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インヴィンシブル(砂漠の惑星)
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インヴィンシブル(砂漠の惑星)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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レビュアーにとって本作は三度目の購買である。最初は早川書房の世界SF全集23「レム」の巻での「ソラリスの陽のもとに」との合冊、二度目はハヤカワSF文庫の独立書「砂漠の惑星」、そして今回。 現在ではほとんどあり得ないことと思うけど、もしヴァン・ヴォクトの「宇宙船ビーグル号の航海」を読んだ直後に本書を読んだら、ほとんど違和感なしに自然にストレートSFを精緻化したものと受け取るだろう。巨大な宇宙船による恒星間航行、専門職に分かれた大勢の乗組員、異質な惑星、異様な脅威に立ち向かう地球文明。なんとも血湧き肉躍る(古典的)設定ではないか。 今ではこれは素朴すぎる読み方として「レム専門」評論家諸氏から大ブーイングを受けることだろうが、むしろそういう受け取り方を「取り戻す」ことこそが本作にとって重要だと思う。 テクノロジーの描写はさすがに現在から見ると時代遅れになってしまってる部分も多々あるが(コンピュータの記憶媒体が磁気テープだとか、巨大宇宙船の惑星への直接着陸とか)、防御バリヤとか多種類の使役ロボットとか死亡直後の死体の脳から視知覚記憶を取り出す技術とか万能ロボット戦車「キュクロプス」とか、ワクワクさせるSF的な技術の描写には事欠かない。中んずく「キュクロプス」と「虫」との死闘の描写は本書のクライマックスであり物凄い迫力だ。多分レム自身もこの部分は相当楽しみながら書いたのではないか。その無生物同士の苛烈な戦いに人間は傍観者でしかあり得ないというサタイアを読み込むのは後知恵に過ぎない、と思ってしまおう。 また本書では映像伝達技術の描写に異様に注力している。現在で言うドローンを駆使した映像中継など、映像の迫真性の説得力をいやましている。これはひょっとすると映画化を狙った作品だったのではないか。もしくは「映画にできるもんならしてみろ!」という挑戦的な意図を持ってのことかもしれないが。 全くの私見、それも年季の入った(時代遅れの)元SFファンの憶測だが、レムのいわゆる「ファーストコンタクト三部作」は1956年のアメリカのSF映画「禁断の惑星」のインパクトから発想を得たのではないか。レム自身の発言録には全くないし、レムが「禁断の惑星」を観たという積極的な証拠もないが、時代的に整合性はある。本作との関係で見れば、異星での事件もしくは事故に巻き込まれたらしい僚艦の捜索と調査に赴くという大まかな設定などそのままではないか。また「敵」となる脅威は、「禁断の惑星」では本来は形を持たない「イドの怪物」であり、本書ではレギス第3惑星の文明の残滓らしい進化と闘争の果ての産物(という仮説)のマクロな姿形を持たない微小な集合知性の「虫」だ。 とにかく本書は口うるさい評論家先生連がなんと言おうとも肩の凝らない娯楽ストレートSFとして読んでしまって全然構わない。またそう読まれ読み継がれした方が本書にとって幸福だ。 欲を言えば(国書刊行会では望むだけ無駄だけど)今時のかっこいいイラストを何枚か挿入しても良かったと思う。それこそしかつめらしくなる前の(青背ではない)ハヤカワSF文庫みたいな。 | ||||
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昭和52年発行とありますので、初版なのでしょうか?もちろん古さは否めませんが、読むにあたって全く問題のない良品です。『ソラリス』を読んで、他の作品も知り、今回まとめて(『エデン』『大失敗』と同時に)購入したので、これからゆっくりと時間をかけて読んでいきたいと思います。なので、申し訳ありませんが、内容に関するレビューはございません。他の皆さんのレビューを参考になさってください。 | ||||
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「ソラリス」や「大失敗」は宇宙的原理が強く出ている作品だが、「インヴィンシブル」は宇宙の神秘に抗う人間のドラマでありちょっと違った印象を受けるだろう(アニメにしたら映えそうな壮大な戦闘シーンもある) しかし実は同じテーマがあり、また作品背景も共通している 訳者あとがきと解説も必読 | ||||
