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砂に埋もれる犬
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砂に埋もれる犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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数日かけて空いた時間に読もうと気軽な気持ちで購入したが、読み始めたら止まらなくなり数時間で読んでしまった。文章も読みやすくすんなり頭に入っていく。作中に出てくる大人達の身勝手な正義感、浅はかさにリアルを感じた。主人公の少年の心理描写も面白い。うわべだけを取り繕い誤魔化し大人をなんとか欺こうとする子供らしい狡猾さは思わず自分の子供時代の頃と比較してしまった。ラストはわずかな希望を抱かせるような形で終了したが、後味は良いものではない。生活環境で人の人生は大きく変わるという当たり前のことを改めて感じた。 | ||||
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不幸の連鎖、その元はなんの誰の意図であるか。 不幸は誰のなんのために連鎖されていくのか、そしてそれはいつも弱い存在のものを痛めつけて、繰り返される。 痛ましい話。 希望を見出すのも難しい。 これは今の社会に指すナイフ。 血塗を何度も拭いた刃物。 | ||||
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桐野夏生先生、是非、続編をお願いします! この後、目加田夫婦と優真との関係、亜紀、篤人はどうなっていくのか⁉️ ぜひ、ぜひ、続編お願いします! なんか読後、モヤモヤ感が残る。 | ||||
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今さら、手垢のついた虐待ものジャンルをあの桐野夏生が???と少々不思議に思いながら読み進めていく。残りページも少なくなってきた・・・淡々と進むこの物語がこのわずかな残りの枚数で一体どう終わるのか・・・そこに最後の最後にぶん殴られたような激しい衝撃!!!救済を予感させ、また救済とは、表にはそれとはわからない深く強い覚悟と犠牲を伴うものだという桐野先生のメッセージを感じ、大きく心を揺さぶられた。読み返してみれば、淡々と進んでいたように思えた物語のあちらこちらに、読み解くキーとなるものも散りばめられている。さすが桐野夏生。 | ||||
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即日配送ありがとうございました。届いたその日に妻が読破し、とても感動した様子でしたが、私が読む間もなく息子へあげてしまいました。読んでみたかった。 | ||||
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全体として中途半端だと感じる部分が少なくない。もっと結末らしいものが欲しいというのが正直な感想だ。 それは作者が「リアル」を追求したからではないだろうか。 我々のリアルの生活においてそこまで大きな事件や出来事は起きない。 それはネグレクトや虐待を受けている子どもや、その保護者、周りの人達だって同じだろう。 すべてがすべてハッピーエンドや悲劇の物語ではないはずだ。 自身や周りが悩みながら、小さな衝突を繰り返しながら、生活をしている。 それを物語にすれば、一見中途半端かもしれないが、その中途半端な感じがリアルであり、このようなリアルが私たちの周りに見えないけれどたくさんあるということが恐ろしい気がした。 | ||||
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アマゾンのレビュー欄には作者の伝えたかったことなど考えずにただ展開だけを追って読むだけの残念な読者が少なからずいることがわかりました。 | ||||
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新聞の書評を読み、思わず購入しました。 作者も結論が出せない課題です。 | ||||
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児童虐待の実態がリアルに描かれていてショックを受けました。親になる資格が無い者が子供を持たないでほしい‼️ | ||||
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終わり方に特に不満は感じず、これでいいのではと納得した。 一方、里親となる目加田の家族観が古い紋切り型に思え、違和感があった。 50歳ということなので自分よりも年下だが、 こども家庭庁の日本会議的な人もまだ多いのだろうか。 同年齢の妻の洋子も「男の子は外に行かなきゃ、ね」とか言うかなあ。 | ||||
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貧困や育児放棄、虐待、性暴力、いじめと読むのが辛いほどリアリティのある小説だった。 食べることさえままならない12歳の優真と4歳の篤人。 二人は生きていくために、コンビニで働く目加田のお店に来て、廃棄する弁当をくれないかと頼み込むところから、目加田と優真の縁ができ始め、やがて施設に保護される。 施設に保護された優真だが、お腹は満たされるようになっても、その後は学校に行っても友達は作れず、グループLINEにも入れずに孤独な状態で過ごしている。 亜紀という母親の責任感のなさによる育児放棄が、優真の成長や教育にこれほど甚大な影響を与えるものだというのがよく分かる内容だった。 友達もできず、誰にも自分の本心を話せず、心の内から湧き上がってくる衝動を抑えられない。そんな優真が切なかった。 そんな優真にどんなことをしてあげられるのか、一人の大人として考えさせられた。 最後は「え?これで終わり?」というものだったが、ここからが優真の再生の道だと信じたい。 | ||||
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終わり方が読む者にとって考えさせられる余白をもっており、いつも流石だなと思います。桐野夏生さんを知ってから他の作家さんの作品では物足りなくなってしまいました。次回作も早く読みたいです。 | ||||
