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恐怖を失った男
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恐怖を失った男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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中盤からの髪型もあり、どこかジェイソン・ステイサムを思わせる饒舌でふてぶてしい主人公のキャラや、荒唐無稽ギリギリのストーリーは嫌いではない。 でも、以下の要因などから、読後、一定の満足感を得るまでには至らなかった。 主人公が、冒頭から最後まで、自分がいかに強いかを過剰に読者にアピールするが、それを証明する場面はあまりなく、逆に、二度も背後から攻撃されその都度あっけなく気絶する。 進路に行き詰まると、都合の良い助っ人が現れる。 主人公の計画や行動が大雑把で、それが原因で罪のない善良な人物が何人も残酷に殺される。 主人公の、恐怖を感じない、という設定がうまく生かされていない。 一般的にアクションものの主人公は大抵これくらい無謀な人物だし、これがなくてもストーリーには特に影響しない。 それどころか、どんなにピンチな状況でも主人公が常に冷静なので、全体的に緊迫感が薄くなってしまっている。 著者は、本作のタイトルを発表以前に何度も変えていて、「恐怖を失った(fearless)」という文言は以前のものにはないので、あらゆる場面で無茶な行動をとるキャラに、わずかでも説得力を持たせるための後付けの設定なのではないだろうか。 もちろん断定はできないが。 作中では、著者が若い頃から親しんで来たであろう「ジョーズ」や「007」などの、有名なエンタメ系の名作映画が多く引用されている。 これは「この小説はこれらの作品と同系列の明快な娯楽小説である」という、著者の意思表明でもある。 確かに、ひとつの章が短く登場人物も少ないので、とても読みやすい。 他方、それらの娯楽に徹した名作たちとは違い、本作には終盤以外にアクションや盛り上がる場面がほとんどないので、退屈に感じる時間が長く続いた。 ページ数が多いぶん大味感も強い。 こういうジャンルの小説は好きだし、最近の海外ミステリは、女性作家はともかく男性作家も女性主人公の作品が多く、本作のように、アクションものではなくても、いわゆる男っぽい男性主人公の小説がもっと増えてほしいとは思う。 やはり自分は男性なので。 だからこそ、作家としての実力は折り紙つきの著者には、 趣味で書いた作品とはいえ商品として世に出す以上は、もう少し緻密で、全編にわたりエンタメ度の高いものを望みたかった。 | ||||
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ワシントンポーは冷静沈着そして執拗に犯人を追いかけるが、この主人公は行き当たりばったり相手を殺していく印象。ランボーとあまり変わらない。ストーリーも大味な展開が続く。 | ||||
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本作は荒さが目立つ。同じ雰囲気を味わいたければ素直にジャック・リーチャーやボブ・リー・スワガーものを再読した方がいいと思う。 登場人物の死亡を偽装するシーンがある。書かれているのと同じ材料、同じ時間を使ってやってみればいい。きっとコント番組の登場人物程度の扮装しかできないだろう。 あれだけシビアなシーンの変装用なら、特殊メイクのプロが映画用のパーツやキットを使い半日がかりでメイクしないと無理。 GU本社の地下洞窟と洞窟内のフィルム工場も変。洞窟自体は元からあったものでも電気や水道の工事は必要。それにフィルムを製造するためには原料のプラスチックを定期的に運び込まなければならない。大量の資材や人員が出入りして妙な噂が広がらない筈がない。 CIAが絡んんでいるという種明かしも、なんだかなと言う感じ。CIAは米国内での活動が禁止されている。隠れ蓑のフロント企業を通しているから大丈夫なんて言うのはマンガの発想。 もちろんケネディ暗殺にCIAが関わっていると言うような噂はあるし、米国内で活動している可能性がないわけじゃない。でも「ベン・ケーニグって役に立ちそうだな。いっちょCIAのリソース投入して追跡したりサポートしたりしてやるか」程度では絶対に動かない。 フィクションだしエンタメなので多少のことなら目を瞑るけど、この作品はおかしな点が多過ぎる。 | ||||
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物語のテンポが良く、7百ページを一気読み。 恐怖を失った男が、その状況への不安を感じる描写はやや不満。 恐怖の前段は不安だがね。 | ||||
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