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君のクイズ
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君のクイズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全167件 61~80 4/9ページ
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「Q.製本の手法で、小口の三方を切り揃えることを三方裁ちと言いますが、小口の一方もしくは三方を断裁せず仕上げることは何というでしょう?」 この本の不揃いな天面に、私はこんなクイズを出題されたような気がした。私はクイズプレイヤーではないので、クイズの文型からは外れているかもしれないが。 答えは「アンカット(アンカット製本)」だ。少し前にツイッター(現X)で、「ミスではなくこだわりなんです」みたいな内容のツイートがバズっていたので知っていた。この本は天の部分のみアンカットなので、天アンカットというものになる。フランス装のような洒落た雰囲気を出すための製法であり、断裁を行わないための折り方をするので三方裁ちよりもコストがかかる。 私もそのツイートを見るまでは、そういう本があるということも知らなかった。たとえ手間がかかり苦情が寄せられるとしても、美しさのためにあえて不揃いにする。私はそんなアンカット製本に心引かれたので、今日まで覚えていた。いや、他人を驚かせる雑学として面白かったからかもしれない。とにかく私はアンカットを知っていたので、この本から出題された(ような)クイズに正解できた。 少しだけ嬉しかった。 この本を読んだ人ならきっと、この嬉しさに共感してくれるのではないかと思う。言葉を借りるなら、自分が肯定されたような気分だった。 すると今度は別のクイズが湧き出てくる。 「Q.なぜこの本は天アンカットで製本されたのでしょう?」 アンカットは手間のかかる製本手法だが、その見た目ゆえにミスや手抜きであるかのような誤解を生む。現にそういうツイートがバズっている。 それでもこの本は、あえて棘の道を選んだのだ。何故か。 これはクイズではないのでその答えは想像するしかないが、私はこの製本手法がクイズプレイヤーに似ているからではないかと結論づけた。 実際には理論や努力があって早押しをしているが、一般人の目にはそれが魔法やインチキであるかのように写ってしまう。そんな世間の目と対峙するクイズプレイヤーと、アンカットが似ていると感じた。 この製本をした人(作者さんか装丁担当の方か、あるいは朝日新聞出版の方か)もそう感じたに違いない。それゆえに、この本はアンカットで製本されたのだ。と、私は考えた。もちろん想像である。 先にも書いたように、私はクイズプレイヤーではない。しかしこの「君のクイズ」という本は、私にここまでの思慮を与えてくれた。読み終えたとき、世界を、人生を、これまでより広く深く感じられるようになる。そんな一冊だ。 | ||||
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驚くようなどんでん返しの展開を期待して読み進めたらいつの間にか終わっていた。盛り上がりもなく淡々と話は進み、最後は『クイズとは人生である』というとんでもない締め方で終わる。 多くの著名人が推薦しているからといって、読む前からハードルを上げすぎていると肩透かしを喰らう。 こういうジャンルだと受け入れて読める人には良いのかもしれないが、少しでも刺激が欲しい人にはまるで無味無臭の作品である。 | ||||
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主人公がライバルが優勝した謎を追う過程で、自分が自信を持っている事でも相手は違う次元にいて、違う見方・考え方をしているかもしれない、と視点が広がる体験を出来たのが良かった。 クイズの世界は知ってる知らないだけじゃない、質問を読み上げる人の口の動き、生放送という条件などを加味した、正にスポーツ的な頭脳戦であることもよく分かって、ビジネスにも活かせるマインドだなと思った。 面白さはまぁまぁ。謎が解決したところは面白かったが、中盤の間延び感とオチの小ささを感じた。 | ||||
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1000万円の賞金がかかったクイズ番組の最終問題で、回答者の1人が問題文を読み上げる前に回答し、優勝してしまうというお話。 どうして最終問題の答えがわかったのか、そもそもヤラセなのか?など色々とモヤモヤを含みながら、クイズの魅力や、本質について触れるお話。 すごいアッサリ終わるんですが、それもクイズというゲーム性に通じる感じがあって、とても好みでした。 | ||||
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小説の内容自体は面白かったです。 ただ本の裁断面や背の部分(花切?)がガタガタしていて、梱包等の際に飛び出た部分がシワシワひなってしまっていました。 こういうもんだと言われれば、まあそうかとは思いますが、他の本と比べても結構ガタガタだったので気になってしまいました。 【追記】どうやら天アンカットというデザインらしいです。にしても折り目がついていたり個人的には汚らしくてうーんとは思ってしまいました。 | ||||
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○か✖️がで言うと○です。着眼点は面白いと思いましたし、出だしは引き込まれましたが。バカリズムのネタのように掴みがピークで笑いが尻すぼみになるあの感じがしました。 | ||||
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まーまー面白かった。 和製スラムドックミリオネアみたいなお話。でもメインはM-1的なクイズ番組というか芸能界というかどうやって売れていくのか?みたいな話。これは芸人さんが好きなタイプの本だわ。 どうしてかちょっとだけウルっと来てしまった。 主人公の悔しさがわかってしまう。 ラストも納得できる展開だったし、途中のしんみりさだったり、クイズに対する生き様も良くて、最後まで楽しめた。 | ||||
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クイズ番組確かにすごい早押しとかあると神様...?って思ったな... 純粋に尊敬でしかなかったけど、この本読んでやはり尊敬の念しかないな... 読んだからといって私はクイズ...やりたい!とはならなかったけど、こういう風に番組は出来ているのか...?とか、こういう風にみんな考えているのか...?とかこれから想像出来るのかと思うとちょっと違った視点でクイズ番組見れそうで色々楽しみが増える本でした。 | ||||
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ワクワクさせる謎であるのに対し、その答えがあまりにもしょぼい。 単行本はおろか、文庫版であってもこの内容にお金を出すのは惜しいレベル。 | ||||
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最後の展開が少し気になりましたが、退屈しのぎにはいいかもです。 | ||||
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「君のクイズ」とは、キャラクターの全てをクイズで表わしているという意味である。キャラクターの生き様を、クイズという小さな存在に余すところなく落とし込んでいる手腕はさすが非凡。同じくクイズを題材にした「ナナマル サンバツ」というアニメ・原作の1000倍くらい面白かった。 | ||||
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ほとんどがクイズの解説で、内容がうすくまったくおもしろくなかった。おもしろくないが頑張って読み続けたが、結末がさらにうすっぺらかった。時間の無駄。 | ||||
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TVのお勧め書籍で知り、購入しましたが、全く面白くなく途中で諦めbookoffで売りました… 本屋大賞の店員さん達の意見を信じたのですが、万人に合うわけでは無いですね… | ||||
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私はクイズ番組が大好きで、ニュース以外はほぼクイズしか見ない。それほどクイズは楽しいものだ。本作品はクイズ番組で出場するような競技クイズを舞台にした物語。問題が読まれる前に正解を出した本庄絆が、いかにその正解にたどり着いたのかを対戦相手の三島が真相を探る。本作の面白さは謎解きよりも、クイズの背景にあるドラマだと思う。クイズを正解するための人生経験というか、クイズそのものが人生というか、クイズが出題されて回答するまでの短い間にある経験の物語が大きい。さっくりと読めるわりには得られる知識や登場人物のぴりぴりした緊張感あるドラマなど堪能できる。 | ||||
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クイズというものは何か、が描かれていて、ただ題材に使ってるだけじゃなくて、とても好き! | ||||
