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マン・カインド



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【この小説が収録されている参考書籍】
マン・カインド

マン・カインドの評価: 3.71/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

話は薄味

サンプルで読める出だしはワクワクしたが、いざ買って読み始めると近未来の技術や社会の描写が大半。物語の長さと進行速度はドラマ1話分くらいだが、詰め込まれた設定とその解説的描写は2時間映画並みで、後半は戦闘シーンも含めてアイデアノートを流し読みしている気分になった
(近未来の技術は現在の延長にあってリアルだが、肝心のデザインヒューマンネタはその影響が世界を変容させる前の段階で終わっており、消化不良というか不発の花火を見たようなもどかしさが残る)

あと量子コンピューターが実用化されてるのにレベル5の自動運転に比べてAI自体は大して進歩しておらず、デザインヒューマンの登場も直接的にAIに対抗するものではなく、科学者の好奇心と投資家の欲が相乗した結果の副次的な産物に過ぎないのでAI描写に期待していると肩透かしを食らう

そして量子コンピューターのマシンパワーと洗練されたアルゴリズムでフェイクニュースを駆逐したハズのファクトチェック機構も、その判断ソースに用いる機関に株主への義務として利潤を追求する企業が人員を潜り込ませて一次情報を恣意的に選別すれば容易く信用スコアの信憑性が崩れてしまう描写はリアルで興味深かったが・・・そこまで書いておいてリテラシーの高いジャーナリストで遺伝子に関する先進技術の濫用の危険性を目の当たりにしたサコダがワクチンというジャンルに関してだけ性善説的な全幅の信頼を寄せているのは自嘲的なギャグにしか思えなかった

先進技術の濫用や社会の分断という背景は立派だったが、その前で演じられる話は薄味でチグハグな舞台だったという印象
マン・カインドAmazon書評・レビュー:マン・カインドより
4152103183

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