すべてがFになる

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すべてがFになるの評価:

3.53/5点 レビュー 372件。 A ランク

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平均点3.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全601件 481〜500 25/31ページ
No.121
(4pt)

すごく異質な雰囲気が印象に残りました

いわゆる理系ミステリー。
京極夏彦にすごく似ている。
京極夏彦をもう少しとっつきやすくした感じか。
似非理系の私にはこれくらいの方がちょうどいい。
事件の核心にはやや無理があるように感じたが、それがあまり気にならないほど鳥肌がたった。
ふつうのミステリーとはひと味違う。
ミステリーにホラーを混ぜた、というのともちょっと違う。
これはなんなのだろう。すごく異質な雰囲気が印象に残りました。
いかにもメフィスト賞をとりそうな作品。
森博嗣の作品を初めて読みましたが、気に入りました。
このシリーズは全部読んでみようと思います。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.120
(3pt)

理論8 感情論2 感情移入を重視される方にはきついかも

トリックや作風はとても理論型な作品と感じました。
タイトルの「F」のキーワードの意味も、総合的な結末も「なるほどッ!」とうなづける作品で、
読後もスッキリする、理の筋道にしっかりと乗っている作品だと思います。
 
ただ、各登場人物の感情や行動が、
「なぜそうなったのか?」「なにがそうさせたのか?」といった部分が薄く、
感情移入ができないからか、「グイグイと引き込まれていく感」が持てず、
読中に「先が気になるから読みたいけど、う〜ん…まだ○○ページもあるのか…」と、
ついつい何度か思ってしまいました。
 
理系、というよりもミステリー性やトリックの解明の醍醐味を味わいたい方にはとてもお薦めだと思います。
ただ、ミステリーの中にも、作中の人物に感情移入して引き込まれたい(惹きこまれたい)といったことを求められる方には、
少々読むのがキツイかもしれません。
 
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.119
(3pt)

天才って、ねぇ

一番単純に思ったのが「暗算能力が高いと天才なんですか?」
数学の天才でも算術の達人でも
165×3367って3367×3×55=10101×55=555555にしそう。
7での掛け算をしないと思う
(333667×3=1001001もネタとしてどうぞ。
 数マニアは知識として持っているのでその場で計算しないと思う)。
天才とは他の人が考えつかないことを考えついたうえで、
他の人をあっと言わせられる成果を挙げられる人であって、
頭の回転が早いだけでは天才ではないと思う。
あの程度で「自分より頭のいい人に会ったことがない」と言うなんて、
頭が悪いから頭のいい人の頭脳を理解できないんだろう。
また、自分の皮膚感覚を信じない人は感覚を一つ遮断しているようなもの。
能力ある人ほど五感の全てを利用とするだろう。
作者のあれだけのバーチャル信仰は理解できない。
とはいえ、惹きつけられて一気に読んでしまった。
楽しんで読んでしまったのも事実。
納得行かないところと合わせて、星三つで。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.118
(5pt)

研究者としての視点

孤島のハイテク研究所で事件は発生する。新しい形の本格ミステリーです。理系小説とも呼ばれる氏の作風。ただのミステリーとして完成しているのではなく、会話や動作から氏の研究に対する姿勢も伺う事が出来ます。
「死んでいることが本来で、生きているというのは、そうですね…、機械が故障しているような状態。生命なんてバグですものね」
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.117
(4pt)

いわゆる理系小説

理系小説ですね。。。
そういえば2進法とか6進法とかやりましたね
中学生くらいに。小学生のときかな???
あの時は数字の新しい使いかたを覚えたみたいで
とっても感動したけれど。
普段人生には直接関わってきませんね。
久しぶりに触れ合った気がしました。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.116
(4pt)

S&Mシリーズの幕開けに相応しい良作。

森博嗣さんS&Mシリーズの第1作です。
両親を殺害して孤島に建つ研究所に幽閉されている、天才工学博士・真賀田四季。
彼女の部屋で、手足を切断されウェディングドレスを着せられた死体が発見される。
最新のテクノロジーによって、生み出される密室殺人。
その謎に挑む、大学教授・犀川と女子大生・西之園萌絵。
この2人のシリーズは全10作品で完結するんですが(短編を除く)、
私はシリーズ1作目のこの『すべてがFになる』が一番好きです。
文章のテンポの良さが素晴らしいと思います。
真賀田博士の天才っぷりも、理解不能ながら魅力的です。
森博嗣さんの小説は、よく“理系ミステリ”なんて評されたりしますが、
手足切断なんていう異常な死体が出てきても、
おどろおどろしくならないところがすごい。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.115
(4pt)

