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パーフェクト・プラン



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パーフェクト・プランの評価: 3.08/5点 レビュー 48件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
12>>
No.22:
(4pt)

咲子と良江の陰と光のかげんの当たり方がいいね。

おもしろい。株の取り扱い方が、いいね。
確かに、数式と言うより人工知能的な手法が
今後株式に使われることになるでしょうね。
ひきこもりが株式投資するというのもいいなぁ。
ゲームを時間消費のためにやるよりは、いいと思う。

咲子。人格破壊者。
夫に対して 酢豚のようなオトコといい、
夏樹と言うホストに入れあげていて、
人工授精して、代理妻に生ませた子供をいじめている。
良江は、記憶力がよく、母性にあふれている。
陰と陽との対比のごとく、描かれる。
息子 俊成を 良江は いたたまれなくなり、誘拐する。

父親は株のトレーダーだった。
誘拐をするけど、身代金がゼロとして、
株の操作によって、身代金をとろうとする。
再生医療とアンチエイジングに取り組んでいる会社を
推奨して、株を つり上げることに成功する。
胎児から ES細胞をとって つくる。

先端的な話題をうまく取り入れている。
ちょっと、オトコの登場人物が 雑な感じがあるが。
父親だけが信頼できる息子?
レトルトカレーが好きなひきこもり。ご飯はどうする。
優秀だけど、社会常識がなさそうなトレーダー。
でも、おもしろかったよ。下巻はどうなるのかな。
新装版 パーフェクト・プラン (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 1-4)Amazon書評・レビュー:新装版 パーフェクト・プラン (上) (宝島社文庫) (宝島社文庫 C や 1-4)より
4796674330
No.21:
(5pt)

このミス大賞に惹かれて

おもしろかったです!
私自身まだ年齢が幼いので内容が時々難しく感じましたが、他のレビューにあるほど期待はずれでは全くありませんでした!もしかしたら、世代の差があるのかもしれません。
最後までばーっと読めてよかったです!
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.20:
(4pt)

まずまずの出来栄え

誘拐事件と株のトレードを上手く結びつけるところはとっかかりとしては面白かった。タイトル帯の「身代金 0 せしめるお金は5億円」はなかなかいいと思いました。良江を中心とした犯人グループと警察のやり取りそしてそこに絡んでくるもう一人の人間とのやり取りは面白かった。でも後半の展開はイマイチかな??警視庁特殊班というわりには少し迫力不足。
レビューを読むと誰も手厳しい評価。私としては、「このミステリー・・・」大賞は何冊か読んでいるのでこれくらいで十分かと思います。
☆4つですが。このミス大賞は登竜門の一つと考えれば合格点かと思います。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.19:
(4pt)

文章は上等なミステリー

文庫本で読んだのでこちらにレビュー。
随分前から家にありましたが、なんとなく読み始めて5ページくらいでやめるを繰り返していました。
理由は特になく、なんとなく。

今日は全部一気に読んでみました。
久しぶりに、ミステリーらしいミステリーを読みました。
犯罪をしてお金を奪って、と言うミステリーを読んだのは久しぶりな気がします。

出来は・・・・・ミステリーと言うほどミステリーは凝ってないんですよね。
単純な誘拐物語。
コンピューターウイルスとか、株とか、そう言う現代語が混じっていますが、ミステリーとしてはそうでもないかなぁ。
謎解き、と言う点ではたいしたことはない。

ただ文章は上等なミステリーですね。
流れるような文章で、場面場面を不自然な感じを抱かせずつなげていく。
しかもスピーディーに。
この辺が評価された理由でしょうか。

でもこの本でもまた、幼児虐待の話が出てきます。
時事ネタなのかもしれないですが、本当にそう言うのは世に溢れているんですか?
と聞きたくなる今日この頃。

記憶には残りませんが、暇つぶしになら誰かに紹介してもいいくらいの本です。悪くはないです。
星四つ。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.18:
(4pt)

おもしろい!

