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(短編集)

地雷グリコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
地雷グリコ

地雷グリコの評価: 3.80/5点 レビュー 128件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全89件 1~20 1/5ページ
No.89:
(4pt)

本格頭脳バトル小説≒本格ミステリ?

本格ミステリ大賞を受賞し、言わずと知れた面白い作品集であることは間違いない。
間違いはないが、こと本格ミステリ、という観点に限って言えば、なにかしら若干の違和感が残る。

厳格なルールに則りつつもなおかつその裏をかくプロットや、相手の心理状態を見極めながら展開される戦略のロジカルさという本作の醍醐味は、まさに本格ミステリのそれではある。

ところが、青崎氏の本格ミステリと比較して、なにか窮屈な印象を受けたのも確か。
それはおそらく、本格ミステリは厳格なルールに縛られているがゆえに自由度があまりないと思っていたが、本作品集は意外にもさらに自由度が低いと思ったからだ。

本格ミステリは厳格なルールを遵守するというフェアプレイに厳しく、フーダニット・ハウダニットなど謎の形式もほぼ限られれており、トリック・プロット・推理も出尽くしたと言われて久しく、オリジナリティを発揮するのは至難の業だろう。

しかし、本作品集はそれよりさらにゲームのルールが厳格化・固定化されているため、オリジナリティの確保がより困難に思えた。
ともすれば、ルールの裏をかくための戦法が、ルールの言葉尻をとらえたヘリクツだったり、こじつけだったりと、その手法が早々にマンネリ化を招かざるを得ないように感じられるのだ。

このことに比べれば、本格ミステリの方が、読者の裏をかくためのプロット・トリック・推理という点において、より自由度が高く、まだしもオリジナリティ発揮の余地があるように思えた。

とはいえ、形勢逆転のカタルシスは本作品集ならではの痛快さだし、少女たちの人間ドラマも読み応えがあり、全体としては、大きな話題になったのも納得の作品でした。
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No.88:
(4pt)

期待した感じとは違ったけど良作

文章のタッチも軽く、気楽に読み進めることができるし、キャラクター達も馴染み易い。
ミステリというよりは、文字通りゲームやパズルを読み解いていく物語。
冒頭、表題の「地雷グリコ」はすごく楽しめたが、その後の各話も詰まるところ「古くからある遊び・ゲーム…というより、登場人物たちがそこに『後付けしたルールの解釈』」が肝になっていて、読んでいて主人公たちの駆け引きや頭脳戦よりは、若干の「後出し」感は否定できない。
「カイジ」の限定ジャンケンみたいな展開を期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかな。
でも、特に本の苦手な方たちでも楽しめる良作だと思います。
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No.87:
(5pt)

作者は天才です。

よくもまあ、次から次へとトリッキーな仕掛けが思いつくものだと驚きました。独創的なゲームと意外な展開、緻密に組み立てられた理論…。作者は天才ですね。また、終わり方に作者の優しさが出ているようで、温かい気持ちになりました。この手の作品はあまり読まないのですが、話題になっていたので読んでみました。読んでよかってと心から思っています。
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No.86:
(5pt)

頭脳戦のエンターテイメント

「デスゲーム」という言葉から想像される血生臭い世界とは真逆の場所で、息をのむような心理戦が繰り広げられる――青崎有吾氏の『地雷グリコ』は、そんなギャップに度肝を抜かれる一冊だ。高校の文化祭という牧歌的な舞台で展開されるのは、小学生の頃に誰もが熱中した「あの遊び」をベースにした、驚くべき頭脳の格闘技だった。

ただの運任せの遊びではない。そこに加わるのは、相手の表情、仕草、過去の選択、そしてその一挙手一投足から「次の一手」を読み解く洞察力と、自らの意図を隠し、相手を欺くための高度な戦略だ。あたかも将棋やチェスのように何十手先を読み、同時にポーカーフェイスの裏で相手の心理を探り合う。本作の「グリコ」は、単なる遊びを遥かに超えた、人間心理の極限を試すエンターテイメントへと昇華されている。

登場する高校生たちの思考回路は、読者の予想を軽々と超えてくる。私たちが「まさか」と目を疑うような奇策や、絶体絶命のピンチを切り抜ける鮮やかな逆転劇は、彼らがどれほど深く、そして多角的にルールと心理を解釈しているかを示している。「なるほど、その手があったか!」と膝を打つ瞬間が何度訪れることか。読者はまるで特等席から、天才たちの思考の応酬を息を詰めて見守る観客となるだろう。

