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(短編集)
オリンピックにふれる
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オリンピックにふれるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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2007年、2008年、2010年、2021年に書かれた4つの短編を収録。 何の話も暗めな内容で心に響くほどでなく、記憶に残りそうもない。 | ||||
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著者の作品の良さの一つではある日常の描写が丁寧。 本作はオリンピックに関連した世界各地が舞台であるが、どの主人公も今生きている生活感が伝わってきてドラマを見ているような気分にしてくれる。 短編であるがゆえの無駄のない描写でありながら十分に雰囲気が伝わってくる上に、登場人物の心情描写もこの短さでダイレクトに響かせる手腕には感動する。 短編の良いけど、オリンピックを題材の長編も読みたい。 | ||||
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2021/8月に「ブランド」を読んだばかりでしたが、吉田修一の新しい短篇集「オリンピックにふれる」(講談社)を読み終えました。スポーツ、オリンピック、アスリートたちにふれながらの<世界ストリート>の物語、4篇が収録されています。 (1)「香港林檎」・・・・・・・香港。ビクトリアピーク。蝋人形。黄昏を迎えたボート部員たち。ハイライズ。落ちた林檎。オールが水を叩く音。身の丈を取り戻す場所。身の丈を超えるべき場所。短編の終わりが持つ鮮やかなキレ。 (2)「上海蜜柑」・・・・・・・上海。郊外の団地。再開発。高層ビル。かつては体操競技の強化選手だった臨時体育教師の主人公。憧れも夢も滑稽な日常へと辿り着く深淵。短編の持つダイナミックな幕切れ。 (3)「ストロベリーソウル」・・ソウル。近いアメリカ。遠いアメリカ。スケート場の掃除をバイトにする主人公。バランスを崩すフィギュア・スケーターの少女。短篇が、憧れとその終わりを切り取る。 (4)「東京花火」・・・・・・・東京オリンピック2020。無観客の競技場。様々な思いを乗せて、吉田修一は最もエモーショナルな東京を切り取ってくれます。 再び、2020年東京オリンピック。最も印象深かったのは、多くの海外選手たちがインスタグラムやYouTubeにアップしていた選手村から見た東京夕景の美しさだったかもしれません。勝利を得た選手も届かなかった選手も、そうやって自国へと還ってくれて本当に良かったと思います。 | ||||
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