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オクトーバー・リスト
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オクトーバー・リストの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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梱包がきちんとしていて綺麗です。読むのが楽しみです。 | ||||
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最終章である第36章から始まり、事件が起こった3日間の出来事を時系列とともに第1章まで順に遡っていく…という、 所謂「逆行小説」「逆行サスペンス」であり、映画『メメント』と非常に近いつくり (最後に載っている「あとがき」ならぬ「まえがき」で作者も影響を受けたことに言及していますが)となっています。 そしてただ奇をてらっているだけではなく、しっかりとその順である意味があり、 最終的に点と点がこちらの脳内ですべて繋がっていく怒涛の伏線回収が凄まじくて、 なかなかない知的興奮と驚きを得ることができる作品となっています。 本作を読み始めてすぐ、結末である第36章をまず読んだときは、「え、これがラストに来るってどういうこと…?」と ちょっと心配になりましたが、まったくの杞憂でした。 ひとつ難があるとすれば、登場人物の把握がとにかく大変で、誰が誰かだいぶ混乱しながら読み進めていくことになるかと思います。 ただある一定読み進めるとだいたい把握できるようになりますので、そこさえ乗り越えたらもうあとはその面白さににただ身を委ねるのみ…という感じです。 捻りのある面白い小説を読みたいなー、という方は是非。 | ||||
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仕掛けは面白いんだけど、解説が本文の真似をして思いっきり滑ってる。カッコ悪いからああいうのはやめるべき | ||||
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訳が判らないストーリー。何とか最後迄読み、理解できましたが、リンカーンシリーズ等が読み易く面白いです。 | ||||
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ページを繰る手が止まりませんでした! 物語の結末から冒頭へ章を追うごとに遡って行くという超絶技巧とレビューを読んで気になり読んでみましたがまさに超絶技巧です!! そして、レビューどおりの衝撃のラストでした!! 衝撃のラストを予想しながら読み進め、一部だけ当たりましたがまさかそう来るとは!! とうなりました。 読む前に一番気になったのは、最後はすごいのかもしれないけど、途中が退屈ではないのか?? という点でしたが、個人的には非常に面白く、一体、次(というかこの前?)はどうなるのだろう?? とページを読む手が止まらず1冊読むのに1週間から10日くらいかかるところ4日で読破してしまいました。 すごく面白かったです! 本作でジェフリー・ディーバーが注目作家の1人になりました。 他の作品も是非読んでみたいと想います。 | ||||
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久しぶりに推理小説でも読もうかと本屋さんで見つけたジェフリーディーヴァの文庫オリジナル作品。 時間を遡って物語を紡ぐという内容で、映画ではクリストファーノーランのメメントが有名ですが、 この形式を活用するなら、読者がどのように意外な真相にたどり着くのか、 を考えるのが肝(きも)でもあるかと思いました。 色々と考えながらも読み始めましたが、ジェフリーディーヴァはいつも通りの豪腕っぷりで、 読者の読む手を止まらせない手腕は本当に見事だと思います。 最後にいろんな伏線がきちんと填まるのも良い感じでしたが、オチの破壊力は普通で、 個人的にはメメントの衝撃の方が大きくて、「ふーん、なるほど」くらいの感想で 終わってしまったのが正直なところではありますね。 ただ、構造としては非常に複雑な構造であり、とても良くできた小説だと思いますので、 一風変わった構造の推理小説が読みたい人にはオススメですかね。 | ||||
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読み進むのが難儀だった。逆だと人物覚えるの面倒。さっき出てきて退場したあのヒトがこの人ね。といちいち確認しなきゃならない感じで、いっそケツから読んでいこうかと何度も思った 実はこうでした。があんまりぱっとした感じには思えなかった。多分自分には面倒過ぎて、文章もキャラもストーリーも「楽しむ」トコに至らなかったんだろう が、同時に「もっぺん逆から読んでいきたい」とも思った 後で少し間を置いてからやろう そしたら「面倒」じゃなくて文章とストーリーをちゃんと楽しめそう ガブリエラとジョゼフのコンビいいなあ。初対面即当意即妙でアイデア出し合って、「ついで」まで乗っけちゃう合理性。「ついで」を乗っけても「それは別の仕事だろう」とは言わない互いの鷹揚さ 「次の仕事」を読みたいかも | ||||
