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(短編集)
張込み
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張込みの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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紙で大昔に読んだ大好きな短編集です。松本清張作品にある静かな悲哀や怒り、慎ましく生きる人々の清貧さ、そこからふとした気の迷いや歯車の狂いで犯罪に手を染めてしまうことを静かに見つめた珠玉の短編集をこのようなシャイニング紛いのような品のない写真の表紙にしてほしくなかったです。本当に作品の価値を貶める愚行です。 | ||||
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なんで読もうと思ったか、スマホ・携帯もなく移動を含め行動を起こそうとすると時間もかかり今と比べて移動距離も短い時代に起きる事件に対してどのようぬ描かれているのか知りたかった。 確かに守備範囲も狭く今で言うところの情報共有が難しかったころは犯罪者にとって都合のいい時代だったのだろう。 8本の短編小説から成り立っている。 ひとつ目「張込み」は、早速移動が急行列車だし連絡手段が電報ときた、但し昭和の人間味あふれる裁きを主役の刑事さんがしてくれた。後に続く短編でも同じように描かれているのが小道具としてのタバコだ。これだけは今の時代に生まれて良かったなと思う。 次の「顔」は以前テレビドラマだったか視聴した。記憶の限りだとほぼ原作に忠実にドラマが描かれていたように思う。 良く言われる「語るに落ちる」「策し策に溺れる」の類いか。 「顔」の次は「声」だ。ここで出てくる職業も恐らく今はめっきり少なくなった電話交換手だ。仕事の特性を生かして声を聞き分けられる能力を持つ。その特性から事件に関わることになり最終的には命を落とすことになる。なぜ自分で確認しようとするのか小説だからしょうがないがいつも思う。 「地方紙を買う女」「鬼畜」「1年半待て」松本清張にしては面白く読めなかった。 「投影」これはいい。魂が伝わってくる。アナログな謎解きが良く描かれている。それと生かされている感がいい。 「カルネアデスの舟板」思わず「舟」と「船」の違いを調べてみた。大小の違いらしい。それはともかくこの教授良くない。打算だけでことを運ぶと打算に殺される。典型的な朽ちかただ。 | ||||
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