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パンとサーカス



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【この小説が収録されている参考書籍】
パンとサーカス

パンとサーカスの評価: 3.94/5点 レビュー 52件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 1~20 1/2ページ
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No.38:
(4pt)

現代を直視

島田ワールドはなかなか面白い。もつといろんな本を読んでみたい。おすすめだ。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.37:
(5pt)

トランプ政権の今こそ日本人に必読な本

久々に島田雅彦氏の本を読みましたが、分厚いにもかかわらず止まらないほど面白かったです。
特に第2次トランプ政権になり、ウクライナに対する政策を見ていても、やはり米国が有事で日本を守るなんて言うのは夢物語と思っている最中で、この本を読んで正解でした。
島田雅彦氏が共産党支持者だからという理由で、この本を敬遠していたら絶対にもったいないです。けっして共産主義万歳な本ではもちろんありません。
これは日本人が日本という国がどうなっているのか、どうするべきなのかを考えさせられる必読な本だと思います。
(解説にも書いてありましたが、読み始めて村上龍氏の「愛と幻想のファシズム:を思い出しました)
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.36:
(5pt)

現代社会を風刺

戦後日本を風刺した、近未来小説。現実にあってもおかしくない内容で、楽しめました。とても面白かったです。
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4065268745
No.35:
(4pt)

さすが練達の士

他のレヴュアーも皆認めるように、一気呵成に読了した。多数の登場人物の造形やその登場のしかた等、ほぼ違和感なく読者をしてストーリーに没入させる手腕はさすが練達の士、と言っては大作家に失礼か。
あまたある日本属国論やジャパンハンドラー関連の諸断片情報?を破綻なく壮大な構想の中に糾合できていると思える。
望蜀の言をお許し願えるなら、以下の2点に一層の探求を加えた続編に期待したい。
①ジャパンハンドラー達の本国中枢における存在感やその位置付けと国益への関わり等の詳細描写
②本邦主権奪還に向けたより実際的な活動のあり方、それは多分大きな矛盾をはらむが、より秘密裏かつ大規模な国民的運動?、鄧小平に見られた韜光養晦的政策の大遠謀が必須だろう。
そう考えると本邦民主主義体制下では不可能に思えるが、その総本山米国での現下の「トランプショック」は建国以来の国是たる「アメリカン・プライマシー」の放棄を云う。本邦も無傷ではいられぬとしても主権奪還に向け千載一遇の好機をもたらすかもしれない、などと愚考するのは小子だけではなかろう。
とまれ、近来稀にみる傑作サスペンス、読まない手はない。
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4065268745
No.34:
(5pt)

軽い気持ちで読んでみて

作者の熱い想いを汲んでこの国の抱える現実問題として読めば、その後の考え方や生き方に少なからず影響を受ける事になるでしょう。「そういうのしんどい」という人はファンタジーとして軽い気持ちで読めば、現代版『必殺・仕掛人』って感じで、それでも充分楽しめます。
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4065268745
No.33:
(5pt)

夢中で読めた

最後どうなることかとヒヤヒヤしたが、ほっとしました。それにしても、日本はアメリカの植民地みたいなもの‥ってなんとなく実感。へらへらしてないで毅然として自立してないと怖いですね。大国に食われちゃう。日本を舞台の代理戦争なんで地獄です!
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4065268745
No.32:
(5pt)

フィクションの力

ノンフィクションだと「どうでもいい」ところまでしか迫れない現実があるということ,そして,フィクションだからこそ肉薄・表現できる現実があるということを,とんでもなく遠大な想像力でもって教えてくれた.
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4065268745
No.31:
(5pt)