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人間は異星文明との接触にふさわしい成熟をまだ遂げていない。 作家の想いがストレートに表現されていて好きだ。 「自分たちの理解と矛盾するすべてのものを粉砕するために、どこへ行くにも大量破壊兵器を宇宙船に積んでいなければならないのか?」というモノローグはぐっときた。 虫とキュクロプスの戦い、キュクロプスの暴走が最大の見せ場だと思うが、 個人的には野良化したアルクタンにやるせない悲哀を感じ心掴まれた。 微晶体の虫たちがロアンを<初期化>しなかった理由も何方向か深読みでき、ロマンが広がる。 そこに繋がる伏線があちこちにあったように思う。 | ||||
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ハヤカワ文庫で出ていた「砂漠の惑星」のポーランド語からの直訳版だそうです。 消息を絶った探査船を探して宇宙船が未知の惑星を訪れる、、、という導入部は、何が先にこの惑星を訪れた船とその乗組員に起きたのかというミステリ的な興味と、砂漠に覆われた未知の惑星の姿というSF的な描写で読者の興味を引き付けます。 何が起きたのかという点がおおよそ明らかになると、一転して物語の主眼はその惑星に存在する脅威とは何か、なぜ現在のようになったのかという謎に物語の核が移っていきます。この謎を中核に据えた点が、まぎれもなく本書をSFとしている点だと思います。 マイケル・クライトンなら脅威から如何に逃れるかを中核にスリルとサスペンスにあふれた物語にするでしょうし、ホラー作家なら迫りくる脅威への恐怖を物語の中核にするかもしれません。 ”未知の脅威と相対する”という題材ながら、SFと他のジャンルとの扱い方、捉え方の違いという観点でも興味深い1冊ではないでしょうか。 | ||||
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ファーストコンタクトものである。 砂漠に覆われた惑星で、連絡の途絶えた兄弟船を探しにきた宇宙船。見つけたのは住居とは言えない廃墟都市群、海から上がらない生命の群。 金属の混じった雨雲が警報を鳴らす環境の中、兄弟船は無残な姿となって現れ、その乗組員達の死に様が更なる謎を呼ぶ。 死者の最期の言葉、「虫」とは何か? 「奴ら」に出会った時、いったい何が起こるのか? 「それ」を通じて、主人公は何を見、何を考えるのか? 骨太なSFであり、濃密な空想科学議論が立ち登る傑作です。 | ||||
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以前にハヤカワから『砂漠の惑星』として出た、レムのファースト・コンタクト三部作の一つ(他は『ソラリス』と『エデン』)で、1964年のSF小説です。 あちらはロシア語からの重訳だったのが、今回はポーランド語原典からの直接訳だそうです。 旧訳の文章がどうだったかまでは覚えていないのですが、少なくともこの新訳版はレムにしては読みやすい印象でした。欲をいえば、一部の山岳用語?など、注釈があった方がわかりやすいかなと思うものもありましたが。 私は理解できないものに翻弄される人々を描くレムの作品(『天の声』『ソラリス』『捜査』など)が大好きなのですが、 このインヴィンシブルは、同じように人間中心的な考え方の否定・相互理解の不可能さを描きながら、対象がどういった存在で、なぜ理解し合えないのかに関してはしっかりと説明されるハードSFといっていい内容で、少し変わっています。 提示された謎が徐々に明かされていく展開もおもしろく、レム作品の中ではストレートなSFが好きな人も楽しめるタイプの話になっているのではないでしょうか。 これを皮切りに、レム・コレクションの第二期がスタートするそうで、予定には楽しみな作品がずらりと上がっていました。 国書なので刊行ペースは期待できない気もしますが、続きが楽しみです。 | ||||
