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名探偵に甘美なる死を
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名探偵に甘美なる死をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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VR空間という「なんでもあり」な舞台なので心配していましたが その通りの大味な展開・解決となってしまいました。 「素人探偵の功罪」や「ゲーム主催者が真に企んでいたこと」は 既存のミステリ・アニメ等で前例があり三部作の完結編(?)としては 不満の残る作品でした。 | ||||
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二作目がこんなような話だった。こういうのが流行りなのか? こっちは犯人の動機もよくわからず、ストーリーもごちゃついていて影の薄い主人公が逐一ドヤ顔しててうざったい。まだあっちの方が理解できた。 | ||||
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「時間旅行者」と「孤島」がなかなか面白かったので、この3部作の最新版にも手を伸ばしました。 個人的に、特殊設定ものは昔から読んでいます(オリジンは「生ける屍の死」かと思っています)。最近読んだものでは「Butterfly World 最後の六日間」が秀逸でした。映画の「ミッション8ミニッツ」「All You Need Is Kill」なんかも好きです。 ただ、特殊ルールに振り過ぎると自分はついていけないので、理解できるかどうか?という不安は読む前からありました。阿津川辰海「第13号船室からの脱出」、映画「インセプション」なんかはもうダメでしたので。 本作「名探偵に甘美なる死を」を読み進め、最初のVR世界で行われるデスゲームのルールが説明され始めた時、嫌な予感がしました。「あ、これ意味わからなくなって混乱するパターンだ」と。前作「孤島の来訪者」は全くそんなことはなかったのですが、本作は案の定というべきか途中で何が何だか分からなくなりました。 「何がやってはいけない事なのか?」「プレイヤーは何を目指しているのか?」が不明確なまま読み進めるのは、正直苦痛でした。また、登場人物たちが途中で色々なリアクションをとるのですが、「なぜここでそんなに落ち込んでいるの?驚いているの?悩んでいるの?」という疑問符が常に付きまとい、要するに自分が話についていけず置いてきぼりを食らっているのが実感されていきました。 何やら重要なことが語られている文章が咀嚼できないことが多々ありました。つまり、それが後に出てくる真実の呼び水となる伏線なのか、単なる描写力不足なのかわからないのです。前二作では「この作者、文章がちょっと下手だな。ここはこう書けばもっとよく伝わるのに」と思いこそすれ、ストーリーにはついていけました。一方で本作は、何が伝えられているのかわからない箇所が多すぎました。 「登場人物たちにどのような情報が共有されているのか?」 「何を前提に判断されているのか?」 「指三本の跡がなぜ重要視されるのか?」 常にフラストレーションが付きまとい、きつかったです。 あまつさえ、真相らしき記述に遭遇しても明らかにおかしい、矛盾する、あるいは説明が不足しているように思われ、消化不良でした。 複雑なプロットの物語は、作家の描写力が必要だと強く思いました。たとえば、東野圭吾ならどんなに複雑怪奇なプロットであっても、読んだ瞬間すんなりと画像的に脳内で物語が再生されます。顛末を目にした瞬間、今までの伏線が有機的に即つながります。本作は全くそんなことはなく、その意味でも残念でした。 ただ、他の方のコメントを読むと楽しまれていた方が多いようですので、悲しいことですが単に私の読解力が不足していただけかも知れません。 もうこの作者の作品には手を出さないでしょう。 | ||||
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毎度作者の柔軟な発想力に驚かされる。素晴らしいトリックだ。 | ||||
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特殊設定ミステリシリーズ第三弾。今回の趣向は「現実とVR世界を舞台にしたデスゲームミステリ」。 以下ややネタバレ。 特殊な設定を生かしたトリックについては今回もたしかに楽しめた。ただその一方で、その設定自体があまりにカキワリ的に過ぎ、黒幕の目的からしてもこの舞台を設定する物語的意義が薄く、説得力がない気がした。また、これまで「タイムトラベル」「謎の別次元生物」といった現実離れした設定をミステリに落とし込んできたシリーズなのに、本作では急に現実的な設定を取り入れたため、シリーズものの第三弾としてもいささか肩透かしを食った感が否めない。一作目、二作目の主人公が、同じ舞台に居合わせるというストーリー的にも山場だっただけに、正直残念だった。 | ||||