初めて読んだときとは印象がまったく違います

四季シリーズの夏まで読んで,今回10年ぶりぐらいに読み直しました。【以下,ネタバレ感は個人差あると思いますので注意】初めて読んだときとは印象がまったく違います。特に,著者の文章の雰囲気が近著とあまりにも違い戸惑いました。登場人物も,「こんなにしゃべる人だっけ??」という違和感。行間もたっぷり最初から詰め込まれている感じ。おなかいっぱい。四季シリーズまで読んできて,「ここがこうつながっていたの?」という驚き。最初からここまで考えて書いていたのか,それとも後から辻褄を合わせたのかについても疑問。とにかく,シリーズを追うごとに謎が増えていっています。今後も著者のペースに追いつこうと読み進めると思うのですが,ネットのどこかに人物相関図なんかがありそうで,でもそれを見てしまうと楽しみが減りそうでとジレンマ。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.114
(4pt)

初めて読んだときとは印象がまったく違います

四季シリーズの夏まで読んで,今回10年ぶりぐらいに読み直しました。
【以下,ネタバレ感は個人差あると思いますので注意】
初めて読んだときとは印象がまったく違います。特に,著者の文章の雰囲気が近著とあまりにも違い戸惑いました。登場人物も,「こんなにしゃべる人だっけ??」という違和感。行間もたっぷり最初から詰め込まれている感じ。おなかいっぱい。
四季シリーズまで読んできて,「ここがこうつながっていたの?」という驚き。最初からここまで考えて書いていたのか,それとも後から辻褄を合わせたのかについても疑問。とにかく,シリーズを追うごとに謎が増えていっています。
今後も著者のペースに追いつこうと読み進めると思うのですが,ネットのどこかに人物相関図なんかがありそうで,でもそれを見てしまうと楽しみが減りそうでとジレンマ。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.113
(4pt)

時代を感じさせる理系ミステリー

この物語は、プログラムやコンピュータに関するワードがいろいろ出てきます。多少かじった程度の人であれば知っている単語ばかりですが、知らない人には少々難解かもしれません。
また、携帯電話が一般に普及する直前に書かれていることもあり、現代では少々通じない内容になっています。
主人公の犀川は典型的な理系人間として描かれており、物言いが少々無機質で理詰めに頼るところが多いです。社会派ミステリーでは殺人を犯す人間を様々な角度から想像していくわけですが、人間性を持たない殺人に対してはこのような主人公でもよいのでしょう。私は読んでいてあまり主人公を好きにはなれませんでした。ホームズばりのトリック解説は読んでいて苦笑モノです。
タイトルで少々ネタばれしてしまっていますので、個人的にはもっとプログラムやソフトウェアに対して深くトリックを埋め込んでほしかったところです。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.112
(3pt)

キャンプにアイスクリーム

推理小説としては駄作。
動機を持っていると考えられる人物が一人しかいなく、トリックが完璧な密室だと書かれてたら犯人はわかると思う。
他の登場人物に存在感が無いのが致命的。
舞台設定に関係するので仕方ないのかもしれないがもっと主人公との関わりを増やしたりミスリード部分を作るべきだった。
ページを費やした分、主人公2人はどちらも面白いキャラだと感じた。
萌絵のぶっとんだお嬢様キャラっぷりが有馬マリア慣れした自分を楽しく笑わさせてくれる。
犀川については本書解説に詳しく書かれてるので割愛。
冒頭の萌絵と四季の会話は
萌絵の暗算能力がすさまじく、四季の話す事が正直イミフでついていく気がしなくなり苦痛でした。
事件が起こると面白くなるんだけど上記理由から200P過ぎると中だるみ。
解説部分になると主人公が2人いることにより面白味が増しトリックは丁寧に解説されよく考えてるのがわかる。
真賀田四季のキャラは捨てがたいので四季が登場する続編だけ読もうかなっていう読後感。
一つ不満として言っておきたいのが犀川の閃いた描写。あれは過剰演出。
ついでに誉めるとアリバイを捨てたのは評価できる。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.111
(1pt)