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未知の惑星で連絡を絶った先発隊の捜索を行うクルーを追った、ソラリス、エデンと並ぶ三部作。主人公の心理描写の変化やシチュエーション、風景描写が迫り来るように伝わり、その息づかいや空気まで感じ取れるようです。 三部作は未知とのコミュニケーションがテーマとなっており、ソラリスであまりにも大きいがうえに見ることができないような「未知なるもの」驚かされましたが、この砂漠の惑星の「未知なるもの」にも唸らされました。この発想は、当時かなり斬新だったのではないでしょうか。人類にはおよそ想像もつかないような「進化」を目の当たりにした時の驚異と、それに対するメッセージが印象的です。 レムの作品を読むのは2作目ですが、余計な描写なく淡々とストーリーが進む中で背後から忍び寄るような不気味さ、恐ろしさ、圧倒的な心理描写は特徴的で、とにかく引き込まれます。また今作では派手な戦闘シーンも出てきますが、レムにかかるとそれは短報のように描かれ、それがテンポとなり、またいやがうえにも空想を働かされ、彼の作品にひきこまれる要因になっているように思います。 本作は地味な作品と取られることも多いようですが、SFの様々なジャンルの要素が結集された、またその源流とも言えるような、シンプルで極上の傑作SFだと思います。 | ||||
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哲学的です。この時代のSFが一番良い気がします。おすすめです。 | ||||
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琴座系の外れにあるㇾギス第三惑星で、この惑星の調査のために派遣された巨大宇宙船コンドル号が消息を絶った。 コンドル号に何があったのか、原因究明と乗組員の捜索の為に巨大宇宙船無敵号が派遣されるが、その惑星には海には地球と同じ生命体が居るものの、陸地にはどんな生命も植物もいない砂漠の惑星だった。何らかの理由により陸地の生物は全て絶滅していたのだ。 直ぐにコンドル号は見つかるが、当初の予想通り乗組員たちは全員死亡していた。不可解な事には、乗組員たちは明らかに何らかの攻撃を受けてる様子なのに、死因が特定できなかった。無敵号の乗組員である科学者達によれば「自然死としか思えない」状態なのだ。 コンドル号に何が起こったのかを知る為、地質調査やコンドル号の探索を続ける無敵号の乗組員たちに、未だかつて人類が遭遇したことのない脅威が襲い掛かる。 これ以上はネタバレの為詳細を避けるが、1964年にこの発想が出来たのは凄すぎる。最初にこの発想した作品が何なのかは良く知らないけど。 ひっじょーに面白かった。映画化してないのが不思議なくらいだ。 映像もイメージしやすい文章であるし、壮大なSF映画を読んでるような気分だった。 無論、ソラリス等と同様のテーマである為、分かり易い結末にはなっておらず、まるで不条理文学のような結末にはなっているものの、ソラリスを読んだ人間なら難しさは感じないのではないか。 正体を知れば、SFの中では語りつくされた内容のようにも思えるが、そうではない。 他のSFはレムほどは真面目にこのテーマを扱っておらず、結局の所人間中心の考えから抜け出ていない。 一方レムは、エンタメとしてのSFを抜け出し何処までも真面目に思考していくため、結果として今読んでも色あせない傑作となっている。実際私は、最初何が起こってるのかさっぱり分からなかった。「砂が生きてて襲ってくるのかな」とかそんな考えしか浮かばなかった。 再読の価値のある作品に久々に出会えたことに感謝したい。 | ||||
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レム三部作の中で最も人間が理解できる状況を描いている、 エデンは次、ソラリスは解り易いんだけれども 「何故」という事が、ま、エデンもそうなんだけれども、 この「無敵」だけは現在の哲学(かな)でも理解可能、 非常に生物の進化適応に似ている。 「エデン」及び「ソラリス」は有機体であるから 現在の基準で生命といえるがこの「無敵」に出てくるモノは 無機物であるから生命とは云えないのが現状である、 しかし、これは愚かな人類のあまりにも狭視野な 基準である、「ウィルス」が生命ではないと言う様な、 しからば「ウィルス」に寄生する「ウィルス」はどうで あろうか、これと同様である、かたや有機か無機か、 かたや自己修復能力を持つかどうか、それが今日 のコンピューター生命問題を生じさせている、答えは 簡単である、生命とは自己を認識できるし自己を 防御できるとすれば。 この「無敵」にでてくるのは明らかに自己防御をする、 そして自らのテリトリーを認識し行動している 丁度、蟻や鉢の様にとすると集合知性と言のが正しいだろう 、従って有紀生命だけを探査対象としている 現在の生命探査は無意味な事となるのだ、 正に有機生命体である人類の傲慢さを象徴している、愚かな 事だ、NASAがしたのかどうか間違った生命の基準で 探査をしても答えなんかでる訳が無い、そして 生命は存在していないという結果になる、 そこへ「無敵」を襲った様な「エイリアン」(?)が敵対者として出て くると「無敵」が体験した様な飛散な結果に成る。 生命とは現在の科学・哲学よりも遙かに多様性に富んでいると考えられる。 初めて読んだのは1970年代「世界SF全集」にソラリスと同時収録されていた。 | ||||