日米安保体制の下で隷従する日本、幕末・明治維新とダブる

この本は「エンターてインメント政治小説」であるが、先に書かれた人のレビューの様に、明らかに日本の近々の政治・外交をトレースしたように、権力を持った人が誰だかおよそ分かるようなノンフィクション的であるが、「事実は小説よりも奇なり」と言うか「怪奇」であり、ドンキ・ホーテ的な要素が伺える「エンターテイメント政治小説」と言える。
前川喜平氏の帯にある言葉「日米同盟と言う名の永続占領から、自由日本を開放する革命戦士たちの叙情詩」が適格に内容を表現していると思う。
同じことを書いてもしょうがないので、私は「幕末に各国の黒船が来航、開港を求められた結果、治外法権的、関税自主権の無い「不平等条約」を徳川幕府は結んだ。其れに怒った有志(幕末維新の志士たち)が天皇を担ぎ出し、「こんな事では、だめぜよ」と荒っぽくも純真な気持ちで命をなげうって立ちがり、私の郷里である長州は外国船に砲撃をくらわしたが、報復でコテンパンにやられた。一番過激な若者たちは若くて死に、残ったものが倒幕、明治維新を実現した。
この小説は、これとかなりオーバーラップする。「戦争に負け、占領統治され、日米安保条約体制に雁字搦めにされ、アメリカには逆らえない従属的な政府・政治家・官僚の姿に強烈な違和感を持つ人たちがいる。「何とか、日本はもっと自立できなければ、紗ぶるだけしゃぶられて見捨てられ、破滅する」と言う意識で、日本の革命的な変革の志士、起爆剤として動く。そこで、アメリカ、中国、日本の諜報謀略機関のどちらに転ぶか分からない危なっかしいゲームが繰り広げられる。ドローンによる爆撃テロ、CIAの日本支部長と日本の政商、主人公たちのオモテとウラや揺れ動く心や状況変転、窮地そしてそれぞれの諜報謀略機関の権力行使の凄まじい、容赦のない圧力と実行が行われていく。
私は「パンとサーカス」を、「パン」は「あくなき人間の持つ欲望」と「サーカス」は「危なっかしいゆえに鬼気迫る関心とやりがいある使命・アクラバット的行為」のように感じた。まさに現実の世界は有象無象のエリート実力者たちが国民に「パンとサーカス」を与えながら、自らのあくなき欲望を満たすゲーム的バトルロワイヤルであり、そのことを、著者はエンターテイメント的政治小説として上程したものと言えようか。
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4065268745
No.30:
(5pt)

島田文学の代表作のひとつ

悪貨、ニッチを探して、虚人の星、絶望キャラメルなどの過去作品との連なりを感じさせる、空虚に立ち向かう世直し文学の傑作。
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4065268745
No.29:
(5pt)

一気読みの勢い

相当の分量がある大著にも関わらず、どんどん読み進めてしまう。そこが、この著者の圧倒的な力量か・・・
一気に読んでしまうと勿体無いので、毎日少しずつ読んだ。
これまでも、様々な方面から情報を得ていたが、ここに書かれていることは、ほぼ真実なのであろう。
この真実を日本政府は絶対に認めないし、主要メディアも報道することは未来永劫ないだろうことは間違いない。
『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』矢部 宏治(講談社現代新書)も合わせて読めば、更に理解も深まると思う。
何故、これほどまでにアメリカに従属的なのか?古来は中国に近代ではアメリカに、従属してきた。とにかく自分で決断して何かを成す、と言うのが嫌で仕方ないのだろうか。
アメリカに対抗する、唯一の手段はEUとNATOに加盟することだろうけど「ざけんじゃねえ、アジア人なんか、お呼びじゃないよ」と断られるのが、オチか・・・
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4065268745
No.28:
(5pt)

