■スポンサードリンク
ガラスの城
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ガラスの城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今年のお正月にTVで流れたドラマの原作ですが以前一度読んで、今回ドラマを見たらまた読み返したくなりました。何度読んでも面白いですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
7割方まで主人公と思ってた人の突然の行方不明、以外だったな…人物像もガラッと変わってしまって、なかなか面白かったな… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
女性は昔結婚迄の腰掛けとして就職した女性が多かった。女性が会社内部の事情を観察するなど昔は無かった がガラスの城では自分の思った男性の行動を観察しており面白いと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
清張作品の中ではあまり有名でもないし期待もしていなかったのですが トリッキーでいろいろ細かい趣向のある秀作でした 2人の女性社員の手記の前半、三上の手記で多く語られている 容姿最悪男に相手にされず孤立吝嗇金貸し とボロクソにけなされている的場が後半の語り手となるが 彼女は 鉢植えを買う女、馬を売る女 などに登場する女性と同じタイプ。 清張さんは美人以外相手にしないようなところがあるが この作品では、的場は理知的で行動力も勇気も思いやりもある女性として描かれている 最後に社員たちが救出にかけつける結末は 終始ドロドロと醜くかった会社の人間関係が このあと少し良くなるんじゃないかなと希望も感じさせる爽やかさだった 清張さんは美人じゃなくてもよい役を振ってくれるんだ、と驚いた一作でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の中のでは、松本清張には「おもしろいやつ」と「やりすぎ/(女性の描きかたが)気持ち悪いやつ」がありますが、これば前者に入ってます。清張らしい人間関係や感情の描写、社員旅行、地図が目に浮かぶストーリー等々。ストーリー途中の重量感に比して終わりかたがあっさりですが、それでも楽しめます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
40年以上も前に、こんな作品がでてたとは、著者初期の作品、面白いチョツト風変わりな作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張は、タイトルの付け方が好きだったのですが、こちらはありふれていて、少女漫画チックで、何となく読まなかったのですが、ゼロの焦点や点と線と並んで面白い作品でした。いつもどおり、ラストは物足りないですが。ラスト、下手。ぶったぎるような終わり方。まだ読者を愉しませること出来るでしょ?という終わり方をします。しかも、読者に最後を作らせるといった余韻のないぶった切り方。 この作品の犯人は、彼の他の作品の犯人とおそろしく似ています。私はそう感じます。その犯人の顔を心に描くと、けもの道などの犯人と同じ顔、同じ体、同じ歩き方、同じ過去をひきづり、同じ怨念で生きているような気がします。そこがマイナス1です。どこかとても同じ。それは松本清張自身を投影しているのでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エリートコースの販売部第二課長が社員旅行の晩に行方不明となり、やがて惨死体で発見される。 一流企業のどろどろとした人間関係が、二人の女性社員によって異なる角度から明らかにされていく。 『ガラスの城』(松本清張著、講談社文庫)は推理小説であると同時に、生々しい企業小説でもある。 やはり、松本清張はいいなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大変面白かった。作品紹介は次のとおり。エリートコースの販売課長が社員旅行の晩に行方不明となり、やがて惨死体で発見された。課長殺害で微妙に動揺する社内の空気の中で、執拗に死の謎を追う女子社員……。ガラスの城のような、都心の高層ビルに勤める一流サラリーマンの世界にうずまく、さまざまな欲望と犯罪の構図を鮮烈に描く傑作推理長編。 一般文学通算77作品目の読書完。通算77冊目の作品。1975/10/15 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
