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技師は数字を愛しすぎた
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技師は数字を愛しすぎたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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『死者の中から』や『悪魔のような女』など、繊細な心理描写で、不安と恐怖のメロディーをスリリングに演奏し、蠱惑的な美酒の酩酊をあたえくれた、《サスペンス派》の名手ボワロ&ナルスジャック。ところがこの作品は、ん…、密室の謎解きを描いた《本格派》への鞍替え作品? この密室のトリックや謎解きの醍醐味が、ディクスン・カーも瞠目するようなものならいいのだが、残念ながらトリックのオリジナリティも、膝を叩くような論理や伏線の妙味もない。また、前述の代表作のような流麗なサスペンスの旋律も聞こえてこない。炭酸がぬけかけたハイボール…か。☆5つ評価はちと難しい。 軟弱な《サスペンス派》の筆で、緻密な《本格派》のコクがだせるものか! 一方、無骨な《本格派》のエキスを混ぜ込むから、繊細な《サスペンス派》の風味までこわされた! 自己主張つよく両派の視点から否定的に論評すれば、突き合わせた角の先端からカキ〜ンと☆一つ飛び出して、もの別れの低評価となるところ…。 されどこの作品、腹立たしく味覚を蹂躙するほど、マズイということもないのだ。途中で投げ出したくなることもなく、楽しく読了できるのである。☆一つはちと酷すぎる。そう、異色作…。そんな、いい表現がある。《サスペンス派》の名手が、《本格派》のテーマにも果敢に挑んだ異色作。そう言って両サイドから肯定的に歩みより、センターで☆3つ点すのが、いちばん穏当かつ妥当な評価かと小生には思えました…。 | ||||
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