本作のもう一つの魅力は、不変に見える「ルール」の中に、いかに無限の「自由」な解釈が存在するかを示してくれる点だ。決められた枠の中で思考を巡らせることで、常識に囚われない発想が生まれ、困難な状況を打破していく。これはまさに、私たちの日常にも通じる示唆ではないだろうか。一つの物事を多角的に捉え、既成概念を打ち破る思考の柔軟さこそが、この作品から得られる最大の学びであり、読後にはきっと、凝り固まっていた自身の視野がふわりと広がる感覚を味わえるはずだ。

「地雷グリコ」は、デスゲームのような緊張感と、謎解きのような爽快感、そして人間ドラマのような奥深さを併せ持つ、唯一無二の作品だ。一話完結型で、どの物語も息つく暇なく読破できるだろう。この稀代の「頭脳戦エンターテイメント」を、ぜひあなたの目で体験してほしい。
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No.85:
(5pt)

こんな美品で[可]なんて信じられない

3日前に買った商品が、発送キャンセルになったので、こちらから購入、[可]のグレードでしたが発送も速いので駄目元で購入。素晴らしい美品でした。看板に偽りなし内容も
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No.84:
(5pt)

おもしろい!

読みやすいです!謎解きとか推理系?のお話好きな人は好きだと思います
私にはちょっと難しかったのでルール説明のとこ3回くらい読み直しましたが(ᐢ . .ᐢ)՞
普段途中で本飽きちゃうけど最後まで読み切れました!
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No.83:
(4pt)

このミス第1位

よく練られていて、面白いです。さすが、このミス第1位です。
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No.82:
(5pt)

幼い頃の遊び

とにかく、面白い。
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No.81:
(4pt)

面白かった

ゲームを元に物語が進んでいくのが楽しくて一気に読み終えてしまいました。
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No.80:
(4pt)

ゆっくり楽しめそうです

中学生女子へのプレゼントに。
分厚く読み応えありそうです。
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No.79:
(4pt)

相手の思惑を見抜いて、最適な戦略を考えることができる真兎の自由な発想が好きだった

地雷を仕掛けた爾来グリコ、百人一首を使った坊主衰弱、独自手を加えた自由律ジャンケン、だるまさんが転んだの変形のだるまさんがかぞえた、様々な細工が可能なフォールーム・ポーカー。

誰もが知っている簡単な遊びに特殊なルールを加えたゲームに、ミニスカートに萌え袖にカーディガンを羽織った女子高生の射守矢真兎が挑んでいく頭脳バトル。

どのゲームもよく考えられていておもしろかった。

厳しい自然を生き抜くために身に付けた特技や生態という生存戦略。それを無意識に見抜いて、最適な戦略を考えることができる真兎の自由な発想が好きだった。

個人的には「自由律ジャンケン」が一番好きだった。

ジャンケンに自分と相手が考えた独自手と特殊効果を加えた5種類の手で戦いながら、相手の独自手の効果やルールを探っていくゲーム。

命をかけたゲームだったら、戦略や出す手は変わっていたか?と問われても、今と同じことをすると答える真兎。

ジャンケンの駆け引きがスリリングで楽しめた。

真兎の友達で、生存戦略をもたない天然キャラの鉱田ちゃんも好きだった。

普段はゆるい感じのキャラを演じている真兎だが、鉱田ちゃんのことを本当に大切に想っていることも伝わってきた。

本書を読んでいて、ライアーゲームを思い出した。

平凡な女子大生・神崎直と、天才詐欺師・秋山深一のコンビが、鉱田ちゃんと真兎のように感じられた。
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No.78:
(4pt)

高校生の頭脳ゲーム

ふわふわゆるそうな高1女子だけど、バトルなら誰にも負けない。
誰もが知っているグリコや坊主めくりなどの遊びに、さらなる独自のルールが追加され、挑んでいく頭脳ゲーム。最後に明らかになる、相手を負かしてさせたかった理由に、ああ、こういうことか!と。
審判の高校生も魅力的。
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No.77:
(5pt)

爽やかなライアーゲームのような感覚

爽やかなライアーゲームを高校生がプレイしていくような感覚で終始ワクワクしながら読めた。
登場する5つのゲームが現実の遊びをアレンジしたものなので、複雑なルールに置いていかれる感覚もなく、むしろ自分ならどうするか考えながら楽しめた。ゲームに慣れてきた後半ではストーリーで惹きつけられてしまい、2時間で一気に読んでしまった。
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No.76:
(4pt)

