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日日平安
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日日平安の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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永いあいだ山本周五郎を読むことができなかた。20代か30代の初めのころ「おそるおそる」評価の高い(たしか「橋の下」だったか)短編を読んだが理解することはできなかった。本とはまさに出会い。その後私に山本周五郎の文庫本をつづけて50冊ほど読むことにさせた、そのきっかけの一編がこの文庫所収の「水戸梅譜」である。いま読めばきっと甘いところに目がいくのかもしれない。だが他家の階(きざはし)でいきなり果てるという衝撃的な設定(いま思えば古今東西の古典的悲劇はみなこの結構をもつ)に打たれた。たとえば『ロミオとジュリエット』、相手の死を確認することもできたのではないかと思うのはつまらない見方である。恋に殉ずる、というのは、つねに相手の思いにさきがけて、何か取り返しのつかぬことを先行的に決意して実行してしまう、その人間の悲劇的な存在の仕方に根源をもつ。根っからの読み手はきっと違う解釈をもつのだろうが、これが正直、私の感想である。 | ||||
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