頭でっかちな「ミステリ」

トリックには確かに驚く。しかしそれだけ。
伏線的なものもあまりなく、自分で考える楽しみに欠ける。
えいやっ!と種明かし、「そうだったのか!!」よりも「ふ〜ん...」
主人公2人の描写は陳腐。笑うに笑えないレベルかなと。
96年の作品とのことだが、テクノロジーの描写をここまでやってしまうと
70年代に描かれた「近未来SF」みたいとまでは言わないけれど、
すでに違和感が生じ始めている。
現代の横溝正史を狙ったのでしょうか?
舞台設定や登場人物の極端さに、そんなことを思ってしまいました。
ただの箇条書きになってしまいました...
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.110
(5pt)

エンジニアとして

私と森博嗣さんの作品との出会いは“まどろみ消去”からでした。
そこから“レタス・フライ”に至るまで、彼の作品にどっぷり浸かりました。
私は短編を通じて犀川助教授と西之園萌絵のイメージが定着したせいか、
レビューにて多く書かれていた「キャラクターのブレ」を殆ど感じませんでした。
いや逆に短編に書かれた彼らと、“すべてがFになる”の彼らに、
違いなどなかっと思います。
ツーシータのスポーツカーを見て「低機能だ」と考える
犀川助教授のベースは全くブレていませんね。
森さんの作品には工学者としての信念というか心得が随所に見られ、
エンジニアの端くれとしては、とても心躍るものがあります。
「表現や解説に専門用語が多い」などの感想も多いですが、
工学を専攻した者にとっては全く問題ないものと考えます。
まぁ「万人に受ける作品でなければ」と思う方からみると敷居は高いか。
でもそういったアプローチでミステリィを書き上げたところは
「流石だ!」と唸ること、この上ないのではと思いました。
本作品の“THE PERFECT INSIDER”は、本当に完全な内通者だったと思います。
自分が今まで生きてきた中でBとDが仲間外れだなんて思わなかったし
(いや数字で表されていたら解った。なんてのは言い訳ですね。)
そういったことを気付かされたことも、とてもいい作品と思った要因の一つです。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.109
(5pt)

最強の真犯人

過去の両親殺しの為、研究所に監禁されながら研究を続けていた天才女性プログラマ。研究所を訪れていた大学助教授と女子学生の眼前で、彼女の惨殺死体が出現する。しかし、現場はコンピュータで開閉が制御された被害者の個室。ミステリ史上最強の鉄壁な密室は崩れるのか? 自らも大学助教授である著者が工学系統の知識を駆使した、異彩を放つ本格ミステリ。犯人が緻密に計算し尽くした犯行は、岡嶋二人の「99%の誘拐」を彷彿とさせるもので、その周到さには絶句する。 巻頭の登場人物紹介にない重要人物が終盤での核心に迫る段階で登場するのはややアンフェアにも思うが、これは「見方によっては確かに嘘ではない」という叙述でもあるのだ。鮮やかなミスリードが巧い。 理詰めの犀川といい、箱入り娘の萌絵といい、キャラも立っている。実に読ませるエンターテイメントだ。 こういったクローズドサークルの結末はマンネリ化しがちだが、第1回メフィスト賞受賞作の名は、伊達じゃない。冒頭からラストまで飽くことなく読者を裏切り続ける快作に仕上がった。 この空前絶後の殺人鬼に勝てる自信がある人は、どうか挑戦をしてみて欲しい。勝算は全く請け合えないが。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.108
(4pt)

犀川先生、萌絵のイメージが違うかな

面白かったんだけど、自分が抱いていた犀川先生や萌絵のイメージと 大分異なり、違和感があった。自分の好きな小説の映画化やコミック化にはよくあることだから、それはしょうがない。
筋は小説で読むよりよく分かって、親切だなぁって思った。コミックから読むのもありかも。
すべてがFになる (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる (講談社ノベルス)より
4061819011
No.107
(4pt)

S&M シリーズの記念すべき第一弾

作者のメジャーデビュー作品である本作品。
理系の人間はあちこちのネタに、にやりとさせられるはず。
書かれた時代のせいか、コンピュータと言えばUNIXだった時代のネタが垣間見えて少し懐かしい気分になった。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.106
(1pt)

