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深夜プラス1
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【この小説が収録されている参考書籍】
深夜プラス1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 21~40 2/5ページ
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伝説の作品、漸く読みました。 旧訳は未読ですので新旧翻訳比較は分かりませんが、私は新訳で十分 楽しめました。 時代背景と硬派な男たちのやけに気の利いた台詞がマッチしていて なんともかっこよかったです。 こういった作品をお手本にして、今ならもっと面白い作品が沢山あると 思いますが、やはりお手本になった作品には敬意を表したいです。 | ||||
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数年前、旧訳版〔菊池光訳〕を丹念に読んだ私。 おそらく、冒険小説史上屈指の傑作という触れ込みに影響されて「これはじっくりと味わいながら読まねば」という気持ちになったんだと思う。 精読というのか、かなりのスローテンポで読みながら、主人公ケインやハーヴェイ・ロヴェル(新訳ではハーヴィー・ラヴェル)の気の利いた台詞を丹念に味わったのはいいが、最初の方 (旧訳で40ページ目) でシトロエンDSをケインに届けるために運転して来た運転手が殺さていたアクシデントのあとは、334ページ(旧版)でケインご一行様4名が、ロールス・ロイスに乗り込んで最後の大冒険に出発するまでは、イマいち盛り上がらなかった。ロールス・ロイスに乗ってからあとは巻末まで一気だったけど。 新訳版〔鈴木恵訳〕は、最初からスピード感を持って読むことができる訳文だった。 論より証拠。新訳版と旧訳版の文章を比較してみると、 「パリは四月である。雨もひと月前ほど冷たくはない。といって、たかがファッション・ショーを見るために濡れて行くのには寒すぎる。雨がやむまでタクシーはつかまらないし、やめば用はない。数百ヤードの距離だ。いずれにしてもぐあいが悪い」(旧版・菊池光訳) 「パリは四月である。雨はひと月前ほど冷たくはないが、ファッションショーを見にいくだけのためにその中を歩くには、やはり冷たすぎる。タクシーは雨がやむまでつかまらないだろうし、やんだら乗る必要はない。せいぜい数百メートルの距離なのだ。どうしたものか」(新版・鈴木恵訳) この冒頭の数行だけでも、菊池訳よりも鈴木訳のほうがより平易な訳文であることがお分かりいただけると思う。 「数百ヤードの距離だ」(旧訳)など、実際どれくらいの距離なのか直感的に分からないが、「せいぜい数百メートルの距離なのだ」(新訳)と書かれていれば、「なるほどそれくらいの距離か」とすぐにピンとくる。 こんな調子で、最後までずーっと鈴木訳のほうが平易だったため、私もスピード感をもって読み進むことができたんだと思う。おまけに、あるていどスピード感を持って読んだほうが、何だかドラマが活き活きと立ち上がってきて、旧訳の時よりも途中に波乱の多いドラマチックな展開に思われたのが不思議だった。 というか、ストーリーをひと言でいえば、車に乗って道路を走っているだけ (時々食事休憩や宿泊あり) なのに、けっこう次から次へと不測の事態やアクシデントに見舞われるケインご一行様 (ケイン、ハーヴィー、マガンハルト、ヘレン) でした。 けっきょく、初読時の半分くらいの時間で読破でき、しかも (当然のことながら) 再読してみて初読では理解不足でやや不明瞭だった事柄がスッキリと明らかになった。 海外小説の訳文を含めて、文章が平易であればあるほど速く読めるのは、何も私に限ったことではないだろう。 そこで、結論として、とにかくズンズン読み進んでドラマの波に乗りたかったら新版・鈴木恵訳、じっくり読みたかったら旧版・菊池光訳ということになるのではないかと思った。 これは、たとえば登場人物の名前にも言えることで、カントン〔ケインのコードネーム〕、ハーヴェイ・ロヴェル、ガレロンが、新訳ではそれぞれ、キャントン、ハーヴィー・ラヴェル、ギャレロンになっており、おそらくコアなファンにとっては長年慣れ親しんできた人物名で、なおかつ格調の高い訳文の菊池訳の方が断然魅力的なのかも知れない。 それほどコアなファンでない私としては、スピード感を持ってズンズン読める新訳版のほうが体質に合っていました。 | ||||
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四、五十年まえに読んだ。今読んでも面白い。旧訳とそう違和感がなかった。何か引っかかるところがあったかな。 | ||||
