■スポンサードリンク
ユビキタス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ユビキタスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
■ネタバレ含む■ リングシリーズのファンなのですが、どうもエスとタイドは所持しているが斜め読み?しっかりとは読んでいなかった。それでいて、本作が、リングシリーズ表面(リング、らせん、ループ、裏面がエス、タイド、ユビキタスだと勝手に思ってる)のループに位置するものだと思って、ワクワクする気持ちで読み進めた。 そうしたら、高山竜司も山村貞子も出てこなかった。いや、これは今しがたラストまで読んだからわかるのだが、植物たちが思っている台詞の中にもあるのだが、人類に肩持ちする【光】こそが【俺は一次元に行く】とエスで語った高山竜司その人だったのではないのか。いまはそれだけで、なんとなく満足な気持ちになった。【偏在】していたのは、たしかに植物もそうなのだが、【光】という偏在する存在になった勇者・高山竜司=二見馨なのではないかと私は確信した。 PS:中沢ゆかりが出てきたあたりは、ああこの人が山村貞子の役なのかな?と思った。まあでもそれ言っちゃえば露木が高山竜司なんだろうけど。(恵子は浅川?) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リングは読んだことないけど作品は知ってる、そんな名作を書いてる人だからおもしろいんだろうなと思って購入。 プロローグから怪しい雰囲気があって、続きが気になりました。専門的なことも書いてるけどスラスラ読める。ただ、ホラー感はほとんど無い。それとメインの登場人物がなんだか素直に応援できないような人間性の人ばっかりで、読み終わって好きなキャラクターが1人もいないのはちょっと悲しい。 気になる人はKindleの試し読みがそこそこの量読めるので読んでみたらいいかもしれないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1ヶ月間、日々の通勤がとても充実してました。 こんなに面白い小説が最速で読めること。鈴木光司さんが日本人で、俺も日本人で、幸せやな〜と心から思いました。 余韻を読者で独占したい、映像化してほしくない作品笑! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
16年ぶりの完全新作ということで期待していたが ... 残念ながら16年という時代の変化によるギャップは大きかった. 確かに冒頭から3割くらいまでは,引き込まれるストーリー展開だ.しかし「サイエンス」的蘊蓄を挿みながら展開していく中盤から,まったく陳腐になり読む求心力がどんどん減っていく... 思えばこの10年間にはSF・ホラーの分野でも恐るべき才能の作家や作品が輩出されているが,彼らに共通する才能は,物語のバックグラウンドを固める知識の深さやリサーチ能力だ.例えば「三体」の物理学や史学,あるいは澤村伊智などが利用する精通した民俗学の知識.こういう作品はストーリーの面白さに加えて知識欲も満足させてくれるし,なによりも作者へのリスペクトが増大する. そういう作品をたくさん読んできたこの10年間を振り返れば,本作は「日本ホラー界の帝王」として期待していたものではなかった.物理学も生物学も,加えてそこから展開する哲学的自論も,全て表面的な情報のみで,読者の知識欲は満たされない.サイエンスを中途半端な知識で展開させると新興宗教の副読本と大して変わらなくなってしまう. 「リング」をヒットさせた巨匠だけに,この作品も将来おそらく映画化されることだろう.それを最初から念頭に入れているのか,本作は映画脚本を読んでいるように情景描写は非常に分かりやすい.言い換えれば文学的面白さは非常に少ない.人はよく「映画より原作の小説の方が良かった」と語るが,そういう映画を見てしまったような小説だ, | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リングや仄暗い水の底から、その昔息するのを忘れるくらい夢中で読んだなあ…。 ハッタリの効いたスケールの大きいホラーだったけど、 どうにも登場人物たちの言動、思考回路が古臭い(平成冒険小説の匂い)のにノれず、 素敵に怖い着想だと思うのだけど植物や神の捉え方が擬人化し過ぎなようなご都合主義なような、、、面白くはあったけど、、、それよりなにより (以下ネタバレあり) 事件現場に花束が届けられている謎はほったらかし? ゆかりはスタイルいいけどおバカではないよね?恵子が感じた違和感はどうなった?おバカはあっちのあの人物で彼女が出産したのでは?? 作者が忘れてしまったのではと思うトピックが気になって集中し切れませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リングシリーズで知られる鈴木光司さんの新作と聞き、 怖いもの見たさもあって手に取った『ユビキタス』。 ところが中身は、ホラーではなく、科学と神話と哲学が融合した壮大なSF小説。 予想を大きく裏切られたが、それ以上に圧倒される読書体験でした。 