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ラブカは静かに弓を持つ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ラブカは静かに弓を持つ

ラブカは静かに弓を持つの評価: 4.36/5点 レビュー 66件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 21~40 2/4ページ
No.46:
(4pt)

チェロの音色が聞こえてきそう

読みたいと思いながら積読本になっていた作品をようやく手に取る。
読み始めると止まらないくらい面白い。
作中にでてくる曲を聴いてみたくなる。
久しぶりに一気読みした作品です。

#ラブカは静かに弓を持つ
ラブカは静かに弓を持つAmazon書評・レビュー:ラブカは静かに弓を持つより
4087717844
No.45:
(4pt)

音楽小説

橘樹(たちばないつき)は、全日本音楽著作権連盟に勤めている。人付き合いが苦手な若者である。男前らしい。

全著連は大手の音楽教室からも著作権利用料の徴収を始めようとしている。音楽教室「ミカサ」は、自分たちに支払い義務がないことを認めさせるため、来月全著連を提訴する。ミカサが勝つと、年間10億円が徴収できなくなる。

全著連の立場からすれば、管理している楽曲の使用者に対して相応の金額を請求する権利を有しているということになる。

全著連が勝つ可能性が高いが、橘の上司、塩坪は橘に会社のスパイになってミカサ教室に行ってほしいと言う。橘は5~13歳までチェロを習っていた。チェロを習うふりをしてミカサ音楽教室に2年間通い、楽曲の不正利用の証拠をつかめというのだ。

そして、橘はチェロとボールペン型の録音機を持ってミカサ音楽教室二子玉川店の体験レッスンを受ける。講師には実力を認めてもらえたようだ。

その一方で、橘は心療内科の不眠外来に通っていた。ストレスがあるのだ。不眠になったのは、チェロを再開してからだった。どうやら、チェロを弾くことに抵抗があるらしい。

私の予想に反して、チェロを習っていた時はあまり問題はなかったという。しかし、ある「事件」をきっかけにして橘はチェロをやめさせられた。

だが、チェロの練習に真剣になっていくうちに、その状態も好転していく。ミカサのクリスマス発表会にも出ることになった。

曲も決まった。小野瀬晃の「戦慄(わなな)きのラブカ」である。古いスパイ映画の曲だ。これまで取り組んだ曲で一番難しい。

ラブカは深海に棲む醜い魚である。自分が深海にいる悪夢をときどき見る橘にとっては、この曲に取り組み、弾ききることでトラウマを乗り越えることになるのだろうか。

音楽系の小説といえば、真っ先に思い浮かぶのが恩田陸の「蜜蜂と遠雷」である。それとは大分違ったテイストの作品だ。しかし、読後感は悪くない。音楽をテーマにした小説にはいい作品が多いことを再確認した。
ラブカは静かに弓を持つAmazon書評・レビュー:ラブカは静かに弓を持つより
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No.44:
(4pt)

印象的な心の動き。

全著連のスパイとして音楽教室に潜入する主人公。スパイもののような設定でありつつ、主人公の内面、心の動きが音楽の響きと共に美しい表現で描かれる。過去の暗い記憶や恐怖、それを原因として生み出される他人との間の透明な壁。周りの人間関係や信頼関係、いろんな部分で自分自身と比較しながら読み進めた。
ラブカは静かに弓を持つAmazon書評・レビュー:ラブカは静かに弓を持つより
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No.43:
(5pt)

良かったです

チェロの音もわからず
音楽の演奏も出来ませんが
演奏を聴くような気持ちで読み進められました。
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No.42:
(5pt)

何ものにも代えがたい絆が熱い!