これは現実の政治状況の閉塞感に対する一種の空想願望的小説ですね。

2022年3月刊。この人の小説をかなり久しぶりに読んだ。これは2020年7月から約1年間、東京新聞などに連載されたものを加筆・修正のうえ単行本化したもの。とっても長いが、けっこう面白かった。学生時代からの親友二人の主人公~一人は裏社会の跡継ぎとして、一人は日本の政権中枢とCIAエージェントのダブルキャラクターとして、この国の戦後長く続いてきた「対米隷属関係」と「権力に異様に従順な国民的病い」を打ち破るための壮大な闘いを挑むが・・・これは典型的な政治エンタメ小説だが、登場する政治家・政商などが実在の「あの人この人」がモデルなのを容易に類推できるし、現実の政治状況が「どうにもこうにも変わりようがない」閉塞感に包まれる中での「せめて小説の中ではやりたい放題やらせてもらうでえ!」という島田氏の一種の「毒吐き」のようでもある。どういう形であれ、もっとまともな政権にチェンジできればいいよなあ!という夢想の世界。かなり荒唐無稽なお話なので気軽に読めるが、現実世界が安倍・菅・岸田と続くどうしようもない政権続きなので(この小説世界も一緒)、まあこれを読んで一種のカタルシスを得たところで、何の慰めにもならない。島田氏もそれを重々承知の上でこれを書いたのだろうと思う。本当は「面白かったね」で済ませてはいけないお話なんだな、これが・・・
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No.27:
(5pt)

空想か実現可能な未来か

描きたいものを素直に吐露してる。
共感できることが多々あった。
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4065268745
No.26:
(4pt)

焚き付ける者、尻に火が点く者

個人的な印象だが、おそらく本書は露骨な煽動の類である。

あたかも本書の内容をなぞるかのように起きた、元首相の暗殺事件。
そして、それに追随したかに見える現首相の暗殺未遂事件。

実際のところ、ただの偶然に過ぎないのだろう。
とてもじゃないが、本書に触発されてそれらが起きたとは到底思えない。

しかし、それでも一向に構わないのだろう。
重要なのは、それらが実際に起こったという事実だ。

きっと、もっともっとこの国が混迷を深め、そしてそのことに絶望して目覚める者が少しでも多く現れるようにと、そんな動機から本書は書かれたのではあるまいか。

とはいうものの、正直本書で描かれたこの国はずいぶんと戯画化されてもいる。
政治家は自分の地盤と金ばかりを、官僚は自分の出世だけを、そしてアメリカは日本を効率的に支配することだけを考えている。

そこで暮らす人々はJ1とJ2に画然と分けられ、J2側の人間はひたすら「搾取される」こと、従順であることを強いられて生きている。

そして、そんな腐った世界に颯爽と反旗を翻すヤクザの二代目兄妹の暴走と活躍…と、ストーリー自体はずいぶんとまあ極端というか単純である。

じっさい、そんなワケはないのだ。
確かに政治家や官僚は自分たち独自の「論理」で動いてはいるだろうが、それとて世の中のことを少しぐらいは考えているはずである。
自分の利益7に国益3ぐらいかもしれないが、いやもしかしたら国益1ぐらいかもしれないが、全く私利私欲のためだけに動いている人間などいるまい。

時折タガの外れてしまった人間はいるようだが。

少しぐらいは、あるいは建前ぐらいは、天下国家のことを考えているだろうと思われる。

そして、おそらくはきっと日本の国民全体が、彼らと同じようなな割合で動いているはずなのである。
基本的には自分の損得で動くけど、少しぐらいは全体の事を考えているという。

一般人が自分の暮らしで精一杯なのは仕方ないけど、エリート層はもっと全体の利益を考えて生きるべきだと思うのは、民主主義に甘やかされた愚鈍な発想である。

だから、権力の中枢で甘い汁を吸う腐敗した人間を一掃したところで、今度は別の新たな人間が甘い汁を吸うだろうというだけの話である。
権力者は犯罪者になり、テロリストは英雄になるだろうが、結局元のJ1とJ2の区分じたいは残り続ける。

多少の入れ替え戦ぐらいはあっても、この世界には食物連鎖の仕組みが残り続けるのだ。
革命などといっても、しょせんその程度の事である。

ただ一つ思うのは、結局のところこの世は「万人の万人に対する戦い」の場だということだ。
近代に入り、民主主義の平等な世の中になって、それが少しだけ見えづらく、隠微になったというだけで。

