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ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
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【この小説が収録されている参考書籍】
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全175件 81~100 5/9ページ
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本書は本国スウェーデンやハリウッドで映画化されベストセラーにもなっており,読みやすくて軽い感じの作品なのだろうとそれほど期待せずほとんど前知識なしに読み始めたのですが,これがうれしい誤算というか,予想以上に読み応えもあり楽しめました。 ただ,私が本書に感心したのは上巻の部分で,あまりミステリーっぽくないところの方が好きですね。 主人公のミカエル・ブルムクヴィストと「ドラゴンタトゥーの女」リスベット・サランデルの物語がそれぞれ章を変えて交互に進んでいきます。この二人の物語が上巻ではまだ交差しません。それでもぐいぐいと読み進めさせる筆力はたいしたものです。 本書全体を覆うテーマはスウェーデンにおける女性の多くが,いかに理不尽な立場に虐げられているかということ。それは作者が元ジャーナリストであったことと無関係ではありません。 「どんな人間にも,成功の機会があたえられるべきだ」との信念のもとリスベットのような女性を援助しようとする人もいれば,人種差別的な思想を全面に社会的弱者(ここでは特に女性たち)に対する偏見,軽蔑,暴力を隠そうともしない人もいる。 さて下巻に入ってミステリー部分が強くなってきて,最終的に一応の決着は見られます。ミステリー部分が好きな人には堪らないでしょうが,残念ながら個人的には後半部分はそれほど感心しませんでした(もちろん面白いことは面白いです)。 それでもこの物語はまだまだ続くということで,第2部も読んでみようという気持ちにはなります。 | ||||
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なかなかスウェーデンの小説を読む機会がないので、情景が脳に浮かびにくかったのですが、いま上映している映画が現地撮影なので、視覚的なものは補完できました。 わたしとしては久々の徹夜本でいま2を読み進めていますがこちらも素晴らしく、著者が夭折してしまっていることが悔やまれてなりません。 唯一難点をあげるとすれば、リスベット=サランデルが万能に描かれていることの裏付け(優れた調査能力やハッカーとしての才能がどこで培われたのか)がほとんど描かれていなかったのが不満といえば不満でした。対人関係がうまく結べないとありますが、終り近くのリスベットの立ち回りはちょっと整合性がつかないような・・・。 ただし、気にならない程度ですので読んで絶対後悔しません!!! | ||||
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上下巻併せてのレビュー。 手放しでの賞賛がふさわしい。スウェーデン人ジャーナリスト作家ならではの、すっごく面白い小説。 経済小説、歴史小説、ミステリー、法廷ものなどなど、色んな物語の要素が、それぞれにしっかりと描かれている。スウェーデン社会の光と闇について、どぎついエログロも織り交ぜつつ描く。 物語の展開にぐるぐると引き回されながらも、引きづり込まれる。 これだけ物語の幅を広げて書けるのは、幅広い社会現象を取材するジャーナリストならではといえよう。 留意点は2つ。(1)エログロ描写が結構きつい。(2)上巻の冒頭が難しくてやや退屈。全体的に難しい話。 筆者はこの成功をみることなく死んだそうで。早世が惜しまれる一方で、悲劇すら、あまりにも面白い物語ゆえの必然なのかとすら思う。 | ||||
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ハリウッド映画が面白かったので原作本を読んでみた。 無論、面白かった。 私が一番好きな登場人物は、ヒロインのリスベット・サランデルだ。 奇抜な風貌の天才ハッカー。 彼女の一挙手一投足から目が離せない。 ストーリーが加速する。 ミカエルとの掛け合いも楽しみ。 下巻へ続く。 | ||||
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ミカエルとリスベットが一本の線となり、捜査は一気に進展します。 奇抜なトリックや推理に頼ることなく、この難問を解く過程は見事です。 ミカエルはあいかわらずセックスばかりしてますが、サクサクと進む展開には★5として良いと思います。 「ちょっと変な子」という印象だったリスベットが最後に見せる女の子らしさは印象的です。 | ||||
