■スポンサードリンク


インヴィンシブル(砂漠の惑星)



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

インヴィンシブル(砂漠の惑星)の評価: 4.75/5点 レビュー 24件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.75pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21~24 2/2ページ
<<12
No.4:
(5pt)

おおっっ!!全作復刊の兆しかっ!!

レムの死が、本年3月末に、レムの

助手により、発表された。

この偉大なる作家の作品は、特に

深見弾氏と、早川書房の功績により、

日本人読者は、70年代より、翻訳版で、

それらを、読むことが出来た。

そして、21世紀初頭の現在、正に

こういう時代だからこそ、レムは

読まれる作家である。

PCに支えられた、現在の先進国の

文明生活。AIの進歩。そして、既に

イラク戦争で、半分実用化されてしまったかのような、

無人爆撃機、或いは、既に完全に、現代戦の

重要なる戦略的な要素となった、無人偵察機の

運用。

『メイトリクス』、『ターミネーター』、

或いは『キャシャーン』の

様に、機械が、人間に対して、叛乱を

起こすなど言うのとは、全く、違う

アプローチで、人と、マシーンとの

戦いを本作で、レムは書いている。

人間は勝てるのか。いや、そもそも、

「勝つ」とは、どういう意味か、

何故、そこまで、「勝利」に拘るのか。

本作の原題は『無敵』である。

それでは、何をして、「無敵」と

呼ぶのか。

その答えは、本作の最後に有る。
砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)Amazon書評・レビュー:砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)より
4150115664
No.3:
(5pt)

無敵。

レムが死んだ。84歳。死因・日時は不明。
3月28日、助手が「クラクフの病院にて死亡」
と発表。

本作を読んだのは、サンリオ文庫でレムの
一連の長編が出ていた頃、或いは講談社文庫で
「素晴らしきレムの世界」というタイトルの
2冊組みの短編集を読んだ頃より、随分、
後の事である。(多分、30歳くらいの時。)

本作では、非有機体の進化が描かれているが、
今、思い出すのは、講談社の短編集にあった
「リンファーテルの公式」である。
この短編「リンファーテル」では、人類の
知性を母胎(MATRIX)として進化した、
人工有機体の知性が描かれているが、
その進化した知性体によって、完全に
置いてけぼりを食ってしまう人類の
絶望的な立場が印象的である。

翻って、本作(原題『無敵』)では
非有機体の、必ずしも、より知性的に
なる必要のなかった進化が、描かれていて
「人には人の道がある。」という
希望に満ちた作品となっている。
先の短編「リンファーテル」と
合わせて読むと、レムの、精神性の
「明暗」の対比が浮き彫りになって
興味深い。

(なお、レムの死については、
「故人を偲ぶ」が、合掌等は
しない。)
砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)Amazon書評・レビュー:砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)より
4150115664
No.2:
(5pt)

SFの最高峰の一つ

レムの作品中で「惑星ソラリス」と並び賞される作品。
「ソラリス」に較べるとエンターテイメント性が強く、テーマも、無生物の進化というSF性の強いものをなっています。
しかし、アシモを始めとする、現代科学の進化を見ることができる現在こそ、その意味も深いものとなっているのではないでしょうか?
砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)Amazon書評・レビュー:砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)より
4150115664
No.1:
(4pt)

宇宙は人類のものじゃあないのかも知れないなぁ

『砂漠の惑星』はレム著書の中でも確実に「読みやすい」作品であると思う。LHSF(レムハードサイエンスフィクション)3部作と呼ばれている(本当か?いいのかそんな事言って)『エデン』『砂漠の惑星』『ソラリスの陽のもとに』の中の1作であり、その中でも最も規模の大きい冒険活劇であるといえる。勿論レムのことだから、冒険活劇と言っても、STでもSWでもGUNDAMでもない。そこにはやはりこれらの作品がしばしば3部作と呼ばれる所以でもある「根本的な未知との遭遇」がテーマであるからだと思われる。
なんて難しいことを言っても仕方ない。実際主人公の(ヒロイズムとも言える程の)活躍には胸をときめかさずにはいられなし、船長の(ダンディズムとしか言い様のない)渋みは思わず宇宙船『無敵号』の船員でない自分も悔しくなるほどだ!んだ! 中高生の若いSFファンが速くこの書に出会える事を願う。
砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)Amazon書評・レビュー:砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)より
4150115664

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!