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フォーチュン氏の事件簿
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フォーチュン氏の事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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作者自身の手になる内容紹介のような話が冒頭に付いていて、それを読んだ限りでは、なかなか魅力的な探偵さんが、深く鋭い洞察でもって難事件をスッキリ解決してくれるような話なのかな、と期待させてくれるのですが… せっかくの魅力も、こんなモタクサした展開とグダグダした文体では、全然伝わりません。 犯人の心理を推理するシーンでは、ホー成る程! と思わせてくれる部分もありますが、全体としてはどの話も、せっかくの良い素材も料理人の腕が悪いと台無しになる、という見本のようになってしまっています。 読み比べると、やっぱりコナン・ドイルは達者な作家だなぁ、と改めて認識させられます。 この出来でライバルと言われるのでは、ドイルも霊界で気を悪くしているだろうと思います。 | ||||
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このところ “シャロック・ホームズのライヴァルたち” の惹句で呼ばれる短篇連作形式の探偵譚を随分読んできた。『隅の老人』(バロネス・オルツィ作)、『思考機械』(ジャック・フットレル作)、『ソーンダイク博士』(オースティン・フリーマン作)、『マーチン・ヒューイット』(アーサー・モリスン作)、『ソーラー・ポンズ』(オーガスト・ダーレス作)等々のシリーズである。まんまホームズみたいなキャラ設定の私立探偵もいれば、安楽椅子探偵、博覧強記の学者や医師と多士済々で、まったくドジョウは何匹いたのやら。とは云え短篇だから1話を読み終えるのも早いし、気軽に楽しむには好適。 さて、本作である。創元推理文庫の2021年復刊フェアの対象になるくらいだから根強い人気があるのだろう。実際、戸川安宣氏による「解説」では大層な持ち上げようで、数多あるシリーズ作品から傑作を精選したというのだが、私はいま一つノレなかった。まず少々変わった文体で、些か読みづらい箇所がある。それを措いても問題は、主人公のフォーチュン氏である。このフォーチュン氏、本業は医師ながら、素人探偵として捜査当局筋には大いに当てにされている割に、どうも彼の推理は直感頼みのようなのだ。さまざまな経緯で事件に首を突っ込むフォーチュン氏。物語の序盤、警察や世間による事件の見立てに違和感を覚えながら、その理由は当人にも掴めず思案に暮れるばかり。それから殊更何をするでもなく無為に日々を過ごすうちに状況の方が勝手に動き出し、終盤に至って急転直下、真相が判明するという塩梅である。尤も、ここでフォーチュン氏が開陳する謎解きは必ずしも証拠に裏付けられてるわけでなく、せいぜい蓋然性の高い仮説の域を出ないこともある。はて、そんな真相に繋がる伏線が物語の途中にあったかしら? また、本書収録の1篇「聖なる泉」でフォーチュン氏は詳しい説明もなく唐突に、とある泉を浚うよう警察に要請し、警察もまた諾々とこれに従う件があるのだが、全くどうかしている。結果的に白骨が見付かって事件の謎解きに繋がったからいいようなものの、何も出なかったら責任問題だろう。泉を浚うべきとの判断に至る伏線もあるような、ないような。わざわざ子供を交換した(詳しくは本書で)理由もさっぱり分からない。母性本能云々で説明した気になっているのがそもそもおかしい。 確かな証拠もなしに思いつきであれこれ云って、結果オーライだからよしという安直な態度は感心しない。ご同業なら、とかく見過ごしがちな些細な物証まで隈なく収集して論理的解決に持ち込むソーンダイク博士辺りの姿勢を学んで欲しいものである。 | ||||
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せっかく新品を購入したのに、配送が雑なのか、ページが捲れたまま曲っていたり、帯がくちゃくちゃになっていたり、破れていたり、がっかりな状態でした。 | ||||
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フォーチュン氏の作品は一作目を読んでいますが、もっと邦訳されていいのでは? | ||||
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説明どおりと言えば、その通りの状態のもの。結果的には内容が分かれば良いけれど、コレクションの中には少々入れ辛いかなといった感じです。 | ||||
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中学生か高校生の時に、ここに載っている”小さい家”を読んで、面白いかった。大人になってやっぱり手元に欲しいと思ったんですが、作者の名前をフォーチュンと思っていたため、ずっと探せませんでした。推理小説マニアの知り合いに、あらすじを話したらすぐに教えてくれました。やっぱり面白い。黄色いナメクジが有名ですが、私は、小さい家になぜか惹かれるんですよね。 | ||||
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「黄色いなめくじ」以来、ベイリーの、フォーチュン氏の大ファンとなりました。私情をはさまない所がかっこいいのです。好みにも寄りましょうが、私はホームズ譚よりも好きです。「知られざる殺人者」「小さな家」「聖なる泉」と、現代にも当てはまるような、子供が巻き込まれる陰惨な事件が多いのですが、それが最も憎むべき事件であるからこそ、ベイリーは書き続けたのでしょう。 | ||||
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レジナルド・フォーチュンは本業は開業医師、ある事件をきっかけにスコットランド・ヤードの刑事と知りあいになり、その推理力をかわれ、難事件がおきると捜査に協力するようになる。1900年代の初めから半ばにかけて活躍した素人探偵です。本書には短編7作が収録されていますが、数ある短編の中から精選されたのでしょう(ちなみに巻末の解説によるとフォーチュンものの短編集は12冊あるそうです)、短編の代表作とされ、あちこちのアンソロジーに採録されている『黄色いなめくじ』に優るとも劣らないできばえのものばかり、とても楽しめました。惜しむらくはフォーチュン氏の人物像、副題に『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』とあるのですが、かの名探偵と比べるとどうしても地味な印象を受けてしまいます。まあ、ホームズがあまりに強烈でエキセントリックすぎるということもあるのですが。そのためか、作者とともにあまり知られていないようで、翻訳されている作品数も少ないのですが、訳されているものはどれも水準以上のでき、ミステリが好きだけどまだ読んだことがないという方、ベイリーという名前、要チェックです。 | ||||
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H.C.ベイリーの創造したレジナルド・フォーチュン氏が活躍する7つの短編が収められています。残念ながら日本においては知名度のある作者ではありませんが、大戦間の時代にはクリスティなどと共にイギリス推理文壇の五巨匠の一人に数えられていたほどの作家であることからもその実力は窺い知れるでしょう。フォーチュン氏は必ずしも正確な法の執行をよしとしないタイプで、同じ作者が生み出した弁護士のジョシュア・クランクとの共通点も見受けられます。彼は開業医だった頃に警察に協力したことがきっかけで事件に関わりますが、直接依頼人が訪ねてくるなど私立探偵的な要素も持ちあわせているようです。フォーチュン氏は多くの探偵に見られるような超然とした態度を取るわけではなく、色々不平を言ったり不機嫌になったりと人間らしい面を見せており非常に親しみやすいキャラクターになっています。 | ||||
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