都心の企業界で起った殺害事件の謎を、女性社員の視点から追求していくミステリー。ただ、女社員の手記の形態を採っているにも関わらず、男女混同のような心理をかいて入るのです。(確かに途中までは、うまく女性の心理が描かれていますが)。人間の持つ欲望、ハイミスの観察力、孤独感等々実に上手く描き出している点は流石ですが。楽しめる本なのは確かです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2つの手記によって明かされる驚愕の事実と、 ボタンのかけ違い。 それを巧みな性格・情景描写とともに練り上げられてゆく。 虚虚実実がうごめく世界に、 一体何を信じて良いのやら・・・。 極論すれば自分しかいないのである。 それを的確に思わしめた絶品だ。 読了後は『だから、ガラスの城だったのか!!』と、 膝をポンと打つ名作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
社員旅行先で失踪し殺害された課長の死の犯人捜しを、二人の職場内のOLの手記で綴るという異色作。それぞれの手記は前編、後編と読んでいけるが二人の執拗で緻密な素人捜査。考察と発想の豊かさに驚かされるとともにどんどんストーリに引き込まれていく。 このOL二人は協力して行動するというのではなく、それぞれが自己調査を展開していく。二人は同じ職場ということだけでお互いを尊敬しあっているわけではなく、逆に軽蔑すらしているところが作者独特の女性の描き方の秀逸なところで面白さの上に生々しさも加えさせる。 最後まで犯人が謎で読者を作品に引き込んでいき、一気に読ませる作品だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この著書の巻末で解説者の虫明亜呂無氏によると、松本氏に「どうして女性を書くのが上手いのですか?」と問うと「自分は若い時、恋愛とは遠い位置にいたため、かえって周囲の女性たちを冷静に観察することができた。それが作家としてプラスになったのかもしれませんね。」いみじくもそうお答えになったそうである。 「ガラスの城」は都心の高層ビルに勤める一流企業OL二人の目を通し、彼女たちの上司を殺害した犯人を推理していくのだが「手記」と「日記」という二部構成の叙述形式をとりながら物語が進んでゆく。「女性の視点」でストーリーが展開していく中で女性の心理や生理が実によく描かれている。事件の真相を探る場面など刑事もかなわないほどの執拗さで真相に迫ってゆくエネルギーは一体どこから湧いてくるのか。それらとある男の欲望がクロスして物語は核心へ近づいてゆくのだが・・・。 松本清張記念館で「あなたの好きな清張作品」をアンケート調査したところ、1位「点と線」2位「砂の器」3位「ゼロの焦点」と、当然と言えば当然の結果が出たそうだ。ちなみにこの「ガラスの城」は40位。個人的にはベスト5に入れたい作品だけに残念。松本氏というと「社会派推理」と認知され、謎解きやトリックが軽んじられる傾向にあるが、この「ガラスの城」の犯行トリックは充分楽しめると思う。是非、ご一読を。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2人の女性の手記によりなっているこの小説。とは言えさあ、ミステリー小説、推理を楽しもうと思っていたのに、何故か読み方が主人公に入り込むと言うよりも何か客観的になっている。男性陣はともかくとして女性陣の人物が入り組んでいてどうにも把握し切れなかったのと手記を書いている、女性が言わば心がきれいな女性はっきりと美しくないと描写されていたから何かあってはならないんでしょうけど、どうにも入り込むことが出来なかったのかもしれません。とはいうもののそのミステリーは時代格差は感じる物の両人の手記を巧みに使い分けたトリックは唸りました。最初の女性三上田鶴子何ゆえにこうも執拗にしかも警察にも離さず、事件を追い掛け回しているのか不思議でならずでもそうは言いながらも其の真盡がどうなっているのか気になったところで突然ぶった切れる形で、続いての的場郁子の手記へでも追い求める真相は三上とは全く正反対で、え、どうなっているのと頭が混乱しかけたところへやってくる真相の波、客観的に読んでしまったとはいえやはりさすがです。ミステリードラマにありがちの真相を究明する者は窮地に追い詰められても切り抜けると言う思い込みを見事に裏切った三上田鶴子の真相を追い求めつつあるときの突如の失踪に端を発し、其の残された手記に隠された罠に見事にはまってしまいました。とは言うものの出世のために女房を貢ぐまででしでかす時代錯誤の輩が犯人かと思いきや其の真相は意外なところに隠されていた。でも真相を追い求めていくとは言えどこかのめりこめないのはやはり額が広く禿げ上がっていたと言う想像もしたくないようなひどい言われ様の女性的場郁子に惑わされてしまったのか。いけないことに惑わされつつも、両手記を巧みに使い分けた清張氏のミステリーを堪能させていただきました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!