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狐罠
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狐罠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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しっかり下調べされて作り込まれた作品ではありますが、ラストに詰め込みすぎ感があります。 | ||||
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面白いです。一気に読みました。テレビでやってほしいですね! | ||||
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面白かったです。読み出したら止まらず、一気読みしてしまいました。 主人公の宇佐見陶子が茶席という「目眩まし」にひっかかり贋作をつかまされ、その報復に時限式の「罠」を仕込んだ贋作を仕掛けるというストーリーです。 特に贋作の制作工程が圧巻です。素材、道具、温度、湿度、明るさ、制作の際に身につける衣服などとことんこだわり、これはもう贋作という名の美術品の域に達しているのではと思わせてきます。 陶子を助ける親友の硝子が思いきりのいいパワフルな女性です。 ただミステリとしてはちょっと弱いかも。 一人二役をやっている人物はわりとすぐ分かりますし、「真犯人」は美術と接点のある仕事についているにしては脇が甘いです。それに陶子が仕込んだ「罠」が発動して大逆転とはなりませんでしたし。 ですが、日本の美術骨董業界に興味があるのなら、一読の価値があると思います。 | ||||
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古美術ミステリーシリーズ第一弾。自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う主人公が同業者から贋作をつかまされた復讐に意趣返しの罠を仕掛けようといろいろな人の協力を得て奮闘するコンゲーム。 騙し合いと駆け引きの世界は読みごたえ十分だし、出てくるのは腹に一物のありそうな登場人物ばかりでとても魅力的でした。その中で起こる殺人事件も物語の邪魔をせず、捜査する刑事2人のキャラもなかなかよかったです。 もっと早くにこの作家さんの本の面白さに気づいていればよかったなと思わせる作品でした。 | ||||
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楽しめます | ||||
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2作目から読んでしまったのですが,1作目も面白いです。 「あれとあれがこうつながるかあ」と感心。 | ||||
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北森作品を読むならこれからお勧め!はまること請け合い!強くなれます! | ||||
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骨董の世界の深さと想像していなかった結末に嬉しい驚きがあった。とても面白く最後まで読めた。 | ||||
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なぜ筆者が民俗学・古物商などの世界に造詣が深いのかわかりませんが、自分たちの知らない世界にぐいぐい引き込まれていきます。そこで起きる、様々な事件、最後に明かされる謎解きに驚きました。 もう北森氏の新たな著書が読めないのは残念ですが、時代をさかのぼって古い著書から最後の共著まで読破してみたくなりました。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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北森鴻で一冊だけ読むのなら、本作がおすすめ。 非常に長い話ですが、その長さ、まったくのたるみがありません。 ジャンル的にはミステリーのコンゲームに含まれるのでしょうが、サスペンスとしても手に汗握る迫力であるし、職業小説としてもよく調べられた大変面白いものになっています。 それにキャラクター小説としても魅力的です。 主人公の宇佐美陶子は、教養も美貌も若さもありながら、離婚経験者でかなり寂しい生活を送っており、頼りになる友人はいるけれど、まるっきり誰かに守ってもらうことはできません。いや、守られることを良しとしない、誇り高い女性です。おそらくとても育ちが良いにもかかわらず、犯罪すれすれのかけひきがなされる怪しい世界で、一匹狼として生きている。 本作以降、彼女でシリーズが書かれただけでなく、他のシリーズにも何度も顔を出す、作者にとって最も重要なキャラクター、まさに北森鴻にとってのディーヴァと言える女性です。 ただ強いだけでなく、女としての弱さもあり、にもかかわらずその弱さをねじ伏せる気の強さのある陶子の奮闘は、素晴らしいし、読んでいて勇気が出てきます。 推理作家協会賞を受賞した『花の下にて春死なむ』が男性向きなら、本作は女性向き。女性にこそ読んでもらいたい。 | ||||