過去に縛られ雑に日々をやり過ごしていた男が
音楽を通じた出会いで自分を取り戻していく物語です。

主人公は著作権団体の職員。

裁判の証拠固めのため身分を隠して
音楽教室へ潜入することを打診された彼が、
言われるがまま乗り込み、
師や弟子たちと触れ合ううちに、
心からやりたいと思えることに目覚めていきます。

丹念に積み上げる序盤からして
惹きこまれるのですが、手に汗を握る場面や
あっと驚く瞬間が中盤以降に目白押しで
止まれなくなりましたね。

修羅場シーンでは本を持つ手にまで
思いっきり力が入りました。

音楽と絆が生み出す奇跡。

私もその可能性を信じてみたくなりましたよ。

(対象年齢は13歳以上かな?)
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No.41:
(5pt)

アマチュア演奏家が音楽に接することの本質

友人のチェリスト(アマ)に勧められて、小説はめったに読まないのですが手に取りました。弦楽器のレッスンや、技術的な指導内容までリアリティがすごい。葛藤も(スパイという設定はちょっと派手ですが)引き込まれます。作家さんって描写の仕方、表現力がすごいんだなあと思います。チェロの音が聞こえてくるようです。そして、スパイとは思えない主人公の音楽への思いや熱意が言動にも演奏にもきっと現れていたのでしょう。先生や周りの人たちにはきっとそれが伝わっていて、それが最後の結末につながっているのだと思います。今年から何十年ぶりにヴァイオリンを再開し毎日練習しレッスンにも通い始めました。今は友人と室内楽の発表に向けて準備中です。自分は練習してもなかなかうまくならないですが、それでも音楽に接し、音楽や音楽仲間のすばらしさを感じながらヴァイオリンを続けたいなと思いました。チェロ仲間に紹介し感想を聞きたいです。そしてまた読むでしょう。
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No.40:
(5pt)

人との出逢い

過去の闇や現在置かれてる立場に苦悶する主人公橘が人や音楽との出逢いで変わっていく。
素敵な師匠との出逢い、素敵な仲間と居場所、素敵な音楽。彼を取り巻く全ての要素が彼を変えて行ったのだと思う。
最初は淡々仕事をこなすだけの彼にも、様々な葛藤や出逢いを経てちゃんと人間味が出てくる。
ただ単に音楽の話だけではなくそんな人間の深い部分にある本質にも触れれる作品だと感じた。
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No.39:
(5pt)

何度でもやり直せる

読み始めた際にはまさか自分が泣くとは思いませんでした。ある場面に差し掛かり、とても胸が締め付けられ、いつのまにか涙を流してしまっていました。音楽というものには素晴らしい力があることを強く教えてくれる作品となりました。
対立しているように思えますが音楽を愛するキモチは変わらないのです。ベクトルが違っているだけで。
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No.38:
(5pt)

非常に「ぎゅ」とします……

事情があって、世界を丸ごと信用していない主人公が、チェロのレッスンをきっかけに人に心を開くけど、よりによってその心を開くきっかけになった恩師に対して重大な裏切り行為を働く。
ことが露見した時の、見たくないものを目の前に突き出される感じは、非常に嫌な「ぎゅ」で、
わたしもやってしまったことがある、
大切な人へのやらかしを思い出しました。

それでも、それでも修復したいと思える関係は、とても大切なものだなと思いました。

得難い仰ぎたい権威と、
周囲の理解のある人間関係と、
社会人の責任としがらみ。

同時に全部が並び立てば良いが、そうも行かないのが実際の人生で、間違えたらおしまいではないのは希望だけど。

信頼は重たくて、なのにうっかり壊しがちで、
修復は1回目に築くときよりはるかに難易度が高い。
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No.37:
(4pt)

良い設定と人物描写

やや表面的な描き方ではあるが特に前半の登場人物たちの属性設定は良い。
前半は先の展開が期待が持てる描写で引き込まれる。
音楽や著作権についてはあくまで設定で深入りしないのも読みやすい。
後半はあっさりしすぎて、前半との温度差があるのがもったいない。
ラストももう少し展開が欲しいかったけど、全体的には満足。
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No.36:
(4pt)