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This book was recommended as Hayakawa Mystery Top ranked in Japan and it is my motivation to read it and I did not expect so much actually. But I think it is really good on not only the story but also the expression of the characters. Moreover the book shows the situation at that time well and I believe you would be drawn into those atmosphere from the first section. | ||||
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ハードボイルドの古典、久々に読み返しましたが廃れない。新訳も読もうかなぁ。 | ||||
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海外ミステリ・ベスト100(早川書房編集部編)からランダムに選んで購入。 一気に読み通してしまいました。 まさに冒険小説の王道です! | ||||
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たまたま入手した本書は40年位前に呼んでおぼろげながら面白いと思っていました。しかしながら 詳細の95%は忘れていたので再読。 文章が固くてやや読みにくさは感じたが 再読も面白かった。昔は読者レビューなどもなく 読書しても感想をほかの方と感想をシェアすることもなかったのですが、ある時、その頃流行ったお笑いコントグループ トリオ・ザ・パンチ ~ハードボイルドだど!のリーダー内藤陳氏が 新宿二丁目付近にBARを経営していて その屋号が「深夜プラスワン」だと知ってこの小説を評価してる同好の士がいたのだと嬉しくなりました。さて今回再読していてあることに気づきました。それはロバート・デニーロ主演の痛快傑作映画「ミッドナイトラン」との類似性であります。そこに気づいてから カントンの顔がデニーロに マガンハルトはチャールズ・クローディンに思えて またこの本を読み進むのが楽しくなりました。 設定が異なっているので 映画を先に見るもよし、小説を先に読むもよし、もしご興味があればお試しあれ。 | ||||
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実は『深夜プラスワン』は、冒険小説ジャンルの私のベスト。今まで何度読み返したことか。20年前、ネットでの買い物などこの世になかった頃、留学先のロンドンで、毎日書店を回り探し続けたのも懐かしい思い出です。さて、私も菊池氏の男の心に沁み通る名文のファンであります。「最近ちらほら見かける軽い訳だったら…。」という不安を抱きながら読んで驚き。物語の展開の細部まで、鮮やかに浮かび揚がってくるではありませんか。もしかしたら私の読解力が高くないために、旧訳の細部を見落としていたのかも知れませんが。それとも、翻訳文って、時代とともに変わっていく必要があるのかも知れませんね。数ある名場面の感動も、きっちり生きています。新しい訳文で、また泣かされてしまった。幸せ。たて続けに新訳を出すハヤカワ書房、手抜きしていません。さすがです。『砂の惑星』も新訳に感心しました。今は『レッドドラゴン』に取りかかったところです。ともあれ、かねてからのファンにも、初めて読む人にもお勧めします。 | ||||
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戦中にイギリス情報部でフランスのレジスタンス支援で物や人の輸送の現場支援をしていた主人公が、 「将軍達の反乱」直前のフランスで、元レジスタンスの頭目から依頼された仕事は昔と同じく 依頼人を警察、敵対者から無事にフランスからリヒテンシュタインへ運び出す仕事。 現役から15年、ボディガードが実はアル中だったりと最初から不穏な雰囲気で、 敵対勢力の方が優勢状態でどう挽回するのかと読み始めは楽しめたが、 途中でストーリーを思い出して先が判ってしまいちょっと残念。 | ||||