へえ、メフィスト賞ってこの程度で取れちゃうんだ、と応募者の敷居を低くするのが目的なの

 評判作なので購入。推理小説としては下級レベル。ミステリィなどと称する物は所詮この程度のレベルなの?メフィスト賞底が知れてしまうというもの。
 のっけから始まる、禅問答の如き観念世界の話は、長いというより、はっきり苦痛。さりとて事件とはなんの関係もないのだから呆れる。早い話が、作者の作った真賀田四季なる人物の知能の高さを読者に知らしめん、としたのだろうが、逆に知能の低さをアピールしてしまっている。
 作品を読み出して最初の頃は、この真賀田四季なる人物はとっくに殺されていて、テレビカメラを通じて会話しているのは人工無能(若しくは知能)に違いないと信じていた。四季の受け答えは人工無能にありがちのパターンだ。
 そういった風であるから、真賀田四季なる人物に知性を感じろと言われてもそれは無茶という物。
 犯人は、読んだ人の大抵は当たるんじゃない?て言うか、あんな怪しい人物を疑わない方がおかしいと思うぞ。
 中で交わされる会話にはほとんど実がなく、なんか上滑りしている感じ。それでいて伏線などはこれっぽっちもない。
 唯一屋上での犯行方法が謎だったのだが……、あれはないと思うぞ。もしああいうことをしたければ、そう言うことをする被害者の動機をちゃんと示しておくべき、と思うが……。
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4062639246
No.105
(2pt)

テンポが悪い…

なんでだろう? テンポが悪くてすぐ眠たくなります。 人物描写が稚拙すぎてキャラクターが生きてないロボットみたいで愛着ゼロだから会話がつまんないキャラクターの動作にしても客観的に描いているから、遠くから見てる感じがテンポを下げてるし出てくるキャラクター1人1人がつまらん少女マンガかロボットみたいな登場人物ばかりでさ。リアリティもないから躍動感もない情緒もない例えるなら一方通行の学校の教科書みたいで非常に退屈です酷評したけど正直な感想です中途半端な作品を書きまくらないで一冊一冊のクオリティにこだわったらどうですか?
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.104
(5pt)

世界観を楽しむ

子供の時、「推理クイズ」なるものを熱心に読んでいたときは
”どれほど奇抜なトリックか?”が興味のほとんどだった。
しかし、その後ミステリを読み進めるにつれてそれよりも
物語の世界観や雰囲気そのものを楽しむように変わってきた。
その意味で本書はとても面白い。
理系ミステリと呼ばれる著者の本領が発揮されている。
一般人とかけ離れた感覚の研究者が登場人物として出てくるのだが
その描写が読んでいて楽しい。
理系的な哲学問答(現実と幻想、自然の美しさに関する考察)や
時計の文字盤という慣習に対しての批判、そういったディテールそのものが
世界観を作っている。日常的でないので、作り物の世界・リアリティを
感じないと思う人もいるかも知れない。
出てくる登場人物が、一般人の感覚とかけ離れているし
舞台も人工的でその意味ではまったくリアリティがない。
殺人事件だというのに、それほどシリアスになったり神経質にならない
というだけでも違和感を感じるかも知れない。
しかし、その人工的な世界観を楽しめるのであれば
自分は理系の人間ということもあるが、この小説によって新しいミステリの
魅力を発見できるだろう。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.103
(5pt)

ミステリーの新しい形

ラジオやレコードなどを用いた小説は数多くあれど、これほどコンピュータを大々的に扱った推理小説はこれが初めてだろう。
この本が発売された1996年といえば、コンピュータがそれほど普及していない時代だ。
それから10年以上の月日が経ち、PCやネットワークが一般家庭にも広く普及しているが、そんな現代においてもコンピュータにそれほど詳しく無い人には敷居が高い作品だと思う。
また、作中で言及している未来像がまさに現在の世界と一致している点も興味深い。
ある程度の知識が無くては100%は理解できないかも知れない、まさに現代を代表する理系ミステリーだ。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246
No.102
(4pt)

すべてがFになる、というキーワード

森博嗣のすべてがFになる。面白かった。
個人的に一番面白いと思ったのは、
すべてがFになる、というキーワード。
この小説の核心にふれる表現でありながら、
読まない限りこのキーワードからは絶対にその根幹には辿り着けない。
その危うさと読んだ後に来る納得感で、
面白さがジワリと湧いてくる。
ただ、二人の主人公のキャラクターが曖昧であったり、
展開のスピード感が足りなかったりして、
物語にのめり込めなかった感はある。
推理物として読もうとすると、工学的な知識が必要になるから若干読みづらいかもしれない。
心理的な描写や展開も少ないので、感情移入のしづらさもある。
しかしながら、逆にその工学的な知識と論理性が、
この小説に比類ない味わいと奥行きを与えていることは間違いない。
この手の小説が書ける人というのはかなり限られてくると思う。
理系の人とか東野圭吾が好きな人とかは、
結構好きになれる作品だと思う。
すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)より
4062639246