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まーすごい内容作品だった。 強烈だったが、これは今の日本の表層的な平和な日本のその地層のしたに存在している問題提起が、散らばっている。。。 複雑に絡まりあって。 これをこの小説のトリーリーとみれば、あくまでもフィクションではあるんだけども、単発、単発に発せられる出来事はやばいぐらいノンフィクション的な現実にもゴロゴロ地表に転がっている出来事のような気がして怖い。 最近思う。 大人も子供もあるいみボーダーがかなり曖昧つーかないきもする。 そこにはもちろん、スマホやネット普及にともない、年功序列的経験値があまりもの言わないし、、、 そこにやはり大人イコール正解者 とはなかない行かないいびつな世界の交差がうまれ。。。 そんな世界が描かれていたし、最後答えはでない。 ただ、大人の経験値が本来、正解者ではないにしても、ある一つの指針をもって生きる目標など子供に説明する立場にはあると思うし、 自分はもし子供に「なぜ人は人を殺してはいけないの?」 という純粋な質問を受けた時、その辺の大人つかまえていったい何人の大人が真剣に真摯に答えれるんだろうね・・・ 自分は正解者ではないが、そんな質問に、ぎこちなくとも答えようとする建設的な姿勢はもっていたい大人を今目指しているし、それもある一つの指針。 そこは読書を通じて学んでいると思うし、この作品にもその答えに通じるものはあったと思う。 すんばらしい作品というか、桐野さんらしい作風だった事は間違いない! | ||||
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子供の貧困tネグレストの描写で特に前半は読むのが辛くなるほどの筆力でグイグイと読み手の心に刺さる。 読み進めるのが辛いけど、それでもやめられない先の展開が気になる構成が素晴らしい。 現実とは思いたくないけど、現実にも起こっている出来事で何より子供の心情描写が真に迫る。 桐野夏生は特に女性の心の奥の闇を描くのに長けている作家だと思っているが、子供の描写もステレオタイプでなく、目をそむけたくなるような現実への着眼点は圧倒される。 ただストーリー的には、いくつか気になる点はほったらかしだし何よりラストの終わり方は賛否あるだろう。 これが現実という点では著者の狙い通りなのだろうけど、小説としてはぶった切られた感が残る終わり方。 | ||||
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つらすぎる。 サインを見逃さないこと、つながり続けること、関係機関につなぐこと。 | ||||
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子どもの貧困、虐待、性暴力、DVなど現在の深刻な社会問題の背景にあるものを背景に子どもの成長に伴う精神的な軋轢を描いている。そしてその課題の解決への希望をラストで私たちに問うている。 久しぶりに希望の見えるラストに思わず落涙してしまった。 福祉関係、特に子ども、児童福祉関係の人にぜひ読んでほしい。 教員にも薦めたい。 | ||||
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格差社会を多方面から描いた力作 最初は虐待され見放された主人公の少年に同情するばかりでした。が、後半は破滅に向かっていく少年の心理描写が具体的で、まさに砂に埋もれる以外に道はない運命を読むのが辛くて、早く読み終わりたかった いろいろ議論はあるが、最後は中途半端ではなく、作者の愛情が伝わってきた | ||||
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息子を持つ身としてドキドキしながら読んだ。ただただ優真が愛おしく、最後に洋子のとった行動が全てを代弁してくれた。もやもやしていた私も救われた。 | ||||
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「日没」が期待外れだったので迷ったけど、やはり見かけると買ってしまう。一気に読んだ。 やはり目が離せない作家だ。本作のテーマは、育児放棄である。 12歳の少年・優真は、今日も4歳の弟・篤人と共に空腹を抱えている。 母親の亜紀は男友達の北斗と出かけて帰ってこない。優真と篤人の父親は違う。北斗はどちらの父でもない。ストーリーの進行につれて、亜紀の屑っぷりが明確になる。 亜紀の母もシングルマザーだった。婚外子あるいは望まれない子だ。世襲制の底辺人種というべきか。 優真にはセイフティネットによる救いの手が伸びる。だが、飢えから逃れれば良いというものではない。幼少期の人格形成に決定的な悪影響があった場合、取り返しがつかないことがある。 ただでさえ難しい思春期の仲間探しや性の目覚めへの対応が、できるはずもない。重いテーマが迫力ある筆致で語られ、夢中でページをめくった。 周囲の大人は、ステロタイプのTVドラマみたいな発想しかしない。 「子供は母を慕うものだ」「弟なんだから、心配だろう」 慕うどころか牢屋にブチ込んで欲しいし、可愛げのない弟には何の関心もないのだが。 誰にでも覚えがあるだろう。「そういうことじゃないよ」と言いたくなったことが。 しょせん他人にはわからない、という絶望的な気分が込みあがる。 作者はパート労働者や夢破れた革命家など日の当たらない人たちを書き続けてきたが、親に育児放棄された子供というのは今までで最も深刻で絶望的な問題ではないか。 現代日本の暗黒面を生々しく描き出した力作だ。 | ||||
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人間は後天的な動物とはよく言われるところだが、 どう教育・躾をされるかでその人の人格が決まる。 結局劣悪な環境から逃れられてもそれまでの環境にいた時間が相当な期間あった場合、 基本的人格は形成されてしまい、それを変えるのは難しく、 兄も弟も結局人格は同じになった、ということか。 惜しむらくは最後まであるいは読者に最後どうなるか予想できるほどの 材料を与えずに物語を終わらせたところだと思う。 本来の桐野氏の作品であれば、どん底に落としまくる所だろうけど、 題材が子供だけに、それができなかったのではないか。 それ故、この後どうなるのか読者に道筋を与えることも無く、 中途半端に終わった感じだけしか残らない。 ま、本来なら星1つ2つだけど、 余りにも評価が低くて次回作が出版されなくなると困るので4つ入れときます。 | ||||
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