「日本のクリスティ」と称された人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。

おれか? おれはなにもかも失って、おちぶれはてた私立探偵だ。失うことの出来るものは、もうただひとつしか、残っていない。

〈日本ハードボイルド全集〉第三巻は河野典生の巻。

第二次世界大戦後、独自に発展した日本のハードボイルド/私立探偵小説。

1958年、無名の青年が大学在学中に書いた作品が雑誌〈宝石〉に一挙掲載され、大反響を巻き起こす――大藪春彦の鮮烈な登場は、まぎれもなく日本ミステリ史上の事件であった。

〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選したアンソロジー。

若き美人シャンソン歌手・伶子が忽然と姿を消した。

検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。

私立探偵の真木は、実業家・磯村の依頼を受けて、十九歳の劇団研究生・乃里子の行方を捜し始めた。

猟奇連続殺人や入り組んだ構成、特殊設定ばかりがミステリーじゃないっ! 1960年代のニューヨーク。

夜霧と城館、墓地と黒い森、マントを羽織った黒衣の人影。

「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。

不思議な共同生活を送る彼女たちの目的とは。

友人の兄ジェイミーが失踪し、高校生のピップは調査を依頼される。

『マルタの鷹』『血の収穫』のダシール・ハメットはパルプマガジン「ブラックマスク」から登場し、ヘミングウェイやフィッツジェラルドと並ぶ二十世紀アメリカ文学の重要な小説家と見なされるまでになった。

売春宿で殺されたサミット関係者の男。テロを警戒する政府はポーに捜査を命じる。

中国に渡って十五年、破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。

壮絶な過去をもつ元スパイに託された仕事は、 腐敗した街をさらに腐敗させること――。

2011年末、マンチェスター大学の学生寮から、一人の女子学生が姿を消した。彼女の名はゾーイ。

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。

辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らしたシャルテルは、大手広告代理店DDT広報部のアップショーとともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出される。

『刑事コロンボ』をはじめとする数々の推理ドラマで世界中を魅了した名コンビは、戦後アメリカ黄金時代のミステリー雑誌を飾った短編作家でもありました。

著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」（編集者「信じていません！」）。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

失踪した前任者・香取の行方を探すために、内戦下のサイゴンに赴任した坂本の周囲に起きる不可解な事件。

筑豊の廃坑の村。

ウイルスのパンデミックによって荒廃した世界。治安は著しく悪化し、物資も乏しい。

娼館のマダムがバラバラ死体で発見された。

夫婦関係が行き詰っていたアダムとアメリアの夫婦。そんなふたりに、くじでスコットランド旅行が当たる。

『刑事コロンボ』『ジェシカおばさんの事件簿』… 推理ドラマのクリエイター・コンビが贈る ミステリーの愉しさあふれる小説集。

仲間と家族ができ、怖いもの知らずのショーン・ダフィは弱くなった―― ◆刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ最新作◆ キャリックファーガスの団地で麻薬密売人の男が射殺された。

『世界推理短編傑作集』は江戸川乱歩が愛読する珠玉の名作を厳選して全5巻に収録し、19世紀半ばから1950年代までの短編推理小説の歴史的展望を読者に提供してきた。

ネットの恐怖都市伝説のコピペから生まれたホラージャンル“クリーピーパスタ"。

ビーフ巡査部長の名推理。 パズラーの精髄がここに。

本格推理の巨匠がライフワークとして書き続けた 安楽椅子探偵の傑作シリーズ そのすべての短編を発表年代順に収録 大好評の鮎川哲也「三番館」全集、第３集！

銀行強盗の訓練で起きた出来事の顛末(「共犯者」)。殺人犯が改心した理由とは?(「手紙」)。

スパイとして国後島に潜入し、ソ連の警備隊に拘束された男。日本に帰還した彼を待っていた真実とは―(表題作)。

イーサン・ホーク出演 『ブラック・フォン』映画化原作! 閉じこめられた地下室で鳴り響く黒電話。