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行方不明の宇宙船の調査に行ってみたら・・・。 というベタなストーリーですが、なんだかんだ言ってワクワクしてしまいます。 予想を超えた宇宙生物も出てきますが、その正体は・・。 勝手に昔のSF映画をイメージしながら読んでました。 映画化しないかなぁ・・。 | ||||
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レムの作品には独特な雰囲気があります。 なぜか気になってまた手に取ってしまうような魅力があります。 「ソラリス」は背筋がゾッとするような恐ろしい場面もありながら美しくもの悲しい,心に残る傑作でした。 傑作「ソラリス」の次に執筆されたこの「砂漠の惑星」には,「ソラリス」とはひと味違った知的興奮を味わえます。 静かな砂漠の描写は一見「ソラリス」の海のようですが,この作品には激しい戦闘シーンもあり,その描写は凄まじいです。 そしてそのようなアクションシーンだけでなく示唆に富んだレムの考えが含まれています。 心に残った文章を一部抜粋します。 「人間はまだ必要な知性の高さには達していない。重要なことは,人間に似ているような生物を探し出すことでもなければ,そのような生物の存在だけを理解することでもない。さらに人間に関係のないようなことがらには干渉しないという心の広さが必要なのだ」 | ||||
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レムお得意の、ディスコミュニケーション・ファーストコンタクトもの。 先遣隊の全滅理由を「砂漠の惑星」に調査しようとした第二次部隊は、二次遭難しそうになる。 しかも、原住の「何か」に攻撃されて……。 それはいいが中途半端な終わり方が不満。 なお、レビューワさんの中には、「本書からレムに入ったほうが良い」と書く人もいるが、 オススメできない。 長編小説のレムは、いずれも、文体が難解になりがちだからである。 「砂漠の惑星」も難解ではないわけではないが、比較的平明な文体となっている。 だからといって本書がエントリーモデルとしては、どうかと思う。 いわゆる「ハードSF」と言われる書籍を複数読みこなすことができれば、 どのレムの作品(ただし、「大失敗」「浴槽で発見された手記」を除く)も たいがい読めるようになるので、 初めてレムを読むならば、まず他の人の「ハードSF」か、 レムの短編小説集から入ることを勧める。 | ||||
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レムの代表作の一つとして期待して読みました。人とは異質なものとの遭遇というテーマはわかるのですが、やはり古い作品で、同様のテーマの作品を読んだ後では、プリミティブすぎるように感じました。 さらによくないのは、あとがきから読んでしまうと、冒険SFとしてのねたが、ほぼ全部ばらされているというところ。 面白さが半減してしまったのはこの誠かもしれません。 この本を読むのにふさわしいのは、比較的SFを読みなれていない人。 もし古い版を読むときには、あとがきから読み始めないようにお勧めします。 | ||||
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冒頭からしばらくは惑星に着陸するまでの宇宙船内の様子が描かれるのだが、その雰囲気が古色蒼然という感じで不安になった。失礼ながら、翻訳まで時代がかった感じに思えてしまった。しかし、惑星の様子がどんどん明らかになるにつれ、謎と興味は深まり、そんな些末なことは気にならなくなる。 そして中盤に至って、ある科学者の報告する惑星の謎解きの仮説は非常に衝撃的。「この種のテーマの元祖ってこの作品だったのか。そしてこれこそが、この作品を名作たらしめているのだ」と納得。その後は人間が事態にどう対処していくかという力業の描写がつづくのだが、その途中で主人公が敵を攻撃する方法を飽かずに議論する科学者に対して、「真の銀河系的人間とはそう言うものではない」と悟るシーン、ここにSFの辿り着いたひとつの境地、メッセージがあると思った。 最後の段階になって、冗長に思われた本書の後半部分こそは惑星の住人が送ってきた歴史の再現であり、それが本書で言いたかったこと、「恒常性(ホメオスタシス)の根本原理」なのだと気づかされた。先の科学者の仮説がまさに立証されていたのだ。 さすがに名作だと思わせる作品だ。 | ||||