この本はいろんな人の視点から誘拐を利用した大金強奪作戦が書いてある誘拐ミステリーなので、時間を忘れ次へ次へとページを進めたくなる作品だと思います。それに、一つ一つ表情など細かな部分まで書いてあるのでその場面が想像しやすくすんなりと頭に入ってくるのでとても読みやすいです。
ただの誘拐ミステリーではない誘拐ミステリーだと思います。
みなさんも読んでみてはどうでしょうか。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.17:
(4pt)

アイデアは斬新

 主人公たちの狙いはずばり金である。五億円を儲けようというのだ。しかも、犯罪にならず、誰も傷つかない方法で。いったいどんなプランなのか。秀逸な発想のクライム・ノベルの始まりだ。
 しかし、気になることが一つ。この小説の重要なキーワードの一つとして、「ES細胞」が出てくる。ES細胞を使うことはかまわない。厳しい倫理的な規制の下ならば、使用は認めてもよい。この間亡くなった私の敬愛する作家、マイケル・クライトンがその作品の中で指摘しているように、科学には限界があり、人類が生き延びるためにはこれまでの生き方を根底から変えなければならない。人々は科学を万能だと思い込んでいるが、もはや科学はそれ自体が一種の信仰になってしまっている。どうしようもなくなってから後悔したのでは遅い。地球温暖化問題など、20世紀型のライフスタイルが行き詰まろうとしている今こそ、わたしたちは気づかねばならない。―科学には限界があると。しかし、この小説ではES細胞を商業目的で使おうとする企業が出てくる。それはそれで一つの見解ではあるが、私は賛成できない。
 まあ、そんな堅い話は置いといても、この小説は十分面白い。オンライン・トレード、ES細胞など現代的な素材を使いながら見事にスピーディーなクライム・ノベルに仕上げている。
 いろいろな人間が出てくるが、どの人もどこか憎めない。作品の底には「愛」が流れていると感じる。作中で、仲間に対する情や親子の愛などが描かれる。表現はうまいとはいえないが、著者のメッセージが伝わってくる。他人に対する暖かさ。みんなが少しづつ持つ善意。そんなことを伝えたいのだろう。文章はつたない感じがするが、アイデアは今までになく、楽しめる。読む価値はある。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.16:
(4pt)

鏤められた社会問題を読み飛ばす・・・

 冒険活劇的なおもしろさが凝縮している一冊でした。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.15:
(4pt)

ストーリー展開はおもしろい

 虐待の場面や受精卵をどうこうというところで少し不快感を覚えた(表現のどギツさはまったくなく、きわめてソフト)が、全文を通して作者の倫理観・道徳心の高さが垣間見られたので救われた。「ミステリー」というよりは「サスペンス」。緊張感を持って読み進めることができた。
 ただ、気になった点がひとつ。「自閉症」という言葉の扱いはもっと慎重になったほうがいい。差別的な表現が見られたし、一般読者に、自閉症に対する誤った認識を植えつける恐れがあると感じる部分があった。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.14:
(5pt)

身代金0の誘拐ミステリー

第2回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作
読み手をひきつけるモチーフを次々と繰り出し、誘拐とハッキングを
ミックスしたミステリーに落とし込む構成力にワクワクさせられます。
元新宿の女王で現在は代理母で生計を立てている小田桐良江は
以前産んだ三輪俊成が、実の母親から虐待を受けているのを知り
連れ出します。
元相場師の張龍生、アングラカジノ店長の赤星、キャバクラ店長の幸司が
加わった誘拐グループ「Enigma」は、俊成を「トロイの木馬」にし、
一度家に帰します。
母親が外出した隙に、俊成はEnigumaに連絡。
Enigumaはこの家の事情を探り
「身代金0。せしめる金は5億円」という計画を立てます。
俊成の父親俊英は投資アドバイザー「インフィニティ」の経営者であり
トレーダー。誘拐犯の誘いに乗り、メスを入れずに永遠に若さと美しさを
保てる新しい技術を開発したジェノック社の株の仕手戦をともに仕掛けます。
一方、クラッカーのJoshuaは、仕掛けたウイルスから三輪俊英の
コンピューターから、この誘拐と仕手戦の情報を盗み出します。
そして俊成の母親咲子に近づいていきます。
さらに警視庁特殊班の女性刑事鈴村馨は、得意のIT知識を駆使し
誘拐犯を追います。
龍生の父親の痴呆、自閉症の俊成のサヴァン症候群、ES細胞を使った
新しい整形技術など盛りだくさんの要素と
先の読めないストーリーテイリング力に引っ張られます。
しかも「相似形の感性」などといった印象的なフレーズが随所に
見られ、その表現力も光ります。
そしてなによりも、龍生の父親泰生を加えた誘拐犯たちの疑似家族、
虐待と父親の不在で壊れていく三輪家、引きこもりのJoshaなど、
現代社会の家族形態をも反映させます。
物語の底には「家族の幸福」というテーマが潜んでいました。
そしてなによりも驚くことに、著者は女性。ここまでしっかりと
楽しませてくれるエンタメ作家が現れたんだな〜と嬉しくなりました。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.13:
(4pt)

