サーキット・スイッチャー



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

4.53pt ( 5max) / 45件

楽天平均点

4.19pt ( 5max) / 28件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []A
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2022年01月
分類

長編小説

閲覧回数317回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)

2024年04月05日 サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)

完全自動運転車が急速に普及した2029年の日本。自動運転アルゴリズムを開発する企業の代表である坂本義晴は、仕事場の自動運転車内で謎の男に拘束されてしまう。ムカッラフと名乗る襲撃犯は「坂本は殺人犯である」と宣言、動画配信と共に尋問を開始する。更に車の走る首都高の封鎖を要求し、応じなければ車内に仕掛けた爆弾が爆発するという。この男の狙いとはー?AIエンジニア作家が贈る新時代の傑作サスペンス!第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

サーキット・スイッチャーの総合評価:9.07/10点レビュー 45件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.45:
(4pt)

AIが突きつける義務

完成度の高いSFである。テンポよくスリリングなストーリーが展開し、読むものを魅了する完成度の高いSFである。
だが、本書の魅力はそれに止まらない。同時に、AIが抱える社会的問題にも踏み込んでおり、興味深い。
主人公は自動運転システムを実用化したベンチャー社長エンジニアだが、事件に巻き込まれる中で、技術の行先を見届ける義務を自身に課す。

嘗ては「原子力がもたらす明るい未来」を純粋に信じることのできる時代があった。反対派はやがて孤立し、時代遅れとして憐みの対象となった。そして実際に発生した惨事は「予想外の出来事」とされた。歴史は繰り返すだろうか?
AIの安全性神話を疑いつつも、受容の道を選んだ場合、どのような立場を取り得るだろう?著者は、主人公の口を借りて、「行先を見届ける義務」を自身に課している。
LLMの可能性を見定めてから動こうとしたGoogleはOpenAIにしてやられた。なので、ビジネスの鉄則は、不透明を先送りしつつ、先に進もうということだ。だが、果たして人間社会はAIを人類の幸福に貢献する技術として制御し切れるだろうか?
不透明な中、惨事を予想外と呼ぶ不誠実は許されないだろう。そこで「行先を見届ける義務」が誠実さを失わないための行動規範となる。
義務は安全運転に限定されない。ありえる様々な社会問題を見届ける義務があり、一部は本書で触れられている。
著者には、触れられていない課題も含め、義務を全うして欲しい。というより、AIという時代に生きる私たち全員は、義務から免れない。The future is in our hands
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)より
4150315701
No.44:
(5pt)

面白かったです

一番読まないジャンルですが、安野さんの書くものであれば挑戦したいと思い、読みました。
面白かったです。すぐに読み終わってしまってもったいない気持ちになりました。読んで良かったです。
他の作品も、読んでみたいと思います。
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)より
4150315701
No.43:
(5pt)

切り口の違うトロッコ問題

自動運転車をテーマに、従来とは少々切り口が異なる「現代版トロッコ問題」に回答を見出していくストーリーです。AIvs人間の設定でよく見られる、倫理感や正義感を問うような心情的なアプローチではなく、設定に沿った合理的なアプローチで結末を導くため、フィクションでありながらも、「なるほどね~」と、うなずかされながら結末まで一気に読み終えました。
設定されたルールのわかりやすさと、ルールの裏を突くことで展開されるストーリー、そして近未来的な世界観は、トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」見た後と同じ感覚を得ました。
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)より
4150315701
No.42:
(4pt)

楽しめました

都知事選でお名前を知ったので読ませていただきました。
途中まで、どこかの映画で見たような展開かな…と思いましたが、犯人の人格がわかってくるあたりで(多分著者の思惑通り)ぐっと引き込まれました。
ただ、最後の主人公の選択は、それによってどのような影響が出そうなのか(悪用する人が出そうな気もするし、技術の透明性によりみんなが監視できていいような気もするし…)正直わかりませんでした。まあ、主人公自身もよくわからない、というお話でしたが。
著者が選挙で標榜していた「デジタル民主主義」は非常に大事なことかと思いますし、AI活用のまっとうな方向のように思います。知事にならなくても貴重な能力を活かすことはできると思いますので、ぜひ熱意を持ち続けてほしいです。
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)より
4150315701
No.41:
(4pt)

AI倫理の教育にも良さそう

東京都知事選で好感を持った安野さんの小説『サーキット・スイッチャー』。
仕事がシステム開発業界で、サスペンス小説好きで、安野さん好きの僕にはトリプルで面白かったです。

本書は、近未来SF小説、サスペンス・ミステリー小説、AIのビジネス・哲学書の色々な側面があるけど、AIビジネスや自動運転の技術的・倫理的な問題・課題をエンターテインメントとしてまとめあげていてスゴイ。作家さんとしての才能もあるなんて多才すぎる。

本書を読んだ後、ブラックボックスで中身が見えないAIの問題・課題をちょっと考えてみました(AIに限らないものになってしまいましたが)。
・開発者がいくら完璧かつ公平に作り上げても、別の第三者の修正により開発者が意図していない動きになったり、公平性がなくなる可能性がある。アルゴリズム開発者だけではなくサービス提供者全体の技術、倫理を高めていく。
・ヒトや社会が選んで受け入れた製品/アルゴリズムが正解になってしまう。弱者が不利になる可能性がある。提供者だけでなく選ぶ側の技術、論理を高めていく。
・サービス提供者が経済的合理性を優先すると、社会倫理から外れる可能性がある。一方からは社会倫理が外れてるように見えても、違う視点からだと正解になる場合がある。アルゴリズムが選択・決定するための優先順位を提供者・受益者で議論して更新していく。

本書を読んで、考えたり議論したりするのはAI倫理の教育にも良さそうです。
サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:サーキット・スイッチャー (ハヤカワ文庫JA)より
4150315701



その他、Amazon書評・レビューが 45件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク