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夜がうたた寝してる間に



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜がうたた寝してる間に

夜がうたた寝してる間にの評価: 3.50/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

前作と違い中途半端な凡作でした

前作「君の顔では泣けない」が秀逸だったので、今作を予約注文し到着後すぐに読み始めました。二日で読み終えました。

残念ながら、取り立てて光るところのない凡作でした。繊細な心情を表現する力は一定水準を超えているのですが、いかんせんすべての要素が中途半端であり、どのようなジャンルの小説なのかいまひとつ説明しにくい内容でした。
ネタバレにならない程度に瑕疵を列挙すると…

① SFにしては特殊能力が何も生かされない
4人だけ超能力者が出てくるのですが、その超能力が発揮される場面は皆無です。主人公含む超能力者が異端視される原因、という意味合い以上のものがありません。
② ミステリにしては事件(?)も凡庸で伏線もなく犯人も意外性なし
最も犯人だと推測されるであろう人が何のひねりもなく犯人で、しかも事件を起こした意図が事件によって完遂しないという稚拙さです。
③ 文学にしては地の文と会話文が乖離しているうえ、主人公の成長がない
クライマックスがクライマックスたる条件を満たしていません。主人公は終始自分の居場所を探し続けていますが、ラストシーンに至っても何の成長や解決、展望が見込めません。

(最後少しネタバレ)
最後のシーンで時間を止めることで犯人に追いつきましたが、追いついたところで何も次につながる材料がないのです。そもそも犯人自身も小説内に出てくる未成熟な主要キャラ5,6人のうちの一人に過ぎず、それまで大した焦点をあてられてもいなかったため、感情移入できませんでした。

スマッシュヒットを続けることはやはりなかなか困難ですね。残念です。
夜がうたた寝してる間にAmazon書評・レビュー:夜がうたた寝してる間により
4041128323

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