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主に「菊池光さんの訳が面白かったので、新訳版を買うかどうか迷っている」方向けに書きます。 新訳版でも内藤陳さんの「読まずに死ねるか!!」健在です。 主人公の名前がカントン→キャントン、相方のガンマンがハーヴェイ→ハーヴィーに変わっていて最初は戸惑いましたが、数ページで慣れました。むしろこちらの方が原文の英語の発音に近いのかなと思いました。新訳は読みやすく、かつライアルの斜に構えた物の見方を殺していません。 ミス・ジャーマンのことを「女」では無く「娘」と訳しているのも新鮮で良いですね。 とにかく男たち(女たちも含むか?)の生き方に対するこだわりと、同時に作者の車や銃などの道具に対する造詣とこだわりがいっぱい詰まった小説です。 後者の例を挙げると、 ー殺し屋がキーホルダーにしていた薬莢の撃鉄痕から、その銃はステンガンで彼は元レジスタンスと言い当てる辺り。 ーキャントンの銃がモーゼル・ミリタリー、ハーヴィーのそれが銃身2インチのスミス&ウエッソン38口径、フランスの官憲のがワルサーPPK、モーガン軍曹のがウエブリーの455口径である辺り。 ーシトロエンDSのナンバープレートを、シトロエンIDのそれと交換する辺り。 ーシトロエンDSのタイヤの状態を調べるのに、ホイールハウスのカバーを外す辺り。 登場する車や銃についてググりながら読むと思わずニヤリとしますよ。 昔読んだ方にも初めて読む方にも是非お奨めしたい一冊です。 個人的には、ハヤカワ書房さんには同じギャビン・ライアルの「本番台本」と「死者を鞭打て」を早く新訳か新装版で出版して頂くことを切にお願いします。 | ||||
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新訳版と言う事でどのような変化があるかと色々思い巡っていましたが杞憂に終わりました。 違和感は全くなかったです。 サラッと読めました。 本当に残念なのは他の方のレビューにもありましたがあの帯です。 初版には全て巻かれるのかは分かりませんが、正直余計です。 何故、あの人選?と書店で一瞬目を疑いました。 | ||||
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いい翻訳だと思います。 菊地訳はやはりプレッシャーだったのでしょう。訳者あとがきの意外なシンプルぶりに、それを感じさせられました。 しかし、菊地訳にはない差別化・工夫もしてあって、読後、1960年代当時のフランスを、シトロエンDSで駆け抜けて行った気分にさせられたのは快感。 本作を2通りのよい翻訳で読めるのですから、日本人は果報者です。菊地訳も、また手にしたくなりました。原書も発掘しようかな。 装訂も英国初版を意識した感じで、あれよりいいです。できたら、ちょっと金森表紙みたいにシトロエンDS出してほしかったけど、これは私の個人的願望。 このシトロエンDSがどういう車だか、ちょっと一手間ネットで検索してから読むと、本作ますます面白いですよ。 ----------------------------------------------------------------- ただ、帯の推薦文を書く人を選定する段階で、編集部血迷ったかと。 こんな人じゃ、 「おれたちのしていることは、たぶんゲームなんかじゃないんだ」 とか、キャントンに言われちゃいそうではないですか。 そこだけが本版最大の欠点です。ま、こんなこと考えるの、もう私がオジサンになった証拠かもしれませんが。 でも、帯は文章が見えないように畳んでしまって、栞にしてしまえば、目には入らなくなります。で、本編に没入すれば全く気にならなくなるでしょう。 正直この新訳、ちょっと心配でしたが、杞憂に終わってよかったです。翻訳者の 鈴木 恵先生、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。 | ||||
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要約は素晴らしいものを書かれている方がいるので割愛。これまで数々のハードボイルドやミステリを読んでは夢中になってきたが、本書からはそれらの礎とも呼べるような迫力、重鎮感といったものを感じられた。普段読みつけている作品が華々しいハリウッド映画なら、本作は大ベテランによる実力派作品といったところ。何も知らずに読んだが、刊行年月を見ればさもありなん、1976年刊。読後に本書の名声を知ったことは恥ずかしい限りだが、知らずに読んで前述の感想を抱いたことから、本書の実力は間違いないものだと思えた。登場人物それぞれの銃へのこだわり(もはや執着と呼べる)、シトロエンDSやロールスロイス ファントムの活躍など、こういったものが大好物の仲間にはすぐに勧めてよいだろう。また、そんなものに興味はないという人にもぜひ読んでほしいので書いておくと、本書は基本的に「捕まってはならない」物語である。すなわち、追いかけられる。逃げる。この基本線が文句なしに面白いため、本書を人に勧めるのにためらいはない。さらにまったく別ジャンルの話題になるが、テレビアニメ「カウボーイビバップ」の世界観が好きな人にも迷わず勧めたい。『深夜プラス1』のようないぶし銀の古強者が後世に与えた影響に思いを馳せると、感動もひとしおだ。 | ||||
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ハードボイルドでは珍しくありませんが、車や銃に対する男のこだわり、見事です。 | ||||
