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ラブカは静かに弓を持つ
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ラブカは静かに弓を持つの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 1~20 1/3ページ
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最初から最後まで非常に面白かったです。 登場人物も皆、魅力的でした。 ただ、主人公のルックスを周りの人が直接褒め称えるのはなんか萎えました。 小説の主役なんだから、美男子でいいのだけど、匂わす程度の描写で十分です。 一気に安っぽくなる気がします。 | ||||
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音楽教室に潜入するという設定、主人公の気持ちの変化がとても面白かったです。 音楽や趣味、人との触れ合いの良いところが感じられるのも素敵でした。 最後のところは感動ものです。 | ||||
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全編、音楽が流れているような、心地よい文体。終わり方も好きでした。チェロの音が聴きたくなりました | ||||
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同年1位の「汝、星の如く」と甲乙つけがたい 好みの問題程度で、これもとても心地よい物語 | ||||
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「トラウマをどう癒やすか?」それは人との繋がりなんだろう。そのことをじんわり柔らかに しみじみと実感をさせてくれるような物語でした。 | ||||
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チェロに纏わるトラウマと勤め先の音楽著作権管理団体の活動に関するお話。 展開はストレートで分かりやすく、だからこそ主人公の葛藤が痛いほど伝わってくる内容で面白かったです。 | ||||
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感動した。 最初は難しいなと思ったけど、だんだんと主人公と浅葉のふれあいが楽しくなって。 なんでバレずにいけなかったのか、すごく辛かった。が、最後はハッピーエンドで終われて良かったし、最後泣いてる自分に気づいた。 | ||||
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安い早い、面白かった。トレンド2023年・本屋大賞第二位 | ||||
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上手く表現するのが難しいくらい心に深く突き刺さる作品。 チェロに救われ、温かい仲間がいて。 ラストはとてもホッとしました。 | ||||
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緊張感のあるストーリーの中に差し込まれるチェロの暖かい響きが聞こえてくるような描写がたまらなく快感でした。 チェロを習い始めて10年あまり、バッハの無伴奏私も練習したくなりました。 | ||||
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バッジが見つかったら、実は著作権協会の社員なんですけど、ウチとミカサが裁判しているのに実は社員なんですなんて言う訳にはいかないじゃないですか。ハッハッハ!!と笑い飛ばせば良かったのに。そしたらそれでやり過ごせたのにね。 エピローグではなんとなくハッピーエンドになっている。が、橘を許したらしい浅場の心情変化が全く無視されている。それは端折りすぎでしょ。強がってはいても浅場が落選したのはこの事件が影響したことは容易に想像できる。人生最後のコンクールを邪魔をされた橘を許すはず無いし、実際アンサンブル当日も怒っていた。それを何の説明もなくハッピーエンドに持っていくのは作者の手抜き。これでマイナス1点。 橘を潜入調査員に仕立てたのは人選ミスだろうな。小説では派閥争いの一環として秘密裏に仕立てられたようだけど、現実ではそう言う部署と専任者がいるのではなかろうか?と思った。 | ||||
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作中で毒のない空間が心地いい。黙っていてもそれが受け入れられる雰囲気だ。とありましたがまさしくこの作品がそうだと思います。小説として読んでいく流れに身を任せているだけで心地いい気分になり爽やかなハッピーエンドを迎えるのでとても良い気分になりました。 | ||||
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音楽教室での曲の使用は著作権料を払うべきか。その実態を探るべく2年間の潜入調査をすることは実態にあったらしい。 物語の主人公の橘樹は5才からチェロを習っていたが、13才の時に誘拐未遂がありチェロをやめた。大人になっても思い出すと息が苦しくなるほどの恐ろしい記憶。深海でじっとうずくまって息をひそめているような記憶。今でも日々不眠症に悩まされていた。日中でも音が聞こえただけで突然動悸がして立っていられなくなるほどの。 仕事上とはいえレッスンを再開し、仲間との交流を通じて心はほぐれていく。『講師と生徒の間には信頼があり絆があり固定された関係がある。』裁判である講師の言葉だ。 そうなんだ。ぶち壊した信頼を一から築き直すんだ。自分が生きたいように一歩を踏み出せ。トラウマを克服し立ち直る物語なんですね。未来は開けているだろう。 | ||||