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読み始めは内容もムカムカする小説です。ペースがつかめると一気に読める本で私は好きです。ロバート・ラドラムのように長く重い文体なので嫌いな人にはかったるいでしょう。 | ||||
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ミレニアムシリーズの1冊目ですが、あくまでも導入ですね。 本格的な展開には至らず、物語が動き出すのは下巻からです。 | ||||
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なんとなしに購入してみたのですが、これが大当たり。 少し残忍な表現や性的な表現はありますが、社会派サスペンス小説という感じでよく仕上がっていると思います。 システム関係の仕事をしてますので、もう少し専門的な表現が欲しいところはありましたがそこは仕方ないかなとも思います。 ミレニアム2、3も購入してしまいました。 | ||||
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オリジナルは2005年リリース。邦訳は2008年12月10日リリース。この邦訳、まずフランス語版から邦訳し、原書と照らし合わせて修正を加えるという方法で実施されたらしい。実にユニークだ。スティーグ・ラーソンは既に心臓発作で2004年11月に享年50才で亡くなってしまっている。 ストーリーが実に映像的だ。そして面白い。どんどん惹き付けられる。面白い小説とはどんなものだろうかと、つらつら考えてみるとやはりそれはストーリーもさることながら、魅力的なキャラクタの創造に他ならない気がする。複数の魅力的なキャラクタが有機的・必然的に面白いストーリーを創り出してくれる、のだろう。 その点この小説に登場するリスベット・サランデルは完璧だ。 スウェーデンの真の姿をさらけ出し、コンピュータにもネットワークにもマネー・ロンダリングにも強く、タックス・フリーなケイマン諸島グッズも知り尽くしている。そういう作家が現れたことが嬉しい。 | ||||
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1を読み終え、2にかかったところです。 1の映画を先に観て、今度文庫が出たので、読んでみようと思いました。 結果、はまってます。 映画は面白かった。病んだ世界ですが、一級のサスペンスでした。 小説は、これまた最高のエンタテインメント。 映画も原作も良いという作品は、なかなか無いと思います。 1のハリウッド映画化作品が来年公開予定ですが、予告を見た限り、本国版の方がリスベットは私は良いと思う。 原作のイメージは、ハリウッド版の方なのかなとも思うけど。 ともあれ、これは確かにページターナーだけど、誰かも書いてたけど、先を急がずにじっくり味わいたい小説です。 1の上巻が今一つという感想もあったけど、私はそうは思わない。 じっくり読んでね。 わたしは、一度読んだ本を読み返すという習慣のない人間ですが、これは、3部作を読み切ったら、しばらく時をおいて、もう一度読み返したい小説です。 まあ、3がつまらなかったら別ですが・・。 | ||||
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上巻から続けて、一気に読んでしまった。面白くて、途中でやめられなくなると言うとジェフリー・ディーバーみたいな 見せ場がテンコ盛りのエンターテインメント小説を思い浮かべるかもしれませんが、こちらはどちらかといえば地味。 地道にジワジワと謎を解いていく小説の面白さを味わせてくれる。そして読み終えると壮大なカタルシスが・・・。 ミステリーとしても面白いが、スウェーデンという国の歴史や自然や社会、その空気感が全編に良い味付けとなっている。 ミカエルやリスベットら登場人物たちの魅力もあり、ミステリーを超えて普通の小説としても面白いと思う。 登場人物たちが、セックスに対して鷹揚なのもスウェーデンならではということなのでしょうか?60〜70年代ころは、 スウェーデンといえばフリーセックスの国として世界中の若者の憧れだったような(なぜそんな風に言われていたのかは、 子供だったので良くわかってなかったのですが)・・・。そんなことも思い出しました。 | ||||