戦いのない、支配のない世界など、有り得ない。
ヒトがヒトである限り。

ところが平和憲法を奉じるこの国の住人は、ずいぶん従順に飼い慣らされてしまった。
暴力というだけで、即座に無条件に否定されるぐらいには、人々は平和志向になってしまった。

しかし、忘れてはいけない。
J2の側、毟られる側の人間にとって、「暴力」というのはほぼ唯一残された抵抗の、主張の手段であり、また同時に希望であり、そして絶望でもあるのだ。

ルールは、勝者の都合によって書き換えられる。
敗者の得意分野、勝者にとって分の悪い領域は、ルール違反にされる。
暴力など、その最たるものだ。

今現在のところ、人間の命は一つ限りである。そのうち金で買えるようになるだろうが。
だから、虐げられる側が「死なばもろとも」の精神で果敢に特攻すれば、虐げる側にも恐怖と不安ぐらいは与えられるはずなのである。

結局は何の意味もなくても、奇跡的にうまく世の中をひっくり返したところで、新しい上下関係が再構築されるだけだとしても、牙を剥かねばならないのだ。
軽々しく、無計画に命を捨てて暴れなければならないのだ。

暴れなければ永遠に誰かのパン、食い物である。
しかし、暴れればサーカス、見せ物ぐらいにはなれるだろうから。

だから煌めけ、虐げられた者達よ。
その5秒後には殺されるとしても。

微細な塵が掃き清められないためには、ひたすらうず高く積もるしかないのだ。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.25:
(5pt)

小説の名を借りたノンフィクションではないかと勘ぐりたくなる禁断の物語。

著者の代表作はほぼ読んでいますが、さすがに本書はその分厚さに怯んでいました。しかし、山上被告による安倍晋三暗殺を予言したと話題となっていたことで読んでみました。冒頭にホームレスの詩人や巫女を思わせる女性が登場したときは、夢か現か分からないような時空を超えた島田ワールドを堪能できるかと思ったのですが、読み進めると意外にも非常に硬派でリアリズムに徹したような政治小説でした。著者お得意の官能描写も封印しており、相当な覚悟を感じました。ただ、前半の第1部は主要登場人物のバックグラウンドを描くことがメインで、物語の方向性も読めず、自腹で本書を購入していなければ挫折していたかもしれません。ところが第2部になってサーカスの幕が上がると、俄然展開が速くなりページを手繰る手が止まりませんでした。スパイやテロリストの会話や行動などの描写は現実に近いのではないかと思えるほどリアリティに溢れており、本書は小説という名のノンフィクションではないかと勘ぐりたくなるほどで、アメリカに追従するばかりの無能な政治家や官僚たちの暗部を暴いています。日米同盟がなかったら、日本がアメリカの属国という立場から独立を目指したら、という著者の夢想をこれでもかというほどシミュレーションしており、作者の想像力に感嘆します。それだけに現実の程遠さにやりきれなさを覚えます。こんなに頭が良く行動力もある人たちがいたらいいのにと思うか、いるわけないだろうと思うかで、本書への満足度は大きく変わってくると思います。著者はこれまでも皇室の恋など禁断の物語を世に送り出してきましたが、本書もその一つに加ったと言えます。『文藝春秋』2023年2月号で著者は「炎上が怖くて小説が書けるか」と述べていますが、そんな著者の勇気に拍手を贈りたいです。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.24:
(5pt)

この世界が実現すれば、、、

読んでいて楽しかった。今感じている閉塞感を実に上手く表していて、2人の主人公がこれを変えようと戦っていくストーリー。後半は現在よりも未来の話となり、このストーリー通り日本も変われたらなぁ〜と羨む気持ちで読み進めました。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
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No.23:
(4pt)