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第1章から第36章までが、まったく逆順に並べられています。 カバーには「超絶技巧のサスペンス」とうたってあります。 超絶技巧なのは充分に認めますが、では、おもしろいのか、と訊かれると、すなおにうなずけません。 とにかく非常に読みにくいのです。 それはそうでしょう。 普通なら、Aという人物が登場すると、その人物の説明があって、ああそういう人か、とわかって読み進むわけです。 それが逆の章から並んでいるので、突然、Aという人物がなにかをした、というのがあって、え? Aって誰? と思って読み進むと、次にAが登場して、やっとどんな人物か説明される、となるわけです。 わかりにくいこと、この上ない。 読み進むためのエネルギーが半端ではありませんでした。 それでも、意地になって最後まで読みました。 そしたら、実に意外な仕掛けがあって、ニヤリとしたのでした。 でも、そこまでにいたる評価がへたするとマイナスだったので、ラストでの評価がアップしても、全体ではやっと普通レベルのミステリーという印象なのでした。 一言で言って、マニア向けの作品だと思います。 | ||||
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こういった作品は最後でどれだけそれまでの展開をひっくり返せるかにかかっているが、その点ではかなり成功していると言っていい。ただ、このプロットなら時系列どおり語っていき、最後に実は…という通常の構成でも特に支障はなかったのではないかという疑念が残る。 時間を逆から叙述するというのは、ミーガン・ミランダの「ミッシング・ガール」やクリストファー・ノーラン監督の映画「メメント」などの例があるが、実にそそられるアイデアではある。あとはどこまで破綻なく、finishing strokeを決めて作品を構築できるかだ。冒頭に置かれた最終章を読むと、物語が終わった感がなく、どういうことなんだろうと宙ぶらりんのまま読み進めるが、ラストに至ってなるほどと納得する。 ただ全体像がわかってみると、登場人物の行動はともかく心理描写に不自然な点があるのと、関係者しかいない場面で明らかに読者だけを対象にしたミスディレクションが散見されることが気にかかった。 p.s.時間逆行というと、J.G.バラードの奇妙で美しい短編「うつろいの時」を思い浮かべる。 | ||||
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ストーリーがわからなすぎて、途中で読むのやめました。最後にはわかるのかもしれませんが、つまらないのがまんするにも限界があります。 | ||||
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最終章から始まり、第1章で物語が完結する逆行ミステリー。 誘拐犯に愛娘を人質に取られたガブリエラと、彼女に協力していると思われる男たち。 彼らと誘拐犯による駆け引きの結末から物語は始まり、それまでの経緯が過去に遡る形で語られていく。 結果が先に提示されることで、読者は勝手にそこまでの経緯を頭の中で予測してしまう。 だからこそ、本作では原因が明かされることがミステリーにおける種明かしになっており、自らの予測が見事に足元から覆されるのだ。 原因と結果を逆転しながらも、ミステリーとしての質は衰えるばかりか、巧みな伏線やミスディレクションによってさらに素晴らしい作品となっている。 私たちの先入観や固定概念をうまく利用し、アッと驚くような結末を描くことができる著者の手腕に感服するばかり。 結末という一つの部分に焦点を当てることで、物語の全体像はこういうものだと決めつけてしまう。 しかし、原因が徐々に明かされていくにつれて思い描いていたものとは、全く異なる全体像が浮かび上がってくるのだ。 眼前に突き付けられた真実が、いかに断片的で表層的なものか是非味わってほしい。 | ||||
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読者レビューの中には駄作だという人もいるが、これは、作者自身が楽しみながら書いた快作です。前半はちょっとじれったいが、最後の2章、と言うか、第1章とだ第2章の逆転の連続には驚きました。そのうちに、もう一度読んでみるつもりです。p184で、ホテルのバーで飲んでから「ダニエルが小切手にサインをしてから…」と出てくるが、バーでいちいち小切手を切ることはあり得ない。勘定書(check )にルームナンバーを書きサインするだけで、チェックアウトのときに部屋代とまとめて払うのが常識。小切手も勘定書もcheckなので、間違える翻訳家が後を絶たない。1956年に邦訳の出たレヴィンの『死の接吻』にも、去年の『ガン・ストリート・ガーる』にも 同じ誤訳があったっけ。 | ||||