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10年以上前に図書館で借りて読み、とても印象に残っていたので、長い間、再読したいと思っていましたが、ようやく再読の機会がありました。読み始めるとやはり面白く、一気に読んでしまいました。ケインとジネット、ハーヴェイ、それに「女」として記述されるヘレンの4人のキャラクターは最高で、その仲間達に、終始、足を引っ張るマガンハルトの絡みがまた何とも言えないスリルを生んでいます。加えて、モーゼル銃、シトロエン、ロールスロイスといったアイテムも魅力的です。翻訳も素晴らしく、フランスからスイスの田舎道を走っている臨場感が凄い。これまで数多く読んできたエンターテイメント小説の中でも最高の作品の1つです。 | ||||
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海外物のハードボイルド・冒険小説の古典のひとつといわれる、1965年発表の英国の作品。日本では1967年にハヤカワ・ミステリとして発刊、1976年に文庫化された。同種の小説のランキングでは、ほぼ例外なくベスト10に入る傑作である。 ストーリーは、第二次大戦時に諜報員だったビジネス・エージェント、ルイス・ケインが、欧州でナンバー3といわれたガンマン、ハーヴェイ・ロベルとともに、かつての仲間からの依頼を受けて、無実の罪で殺し屋と警察双方に追われる英国の実業家マガンハルト(と秘書ミス・ジャーマン)を、仏ブルターニュからリヒテンシュタインまで送り届けるというもの。 移動を共にするケインとハーヴェイ、マガンハルト、ミス・ジャーマン、更に移動途中で様々な形で接する人物たちの心の綾、敵とのスリリングな闘い、そして予想もしなかった結末。。。 発表後50年を経ても、陳腐さを感じることはなく、むしろ、大戦のヨーロッパ戦線の面影を一部に残し、携帯電話のような通信手段など存在しなかった時代であるが故の状況設定・ストーリー展開が、現代とはまた異なる面白さを与えているとさえ言える。 (2015年5月了) | ||||
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70年代に読んだ物をずっと持っているのですが、最近見えなくなりました。それで、買い直しました。私にとってはそういう気持になる本です。 ところで、改定されているのではないのですが、幾つか古い版と違うところがありました。古い版で地名がイギリス読み風に表記されていたものがフランス読み風になっています。ぞれと、ロベールグリフレに対する最後の記述が旧版と逆になっています。旧版はいまだに見つからないので確認のしようがないのですが、今度家捜ししようかと思っています。 | ||||
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本格冒険小説の元祖的作品ということで購入 文章に味があり飽きさせませんが 最後のオチについては 今を知っている読者にとっては物足りない かな と 思います | ||||
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言わずと知れた名作を読むと、レビューやファンが絶賛するほどではないことがあります。それは作中にも出てくるビンテージカーで今街中を走ったときの不便さに似ています。ただ、そのビンテージカーの価値とは、まず今でも(この作品で言うと50年)生き残っていることです。日々途絶えることなく膨大な種類の新刊本がリリースされ、面白くないものはすぐに書店の本棚からは消えてなくなります。特に冒険小説の賞味期限は短く、下手をするとアマゾンでも在庫していないなんて事態もたまにあります。その中で近所の書店に在庫されていること自体驚くべきことです。 そして二つ目は現行の最新車種に何かしらのDNAを残していることでしょう。そのビンテージカーは今と繋がっているのです。新鮮さを感じないのはそれが昔に作られたものだからという理由だけではなく、そのビンテージカーが最新車種に影響を与え共通するものを持っているからなのでしょう。平たく言えば手法や形式、作成プロセスなどどこかで模倣がされているのです。この最新技術のルーツは何なのかという疑問を持ったときそこにビンテージカーの価値が見いだせるのです。 そういう意味で本書は読者を選ぶ作品になってしまったといえます。そう、ある程度時間軸の中で本作の位置づけが理解することができ、どこかで読んだことのある感覚はそれが模倣されたものではなく、新しい作品が模倣をしたオリジナルなのだと理解して読むことができる人。そんな人であれば本書の価値が理解できると思います。 | ||||
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迅速、丁寧な対応でした。 本も経年劣化のみで汚れなど気になりません。 しっかり楽しませていただきます。 | ||||
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