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まず、ミステリの苦手な私が夢中になって読まされてしまいました。 序盤から終盤まで、完成された物語、小説を読む安心感は非常に心地の良いものですね。 詳細の内容をいまさら私などが語る必要もないと思うのでなにも述べません。 ただ、残念な点があるというのも私の中の事実です。 終盤に向かう段階、あえて言うなら、サランデルの技能の発揮やありがちなSEX描写、 真実に向かう段階において、序盤〜中盤ほどの洗練された文章、細部の描写を私は受け取ることができませんでした。 ミステリが苦手と述べた理由がまさにこれで、「謎」があり、それを解く。 この作品では、正直そんなことには重きをおいて欲しくなかったです。 愛すべきキャラクターや、活かすべき土地柄はたくさんあったのですから。 個人的な最大の盛り上がりは、ミカエルがヘーデスタに到着し、〈カフェ・スサンヌ〉に初めて立ち寄り、 「看板のスサンヌとはあなたのことですか」と尋ねた瞬間でした。 物語のなかに引きずり込まされていました。 まとめると、序盤から中盤にかけては、レイモンド・チャンドラーまでとは言いませんが、 洗練されたコーヒーを飲まされているような素晴らしい感覚でした。 しかし、終盤にかけては残念ながらやや大衆的な料理が出てきたような気がします。 小難しい話や洒落た話を書いて欲しかったとは言いません。 この結論と、登場人物あっての「ミレニアム」ということは分かります。 ミステリ界の白眉かもしれませんが、小説として見ると馬謖なのかもしれません。 | ||||
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あちこちで耳にする面白い最高のミステリーであるという評判につられて読んでみました。 下巻の帯にある先ごろ亡くなった児玉清さんのコメントにも惹かれました。まだ、上巻しか 読んでいないので、文字通り上巻についてのレビューです。ストーリーについては、全然知 らずに読み始めたのですが、無理やり面白く盛り上げようとするようなことなく、スウェーデン 社会の暗部をかいま見せながらの静かな展開が興味深く、どんどん読めてしまう。 容疑者?たる登場人物が大勢いて、家系図なども付いていて、誰がどれなのやら 分かりにくいところもありますが、さらっと読んでしまいましょう。このあたり、 主人公たちのキャラクターとスウェーデンの冬の風景の魅力に身をゆだねて・・・。 リスベット・サランデルという若い女性調査員、はじめは職場の上司との関係の中で紹介されていく のですが、この上司がなぜだか分からず彼女に惹かれていく感じ、そのまんま読者にも伝わってくる。 彼女、魅力的です。それだけに後半の理不尽な扱いには・・・怒。各章に書かれている、女性への暴力 に対するデータ(コメント)が全編を貫くテーマなのかもしれません。 あと、子供の頃に愛読していたリンドグレーンの「名探偵カッレくん」が、もう一人の主人公ミカエルの あだ名として出てきたのが、非常に嬉しかったです。なんでもリスベットは、長靴下のピッピだとか・・・。 上巻は、ミステリーというより、登場人物たちを紹介するホントに導入部という感じですが、 これから下巻を読むのが楽しみです。 | ||||
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ミステリーを主体として、女性への憎悪・ジャーナリズム・IT・民族主義・投資家・企業経営・男女関係の在り方など、さまざまな問題を取り上げている本書。トリックを楽しむには物足りないというのは否定できませんが、エンターテイメント小説と考えたら一級品だと思います。 上巻が冗長というレビューがありますが、上巻には上巻の持ち味があり丁寧に読んで損はないと思います。私は北欧スェーデンの雰囲気を楽しみつつ、成年後見制度の問題点、障害者への虐待、また他国への経済援助を利用した不正など、日本にも共通する社会問題について考えながら読みました。今までスェーデンというと福祉国家をはじめとした良いイメージしかありませんでしたが、日本同様社会が抱える闇があることをしりました。 本書の魅力は扱うテーマの多様性だけでなく、登場人物の巧みさにもあります。まず、際立った個性を放つヒロイン、リスベット。彼女の生きざま・価値観は、本来非難の対象となるようなものですが、読み進めていくうちに不思議と彼女に共感し、さらには彼女の全てを応援したくなってしまいます。そんな強烈なリスベットに対しもう一人の主人公ミカエルは、女にだらしがないところを除けば特に個性のない正義のジャーナリストで、ややもすれば影が薄くなりそうなところをうまくバランスをとって表現しているなと思いました。 最後に私が一番面白いと思ったのが、常識人のミカエルが男女関係だけはだらしないのに、非常識の塊であるリスベットにまともな感覚があるということです。 この二人の関係が今度どうなるのか?この一点だけが気になって、続きを読む人もいるのではないでしょうか。 | ||||
