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償いのフェルメール
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償いのフェルメールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ストーリーは面白いのだろうと思う。 しかし、翻訳が残念過ぎて面白さ半減 | ||||
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前作は民族意識のアピールの強さに辟易したけど、 今回は純粋かつ壮大なエスピオナージとして楽しめました。 最盛期のフォーサイスやトムクランシー以来の 力量を持った作家かも~ 数日前Jアラートの訓練放送が近所に流れたばかりだからドキわく感は満載w タイムリーと言えばタイムリーな作品なのは間違いない。 しかしウクライナ戦争が終わっても、 この面白さが感じ続られるかというと疑問。 次回作以降では、普遍的な "人間性" や "世界の在り方" の提示を期待したい。 | ||||
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他に何故もっとよき翻訳がなされ世に出されないのか、残念に思うのは私だけだろうか? | ||||
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主人公ガブリエルの元上司etc .情報を得るだけの登場人物なのに経歴等だらだら----挙げ句、本来のガブリエルの捜査があれ~と「?」マークがついたくらいストーリーを複雑化させてると感じました。 作中のだらだら部分を飛ばし読みして、やっと終わりました。 以前読んだ、教皇のスパイは面白かったのに残念です | ||||
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南アフリカで怪しい海運会社を経営する大富豪がイタリアの邸宅で殺された。しかも有名なゴッホの絵画は残してさらに価値のある1点の絵画が盗まれたようだ。それこそがどうも長い間所在不明となっているフェルメール「合奏」らしい。それを探す仕事をイタリア警察の将軍から受けたのは、元イスラエル情報機関の長官で絵画修復師の主人公。 いったい誰がどんな方法でどこへ持ち去っていったのか?を調べる主人公は、イタリア、ベルギー、デンマーク、イスラエルを飛び回るうちに、人類共通の文化である絵画奪還よりもさらにおおきな謀略に巻き込まれていく。 現在も戦闘が続くウクライナでの核兵器使用の可能性が異様なまでに高まり、それを阻止するためにロシアとアメリカの情報戦が火花を散らし、義賊の側面もあり自分が贅沢しきれない分は匿名での寄付を繰り返している魅力的な天才女性泥棒と石油会社CEOが実行役となりなんの援護もないままロシア中枢部に堂々と乗り込んで!という物語。 でも結局「合奏」は発見できず・・・。 | ||||
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三日ほど山にいましたので、その間、読書のことは忘れていました(笑)。 たまたま「亡者のゲーム」を再読していましたが、タイミングよくガブリエル・アロン・シリーズの新しい翻訳がリリースされ飛びつきました。カラヴァッジョからゴッホとフェルメール美術へ。 ヴェネチアに暮らすイスラエル諜報機関<オフィス>の元長官であり、美術修復師でもあるガブリエルは、イタリア国家治安警察隊のフェラーリ将軍から略奪されたゴッホの<耳に包帯をした自画像>の捜索を依頼されますが、その事件に引き摺られるように失われたフェルメールの絵画「合奏」の行方にも辿り着くことになるのかどうか?どうやって?なぜ? 第十章で描かれるフェルメールのまとまりのよい短い伝記に感心しながら、(これは実話ですが)1990年3月に起きた美術史上最大の絵画(「合奏」)窃盗事件が輻輳しながらあれよあれよという間に物語に紛れ込んできます。ガブリエルは或る(アクチュアルな)陰謀へと巻き込まれながらいつもようにエスピオナージュ世界の無双の旅人として時に躊躇いながら、時に積極的にこの事件にコミットしていくことになります。その艶姿。勿論、スリラーですからこれ以上そのストーリーを明かすつもりはありませんが、イスラエルによるガザ地区攻撃以前の今も続いている"戦争"の一部をダニエル・シルヴァは活写して見せてくれます。一つ間違えれば世界はこのように推移していくのだろうか?それともそれ以上の衝撃が私たちの存在を危うくするのだろうか?たった一人の狂信者のせいで。 心を揺さぶられた幾つかを書き記します。 ガブリエルがリーア(彼女の説明は省きます)に会い、リーアがガブリエルに向かって「雪はウィーンの罪を許してくれる。ミサイルがテルアビブに降り注ぐあいだ、雪がウィーンに降りつもる」(p.198)と言った瞬間、私は何故か鼻の奥がツーンとしました。何故ならテルアビブだけの話では無くなってしまったから。 今回とても魅力的な女性のプロの泥棒が活躍しますが、少数民族のムスリムはデンマークから追放すべきであり、コロナワクチンは有害であり、地球温暖化は捏造かも知れず、ホモセクシュアリティはライフスタイルの選択肢に過ぎない・・・(p.305)といった見解の中に彼女の生き様の一端が隠れているようでいて実はそれもまた見せかけなのかもしれません。 そして、この物語の中で幾度となく引用されるパステルナークの「ドクトル・ジバゴ」からの一節がガブリエル・アロンの存在価値をより際立たせることになります。 「希望を持つこと、行動すること。それが不幸に出会ったときの私たちの義務だ・・・・・・」(p.449) 幾つもの絵画を修復するガブリエルは、不浄の神の化身の如きもう一つの姿によってこの世界を修復しようとします。 そして、彼はこの後、「ガザ」以降のイスラエルをいかに語るのだろうか?次作を今から楽しみにしています。 ◻︎「償いのフェルメール "The Collector"」(ダニエル・シルヴァ ハーパーBOOKS) 2024/6/23。 | ||||
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