天龍院亜希子の日記
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天龍院亜希子の日記の総合評価:
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第30回小説すばる新人賞を受賞して、颯爽とデビューを飾った安壇美緒さん。 今年は『ラブカは静かに弓を持つ』で、〈本屋大賞〉にもノミネートされました。 5年経って、著作も3冊に。 ・『天龍院亜希子の日記』(2018年3月、集英社) ・『金木犀とメテオラ』(2020年2月、集英社) ・『ラブカは静かに弓を持つ』(2022年5月、集英社) | ||||
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小説すばる新人賞受賞ということで、読んだ。 ゆえあって、ここ最近新人賞受賞作を何冊も読んでいたのだが、本作は群を抜いて面白くなかった。 お話の起承転結はちゃんとしているし、小説として構成されてはいるが、起こる事象がどれ一つ面白くない。 登場人物は薄っぺらく、主人公などは過去のイジメをまるで、武勇伝かのように述懐する。 浮気の描写などもありふれているにも関わらず、ちょっと斜めからみたような、ちょうど気持ち悪い自意識が前面に出ていて、怖気が立つ。 文章は下手ではないと思うが、冒頭が最悪で、ポエジーなのかアートなのか、何か意味不明なものを狙った風に書かれていて、盛大にスベっている。ちなみに、何作か読んだ新人賞受賞作の中で文章が一番下手だと感じたのは、このミス大賞の『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』である。この作品には「そして」が「伝説」になるくらい頻出する。けれど、本作に比べたら100万倍は楽しめた。 しかし、他の方のレビューを読むに、どうやら本作はエンタメではないらしい。 これに私はハタと膝を打った。 すばるには本作の「小説すばる新人賞」の他に純文系の「すばる文学賞」があるから、てっきり本作はエンタメ作品だと思っていたのだ。 確かに、同賞の『櫓太鼓がきこえる』もエンタメとしてはかなり弱いし、出来がいいとは言えない(相撲の呼び出しが主人公というオリジナリティがあるため、『櫓太鼓がきこえる』はまだ楽しく読めたが)。 なるほど、文学作品としてこれは読まれるべきなのかと、考え直したが、なら、余計面白くないという結論に至ってしまう。なぜなら、新規性がないからだ。ただの、旧態依然とした中途半端なリアリズム小説である本作に文学、文芸としての価値は、何もない。 作者自身も最先端を走る文芸と思ってやってはいないだろう。これは確信的に言える。 となると、これは文学崩れの大衆小説というのだろうか。 そんな気がする。エンタメでも文学でもない。 まとめると、本作は、 起承転結はしっかりしているし作者の狙いはあるが、起こる事象がいちいちつまらなく、登場人物に魅力がなく、作者の思想性(メッセージ性)には反吐が出る(あくまでも個人的に)ものである。 そして、作者の一番の企みであろう、「天龍院亜希子」が日記だけで、実際に登場しないというハズシもスベっていて、面白くない。 | ||||
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すばる文学賞を徹底して研究して、 それにマッチする作品に仕上げたなぁといった印象の作品。 それでもいやらしさ、あざとさを感じないのは 著者の筆力のなせる業だと思う。 実力のある人が、あえて能力をセーブし、賞の適性サイズにとどめたといった感じで、 今後の作品での全力を見てみたいと感じました。 同僚の女性と中途半端な関係が予定調和的じゃなく興味深かったです。 いい意味での肩透かしを食らった感じです。 | ||||
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読み進めることはできた。でも感動はない。呆れる希望という名付けは新しかったです。 | ||||
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どこにでもある日常なんだけど、眩しい。 なんでも出来そうなくらい力漲る日もあれば、何一ついいことないわ、と頑張れない日もある。きっかけなんて、些細なことだよなぁーとあらためて。 毎日何かは起きてるような、何も起きてないような。それでも作者が目を向ける「普通」の毎日は、色彩豊かで優しくて救われる。 職場の会話、恋人との会話、、その言い方や、ちょっとした仕草。こういう人いるわー、と身の周りの人に当てはめずにはいられない。 気負ってない文章から感じる作者の率直さも眩しかったし、こういう作品が新人賞をとるって、なんかいいなぁと思った。 次の作品も読みたい。 | ||||
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