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この作家さんの作品を読むのは、これで3冊目ですが、一番面白く読めました。 形式としては、いわゆる”館もの”ミステリの変形ですが、バーチャル空間を利用することで、館という閉鎖空間を舞台にしながら、被害者や館の範囲を広げるという試みは、(恐らく)従来ないもので、面白く読むことができました。 一方、従来作品にもあった謎解きや設定に凝りすぎて、読者を置いてけぼりにする点は本作でも共通していて、本作でも二重三重の謎や、名探偵”たち”による複数回の謎解きなど趣向を凝らしているのは理解しているのですが、なんだか謎解きのためにわざわざ手間をかけて謎を設定しているようで、作者の書きたいことと書けたことにギャップがあるように思いました。 とはいえ、多くなり過ぎた謎解きを段階的に見せるようなプロット上の工夫、バーチャル空間上で犯人役を強いられた視点人物が現実世界では謎解きを行うなどひねりを効かせたアイデアなど、他の作家さんにはない優れた点をもった作家さんだと思うので、将来すごい作品を書いてくれるかもしれません。 | ||||
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合う合わないはあると思いますが、私には面白かったです。 前作、前々作までのような超科学は関わってないので、そこが苦手だった人でも安心して読めると思います。 ある意味今回も館ものとは言えトンデモ設定ですが、こう言う設定はありだと思います。むしろ今後増えそうな気もする…。 何を書いてもネタバレになりそうで中々上手く描けませんが、真相解明シーンで目からウロコでした。騙されました…。 でも、内容的にはきちんと本格推理(と個人的には思える)なので満足です。色々と気になる登場人物が増えてきたし、今後の展開が気になる! そして、チラッとマイスターホラも出てきたのでそれもまた嬉しかった。 砂時計の持ち主の話、気になります!続編に期待します! | ||||
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緻密なロジックを丁寧に積み重ねていくのは本格ならでは。 著者の妥協のなさ。 京大ミス研の遺伝子、恐るべし(?) 毎回特殊設定を舞台とする著者ですが、今回はVRと現実の目くるめく世界。 特殊設定感は前作ほどはないので、 ゲーム空間に慣れている人なら、エキサイティングな世界を違和感なく堪能できるでしょう。 中に入ってみたい。 某トリックはバカミス枠に入れても。 (大好きです) ただ、文章が相変わらず下手なのと、 情のはいるオマケのような動機(好きな人にはプラス要素かも)をマイナス要素として、 ★4つ。 今回は動物たちがひどい目に合わなかったのでセーフ。 | ||||
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結構ミステリーの類はよく読む方だと思うが、ここ数年で一番驚かされた。今回起きる殺人は全て密室殺人で密室殺人はネタが出尽くされていると世間で言われているが、今回も著者お得意の特殊設定をあくまで読者にフェアに扱い、見事に斬新な密室殺人を実現させている。特に個人的には初日の毒殺トリックが驚きだった。 このシリーズは前2作もお気に入りで、前作を読んだ後、著者がツイッターで「次回作は加茂と佑樹の両方が登場する予定」と言っていて、1年間楽しみにしていたけど、期待を裏切らない作品だった。 まだ年明けて間もないけれども、年間の色んなミステリーランキングの上位に入って然るべき作品だと思った。 しかしまー、このシリーズ3作共、現実世界と異なる特殊設定を取り扱っているが、本格ミステリとして読者に対してフェアであるという事を、これでもかというくらい強調している。 そして、真相に到達するための材料は全て出尽くされたとして読者への挑戦状を叩きつけて来るけども、解答編読まずに真相に到達するのはまず無理。そもそも一読だけでは全て理解できない位にトリックが緻密に練られてるから2−3回読み返してようやく全てを理解できそう。 著者も読者に簡単に見破られないと自信があるからこそ挑戦状なんてのを出してくるんだろーけど。 このシリーズは今後も続く様な事を匂わせる様なラストだったので、次回作を楽しみにしたい。 | ||||
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年明け四冊目は館ミステリの新作。 デスゲーム系は好きではないのだが、この話は本格ミステリとしての密度が高くトリックもこれでもかというくらい山盛りだったので読了後の満足度がすごかった。特に息をつかせぬ推理バトルとVRならではのトリックは一読の価値ありだと思う。 | ||||
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