特に衝撃だったのは、 人間や動物ではなく、「植物の目線」で世界の歴史を捉え直すという視点。 > 「ぼくは、ユビキタスという言葉に触れるたび、植物を連想してしまうんです。地球生命全重量の99.7%を占める植物に対して、動物の重量はわずか0.3%に過ぎない。」 このスケール感をもとに、 植物が人間を“最高のパシリ”に仕立てるために言語を習得させた、という展開は衝撃だった。 > 「脚のない植物が自らの身体を運搬しようとするとき、もっとも有用な存在は人間だ。だから植物は、哺乳類の中から運び屋の素質がありそうな種を選抜し、言語を与えて育てた。」 壮大な冗談のようにも聞こえるが、 神話的・哲学的な要素を交えつつ、科学的な裏付けをもって現実感を失わない構成になっています。 壮大さとリアリティ、そのバランス感覚が素晴らしい壮大な小説でした。 特に、後半50%は続きが気になって一気読み。東京が世界がどうなってしまうのか、最後まで楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あらためて「天使の囀り」は、この手のなかの究極のホラーサスペンス小説だったな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
植物は人間の気が付かないところで、繁殖をしているが、生き物、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今まで地球の歴史を動物の見地から語るものがほとんどすべてでしたが、植物を主役として地球史を捉え直すという点で画期的な作品。 中盤までは緻密な構成と文章で読ませますが、後半は結末が予想されその予想通りにストーリーが進んでいくのでそこは少し残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヨミタイ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご都合主義の展開、強引な論理展開、冗長な知識のひけらかしが物語になじんでいない、テーマや文体が古くさく、現代小説の潮流に追いつけていない感じでした。リングのときは衝撃的だったなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ユビキタス』とはウィキペディアによれば「英語の「ubiquitous」に由来し、「ubiquitous」はラテン語で遍在をあらわす一般的な用語「ubique」に由来する。ラテン語のこの語は宗教的な文脈で神の遍在をあらわすために用いられる。」「遍在(いつでもどこでも存在すること)をあらわす言葉」 地球生命全重量の0.3パーセントにすぎない動物に比べ、99.7パーセントを占める植物。 本書は、この植物が重要なキーワードになります。 本書ページを開くと最初に目に入るカラー写真には、アルファベットのようでアルファベットではない無数の文字と膝まで水につかる9人の裸婦、ページをめくるとなぞの文字と一緒に描かれる無数の植物の絵。 これは知っている人は知っているかもしれませんが、実在する世界最大の稀覯本と言われる『ヴォイニッチ・マニュスクリプト』の一部です。 15,6世紀にヨーロッパで作られたと言われるものの、誰も見たことのない文字と実在しない植物のイラスト。その文章の読解に成功した者はひとりもなく、世界最高レベルの暗号文書とも呼ばれているという。 ネットで調べると他のページの写真も公開されていますので、本書を読みながら、ぜひともネットの写真を見てみてください。本書が提示する謎の深さが理解され、本書を読み進めることが非常に楽しくなってきます。 鈴木光司氏は『リング』『らせん』などでもそうでしたが、謎を解明していく過程に実在する謎をうまく取り入れリアル感を出す手法がとても巧いです。 そしてそのような謎解きの要素に、『ループ』『楽園』などで見られた「冒険」の要素を含ませエンタメ小説としてのわくわく感も味わえます。 そして、作者が伝えたい思いもしっかり伝わってきます。たとえば 「岐路に立たされるたびにチャレンジを選んだという経験の蓄積が必要となる。逃げの一手を積み重ねた結果がどうなるのか、仕事を通して何度も目にしてきた。逃げ続けて最終的に陥るのは、逃げ場のない窮地なのだ」とか 「立ちはだかる壁を乗り越えた先にある自分の成長した姿が想像できさえすれば、使命を果たすべく断固たる行動に打って出ることができる」とか 「若い世代に伝授すべきなのは、たとえ不測の事態に陥ろうとも、克服し、適応してやろうという知恵と勇気だ」 力強いメッセージですね。 さて、本書には主となる人物以外にも多数の固有名詞が登場し、この名前覚えておいた方がいいのか戸惑うこともあったので、読み進めるうえでの参考に主要な人物名を紹介します。 ・前沢恵子・・・・私立探偵 ・稲垣謙介・・・・恵子の元不倫相手 ・麻生敏弘・・・・15年前に死亡 ・麻生繁・祥子・・敏弘の両親、恵子に孫の捜索を依頼 ・露木真也・・・・理工学部講師、敏弘の大学2年先輩 ・上原信之・・・・ノンフィクションライター「カルト集団の謎」を執筆 ・葉月有里・・・・週間雑誌記者 ・中沢ゆかり・・・敏弘の恋人、元「夢見るハーブの会」会員 ・阿部二尉・・・・南極観測隊員 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ため息がでるくらい面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