社会問題と心の葛藤を描く

音楽教室での教材として演奏する楽曲に対して著作権料の支払義務が発生するのか。著作権管理会社に勤める橘樹(たちばないつき)はチェロを習いに音楽教室にスパイとして潜入する。目的は自社で管理している楽曲が不当に演奏されている証拠を掴むこと。そんな証拠はすぐに掴めるのだが、橘は自分と教室の仲間や先生、チェロとの関わりが深くなっていくことに葛藤する。スパイ行為は裏切りの行為。でもそれを越えて素晴らしい人々との出会いが素晴らしい。

私も音楽教室に通っており、著作権については気になっている。楽譜のコピーが渡された時に、著作権料金の支払は大丈夫かなと心配する(楽譜料金を徴収されているので、おそらくクリアしているだろう)。個人的には教室での楽曲演奏に著作権料は発生しない世の中であってほしい。練習中はぶつ切りで歌うし、誰かに聞かすためでもないから。自分のための演奏だからね。将来的には街中で鼻歌を歌うだけでお金が発生しちゃうかもね。
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No.35:
(5pt)

夏休みの宿題に……

息子の夏休みの宿題で
息子が気になる本を見つけて注文させて頂きました。
早く届いたので助かりました。
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No.34:
(5pt)

じんわり来る。

何となく孤独を抱えている自分。心の奥底では誰か引き上げてって想いがあるのかもしれないけど、それを認めたくないような。ちょっと切なくてじんわり来る本でした。
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No.33:
(4pt)

映像が浮かぶよう、ラブカは沈んでるけど。

マニアックな題材でありながらエンターテイメントとして成り立っていて、とても楽しめた。時折、本を読み進める手を止めてバッハを聴いて思いを巡らしちゃったりして。
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No.32:
(5pt)

なかなかのリアリティー

著作権協会の主張に少し納得がいかなかった。しかし、現実で実際に係争中なのだと知ってびっくり。まあ、著作権協会も自分の利益のためにやっているのではなくて、知的財産権を守るためにやっていることだから、これでいいのかもしれない。
 現実の微妙な問題を素材にしているからか、物語にはリアリティーがあった。心の機微が良く描かれていたと思う。プロ演奏家の信じられないくらいのレベルの高さもちゃんと盛り込まれ、安易にストーリーを盛り上げてしまわないところも、リアリティーがあって良かった。
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No.31:
(5pt)

どこまでも静かな深海の世界観

安壇美緒さんの小説を読むのはこれが初めてでした。この作家のすべての作品に共通しているのかは
わかりませんが、描写が非常に繊細です。
主人公は精神的な問題を抱えて生きていますが、音楽との比喩で言うなら、「アップ」系ではなく、
「ダウン」系です。どこまでも心の奥底を探り彷徨い、小さな変化に気づきながら自分を見つけていく
姿を我が身と重ねつつ、この世界観に没入していきます。

昨今の動きの速い、派手な仕掛けの小説ではなく、内省しながらじっくりと味わえる良質な小説でした。
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No.30:
(5pt)

すごく好き

最後は泣けました。
泣ける話ではないのかもしれないけど、私は泣きました。終わり方が良かったから全てがよく思える話。
スパイとか色んな要素がある中で人の心の闇の部分を解きながらどん底に落ちた後にうれしくて泣いてしまう。
ぜひ読んでください。
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No.29:
(4pt)

チェロ

著作権管理団体に勤務する主人公が、スパイとして音楽教室でかつて習っていたチェロを再開する物語。軽い文体でスラスラ話が進め。心温まる小説。
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4087717844
No.28:
(5pt)

最近の本のなかで、最高。

とにかく、飽きずに先が気になる面白さで、文章も上手く、わたしの拙い表現では伝わらない。良かった❗
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4087717844
No.27:
(4pt)

うーん、いいね。

すごく、期待させる前半、期待感が大きすぎると、やや残念な後半。もっと、行ってもらいたかったな。
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