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とにかく、ストーリー、人物造形、細部への気配り、 独特の世界観、スエーデンという国の持つ空気。 こういうものが奇跡的なまでに融合し、きらめきを放っている。 まだこんなに面白い本があったんだって、 最近の本はどれも面白くなく(ジェノサイドは別!)古典しか読んでいなかった自分が驚いたという本です。 3部作全6冊。 これを読破する時間は最高の愉悦でした。 読み終わったら、寂しくてしばらく呆然としていました。 コーヒーを飲みながら、素晴らしい時間を堪能してください! 絶対のお勧めです。 | ||||
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エンターテーメントの要素をてんこ盛りした娯楽作品としての評価が高く、そのストーリー性も評判がいいですね。作品のよさとは総合的な点数の高さであるとは思います。その意味で総合点の高い作品であることは間違いありません。 本作が通常のてんこ盛りミステリーに比べて優れているのは、ドラゴン・タトゥーの女ことリスベット・サランデルの人物造詣だと思います。リスベットは、自身の境遇から市民としての自由を制限されています。社会との隔たりを自覚しつつも自立すべく自分のできることを(善悪の区別はさておき)しています。本作のもう一人の主人公ミカエル・ブルムクヴィストが光とするとリスベットの人物像が影にあたるのでしょう。リスベットの孤独感がスウェーデン社会自体の影を表しているようで、それがストーリーの奥行きを持たせているように思います。 ハリウッドてきな華やかさが皆無の女性主人公ですが、その暗さが本作のキモなのだと思います。映画化にあたって彼女をどう見せるかで映画の良し悪しが決まることでしょう。 | ||||
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前半まではダラダラとした展開の(上)だったが、(下)になって俄然、スピードアップ。しかし、そこはそれフリーセックス発祥の国スウェーデンのミステリ、きっちりと例の高校の女性校長との絡みから始まる。 リスベット・サランデルのIT知識の豊富さは、彼女の学歴等の知識の許がよくわからないので、ちょっと現実味がないが、オリジナルが2005年リースにしては、パソコンの通信がADSLのみっていうのはちょっと?で、当時、スウェーデンには、まだ光通信は整備されてなかったのかと突っ込みたくなる・・・・。 キリスト教原理主義者の異常性欲と猟奇殺人事件がメインとなるこの展開は、先般のノルウェーの右翼青年の銃乱射事件もあったりして、多神教社会に住む我々日本人にはなかなか理解しがたいところでもある。 しかし、全世界で6000万部売れたっていうチラシが入っているけど、「ほんとかよー?」ってこれまた突っ込みたくなるけど、面白いことには違いない。 (どうでもいいことかもしれないが、とても気なることで、文庫版(下)362ページ、6行目から7行目にかけて誤植がある・・・・・) | ||||
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ミレニアムは本を読む前に映画を観ました。 映画もすごく面白かったので、原作を読みたくなり 購入しました。 想像以上に良かったです。おかげで今はスウェーデンミステリーに どっぷりはまっています。 始まりはミレニアムでした。 | ||||
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前半200ページくらいは登場人物の紹介程度の展開しかないので、耐えられずにやめそうになった。ベストセラーとの評判を支えに我慢して読み進んでいくと、後半はノンストップで読めてしまうほど面白かった。後半のために確かに前半も必要だが、限界を超えそうだった。覚悟して読むべし。 | ||||
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読書好きの私は、気に入った本は何度も読みます。 たいていは、好きな本は手放さず本棚に置き、 期間を空けて、また手に取ることが多いです。 しか〜〜し!! 「ミレニアム」は、続けざまに、繰り返し4回読みました。 あまりの面白さに、まいりました!! 全6巻を読み終わると、どうしてもまた読みたくなり、 また「ドラゴンタトウーの女 上巻」から始めてしまう。 強度の中毒状態で、一端離れるために敢えて他の本を読んだほど。 映画ももちろん、3回ずつ見ました。 話の複雑さと、登場人物の多さ、 慣れないスウェーデン文学であることから、 登場人物の名前や地名が覚えにくく、始めは少し苦労しました。 しかし、6巻読み通す頃にはすっかり慣れ、 映画を見てからはもっと慣れ、すっかり馴染んでしまいました。 特に「ドラゴンタトウーの女 下巻」からの急展開に引き込まれます。 作者が発売直前に急死したこと、返す返すも残念。 続きが読みたい・・・!! | ||||
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