ライブドア事件を受けて

ライブドアの事件が発覚した時、「今更何言ってるの」と思ったのは、私がこの本を読んでいたからである。
手口は違うがこの作品でもやはり主人公たちは株を使って一儲けしようと企んでいる。
その手口たるや巧妙!
誰も傷つけず、損もさせず、5億円をせしめとる。
この発想をした作者には脱帽ものである。
時事ネタが多く、今から読み返せば「ES細胞」のウソもばれ、株を巡る状況も変化しているでしょうが、十分面白い要素満載です。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
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No.12:
(5pt)

すごくおもしろかった

あまり普段本を読まないんですけど、そんな私でも一気に読んでしまいました。
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No.11:
(4pt)

ミステリー

ミステリーの作品としては、このミス大賞の中では一番じゃないだろうか。一番読んでいて「安心」できた。文体も読みやすいしプロットも面白い。ただ、なんというか「普通」すぎるきがする。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
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No.10:
(4pt)

‘愛すべき’誘拐犯たち

『このミステリーがすごい!』第二回大賞受賞作☆ということで、期待を胸に読み始めました。内容的には、非常に展開も速くて文体も読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。『代理母』というテーマを扱っているので、日本国内では馴染みがないので、どうかな?と思いながら読み進めていきました。しかし、今後、遺伝子問題も含めて起こりうる未来を予見するような内容に驚きました。ミステリー作家が描いた事件が、後に、実際に非常に類似した事件として起こることは今までにもありました。そういう意味では、著者は女性ということですが、『宮部みゆき』さんのような先見の才能を予感させる一端を見せてくれたのではないでしょうか。登場人物たちも、非常に愛すべきキャラクターとしてそれぞれが描かれていると思います。ただ・・・設定的にインターネットを利用しての犯罪が描かれているだけに、人物同士の交流がどこか空虚なものに感じられ、ミステリー特有の緊張感を期待している読者にとっては、大いに肩透かしを食らってしまうかもしれない。しかし逆に、ミステリーなのに、どこかほのぼの感が漂っているのが個人的には興味深かった。著者は、これがデビュー作ということで、ともかくも次回作に更なる期待を込めてみたいと思う☆
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4796644520
No.9:
(4pt)

プラン自体はたいしたことないが……

なるほど確かに「身代金ゼロ!せしめる金は五億円」という誘拐の「パーフェクトプラン」に誘われてこのエンターテイメント小説を読みはじめたのではあるが、実はプランの顛末はこの小説の半分も行かないうちに決着がついてしまう。そしてその仕掛け自体も、よく考えればたいしたものではない。しかしこの小説の面白さは、半分まで読んだら最後まで読まないと収まりがつかない、話口の巧みさにあるのだろう。つまり久しぶりに「完徹」をしてしまったのである。(次の日が大変でした。歳だから気をつけないと。<私)
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4796644520
No.8:
(5pt)

スピーディー

 第二回このミステリーがすごい大賞受賞作ということで読んでみた。おもしろい。とにかく話の展開が速かった。ノリとしてはどこかオーシャンズイレブンを彷彿とさせられる物があった。 限定された少人数の中で繰り広げられる犯罪であって犯罪ではないドタバタ劇。主人公を限定してはいなかったが、登場人物の影が薄くなってしまうこともなく、個性的な人物として描かれていた。もっと個人個人について事細かに描いていたら、おそらく物語のスピード感が失われたしまっただろう。ミステリーとして描かれた作品なので、適度な描かれ方だったと思う。 「四日間の奇蹟」といい「沈むさかな」といいこのミス関連の作品にははずれがない。素晴しい!今後も期待したい。
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4796644520
No.7:
(5pt)

こんな誘拐ミステリー読んだことない!!

 本書は、第2回「このミステリーがすごい!」の大賞受賞作品『夜の河にすべてを流せ』を改名して発行したものである。ちなみに、著者の柳原慧は本書がデビュー作。 他人の子を産む代理母となった小田桐良江。良江は、かつて代理母として産んだ三輪俊英が母親から虐待を受けているのを見兼ね、連れて来てしまう。そして良江の昔の恋人の田代幸司、幸司の兄貴分の赤星サトル、さらに元株屋の張龍生がチームEnigmaを結成し、俊英の父親で世界的なトレーダーである俊成を焚きつけ、株価操作で大金を稼ぎ出すという空前絶後の誘拐事件をスタートさせる。チームEnigmaの目的は程なく達成したが、狂気にふれた俊英の母親咲子を見た良江が俊英を強奪し逃亡…。 一方、俊英への虐待に気付いた捜査一課特殊班の鈴村馨は三輪家に乗り込む。馨は、俊成のパソコンを介して悪意の第三者でハッカーであるJoshuaがこの誘拐事件を裏で操っていることを探り出す。そして俊英を連れ添った良江を追い求め、咲子、Enigma、Joshua、馨の一行が向かった場所は…? 俊英と良江は一体どうなってしまうのか!? そして、Joshuaの正体とは!? 著者が実体験したというハッキングと、一風変わった誘拐事件を絡み合わせ、最後には事件の首謀者であるハッカーが誰なのか解き明かす謎解き、さらに読みやすさをも併せ持った秀作中の秀作、そしてミステリーファン必読の推理小説。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.6:
(5pt)

やばいっ!