歴史と現代社会を扱った小説

「日米合同委員会」「日米地位協定」「横田空域」などを取り上げているエンタメ小説となっています。
小説内では主人公たちが日本の米国への隷属状態をなんとかしようと奮闘しますが、
現実社会では米国と距離を取ろうとすると、外交政策や安全保障を根本から考え直さなくてはならないため、
何かと大変なので政治家や官僚は何もしようとしないのでしょう。
さらに現在の仕組みで利益や地位を得ている人たちが邪魔しにかかったり、現在の状況から利益を得ている
米国もいろいろと邪魔するでしょうから、大きな困難が伴う事が明らかなことも現状を変えようとしない
大きな要因だと思います。
連載後にウクライナで戦争が始まったことにより、国内の中国に対する不安が高まったことで、
防衛予算の大幅増が支持されている現状を見ると、米国から距離を取ることの難しさが解ります。
現状を変えることの困難さが増す中で、これからどうすればいいのかを考えさせる内容でした。
それでも次期主力戦闘機の開発がイギリスやイタリアとの共同でされることに決まったというのは、
政府の様々な部署で経済的理由から現状を変えようとしている動きがあるからだろうかと思いました。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.22:
(4pt)

著者が読者に贈る「パンとサーカス」。

著者から我々読者に対しての「パンとサーカス」。
そんなテーマがあるのかな、と勝手に感じました。

「これは痛快」と一時的に鬱憤が晴れる読者もいるだろうし。
「つまり結局は…」と絶望感・無力感が勝って読後にゲンナリする読者もいるだろうし。
「フィクションにしても妄想が過ぎる」と憤慨する読者もいるかもしれない。

それら全てを、著者が高みからゲラゲラ笑って見下ろしてる。
個人的にはそんな受け止め方をしました。 

連載当時、尺合わせの都合とか、何かあったのかもしれないけど。

・序盤~中盤の群像劇の、実にのんびりゆったりとした展開と、
・最終盤の焦燥感にも似た慌ただしい「打ち切り決まって急に手じまいにしてる?」と思えるほどの切り上げっぷりとで、
スピード感のムラが激しく。

しかも、群像劇の中でかなりページ数を割いていたけっこうな人数が、次の登場場面が
「最後にちょっと顔だすだけ」「名前が出てくるだけ」
という。
「別作品のあの登場人物を、ファンサービスでちょっとだけ出したよ」状態。
終盤のページ数が足りなかったんでしょうか…

また、文章全体が決して「スラスラ読みやすい」ものとは言えず。
ちょっと、リズムは悪いです。ひっかかる感じ多し。
もしかしたら、途中で脱落する読者が出てくる(出ていた)かもしれない。

ただ、文章についてはライティングできる編集者によるちょっとした手直しが入るだけで化けるでしょう。
そんなことより、この構想が商業小説として世に出た、1冊書き上げた、ということの方が実に面白い。
あと1年遅かったらお蔵入りだったでしょう。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.21:
(5pt)

止まらない!

面白かった!
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4065268745
No.20:
(5pt)

タイトルに惹かれ

まさに日本の現状とも言えるタイトルに惹かれて読みましたが、その展開がおもしろく久々に熱中して読みました。
映像化されたらどうなんだろう?と妄想も膨らんで。
この国にメシアがいるのか分からないけど、待望してしまう政治エンターテインメントと言えます。
救いの無い現状をどう変えていくのか、そのヒントも描かれていますが、自分の中で解は出ません。
ただ、少し目の覚めた状態にいるので、自分なりの道を選びたいです。
主要な登場人物2人の友情と、彼らを取り巻く人物たちのアクの強さにも読まされました。
パンとサーカスAmazon書評・レビュー:パンとサーカスより
4065268745
No.19:
(5pt)

ハラハラドキドキしながら日本の政治の問題がわかります

ディテールがよく調べられていて、金融の仕組みのみならず、カラシニコフのドローンも、山岳ルートの説明も正確でした。日本の外交、軍事上の位置付けも行き届いた説明がなされ感心しました。エンタテイメントとして面白いのみならず、日本のただ今、現在を知る素晴らしいテキストです。
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4065268745

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