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インヴィンシブル(砂漠の惑星)
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インヴィンシブル(砂漠の惑星)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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レムの死が、本年3月末に、レムの 助手により、発表された。 この偉大なる作家の作品は、特に 深見弾氏と、早川書房の功績により、 日本人読者は、70年代より、翻訳版で、 それらを、読むことが出来た。 そして、21世紀初頭の現在、正に こういう時代だからこそ、レムは 読まれる作家である。 PCに支えられた、現在の先進国の 文明生活。AIの進歩。そして、既に イラク戦争で、半分実用化されてしまったかのような、 無人爆撃機、或いは、既に完全に、現代戦の 重要なる戦略的な要素となった、無人偵察機の 運用。 『メイトリクス』、『ターミネーター』、 或いは『キャシャーン』の 様に、機械が、人間に対して、叛乱を 起こすなど言うのとは、全く、違う アプローチで、人と、マシーンとの 戦いを本作で、レムは書いている。 人間は勝てるのか。いや、そもそも、 「勝つ」とは、どういう意味か、 何故、そこまで、「勝利」に拘るのか。 本作の原題は『無敵』である。 それでは、何をして、「無敵」と 呼ぶのか。 その答えは、本作の最後に有る。 | ||||
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レムが死んだ。84歳。死因・日時は不明。 3月28日、助手が「クラクフの病院にて死亡」 と発表。 本作を読んだのは、サンリオ文庫でレムの 一連の長編が出ていた頃、或いは講談社文庫で 「素晴らしきレムの世界」というタイトルの 2冊組みの短編集を読んだ頃より、随分、 後の事である。(多分、30歳くらいの時。) 本作では、非有機体の進化が描かれているが、 今、思い出すのは、講談社の短編集にあった 「リンファーテルの公式」である。 この短編「リンファーテル」では、人類の 知性を母胎(MATRIX)として進化した、 人工有機体の知性が描かれているが、 その進化した知性体によって、完全に 置いてけぼりを食ってしまう人類の 絶望的な立場が印象的である。 翻って、本作(原題『無敵』)では 非有機体の、必ずしも、より知性的に なる必要のなかった進化が、描かれていて 「人には人の道がある。」という 希望に満ちた作品となっている。 先の短編「リンファーテル」と 合わせて読むと、レムの、精神性の 「明暗」の対比が浮き彫りになって 興味深い。 (なお、レムの死については、 「故人を偲ぶ」が、合掌等は しない。) | ||||
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レムの作品中で「惑星ソラリス」と並び賞される作品。 「ソラリス」に較べるとエンターテイメント性が強く、テーマも、無生物の進化というSF性の強いものをなっています。 しかし、アシモを始めとする、現代科学の進化を見ることができる現在こそ、その意味も深いものとなっているのではないでしょうか? | ||||
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『砂漠の惑星』はレム著書の中でも確実に「読みやすい」作品であると思う。LHSF(レムハードサイエンスフィクション)3部作と呼ばれている(本当か?いいのかそんな事言って)『エデン』『砂漠の惑星』『ソラリスの陽のもとに』の中の1作であり、その中でも最も規模の大きい冒険活劇であるといえる。勿論レムのことだから、冒険活劇と言っても、STでもSWでもGUNDAMでもない。そこにはやはりこれらの作品がしばしば3部作と呼ばれる所以でもある「根本的な未知との遭遇」がテーマであるからだと思われる。 なんて難しいことを言っても仕方ない。実際主人公の(ヒロイズムとも言える程の)活躍には胸をときめかさずにはいられなし、船長の(ダンディズムとしか言い様のない)渋みは思わず宇宙船『無敵号』の船員でない自分も悔しくなるほどだ!んだ! 中高生の若いSFファンが速くこの書に出会える事を願う。 | ||||
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