●時を同じくして植物をモチーフにした二つの作品が上梓された。一つが荻原浩の「我らが緑の大地」(角 川書店;2025年2月)で、もう一つが本書である(角川書店;2025年3月)。 共通部分は「植物はもの言わぬ大人しい生き物ではなく、己を繁殖させるために人間を支配・利用してい る」というもの。いま何故か人間に襲いかかる。偶然にも参考文献も同じものが引用されている。両者とも ★5の評価としたが、物語の方向性や展開の仕方に差異があり、できれば読み比べてみるのも一興である。 さて本書。貧乏探偵事務所に人探しの依頼が来るというオーソドックスなプロローグ。それが予測できな い方向へと展開して行く様は、アメーバの触手の様で不気味である。 ー以下.ネタバレ注意!ー 植物がいかにして人間をコントロールするかのメカニズムを科学的外挿法を駆使して披露している。植物 vs人間の類似性を分子レベル細胞レベルで類推する過程はまさにセンス・オブ・ワンダー。行きつく先は宇 宙の真理。そんな訳はないと反論する間もなく、次第に言語化不能の恐怖が襲いかかってくる。 謎のピースが嵌まり完成した絵には更なる驚きが浮かび上がって・・・鳥肌が立ってしまいました。著者 のホラーはこうでなくてはいけません! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定ははじめ巧みに見えましたが、言語相対主義を植物世界に対して応用し物語化したものという単純な構造がわかるころから次第にそのくどさに飽きてきて、一方でそれを上回る展開はなくなり(ある意味肝心な時に動きが取れないというリングと同じ設定も含めて)、最後はとりあえず読み終わりたい位くらいの気持ちで読んでいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
鈴木光司さんお馴染みのホラー色を期待すると物足りなさを感じてしまいます。今作は、SF小説ですので、それを心構えとして呼んだ方が良いです。 SFとしても、都合がよい展開があったり、キーとなる要素が身近にあったり、うーん、、、と物足りなさを感じる節が度々あり。 それがすべて植物が操っている結果だと言われてしまうと、そうなんですかぁ、、、となんだか冷めた目で見てしまいます。 途中で挫折しそうでしたが、なんとか読み終わった感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説を読んでいるのかサイエンスの新書を読んでいるのか分からなくなってくる。面白い。不審死から始まるスタートは『リング』を彷彿とさせるが行き着く先は宇宙の果てとなると、スケールのでかさは『ループ』並みと言える。 随所に現れる医学・生物学の専門的な描写を読んでいると、その分野の知識が乏しいこちらとしてはどこまでが事実でどこからがフィクションなのかが分からなくなってくる。これが面白い。とりわけ「事実」と「フィクション」のつなぎ込みがスムーズなものだから、いつの間にか作中の世界観に引き込まれちゃうんですね。 話の展開も速く読みやすいし、小説としての面白さもさすが。続きが気になってぶっ通しで読み進めてしまいました。『仄暗い水の底から』を読んだことのある読者にとっては思わずニヤッとなる内容が含まれていたり、生物学的・物理学的に語られる物語のスケールのデカさは『ループ』を彷彿とさせるものがあったり。鈴木光司ファンで且つリング三部作を『ループ』まで楽しめた方はハマるんじゃないでしょうか。作中舞台となる秩父市某所の詳細な描写なんかも実際に行ったことのある人間としては楽しめました。 最後に。これはホラーじゃなくて「植物」をテーマにした生命全史SFです。どうしても『リング』のせいで鈴木光司=ホラーというイメージが強いと思いますが、背筋が凍る系のホラーではありませんからご注意を。貞子はいません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
16年ぶりの新刊!リングのように、単純に恐怖感を感じられるかはわからないですが、小説として大満足です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近年にない、濃厚な物語。 素晴らしいに尽きます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
植物は地球生命の全重量の99パーセント以上を占めている。もし植物が人類に災厄をもたらしたなら一溜りも無いだろう。そんな災厄をこの本は、納得できる確かな知識と植物描写の気味の悪さで上手く表現できていると思う。この本を読み切った時、常に周りに纏まり付いている植物に対し恐怖を感じるはずだ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!