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凄く読みやすかったけど、なんだかよく分からない感じだった。 いろんな世界があるんだなって思いました。 | ||||
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流石小川哲と言ったところで,ストーリーテリングは申し分ない。クイズの「プロ」達の生き様が垣間見られて面白かったが,最後がやや興醒めだった。 | ||||
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アイドルを踏み台にしてアナウンサーになる。 高校野球後に、何をするか。 ゴールの見据え方によって、何者になれるかが決まる。 | ||||
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おもしろさが何層にも仕込まれた小説だ。 生放送のクイズ番組で決勝に出場した三島は、「まだ一文字も問題が読まれてない」のにボタンを押して正解した本庄に敗北して優勝を逃す。なぜ本庄は正解できたのかを三島が解明していくことが物語の軸だ。 長編にしては少なめの分量、「クイズ」という多くの日本人が親しんできたジャンル、そして内容のエンタメ性。これらが揃っているので、何も考えず読んでも「楽しかった」という読後感を得られる。 単純にエンタメとして面白いで終わっても構わない。だが、より深く潜ると何通りもの切り口で語りがいがある本になっている。僕もそのひとつについて書いてみたい。 三島は本庄の優勝の謎を解くべく、対戦した決勝戦を1問ずつ振り返る。そこで彼は「なぜ自分が正解できたか」に向き合うことで人生を振り返っていく。単純に知識を頭に蓄えたから正解ができたわけではない。そこに人生の記憶がフックとなっているから正解できた。それは本庄も同じである。この結論にたどり着く過程はさながら映画『スラムドッグミリオネア』を見ているようだ。しかし、その結論には大きな落とし穴があった。 三島はこれまでの人生の記憶がクイズに生きている。それは良い記憶も嫌な記憶も振り返れば取るに足らない記憶もなにもかもだ。 逆にクイズは三島の人生を救っている。クイズに向き合うことで三島は行動が変わり、人とも出会った。そしてクイズによって自分の人生を肯定されていく。 三島にとって仕事もプライベートもすべてクイズに繋がっている。僕はそこにいたく共感した。 様々な方と出会って思うのは、多くの人は仕事の脳みそとプライベートの脳みそがうまく接続されてないのではということだ。どちらかのモードのときはどちらかのスイッチを切っている。もっと言えばプライベートでも、たとえば趣味Aの脳みそと趣味Bの脳みそが接続されてないこともある。 僕にはそれができない。仕事のときにはプライベートのスイッチがどうしても切れないし、プライベートのときには仕事のスイッチがどうしても切れない。なんか考えること多くて頭パンクするなと感じていたのは、僕の脳みその容量が少ないことに加えて、スイッチを切れるところが一つもないからだ。正直生きにくさはある。 でもいいこともある。思わぬところでまったく関係のないジャンル同士や記憶同士が繋がって思わぬ考えが浮かんだりする。仕事で考えたことがプライベートで生きたり、プライベートで考えたことで仕事で生きたりする。 おそらく三島もきっと同じなのではないだろうか。脳みそのスイッチが切れない代わりに考えたこと、見てきたことのすべてがクイズに収れんされる。そんな気がして僕はうれしくなった。ある意味、僕もこの本で僕の生き方を肯定された気持ちになったのだ。 結末まで読むと、三島と本庄では「同じ競技をしていたようで実は土俵がまったく違っていた」ことがわかる。これはちょっとした社会批評性を帯びているのではないか。 「好き」を原動力にクイズに取り組む者と、「ハックして名をなすこと」を原動力にクイズに取り組む者。現代では、後者が賢く成功者であり、「ハックすること」が成功の秘訣として語られる。三島と本庄のコントラストはどちらが正義でも悪でもないが、どう生きたいかを読者に問いかけるものになっている。 | ||||
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表面上に見えるのは、謎を解くことを中心とした推理物語。だが、その実、小説の各エピソードは深く味わいを湛えていて、その一つ一つが人間の生涯を織りなす多種多様な糸だ。そしてその謎解きの番組、それはまるで一人の人間が歩む生涯のようなもの。なんとなく予測はつくけれど、結末までは誰にも見えない。それが人生だし、それがこの物語だ。 | ||||
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