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リュパンの冒険
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【この小説が収録されている参考書籍】
リュパンの冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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訳者が南洋一郎というのがまずは驚き。 小学校の図書室に必ず配備されていたポプラ社の抄訳版全集と同じではないかw 同じ訳者だというのに、あちらはルパン、こちらはリュパン表記である。 初期の短篇集のつもりで購入したのだったと思うが、そちらは『怪盗紳士ルパン』だった。 本書は1908年に芝居として上演されたものを、翌年に英語で小説化したものだとか。 演劇化されるぐらいだから、当然すでに人気作だったわけだが、当時『奇厳城』が出版されていたのかはビミョー、『813』と『カリオストロ伯爵夫人』はいずれも世に出る前である。 だからまぁ謎解きを楽しむ推理小説としての味わいは皆無だが、いわゆるルパンのイメージに忠実な作劇になっていると云える。ただし、読者にしろ観客にしろ、シャルムラース公爵がルパンであることは自明ななかで、物語展開はくどくてちんたらしているように感じてしまった。ゲルシャール刑事部長と公爵の対決シーンなどは、鼻をほじりたくなったw【注1】 芝居としてスピーディに進める分にはよいのかもしれないが……。 しかしまぁ、エンターテインメントとしては今読むにはなかなかつらいが、当時の社会状況を想像すると俄然興味深くなる。 1908年といえば、フランスは第三共和制となってすでに38年経っていたが、欧州の国家の多くはまだ王政であり、フランスにも上流階級としての貴族が残っていた。上に公爵と刑事部長の対決で鼻ほじしたくなったと書いてしまったが、公爵がどれほど胡散臭くても、確証まではないままに糾弾して対峙するというのは、現代のわたしが受ける印象以上にプレッシャーのかかるものだったのだろう。 一方で、資本主義の矛盾から、カウンターとしての共産主義が最新の社会科学思想として盛り上がっていて、体制側と対峙していた。 そんな社会保障の脆弱な背景を想像すると、富める者から盗んで、体制を揶揄する義賊としてのルパンは、より喝采されたんだろうなぁと想像する。 わかりやすく嫌われ者設定されているジェルメーヌは脇に置いて、ヒロインのソーニアも影が薄いうえに、数少ない発言の出番になると、奉公した邸で盗みを働いても、貧しいゆえに仕方なかったのよオーラを醸し出すだけの魅力のなさ……。 個性としてルパンにはとても釣り合わんな。 登場した女性キャラの中での魅力としては、ヴィクトアールのほうが上であるw 演劇として観れば、あるいは感想も随分と違ったものになるかもしれないが、小説――しかも300頁オーバー――として読むのはかなりつらかった。 【注1】なじみ深いガニマールでなくて、ゲルシャール刑事を設定したのはなんでかな? | ||||
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ルパンの冒険という割には、つまんない事件で全体の2/3はだらだらと話が続き、終わり1/3になって次々と緊張感の連続する展開となる。後半1/3だけ素晴らしい。 | ||||
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姪っ子のプレゼント用に購入しました。 詳しくは知らないですが、初期の頃の本らしく、一般の書店では見かけないようです。 リュパンとなっているのがポイントみたいですね。とても喜んでくれました。 | ||||
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劇作を小説にしたものとのこと。 第三作。 すでに劇作があったとのこと。 痛快活劇。ルパンがルパンらしく大胆不敵なところがいい。 | ||||
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