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物語自体は、消息を絶った船の行方を捜すために、未知の惑星に降り立った主人公たちが惑星を支配する未知なるものと遭遇するという話で、地味な感じがします。 派手な戦闘シーンもあることはありますが、どちらかというと淡々と描かれています。 この物語の最大の魅力は、未知なる物に対したとき、主人公たちが仮説を立てては、対策を繰り返す姿にあります。 何でも分かるスーパーな主人公や、答えがすべて書いてある古文書や古代のコンピュータは出てきません。主人公たちが辿り付く未知なる物の正体も仮説に過ぎません。 しかし、この物語には理性の力で困難(=未知なる物との生存競争)に立ち向かう人々が出てきます。 | ||||
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砂漠の惑星を読んで衝撃を受けました 進化の方向を示唆しているからです ロボットというとアンドロイドを連想します レムのロボットは昆虫のような進化をとげています 地球の生物でもっとも適応したものは何か それは昆虫です 実は昆虫の役割を持ったロボットが開発されています 受粉ロボット スカベンジャーロボット ・・・・ レムの先見性に驚きました | ||||
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この作家の代表作といえば『ソラリス』のようだが、レムの作品の中でどれか1つを読むとしたらこの作品を強く勧めたい。 その理由としては、これ以外の作品の多くは多義的で難解な作品も多く存在し、何よりも科学的現象を真面目に説明するというポリシー故に、冗長的になってしまってい、少々退屈さを感じてしまう作品が多い。 もちろん、それらの欠点を何とも思わせない程この作家の想像する世界は壮絶である。 しかし、我慢が必要である事は否定できない。 この作品は難解でもなければ冗長的でもない我慢の必要が無い作品だ。 しかし、この作家の長所である壮絶な世界という要素はまったく欠いていない。 にも関わらずこの作品はあまり人気はないようだ。 説明が長く、多くの要素を含んでれば良いというものではないと思う。 小説である限りは物語としてのバランスも大切だというのは当然だろう。 そういう理由で僕はこの作品をレムの最高傑作だと考えている。 <人間を攻撃してくる未知の生命体との壮絶なファーストコンタクト>というエンターテイメントを求めて気軽に手にとってみたらどうだろうか? | ||||
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未知の惑星で遭難したロケットの捜索任務を持って出発した「無敵号」が遭遇する異星の敵との戦いの物語。 映画『ソラリス』で有名なスタニスワム・レムだが、逆を言うと『ソラリス』以外の作品は一般にはほとんど知られていないだろう。 (そもそも、ほとんど本屋で見かけないが) 最近亡くなったことで「SFマガジン」に追悼特集が組まれ、私も他の作品を読んでみるきっかけとなった。 その「砂漠の惑星」は、「ソラリス」同様、未知の生命との遭遇を扱った作品で、ストーリーを書いてしまうと面白くないのであえて書かないけれど、「ソラリス」の叙情的な気分と、J.P.ホーガンのハードSFの雰囲気の両面の面白さを持った作品なので、J.P.ホーガンを面白いと思う人にはお勧めの作品であった。 文章はえらく淡々としているが、戦闘シーンの描写を頭に描いてみると物凄いエネルギーが爆発している。個々のアクションはほとんど記述が無いけれど、エネルギーシールドで保護された無人の自動戦車が、反物質粒子兵器で無数の敵と持久戦をするシーンなんか、読み手がイメージできるなら、これは物凄い戦闘なわけで。 その壮絶な力のぶつかり合いの対極に、一人の人間の行動や「心」というものが対比される。 SFの世界では語りつくされたテーマなのかもしれないけれど、レムが 書くと、静謐感漂う世界が現れるのが面白いところ。 | ||||
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