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全日本音楽著作権連盟、通称・全著連の職員である橘樹は、音楽教室の不正楽曲使用の裁判のため、上司から音楽教室への二年間の潜入調査を命じられるところから物語が始まる。 本書の読みどころは、以下の二つだと思う。 ・子どもの頃にチェロを習っていた時に巻き込まれた事件のトラウマを抱えながら再びチェロと向き合うこと ・音楽教室に通う内にできた人間関係に対する、自分がスパイであることの葛藤 発表会の演奏曲がスパイ映画の曲である「戦慄き(わななき)のラブカ」という皮肉も楽しめた。 最初はただの仕事の一環だと思っていたのが、音楽教室のレッスンを続けていく内にチェロと真剣に向き合うようになり、同じ浅葉先生に習う他の生徒との交流ができたり、先生を囲む会に呼ばれたりして関係が深まっていく中、自分がスパイであることを隠したまま葛藤し続ける橘の心情が丁寧に描かれていて引き込まれた。 音楽の表現に何が大事なのか、ところどころに描かれている言葉も興味深かった。 ・音楽というのは不思議だ。いま目の前にないはずの情景を呼び起こすことができる ・曲を表現する時に一番、何が重要なのか?それはイマジネーションだ。的確なイマジネーションこそが、音楽に命を与える。プロもアマも関係ない。自分が育てた想像力を、この弦の上に乗せるんだ ・初めての発表会を間近に控えてのアドバイス。本番は、ちょっと遠くの小窓の向こうに音を届けるように弾いてみて 中盤以降、音楽講師の浅葉先生がコンクールを目指すことになると同時に、潜入調査も終わりを迎える時期になり、橘の心がどんどん揺さぶられていく様子は胸が締め付けられる展開でドキドキだった。 物語の終盤、音楽教室の講師が語った 「講師と生徒のあいだには、信頼があり、絆があり、固定された関係がある。それらは決して代替のきくものではないのだ」 という言葉は特に印象に残っている。 安全や安心を感じる場でないと自己開示はしにくく、自分の話をしても大丈夫という信頼。 その無数の信頼の積み重ねで構築される人間関係。 信頼を育てるのが時間なのだとしたら、壊れた信頼を修復させるのもまた時間なのだという、心療内科の先生の言葉は心に響いた。 最後まで自分の心に向き合い続けた橘を応援したくなる物語だった。 | ||||
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主人公の葛藤に共感します。多かれ少なかれ、誰しも葛藤を抱えながら生きているのではないでしょうか。 スパイとして潜り込んだ先で自分の心のよりどころを見つけるという複雑な心境に、苦しくなります。 自分の日々を振り返っても、家庭と仕事、自分の気持ちと相手の気持ち、日々小さな葛藤に溢れています。 主人公が悩みながらも自分が正しいと思う方に動き、芯をもって生きていく姿に勇気づけられます。 相反する状況にリアルな気まずさや、スパイがいつバレてしまうのだろうというハラハラ感を感じながら読み進みました。 | ||||
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読みたいと思いながら積読本になっていた作品をようやく手に取る。 読み始めると止まらないくらい面白い。 作中にでてくる曲を聴いてみたくなる。 久しぶりに一気読みした作品です。 #ラブカは静かに弓を持つ | ||||
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橘樹(たちばないつき)は、全日本音楽著作権連盟に勤めている。人付き合いが苦手な若者である。男前らしい。 全著連は大手の音楽教室からも著作権利用料の徴収を始めようとしている。音楽教室「ミカサ」は、自分たちに支払い義務がないことを認めさせるため、来月全著連を提訴する。ミカサが勝つと、年間10億円が徴収できなくなる。 全著連の立場からすれば、管理している楽曲の使用者に対して相応の金額を請求する権利を有しているということになる。 全著連が勝つ可能性が高いが、橘の上司、塩坪は橘に会社のスパイになってミカサ教室に行ってほしいと言う。橘は5~13歳までチェロを習っていた。チェロを習うふりをしてミカサ音楽教室に2年間通い、楽曲の不正利用の証拠をつかめというのだ。 そして、橘はチェロとボールペン型の録音機を持ってミカサ音楽教室二子玉川店の体験レッスンを受ける。講師には実力を認めてもらえたようだ。 その一方で、橘は心療内科の不眠外来に通っていた。ストレスがあるのだ。不眠になったのは、チェロを再開してからだった。どうやら、チェロを弾くことに抵抗があるらしい。 私の予想に反して、チェロを習っていた時はあまり問題はなかったという。しかし、ある「事件」をきっかけにして橘はチェロをやめさせられた。 だが、チェロの練習に真剣になっていくうちに、その状態も好転していく。ミカサのクリスマス発表会にも出ることになった。 曲も決まった。小野瀬晃の「戦慄(わなな)きのラブカ」である。古いスパイ映画の曲だ。これまで取り組んだ曲で一番難しい。 ラブカは深海に棲む醜い魚である。自分が深海にいる悪夢をときどき見る橘にとっては、この曲に取り組み、弾ききることでトラウマを乗り越えることになるのだろうか。 音楽系の小説といえば、真っ先に思い浮かぶのが恩田陸の「蜜蜂と遠雷」である。それとは大分違ったテイストの作品だ。しかし、読後感は悪くない。音楽をテーマにした小説にはいい作品が多いことを再確認した。 | ||||
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全著連のスパイとして音楽教室に潜入する主人公。スパイもののような設定でありつつ、主人公の内面、心の動きが音楽の響きと共に美しい表現で描かれる。過去の暗い記憶や恐怖、それを原因として生み出される他人との間の透明な壁。周りの人間関係や信頼関係、いろんな部分で自分自身と比較しながら読み進めた。 | ||||
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チェロの音もわからず 音楽の演奏も出来ませんが 演奏を聴くような気持ちで読み進められました。 | ||||
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過去に縛られ雑に日々をやり過ごしていた男が 音楽を通じた出会いで自分を取り戻していく物語です。 主人公は著作権団体の職員。 裁判の証拠固めのため身分を隠して 音楽教室へ潜入することを打診された彼が、 言われるがまま乗り込み、 師や弟子たちと触れ合ううちに、 心からやりたいと思えることに目覚めていきます。 丹念に積み上げる序盤からして 惹きこまれるのですが、手に汗を握る場面や あっと驚く瞬間が中盤以降に目白押しで 止まれなくなりましたね。 修羅場シーンでは本を持つ手にまで 思いっきり力が入りました。 音楽と絆が生み出す奇跡。 私もその可能性を信じてみたくなりましたよ。 (対象年齢は13歳以上かな?) | ||||
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