■スポンサードリンク


(アンソロジー)

幻の殺意/夜が暗いように: 日本ハードボイルド全集5



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
幻の殺意/夜が暗いように (創元推理文庫 Mん 11-5)

幻の殺意/夜が暗いように: 日本ハードボイルド全集5の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

刺さる傑作長編

真面目な高校生だった一人息子の素行が、ふいに暗く崩れ始めたある日、唐突に彼は殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。青天の霹靂に色を失いながらも、わが子の無実を信じて悲壮な探索を始める父親だったが、はがしていった闇のヴェールのしたから現れるのは、さらに深い闇の淵だった―。平穏な日常や信じていたものの存在が、突然に崩壊してゆく恐怖と哀切を描いた『幻の殺意』。ラストの一行が、絶望色の虚無をにじませて、胸に刺さる傑作長編である。

さらに、余計な贅肉を極限までそぎ落とした簡潔な文章が、強靱で繊細な弦のように、さまざまな人生の陰影を、味わい深い旋律に奏であげる、九つの短編が併録されている。いずれもハードボイルド(私立探偵小説)スタイルの作品だが、哀切な犯人像の『夜が暗いように』と、謎解き本格ものの味蕾にも適ってきた『風の嗚咽』が、特に印象にのこった。
幻の殺意/夜が暗いように (創元推理文庫 Mん 11-5)Amazon書評・レビュー:幻の殺意/夜が暗いように (創元推理文庫 Mん 11-5)より
4488400256

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!