第2回このミス大賞受賞作ということで、損はしない内容。登場人物が、皆、個性的で魅力的。身代金ゼロ!せしめる金は5億円!いったい方法は…読み進むうちに止められなくなる面白さ。一度このスピード感をお試しあれ。
パーフェクト・プラン (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:パーフェクト・プラン (宝島社文庫)より
4796644520
No.5:
(4pt)

一気に読んで下さい。

導入部分から物語に引き込まれ、それが最後まで持続する作品は滅多にありません。どうしてもどこかで中だるみしてしまうんです。この作品は、最初から最後までしっかり楽しめた貴重な一冊。大きな爆弾を1つ残した終わり方は賛否両論だと思いますが、大変面白かったです。難点は(多少スルーして読んでも支障はないものの)株やネットの話が難解なところ。面白い作品に違いないのに、難解すぎて気が削げてしまったのと、今日的アイテムの詰め込みすぎという点で星4つにさせて頂きます。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.4:
(4pt)

面白いです!

コレは面白かったなぁ。ホント。じわりじわりと、心にきます。
代理母の感情からの誘拐。仲間たちが仕組んだ巧妙な手口。誰も損をしない儲け。読み終わった後に考えれば、予想できる全体像ではあるけれど、小気味好い裏切りがちりばめられている。「なぁんだ、これで終わってしまうのか」と思いつつ、残りのページの多さに「そんなわけは無いか」と思い直すこと数回。「あれ? あれ?」と予想を裏切る展開が続く。
メールや携帯電話というアイテム、ネットトレーディング、不妊治療、コンピューターウィルスという現代的なキーワード。
登場人物それぞれに事情があり、また違った形の愛があり、また憎悪というカタチでしか感情を表現できない人間もいる。その人間の愛情と憎悪を軸に、ありとあらゆる感情がスパイスとなっている。
キャラクターもそれぞれ魅力的で、読み始めたら途中で止めることが出来ない、飽きさせない展開に正直ビックリする。それらが違和感無く結び付けられているテンポのよい展開は、見事と言わざるを得ない。この一冊で怒り、泣き、笑い、そして恐怖できる。ハラハラドキドキ、おまけに泣かせどころまである。
現代人は、例外なくみんな病んでいるのかもなぁ。
いい意味で期待を裏切る面白さである。
ただ、文章としては稚拙な部分も見られる。登場人物の生かし方も、もうひとつ頑張って欲しい気もする。そのぶん☆ひとつ減らしておきました。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113
No.3:
(5pt)

誘拐回数=3、身代金=0、技あり=多数

日本での代理母はまだ認められていないと思うのだが、冒頭から登場する女性は代理母で生計を立てていた。そういう細かい疑問は横に置いとくとして、この女性が依頼を受けて産んだ言わば「他人の子」が家庭内で虐待を受けている事実に気付き、その少年を連れ去ってしまうところから話が転がりだす。ところが奇妙なのは、その誘拐がなんとなく受け入れられてしまったという点だ。誘拐犯グループはもちろん、少年自身、父親までも。ただ一人、虐待を繰り返していた育ての母親を除いて。子連れ誘拐犯一味とそれを追っかける母親や刑事たち。私が簡単にこう書いてしまうといかにも陳腐に聞こえてしまうが、株・ハッキング(クラック)・ソーシャルエンジニアリングなど、様々なおもしろ要素と個性派役者が絡まりあって絶妙な味を出している。しかしながら専門用語に疎い方もご安心を。これらに詳しいのは登場人物のごく一部で、周囲を取り巻く役者たちもたいしてよく分かっちゃいないのだ(笑)。「これが誘拐として成り立つのかどうか、私にも分からない」となどと担当刑事が言っているほど先の読めないユニークな誘拐劇。誰も殺さない。身代金も要求しない。でもせしめる金は5億円!愉快な誘拐(言っておくが駄洒落ではない)の虜になること間違いなしだ。
パーフェクト・プランAmazon書評・レビュー:パーフェクト・プランより
4796638113

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