがめくれあがって向こうの世界が見えるかのような、そういう気持ち悪さが好きな方には是非お勧めしたい。大好きな作品集だ。 | ||||
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| 色々なミステリーを読みますが、恩田さんの作品を始めて読みました。第一印象は、非常に読みにくい文章。ある意味では、読み手の集中力が試されているのかもしれません。2~3行読み進み、状況や情景が把握できないんです。電車の中で気軽に読もうなんていう、私のような怠惰な読み手は、苦労するかもしれません。でも面白いですよ!続けて2度読んでも楽しめました。星3つの評価か迷いましたが、4つにしました。自分の読解力が無いのを作品のせいにしたくないですからね。時間に余裕のある時に、挑戦してみてください。キーワードを見逃すと、貴方の負けです(笑) | ||||
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| 六番目の小夜子で出て来た関根秋の父、兄、姉が登場する短編集です。ミステリー作家としても有名な恩田さんですが象と耳鳴りでも「流石」と思う作品が何作かあります。本当は関根秋君が出てきてない分物足りなさはあるのですが、それでも楽しめる1冊です。 | ||||
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| 昔、本格推理小説と呼ばれたジャンルの小説には、今みるとかなり強引な論理展開があったり、状況証拠のみではないかと文句をいいたくなるような物も多い。しかし、リアリズムがもてはやされる中、こういった作品のパズル小説としての楽しみや、探偵とその相棒の洒落た会話の楽しさが軽視されているのでは。 この作品集にはサイコパスやシリアル・キラーは出現せず、人物の造型はいつもの恩田陸らしい人間への暖かい信頼感に満ちている。その恩田ワールドでアームチェア・ディテクティブ物を楽しめるなんて何と幸福な時間! ハヤカワ・ポケミスとか好きなら間違いなく気に入る装丁もマッチしてます。 | ||||
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| 本の装丁が話題になってますが、私としては、この表紙は、高校・大学時代の英語の副読本テキストを連想します。 関根元判事の、亡き従姉妹との思いでミステリーが良かったです。 いつも恩田さんの物語は、体熱があまりあがらないような雰囲気の、どこか冷静な視点のお話が多いのですが、短編ながらこのお話は、珍しく情熱的な一編で、楽しめました。 この短編集は、色や匂いや季節や光の輝きなど、生活を現実としても記憶としても味わって楽しめる描写が多いです。ミステリとしての謎解きも楽しいですが、読んで楽しめる物語になっています。 | ||||
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| 恩田陸の作品はいつもどこか少女漫画の中に入ったような作品が多い。男子校の学生寮や、地方都市、山奥の寮・・・ だけど、この作品はまさに本格ミステリーだ。 | ||||
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| まず、表紙デザインが良いでしょう?内容も作者らしい柔らかな語り口から編み出される日常とちょっとした謎がいい具合に絡まってとても気持ちよく読めました。 | ||||
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