ゲームのオリジナルの良さ

ゲームの独自性と戦略部分は秀逸。
それだけに、小説というストーリーがブラッシュアップされていればより楽しめたのに、もったいないなー。

アイデア抜群。
あとは読ませる工夫が進歩すればとても気になる作家になりそう。
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No.75:
(5pt)

おもしろい

各ゲームのスリリングな展開もさることながら、各キャラの持つ個性がしっかりと立っていて読んでいて飽きさせない。ゲームの展開がメインになるストーリーの中で各キャラの描写に割ける文字数は少ないにも関わらず、である。最近読んだ中でダントツに面白かった。
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No.74:
(4pt)

確実に映画化される

ありきたりなゲームを作者が独自にアレンジし、面白く仕上げたなあという感想です。

これは間違いなく実写映画化されると思います。
それくらいイメージしやすく、丁寧に描かれていました。

ただ、ゲームに重きを置いているから仕方ないところですが、展開や小説としての深さは今ひとつだったので星4つとしています。
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No.73:
(5pt)

普段の遊びの話だとなめていました

普段の遊びが少しルールを追加する等することによって、ここまで面白くできるのだと感心させられました。
最後のゲームでは、ちょっとやり過ぎだと思う戦略もありましたが、ゲームが終わった後は、友情の温かさを感じられるまとめ方が秀逸だと思いました。
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No.72:
(5pt)

最後の最後まで何が起きるかわかりません

非常にハラハラドキドキする。ストーリー展開で読んでいて楽しめた。この作品はAudibleでも提供されているため、どちらでもお勧めしたい。情景描写がかなり細かく聞いていて、非常に臨場感溢れる情景が目に浮かんだ。ストーリーとしても親しみやすく、展開も無理がないので、とても楽しむことができた。ゲームのゲーム性も非常に高く、若干複雑なゲームを存在しているが、基本的には理解できる内容だった。または、最後の最後まで本当に予想できない展開が数多く用意されていたことが印象的だった。こういった問題解決の作品は途中で大体トリックがわかってしまうことが多いが、今回の作品は最後の最後までトリックがわからず、十分に楽しむことができると感じている。
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No.71:
(5pt)

ちょうどいい頭脳戦

タイトルは物騒だが、人が死ぬような展開は無いのでご安心を。タイトルから想像できる通り、誰もが知っている遊びに特殊ルールを追加したゲームで勝負するお話。
自分は小説をテンポ良く読みたいので、理解に時間がかかるような複雑な頭脳戦は苦手だ。本書に登場するゲームはどれもシンプルなので、テンポ良く読んでも難なく話を理解できる。
双方のプレーヤーがそれぞれ戦略を披露しつつ、でもあまり間延びさぜず、決着にはそれなりに驚きはありつつも納得できるような丁度いいバランスを保っている。
多くの読者が楽しめるであろう内容になっており、数々の賞を受賞しているのも納得の一冊でした。
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No.70:
(5pt)

文句なく気持ちよく読める。傑作!

ゲーム性の強い賭けを行うことになる女子高生たちが主人公で、ここらは作者の従来の世界観と似ている。

あくまでも高校生の日常の中に、ロジックだけを取り出したような難問(事件)が現れ、その謎を主人公が鮮やかに解いていく…。

「体育館の殺人」シリーズは、それが殺人事件であったが、こちらは、(賞罰をかけた)ゲーム。
そういう意味では、少し「カイジ」などに近いかもしれない。

5つの短編が緩く繋がりながら、それぞれに独立したゲームでの勝負が緻密に描かれてあり、そのロジックの精密さに引き込まれる。
「図書館の殺人」で傘1つから推理を展開させた作者の才能には驚かされたが本作でもその論理構築の世界を十分に堪能できる。

そして、何より、相変わらず文章が上手い。
読みやすい文章で、多少デフォルメされてはいるものの、今どきの高校生を爽やかに描き(しかも女子高生!)、伏線を張りながら賭けを描き込み、かつ読後感は文句なく爽やか。
そして最後のシーンは映画のように鮮やかで見事。

当然、彼女たち(そして生徒会の面々)の活躍をまた読みたくなる(この作品はドラマ化されそう)。
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