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死はすぐそばに



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【この小説が収録されている参考書籍】
死はすぐそばに (創元推理文庫)

死はすぐそばにの評価: 4.36/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 21~21 2/2ページ
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No.1:
(5pt)

見事な構成力 文句なしに★5つ

このシリーズには、常に謎が2つある。それぞれの小説ごとの殺人事件の謎。それと探偵役ホーソーンの正体だ。

本作はまず、ワトスン役のホロヴィッツが最近ホーソーンとの事件が無く、ネタ切れになっているところからはじまる。そこでホロヴィッツは、ホーソーンの過去の事件をネタにして小説化することを思いつく。
もっとも、物語自体はミステリー小説としての書き出しから始まるのだが。

この時点で、★は4つにしようかと思った。
ホーソーンとは実に嫌な奴だ。この探偵役だけが登場する小説ならば、読むのが苦痛になるはず。しかしさにあらず。ワトスン役のホロヴィッツもしっかり小説内に登場する。それも重要な場面で。
シリーズ定番のホーソーン・ホロヴィッツの掛け合いは、この小説でもスリリングに展開されていく。さらにホーソーンの知られざる一面も、次第に明らかになる。
ホロヴィッツの構成力は、まったく天才的と言うしかない。
・・・まあ、ネタばらしになるとつまらない。ここらへんにしておこう。

この小説を読むと、ミステリーにおける「ワトスン役」というのは、大切な役割を果たしているのだと実感する。奇人変人の探偵をサポートする、読者が感情移入できる常識人としてのワトスン役だ。
漫才のボケとツッコミみたいなものか。

最後に触れておきたいのが、作中でホロヴィッツが日本のミステリーについて言及する箇所がある。そこれでは島田荘司「斜め屋敷の犯罪」、横溝正史「本陣殺人事件」を密室ミステリーの傑作として評価している。自分は島田荘司のは読んだことが無い。
読んでみようかな。
死はすぐそばに (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:死はすぐそばに (創元推理文庫)より
4488265154

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