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東都芸術大学の英国人教授“プロフェッサーD”の薫陶を受け、現在では 店舗を持たず、己の鑑識眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」として頭角を 現している宇佐見陶子。 そんな彼女が、同業の「橘薫堂」主人・橘が仕掛けた、プロを騙す「目利き殺し」に 嵌められてしまう。プライドを傷つけられた陶子は、橘に「目利き殺し」を仕掛け返す ことで報復を果たそうと、プロフェッサーDのつてを頼り、伝説の贋作師・潮見に協力 を求める。 一方、その頃、橘薫堂では、外商の田倉俊子が刺殺される事件が起こり……。 騙される方が悪いという非情なルールが支配する古美術業界を舞台に、 虚々実々の駆け引きが描かれる、コン・ゲーム小説にして本格ミステリ。 陶子が仕掛ける「目利き殺し」の背景には、彼女が思いもしなかった 遠大な策謀と歪な情念が渦巻いており、最終的に示されるその“罠” の重層性は圧巻です。 また、殺人事件の方も、被害者の職業にはそぐわない遺留品が存在 したことを踏まえて構築される、犯人特定のロジックが鮮やかでした。 | ||||
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これから北森氏を読む方へ。北森鴻は、実は短編に珠玉の作品が多い。ただ、シリーズものの続編が多いので、これも「緋友禅」など冬狐堂シリーズへの入り口として読んでほしい。はっきり言えば、氏の長編はちょっともたつくというか、ごちゃごちゃする感が否めない。本書も例外ではないのだが(だから星四つ)、読んでおいて前提がわかった方が、短編が何倍も楽しめる。 今でもこういう風呂敷画商(古いね)のような世界が、確かに存在するのだ。 | ||||
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骨董業界の裏側というか、人の思惑が良く描かれている。言葉には裏があるし、人は思いを全て伝えようとはしない。化かし合いなのだ。裏の裏は表ではなく、違う裏になる。そんな世界が興味深かった。 | ||||
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1997年に出た単行本の文庫化。 宇佐見陶子がデビューする作品。骨董世界のだましあいを描いたコン・ゲーム。片仮名でコン・ゲームと書くべきではないかも知れない。コン・ゲームというと、軽いのりのスピーディな小説をイメージしてしまうが、本書はそうではない。いかにも北森作品らしく、重苦しい雰囲気に満ちている。結末の暗さと後味の悪さは一級品だ。好きな人は好きだろう。 ただ、肝心の「だまし」がいまひとつに感じられる。また、著者には厚いものを書くだけの構成力がないのではと思う。 骨董業界の裏側、美術作品の知識は良く調べられており、勉強になった。 | ||||
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市場を始め、一筋縄ではいかぬ古物業界の描写が読む者を楽しませる。 そしてこの本では「贋作」が最大のテーマになっているのだが、 稀代の「贋作師」まで登場し、古木選びや塗料選びから始まって 渾身の贋作作りをする様が非常に迫力があり面白かった。 | ||||
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店舗を持たない骨董商(「旗師」と呼ばれるらしい)の女性が主人公の、「古美術」ミステリー。 題材にされている古美術・骨董の世界がこれほど恐ろしいものだとは思わなかった。 小説にするにあたってその恐ろしさはある程度誇張されているにしても、本書を読んだ後にはこの世界の恐ろしさが十分にわかるようになっている。 しかも内容は文句のつけようが無い。 久しぶりに、本当に面白いと思える小説を読めて嬉しかった。残りページがドンドン少なくなって行くのを残念に思う気持ちと引換えにこんな気持ちがまた待っているのなら、続編も是非読みたいと思う。 | ||||
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騙されるほうがアホ、という理論がまかり通る骨董業界で生き抜こうとする「旗師」、宇佐見陶子の姿が男前。 事実に裏打ちされているであろう、リアルな業界の描写がみごとで、きっちりとよませてくれる。 「大どんでんがえし」とまではいかないが、最後はちゃんと落しどころがあり、読んでいるうちに 結末が多少予想されるにしても、それを補って余りあるエンターテイメント性、著者の筆力に読んで損はない。 難をつけるとすれば、主人公、脇キャラの設定はちゃんときまって良い位置に配置されているのに、 いまいち個性が浮き上がってこないこと。 他のシリーズで活躍していたりするキャラもあるので、常連ならば頭の中で補足しながら読むのだろうが、 初心者だった場合には多少ぼんやりするかも。 | ||||
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最近、北森作品の虜になっている。この作品は古美術の世界を扱ったミステリーだが、その世界に疎くても読み応えあり。最後のどんでん返しに驚く。ボリュームが気にならないほど一気に読める力作。秋の夜長にどうぞ。 | ||||
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この本の厚み以上の内容の濃さ。かといって、こ難しいわけではなく、北森流の文章のうまさで一気に読まされてしまう。橘薫堂にまんまと贋作をつかまされてしまった陶子は、自分のプライドをかけて「目利き殺し」を仕掛け返そうとするが、そこに殺人事件や30年前の贋作事件などが絡み、自分の仕掛けた罠が思わぬ方向に動きだします。犯人は誰か、と推理するのも面白いけれど、陶子の目利き殺しは成功するのか、その結果には何が待受けているのか、先が気になり読書を中断するのが難しい、そのぐらい面白い作品です。骨董商という特殊な世界を覗き見したようで、こういったこと(贋作作りとか)がほんとにあるのかないのかはわからないけれど、とても興味深い世界です。単なるミステリーの枠にはまら!ない、5つ☆の作品です。 | ||||
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