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オクトーバー・リスト? ミュンヘンの有名なオクトーバー・フェストではないのだね。そう思ってしまったタイトルなのだが、著者のあとがき(おっと! まえがきでした)でも、少しだけこのことに触れているから、ははーん、と納得。さて、それはともかく……。 ディーヴァー作品をしばし読まなくなってしまったのにどういう理由があったのか、自分でもよくわからない。多分ノンシリーズの最後に読んだ長編『限界点』が、ぼくのディーヴァーのそれこそ限界点になってしまっていたのだと思う。 しかし、本書の噂を聴き知って、これは読まねばと急速に改心したのである。 何しろ、本書は最終章から序章に向けて遡る記述による、逆さまに書かれた作品だと言うのだ。 目次まで最後に載っているとの噂なのだ。 それはやばい! 読まねば! しかもディーヴァーの仕掛けなんだぜ。 というわけでディーヴァーとは約5年ぶりの再会とあいなる。そして見事にはまりなおしました。ディーヴァーという作家に。よく見るとこの作品は2013年の作品だから、今のディーヴァーというよりも、あの頃別れたばかりのディーヴァー、といったほうが良いのかもしれない。良かったよ、時間を遡って再会することができて。 とにかく時の経過が、逆向きに書かれているのだ。章を進める毎に戻ってゆくお話なのである。とは言えこれが最終章? と疑問に思うくらいに終わっていない感が強いのは事実。これがどのように一冊の作品として収まるのだろうかと心配になるくらい、読者としては相当の不安定感をベースに読み進めることになる。実に誠に不思議読書体験のスタートなのだ。 章ごとに白黒写真が挟まる。その意味も最後まで取って置きたい。実は最後の最後にある目次には、写真の説明が記されているのだが、そこには一部重要なネタバレとなる部分もあるので、最後まで目次は開かないほうが良い。不思議でしょう? でも信じて頂いたほうがよいはず。 時間を遡るので、フーダニット(Who done it)もある以上に、ホワットダニット(What done it)なミステリーなのだと、解説者が最後に(あとがきなのだが、まえがきで)書いている通り、最初のうちは起こっていることや登場人物の意味がわからないかもしれない。しかしこれは、ある程度無視して読み進めて頂いてOKである。徐々に全体像は明らかになるし、最後にはしっかりと素晴らしいミステリーの仕掛けを楽しめてしまう構成なのである。 もちろん後になってパラパラと振り返ってみる楽しみも残っている。一冊で二度楽しめる。いわゆるハイコストパフォーマンスというやつです(笑)。 何よりもこのアクロバティックな執筆作業をこなしてしまうディーヴァーという作家とは、完全な再会を果たせた感が強く、やっぱりこの作家の本はこれからでも全部読もうと、ぼくの怠惰を改心させてくれる。特に、この一、二年はディーヴァー新作が再人気となっているようである。 お疑いの方は、ぼく同様、本作をまずは紐解いて頂いては如何? おそらくディーヴァーにしかできないテクニック満載の、見事なイリュージョンに感嘆させられることと思う。 喝采の一作。 | ||||
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残念ながら良いところがありませんでした。 | ||||
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帯にもある通り「出来事の帰結」から章がはじまり、そこから時間的に遡行していく「起承転結」の逆展開。この「出来事」そのものが平凡な割に盛り過ぎでディーバーらしくない、と見捨てることなかれ。ジッと耐えさえできれば、まさにラスト2章で「おぉ」と楽しめ、さらに文庫の残りページまで目を通せば、ディーバーらしい伏線にニヤリとできる1冊。ディーバーファンを気取って構想に文句つけるより、素直に「創作物」を楽しみたい。そして再読し騙された自分をあざ笑いつつ、細部の矛盾を突いてみたい。 | ||||
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6歳の少女サラの誘拐事件を扱った作品だが、最終章から始めて時間を逆行し、ラスト2章で真相を明かすというチャレンジングなサスペンス小説。私の経験では「ライム」シリーズ以外の作者の作品は凡庸なものが多いので危惧していたが...(もっとも、「ライム」シリーズの中で本当に面白いのは「コフィン・ダンサー」と「ウォッチメイカー」だけだが)。 最終章(冒頭)で登場するのはサラの母親ガブリエラ、誘拐犯(?)のジョゼフ、ガブリエラと同じ部屋に居たサム。サムの会社のボスのアンドルーとクライアントのダニエル(ガブリエラのホヤホヤの恋人らしい)がジョゼフと交渉するために出向いたと言い、事件には「オクトーバー・リスト」(以下<リスト>と称する)なるものが係わっているとの仄めかしがある。ストーリー展開については書けないが、最終章以降で登場する主な人物はガブリエラの元ボスで<リスト>を作成した(悪党の)ブレスコット、ガブリエラの親友だが実はサイコ・キラーのフランク。そして、警察が<リスト>に関してブレスコット及び<リスト>を盗んだ部下のガブリエラをマークしていた事、ジョゼフがフランクに嫉妬していた事等が語られるが、描写の主体はガブリエラとダニエルとの熱々の交際模様で(長々とずっと書かれていて異様)、サスペンスが盛り上がっているという感じは受けない(ラスト2章のお楽しみという事か)。 そして、ラスト2章では確かにある"捻り"があるものの、警察の目的が<リスト>を中心とした犯罪を暴く事及び上述した"描写の主体"から当然の帰結とも言え、本の帯で謳っている様な"超絶技巧"とは到底思えなかった。普通の順序で書いたら凡庸な小説となってしまうので苦し紛れに逆順に書いて見ましたという印象しか受けない危惧していた通りの凡作だと思った。 | ||||
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